2021/06/13

地テシ:212 「りぼん,うまれかわる」ってば!

WOWOWにて放送されました「浦島さん」。お楽しみ頂けましたでしょうか。本来予定されていた公演を中止し、少人数による短時間作品に切り替えた本作(と姉妹作品の「カチカチ山」)は、当時にできる最大限の対策を練った上での作品でして、思い入れも強い公演でした。お楽しみ頂けたならば幸いです。
私も録画をチラッと見てみましたが、いやぁ福士くんは魅力的ですねえ。イケメンなのに表情も動きも幅広くて素敵です! まあ、踊りはちょっとアレだけどね。
三人芝居だから三人とも一杯いっぱいで大変だったことを思い出しました。最近ハヤリのボクセル風美術も可愛いですよね。
ただ、いま気がついたんだけど、セリフを一杯間違えているなあ。まあ、いっか。


そして劇団☆新感線がお送りしたYellow新感線「月影花之丞大逆転」のディレイビューイングが6/24(木)に全国の映画館50館以上にて実施されることも発表されましたね! こちらも少人数での新作に急遽予定変更された作品です。
ディレイビューイングという用語はあまり聞き慣れませんが、「劇場からの生中継を映画館などの大画面で楽しむ」ライブビューイングに対して、「ライブビューイングを録画した公演映像を、公演終了後に大画面で楽しむ」コトをディレイビューイングと言うそうです。
大阪公演半ばで公演中止となってしまった「月影花之丞大逆転」を、早くもこの6月に楽しむことができるってコトですよ!
ライブビューイングを楽しんだ方も、見られなかった方も、この機会に是非またあのおバカ世界を映画館で楽しんで頂ければと思います。

詳しくはこちら!

更に! 映画館の大画面ではありませんが、WOWOWでの「月影花之丞大逆転」の放送も8月に決まりました!



いつもより短めの、いつもと同じく濃い新感線。映画館でもご自宅でも、お好きな方で花之丞先生をお楽しみ頂ければと思います。



さて、新感線も頑張っておりますが、私も頑張っております。6/18(金)〜27(日)に上演されますNAPPOS PRODUCE「りぼん,うまれかわる」の稽古も大詰めです。
私にとって4ヶ月ぶりの舞台。作・演出は今年2月の悪い芝居「今日もしんでるあいしてる」と同じく山崎彬さん。同じ作・演出家ですから似ている部分もありますが、結構テイストの違う作品になっていると思います。
ちょっとおっちょこちょいな女性を主人公としたドタバタラブコメディ! のフリをした、ある女性の成長譚です。

「うまれかわり」をテーマにしていますので、「前世」とか「うまれかわり」とかの設定やセリフがいっぱい出てきますが、決してSF方面やオカルト方面に行かないのが山崎彬さんの面白いトコロ。
大きな方向には広がらない、手の届く範囲の日常で笑ったり泣いたり悩んだりする素敵なお話です。なんだか可愛かったりもします。

主演は乃木坂46卒業生の深川麻衣さん。麻衣さんとは4年前の初舞台である「SKIP」でもご一緒させて頂きました。相変わらず素直で優しい女優さんなのですが、しっかりと成長した新たな魅力で楽しませて頂いております。
素敵なスタッフとキャストでお送りする、なんだか可愛くてなんだか不思議な作品に仕上がりました。特に演劇ファン(しかもコアな演劇ファン)には、ある点でお楽しみ頂けると思います。「推し」って単語が何度も出てきますよ!


ちなみになんですが、先ほど書いた悪い芝居「今日もしんでるあいしてる」配信版の再配信も始まっておりますよ。

https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2172146

6/12〜30までです。丁度「りぼん」も上演されることですし、色んな山崎彬ワールドをお楽しみ頂ければと思っております。


なんか今回は舞台関係で色々と告知してしまいましたね。まあ、それぞれいろいろ頑張っているってコトですよ。
劇場で、映画館で、衛星放送で、パソコンやスマホで。こんな昨今だからこその選択肢が増えたと考えれば、それもまた良しです。お好きな方法でお楽しみ下さいませ!



2021/06/06

地テシ:211 演劇集団キャラメルボックス活動再開ってば!

2019年の5月から公演活動を休止していた演劇集団キャラメルボックスさんが活動再開を発表しましたね!

https://caramelbox.com/caramelbox-2021/

2021年の12月に池袋のサンシャイン劇場で復活公演を行うそうです。しかも作品は劇団の代表作である「サンタクロースが歌ってくれた」ですって! 私も含めて、長年作品を見続けてきた人々にとっては感慨深いことでしょう。
劇団として、演劇人として、表現者として、厳しい状況の続く日々ではありますが、このタイミングで復活を決断して下さった勇気と心意気にエールを送りたいと思います。


演劇集団キャラメルボックスさんといえば、作・演出家の成井豊さんを中心に1985年から作品を作り続けている劇団でして、私の知る限り最も純粋で最も真摯な劇団です。
しかも着実に若手を育成している点でも素晴らしい。若手を教育し、果敢な挑戦をさせ、それを年長者が支えていく姿勢には頭が下がります。

私にとっても因縁浅からぬ劇団です。本公演に客演したのは「MIRAGE」「まつさをな」の二本だけですが、関連するプロデュース公演などには何度も出演し、他にも様々な公演で劇団員たちと共演もして参りました。あらかたの劇団員が知り合いです。
中でも印象深いのが、実際に走行する東北新幹線の中で上演された「やまびこ65号、応答せよ!」ですかね。私は犯人リーダー役として呼んで頂きました。
新幹線車内でどうやって演劇を成立させるのか。スタッフもキャストも全員総出でアイデアを出し合い、あーでもないこーでもないと試行錯誤しながら作り上げました。初日前日には不安で不安で全く寝られなかったことを思い出します。ていうか集合が朝早すぎたからでもあるんだけどね。

劇団☆新感線が演劇界で異端であるためには、キャラメルボックスさんのような正統派に頑張って頂かないと困るのですよ。正統がなければ異端にならないからさ。
ですので、活動再開の報告には心が躍りました。また舞台で会える。「僕たちは、いつでもここにいます」が本当になったのです。これはね、ホントに楽しみですよ。見るのも楽しみですが、出るのも楽しみです。また出られたらいいな。

丁度、現在稽古している「りぼん,うまれかわる」の稽古場にはキャラメル劇団員の阿部丈二くんもいるので感慨もひとしおですね。丈二くんとは初共演なのですが、ずっと前から知っている仲なのでなんだか初共演って気がしないんですよね。
こちらの「りぼん,うまれかわる」も楽しみにして頂いて大丈夫です。丈二くんと二人でふざけ廻っていますよ。

http://napposunited.com/reborn/


あ、そうだ。ここで、復活がアナウンスされた当日の、劇団員の西川浩幸さんのnoteも貼っておきましょう。

https://note.com/nishi0704/n/nc26500c7bf6a

おい! あっさりしてるな! 所属劇団が再開したんだぞ! もうちょっと盛り上がれよ! サッカーとかテニスとかヒレカツ定食とかよりも!

まあ、いいでしょう。それが西川くんです。我が永遠のライバルです。



キャラメルさんも復活するのですから我々新感線だって負けていられません。様々な活動をしておりますよ。
この秋には「狐晴明九尾狩」を上演しますし、現在開催中の「新感線動画まつりII」では奇作「五右衛門VS轟天」の配信が始まりました。NETFLIXでは「ツキドクロ」上弦・下弦の配信も始まっております。加入者なら無料でご自宅でご覧頂けますよ。
そして、この春に上演された、大阪公演が途中で中止になった、バカしか出てこない「月影花之丞大逆転」の「J-LOD用英語字幕付きダイジェスト映像」がYouTubeにて公開されております!



月影先生を始めとして濃い人々しか出てこない怪作です。ダイジェストではありますが、古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、そして木野花(敬称略)と劇団員たちが暴れ回るあの怪作が見られるんですよ! タダで! 英語字幕付きで!
濃いな! ああ、濃いな! とか思いながらも、ああ、このセリフを英語にするとこうなるんだ、と冷静になることもできます。見た方も、見られなかった方も、見るつもりもなかった方も、僅か8分でお楽しみ頂けますので、是非!

あと、新感線ではなくヴィレッヂプロデュースですが、いのうえ演出による「浦島さん」のWOWOW放送も間近ですよ。オンエアは6/12(土)の午後4:10から!

https://www.wowow.co.jp/detail/173282?utm_source=twitter_stage&utm_medium=social&utm_campaign=210605_twst_sp_0029&utm_content=spsns

福士蒼汰くん、羽野晶紀さんと私による三人芝居。有名な御伽話である「浦島太郎」を太宰治がリライトし、それを倉持裕さんが脚本にし、いのうえひでのりが演出した、知ってるはずの知らないお話。
理屈臭い亀と捉えどころのない乙姫に翻弄された浦島さんは、竜宮城で何を見て、帰り着いた海岸で何を見たのでしょうか。
こちらも加入者ならばもちろん無料でご覧頂けますよ! お見逃しなく!



再始動する劇団と、新たな方法を模索する劇団と。どちらも歴史の長い劇団ではありますが、それぞれ更なる挑戦をし続けていきたいと思っております。だってほら、せっかくだから楽しい事をしたいじゃないですか! やれるウチはやれることをやっていきましょうよ!

2021/05/30

地テシ:210 「りぼん,うまれかわる」と「Manifold Garden」ってば!

私は現在、6/18(金)〜27(日)に六本木トリコロールシアターにて上演されますNAPPOS PRODUCE「りぼん,うまれかわる」の稽古中です。元・乃木坂46の深川麻衣さんが主演の、“うまれまわり”をテーマにした作品ですが、オカルティックな空気は全然無い、割と素っ頓狂な人々が一杯出てくるなんだか楽しい作品です。

公演に関する詳しい情報は公式HPでご確認頂きたいのですが、緊急事態宣言が6/20まで延長されたことにより、6/20までの回は5/31にチケット販売を中止致します。


公演序盤をご覧頂く予定の方は、どうぞお早めにご予約下さいませ。

そのかわり、チケットぴあさんではパンフレット付きのお得なチケットや、演出プラン変更による追加販売なども行われておりますので、この機会に是非ご確認頂けますと幸いです。



ええと、そんなワケでね、久しぶりの稽古に天手古舞いの日々です。セリフも覚えなきゃいけないし、アグレッシブにトライするために準備もしていかなければなりません。
だもんで、ゲームとか、読書とか、ゲームとか、散歩とか、ゲームとか、映画鑑賞とか、ゲームとか、ゲームとかも思うように進まない近頃です。いやいや、それが普通です。好きなだけゲームができたちょっと前までの日々の方がおかしいのです。
舞台の稽古ができる日々を大切に、ほどほどにゲームをしながら頑張っていきたいと思います。



とかいいながら、実は前回ご紹介したPS5/PS4/Switchでリリースされた「Manifold Garden」はクリアしちゃいました。しちゃったんですよ。クリア時間は7時間ちょっと。序盤で迷子になってムダに時間が掛かってしまいました。


 
Manifold Gardenは最近ハヤリの一人称パズルでして、重力を操りながら謎を解いていきます。ええと、重力を操る?
ええ、美麗な線画で描かれたこの空間では、壁に向かってR2ボタンを押すとその壁面を床にするコトができます。結果として前後左右上下の六方向に自在に重力を与え、空間の中を自由に移動していけるワケです。
しかも、この空間では各方向に無限にループしています。ですので、例えば今自分のいる部屋の天井の上に乗りたければ、床からダイブしてストーンと落ちていけば、先ほどの天井の上に辿り着きます。この瞬間が怖いけど気持ちいい! 確かにゾワゾワしますが、信じてダイブして大丈夫です。

六方向に綺麗な色が設定されており、各色の面をクリアしていくと6面、最後にもう一面あるので7面を解けばクリアとなります。
もちろん徐々に謎は難しくなりますが、凶悪に難しい謎はありません。床面がドンドン入れ替わるのでややこしくはなりますが、まあ大丈夫でしょう。
ただ、独り言は増えると思います。「まず赤を床にして〜、キューブを置いて〜、あっ違うか〜」とか思わず口に出しておりました。

シンプルで直感的な操作性、幽玄の音楽と静寂と狂騒の効果音、そして幾何学的なワイヤフレームグラフィックから立ち上がってくる神秘的な美しさ。建築が好きな方にもオススメできる作品です。
アート作品の中を彷徨うように楽しんで頂けると思います。


ええと、一応クリアはしたのですが、どうにも解除されないトロフィーがありまして、調べてみるとどうやら裏面というか隠し通路というか、なにやら別の解法があるようです。しかも相当にめんどくさいようです。
それはそれで楽しそうなのですが、正直、もういいやとか思ってもおります。でも、この硬質で静謐な世界観にもうちょっと浸っていたくもあるんですよね。
だもんで、今は二周目に挑戦中です。とかいいながら「Biomutant」にも手を出しちゃっているんですよね。出てくるキャラクターがモフモフの獣人ばかりですので、モフモフ好きの方は、是非。




2021/05/23

地テシ:209 Outridersってば! 戦闘篇の巻

2021年劇団☆新感線41周年興行 夏秋公演 いのうえ歌舞伎「狐晴明九尾狩」の情報がいよいよ解禁されましたね! 

http://www.vi-shinkansen.co.jp/kyubi/

豪華ゲストと盤石スタッフでお送りする久しぶりのフルスペック新感線の公演が、いよいよ情報公開となりました。あ、情報公開という用語については日刊☆えんぶでの私の連載をご参照下さいませ。

http://enbu.co.jp/nikkanenbu/awane119/

情報公開日が5/20でよかった。だって5/19だったら星野源さんと新垣結衣さんのご結婚発表にかき消されたじゃないですか!
ちなみに、星野源さんもご出演の「ラストフラワーズ」動画配信は5/28〜6/6ですよ! 詳しくはこちら!

http://www.vi-shinkansen.co.jp/ssp/douga.html

ついでに、私が現在稽古している舞台の情報も載せておきましょう。「りぼん,うまれかわる」は六本木トリコロールシアターにて6/18(金)〜6/27(日)です。様々な感染対策をご用意してお待ちしておりますので、ぜひお越し下さいませ。

http://napposunited.com/reborn/



さて、前回はPS/Xbox/PCでリリースされている「Outriders」の面白さをストーリー面からご紹介いたしましたが、今回はシステムというか、戦闘面での特徴をお話ししたいと思います。

ここで最近ゲーム配信でも大好評の狩野英孝さんによるOutridersプレイ動画を貼っておきますね。



私も狩野英孝さんのプレイ動画を時々拝見しておりますが、プレイはポンコツだけどなんだか面白いんですよね。Outridersでもいろいろやらかしていて面白いですよ。


Outridersはいわゆるルーターシューターの一種です。ルーターシューターというのは、FPS(First Person Shooting)やTPS(Third Person Shooting)といった銃でドンパチするゲームに、ハック&スラッシュと呼ばれる《レベルアップなどによる成長やより強い武器を探す要素》も加えたゲームでして、要するに様々な要素がてんこ盛りになった人気のジャンルです。

最近ではハック&スラッシュ(以下ハクスラ)の要素を採り入れたゲームも増えてきました。通常のゲーム(RPGやシューティング)では倒した敵や宝箱から新しい武器や防具が手に入りますが、それらの能力は大体固定されています。○○の剣を手に入れたぞ! というヤツです。
しかし、ハクスラでは違います。同じ見た目や名前の武器であっても、その強さや能力や属性値が違うのです。付いている特殊攻撃は強力なのに性能がショボいとか、属性値は高いのに基本攻撃力が低いとか、まあそれぞれに一長一短があったりするのです。
ですので、特殊攻撃も強力で性能も良くて属性値も高い《僕の考えた最強の武器》を探し求めて、何度も何周も同じ敵と戦ったりするのです。それがハクスラの宿命なのです。まあそれが楽しいんですがね。


さて、前回「このゲームの面白さは《体力回復の方法》と《難易度システム》にある」と書きました。今回はこの二点をご紹介したいと思います。


Outridersの特徴の一つが「主人公が特殊能力が使える変異者である」こと。ゲーム序盤に個性の違う4タイプのクラスを選ぶことになります。
防御力を上げたり体当たりできるヤツ、敵の背後にテレポートしたり時間を遅くしたりできるヤツ、火を操って敵をまとめて燃やせるヤツ、砲台を召喚したり味方の体力を回復させられるヤツ。それぞれが多彩な特殊攻撃を持っています。
まあ、こういった特殊能力によるクラス分けは多くのゲームで採用されています。特にオンラインでの協力プレイでは役割分担がハッキリするので有効ですよね。

では、Outridersは他のシューターと何が大きく違うのか。それは基本的に「敵に攻撃をするコトでしか体力が回復できない」コトだ! この《体力回復の方法》に一点目の面白さがあるのです。
一般的なシューターでは、物陰に隠れて一定時間攻撃を受けないと体力が回復するとか、体力回復アイテムを使うとか、まあ比較的簡単に体力(HP)が回復できます。
しかし、Outridersでは(クラスによってちょっとずつ違いますが)敵を攻撃したり倒したりすることで体力が回復します。しかもクラスによっては近距離で倒さないと回復しなかったりもします。
もちろん、HP吸収武器やちょっと体力回復してくれるスキルがあったりもしますが、基本的には敵を倒すことで体力を回復する必要があるのね。しかも物陰に隠れているとガンガン手榴弾やランチャーで狙ってくるのね。しかもあろうことか隠れている遮蔽物が攻撃で壊れたりもするのね! なんてこったい! 隠れてチマチマ撃ってる場合じゃねえ!

ってなワケで、多少ダメージは食らってでも前に出て敵を倒した方がむしろ安全なのです。その時のHPバーの増減の仕方ったら! ガンガン減ってガンガン回復します。
強力な特殊能力にはクーリングタイムが必要ですが、あまり温存せずにガンガン使っていった方が効果的です。とにかく敵を減らさないことには戦闘が終わりません。ガンガン前に出て武器をぶっ放してスキルもバンバン使っちゃいましょう! やっちゃえやっちゃえ!
結果として、実にアグレッシブで派手な戦闘になっちゃうってコトですよ。特殊能力には敵を倒すと弾丸が自動で補充されるものもあるので、弱い敵→強い敵→弱い敵→強い敵と上手く連続して攻撃していくと無限に弾が撃てたりするので、そりゃもうハッピートリガーでヒャッハー!にもなろうというものですよ!



またOutridersでは、自分のレベルが上がれば装備できる武器や防具のレベルも上がるのですが、それとは別に敵の強さを表す「ワールドティア」と呼ばれる15段階の尺度が存在します。
ティア01がストーリー、ティア02がイージー、ティア03がノーマル、といったカンジで徐々に敵が強くなっていく替わりに拾える装備も良くなっていきます。
最高のティア15はマッドネスでして、敵が超手強くなりますが、超レアな装備を拾える確率も跳ね上がります。つまり、強い敵と戦うほど強い装備を手に入れられるってワケですよ!
同じティアで闘っていると徐々にゲージが溜まり、溜まりきると上のティアに上がっていきます。超レアな装備を狙ってガンガンとティアを上げていきましょう!

トコロが! 勝っているウチは良いのですが、敵が強すぎて戦闘不能になっちゃったりするじゃないですか。するとティアのゲージが下がっちゃうのです!
つまり、ティアを上げる為には「できるだけ負けずに強い敵に勝ち続ける」コトが必要なのです! なんてこったい! ここに二点目の《難易度システム》の面白さがあるってワケですよ。
ティアも10を越えると相当に手強いよ。でもチマチマと装備を調えてなんとかティアを15にしたよ。そしたらラスボスが強いのなんのって!

ええと、正直にいいますと、ラスボスだけはティアをちょっとだけ下げて闘いました。もう、埒があかないから。そして感動的なエンディングと長い長いスタッフロールも見ましたよ。

そしたら! その後にもっと強敵揃いのエンドコンテンツ(クリア後の追加シナリオ)が始まっちゃったのよ! むしろここからが本番だったよ! いや、ストーリー的には終わっているんだけど、ハクスラ的にはここからが本番みたいだよ! 無茶苦茶キツイよ!

後半、ビックリマークばかりで申し訳ありませんが、ホントにそんなカンジなんですよ。現段階で用意できる最高の装備と戦術で、なんとかかんとか進めております。エンドコンテンツも後半に差し掛かっておりますが、まだまだ最高の装備には届きません。
実のところ、もう充分に堪能したからここら辺でやめておこうと思っております。とか言いながら、やっぱりチマチマとプレイしてしまっているんですよね。それがハクスラの怖いところ。


そんな5/20、PS4/PS5/Switchで魅力的なパズルゲームが発売されてしまいました。「Manifold Garden」は重力を操りながら、エッシャーのだまし絵の中を彷徨うような無限世界のパズルゲーム。



これがまた私好みの思考型パズルなんですよ。よし、ヒャッハー!なんか止めて、静謐で純粋なパズルに没頭しよう! イイカンジに進んでいますよ。多分もう終盤です。
とか言いながら、やっぱりついついOutridersでヒャッハー!しちゃうんですよね。まあ、どっちもちょっとずつプレイしていきましょう。




2021/05/16

地テシ:208 Outridersってば! ストーリー篇の巻

いよいよ新感線の《SSP動画まつりII》が始まりましたね! 昨春にもお送りした、劇団☆新感線の秘蔵映像コンテンツを大放出する企画の二回目です。

http://www.vi-shinkansen.co.jp/ssp/douga.html

昨年と同じく「MMF」「鋼鉄番長」「ラストフラワーズ」「GVG」の四作品ですが、今回はそれぞれの公開期間を10日間に延ばして土日が二回入るようになりました。また、プラットフォームもニコニコ動画さんに加えて、イープラスさんの「Streaming+」と、ぴあさんの「PIA LIVE STREAM」でも見られますよ! それぞれで視聴期間や支払い方法が異なりますので、詳しくは公式Blogや公式twitterのスレッドをご覧下さいませ。

http://blog.vi-shinkansen.co.jp/?p=5541

もちろん去年は私も全作品とも見ました。しかも自腹でな! 初めてニコニコ動画さんに課金しましたよ。



さて、前回にもチラッと書きましたが、PS/Xbox/PCのSFルーターシューターゲーム「Outriders」が楽しくて、そろそろエンディングを迎えそうなんですよ。というか、エンディングを迎えましたよ。迎えたんですよ!
いわゆるストーリーモードを苦闘しながら進めて、一応ストーリーのエンディングには辿り着きました。辿り着いたのですが、一応って何?
ええと、大きなハナシの流れは終息しまして、感動的なエンディングを迎え、長い長いスタッフロールも見ました。それで終わりと思いきや、そこからが更なる試練の始まりだったのです!

Switchの「BRAVELY DEFAULT II」もPS5の「the Pathless」もかなり終盤まで来ております。もちろんクリアまでにはまだまだ時間は掛かりそうですが、ストーリーとしては佳境に入っております。そんな二作品を一旦止めてまでOutridersをプレイしてしまったのですよ。
そもそもの発端は、先日ご紹介したAnnapurna Interactiveさんの作品群をプレイしたコト。ご紹介する手前、初プレイのゲームは二周ほど、昔プレイしたコトのある作品もプレイし直してみたりしました。いずれも一周のプレイ時間は短いのですが、数が結構多かったのね。
その間、BD2もPathlessもあまりプレイしなかったのね。で、再開しようと思った辺りでOutridersが発売されたというワケさ。

ゲーム友達が結構面白いと言っていたので、とりあえず体験版(現在は配信終了)をプレイしてみたらストーリーが面白くて、すぐに製品版を買って続きをプレイし始めたのさ。そしたらヒャッハー!なハッピートリガーに夢中になってついついプレイしてしまったというワケさ!




西暦2076年。気候変動により荒廃する地球からの脱出が計画され、巨大移民船によってわずか50万人の人類が目指したのは地球に似た惑星・エノク。
先遣隊(アウトライダー)としてエノクに着陸した主人公たちが見たのは快適な気候と穏やかな原生生物。先行して投下された探査装置を発見した主人公は、それとは別の謎の信号が発信されていることに気がつく。知的生物がいるはずもないのに、どこから誰が発信しているのか?
そんな主人公たちを有害な胞子や電磁気嵐が襲う。この惑星が危険だと判っているのに降下を強行する高圧的な上司と戦った後、爆発に巻き込まれ傷ついた主人公は仲間によって冷凍睡眠ポッドに入れられる。

そして31年後。

ここまではなんとなく「エイリアン2」っぽい感じで進みますが、ここから一気に「マッドマックス」っぽい世界観に変わります。マッドマックス? ええ、マッドマックスとか北斗の拳とかのヒャッハーな世界観。いわゆるポスト・アポカリプスものです。

冷凍睡眠から醒めた主人公は乱暴な無法者たちによって拉致され、危険な荒野に放逐されます。周りには放置された死体、吊された死体、口答えをすると簡単に撃ち殺される、そんな世界。
安全で快適なハズだった惑星は、無法者たちが跋扈する荒涼とした世界に変わっていたのです。


てなカンジで始まる本作。穏やかなはずだった気候や原生生物たちがなぜ凶悪になり人類を襲うのか。なぜ人類同士で争っているのか。そして謎の信号は誰がどこから送ってくるのか。
その謎を追いながら、森、雪山、砂漠など多彩なステージを巡っていく主人公。ステージが進むと個性的な仲間が増えて、キャンプで武器の売買やパワーアップをしてくれるようになります。

そして何よりも、主人公がシニカルでカッコいいんですよ。キャラクタークリエイトには余り自由度はありません。男女を選んだら、後は10種類くらい用意されている顔や髪型や傷などを選ぶだけ。最近では顔の各パーツの大きさや角度、色などを細かく選べるゲームも多く、まさに無限大のキャラクリエイトができたりするのですが、それに比べるといささか貧弱です。
それでもなんか魅力的なんですよね。傭兵らしく皮肉屋で斜に構えているのに、妙に情に厚かったり義理堅かったりするのよ。顔も仕草も表情豊かで、キャラクターが立っています。

SFシューターといえば、過去にも「Halo」「Borderlands」「Destiny」などの名作シリーズがありますが、どちらかといえばオンラインでの対戦や協力プレイに比重が置かれていて、ストーリーモードが短かったり簡単だったりすることが多かったのです。
しかし、Outridersでは謎の多いエモーショナルなストーリー、多彩なステージ、凶悪なボス、魅力的なサイドクエストなどがたっぷり用意されており、最後まで飽きさせない作りになっています。まあ、戦闘自体はただただバカスカ撃ちまくるという単調なものではありますけどね。

あとね、個人的な意見ですが、音がいい。敵が現れると緊張感のある音楽が流れ、敵を殲滅すると音楽が静まります。静まった後の自然音が凄くいい。何かの動物の声や岩が軋む音、滝、雷、風の唸り。なんか、ずーっと鳴ってます。ちょっとうるさい。でもね、なんかそれがこの惑星エノクの音っぽくていいんですよ。


さて、今回はOutridersのストーリー面を中心にお話しして参りました。でも、これだけストーリーや世界観の魅力を説明してきたにもかかわらず、このゲームの面白さは「体力回復の方法」と「難易度システム」にあると思っています。なんだよそれ。いやいや、アグレッシブなプレイをせざるを得ないシステムにも中毒性があるってコトですよ。それについては次回。


あ、あと言い忘れていましたが、主人公は特殊能力が使える変異者ですよ。しかも4つの全く異なるクラスが選べます。この特殊能力がまたカッコいいのよ!