2019/12/27

地テシ:130 「麒麟にの・る」始まるよの巻

「BURAI2」が無事に終わりました。とても楽しく大変な日々でした。ご来場頂いた方もそうでない方も、ありがとうございました。どなたさまにも等しく年の瀬は訪れます。本格的に寒くなってきておりますので、どうぞ風邪などひかれませんようご自愛下さい。

さて、そんなこんなでこの12月二つ目の舞台が幕を開けます。ひと月に二作品の舞台を務めるのはいつ以来でしょうか。ええと、思い出せません。つまりは中々無い状況を過ごしている年末ということですね。大変ではありますが、忙しいことは良いことです。

る・ひまわり×明治座年末“祭”シリーズは九年続く明治座年末の名物公演。今年の「明治座の変 麒麟にの・る」は、昨年共演した赤澤ムックさん作、ミュージカル俳優原田優一さん演出による、本能寺の変をテーマとした時代劇と歌謡ショーが一度に楽しめる約四時間の出し物です。大丈夫、二回の長い休憩が挟まります。
何度か共演したことのあるイケメンと、初めて共演するイケメンと、あと数人の小劇場俳優と芸人と宝塚女優と、とにかく異種格闘技感溢れるメンバーでお送りする一大スペクタクルです。確かに祭感の多いイベントですが、何度も参加しているメンバーによると今年は演劇感が強めらしいので、初めて参加される演劇ファンの方でも楽しめそうです。特に新感線ファンの方々には「第六天魔王」なんて単語も出てきますから馴染みやすいと思います。12/28〜31のド年末ですよ!

私にとって初めての明治座出演でもあります。ちょっとドキドキです。いや、ねえ、やっぱり明治座ですから。緊張もするでしょう。でも、若い人々と一緒に思い切り楽しみたいと思います。

あ、それと、今出ているアニメ専門誌「月刊ニュータイプ 1月号」の中島かずきさんの連載企画「中島かずきと役者人」にて、かずきさんと対談をしておりますよ。「キルラキル」や「プロメア」などのアニメや演劇について結構ディープな会話を繰り広げております。間もなく新刊が出ちゃうから、気になる方はお早めに!

そんなこんなの年末。ていうか、「麒麟にの・る」の大晦日公演では年越しイベントまでやっちゃうから年明けまで忙しいんですよ。わたしゃ頑張るよこの12月!

2019/12/03

地テシ:129 「BURAI2」始まるよの巻

2019年も12月。色々あった今年もボチボチと暮れようとしておりますが、いやいやそんなことを言っている場合ではありませんよ! 「BURAI2」が始まるんですってば!

今週12/4-8に東池袋駅のすぐ上にある、あうるすぽっとにて上演されます「BURAI2」は、劇団☆新感線のアクション監督でお馴染みである川原正嗣さんが主演のアクションサスペンスコメディ。劇団ホチキスの主宰でもある米山和仁さん作演出による軽快で面白くてグッとくる作品です。「2」ではありますが、前作を見ていなくても全然大丈夫。でも前作を見た方にはちょっと面白い小ネタも入っています。

若いイケメンやら二人の美女やら三人のおじさんやら、色んな出自の人々が入り乱れて暴れ回ります。上演時間は約二時間で、結構色んな要素を詰め込んでいますよ。私もなんだか汗だくです。とにかく川原さんがカッコイイので、川原ファンは必見です。

公式twitterでは本番までのカウントダウンを行っていましたが、12/2には私も登場しています。上に書いたようなことをベラベラと喋っていますが、「カウントダウン動画」を「カウント動画」と言ってしまっているのはご愛敬。なんだか楽しい現場の雰囲気が伝わりますので、全員分見て下さいませ。司会を務める井上拓哉くんの素晴らしい仕切りっぷりが堪能できます。コレ全部、ほとんど打ち合わせ無しなんですよ。実に素晴らしい。

最後の休みだった12/2も観に行きたかった舞台が軒並み休演日だったので、ゆっくりリフレッシュさせていただきました。見たいと思っても中々都合が合わずに見られないのが演劇です。「BURAI2」もたった一週間で始まって終わる作品ですから、迷っている方は是非! 劇場でお待ちしております!

2019/11/29

地テシ:128 映画「恐怖人形」とか「BURAI2」とかの巻

もうすぐ12月。気がついたら「けむりの軍団」大阪公演も終わり、映画「恐怖人形」も公開され、「BURAI2」の初日が近づいて参りました。
ええと「けむりの軍団」は全公演を無事に終え、劇団☆新感線は来年の「偽義経冥界歌」までお休みです。映画「恐怖人形」は全国の映画館にて公開中です。

「恐怖人形」は宮岡太郎監督のB級ホラーへの愛が詰まったホラー映画。B級が故に怖がっていいのやら笑っていいのやら悩む作品ですが、とにかく愛が詰まっています。私も可愛らしい日本人形との二人芝居を楽しませていただきました。早く見ないと公開が終わっちゃうよ!

さて、そんなこんなで「BURAI2」ですよ。新感線のアクション監督でもある川原正嗣さんが主演を務めるアクションサスペンスコメディ。つまり、アクションがふんだんにあり、サスペンスフルに物語が展開するのに、笑いどころもいっぱいあるという贅沢なお芝居です。私にとって池袋あうるすぽっと初出演でもあります。
イケメンと美女とおじさんが一杯出てきますよ。稽古も終盤ですが、なかなか楽しい作品になっています。「2」ではありますが前作を見ていなくても全然大丈夫。劇団公演以外でこんなに汗をかくのも久しぶりです。平日はまだチケットもあるようですので、「あの川原さん」の「主演作品」を見逃す手はありませんぜ!
公式twitterでは本番までのカウントダウン動画を更新中。そろそろ私も出てくるのではないでしょうか。ていうか、その頃には初日ではないでしょうか。ていうか、現在追い込み中です。どんどん楽しくなっていっていますよ。どうぞお楽しみに!

2019/10/06

地テシ:127 福岡とか映画「恐怖人形」とか大阪公演とかの巻

10月に入りまして「けむりの軍団」大阪公演が近づいて参りました。長期間に渡りました三都市公演の最後を飾ります。残り少ないですが、気をつけて頑張りたいと思います。
っていうのもね、福岡公演では美味しいモノが多すぎて食べ過ぎまして(あらかたラーメンですが)、ああこれは太るなあとか思っていたのですよ。ところが中盤に体調を崩して食事に気を使うようになり、東京に戻ってきた時には出掛ける前と同じ体重になっていました。結果的に現状維持です。大阪では体調管理に気をつけたいって話ですよ。
束の間東京に戻って休んでいる内に体調も戻りました。年も年ですからね。羽目を外しちゃイカンってコトですね。色々と気をつけて行きたいと思います。

そんな福岡公演中に、以前から行きたいと思っていた福岡市博物館に行ってきました。国宝である金印「漢委奴国王」が展示してあることで有名ですが、福岡・博多の歴史と成り立ちがよく判る常設展が見事でした。石田三成が差配したことで有名な「太閤町割り」についても判りやすく展示されているのも興味深かったですね。平日の昼間でしたから空いていて見やすかったです。


同時期に特別展「侍〜もののふの美の系譜」も開催されており、「偽義経冥界歌」のビジュアル撮影でほぼ本物の鎧を着た私としては興味がそそられ、ついでに見ておくかくらいの気持ちで観覧したのですが、こちらは常設展と打って変わって大盛況! 平日の昼なのに!
いや、ぎゅうぎゅうに混雑しているワケではないのですが、丁度全てのショーケースの前に人が一列に隙間無く並んで、ゆっくりゆっくり進んでいくような感じの混雑振り。しかもそのほとんどが若い女性です。いわゆる刀剣女子です。
なので後ろから背伸びして見ていたのですが、やっぱり良く見えない。人の列が途切れた瞬間に近寄って見たりしていました。ちなみに鎧の方はあんまり人気が無かったのでじっくり見られましたけどね。


あと、福岡で驚いたのはコンビニの品揃えが部分的に東京と違うところ。いや、以前から気付いてはいたんですけれど、今回はそれに随分と助けられましたので。
セブン-イレブンさんの透明なカップに入ったちょっとしたお総菜が好きでして、「生姜でさっぱり!蒸し鶏とザーサイ」とか「6種具材のお豆腐とひじきの煮物」とかがお酒のアテとして味もサイズも丁度いいのですよ。なので東京ではお世話になっておりました。
でね、福岡のセブン-イレブンでは同じ透明のカップに入った「酢もつ(柚子ポン酢たれ)」と「冷製ピリ辛焼きいか(一味マヨネーズ)」って商品がありまして、これがまた美味しいのよ! お酒に合うのよ!
多分、九州限定の商品だと思います。他の地方は知らないから判らないけど。美味しいので、東京でも通年で出したらいいのに。


ええと、そんな福岡の思い出とか語っていたら間もなく大阪公演です。10/8から21まで。肥後橋のフェスティバルホールですよ! デカイよ!

さて。「けむりの軍団」が終わった後の舞台は以前にも書きました通り、12/4〜8が池袋あうるすぽっとにてブシプロ「BURAI2」、12/28〜31が明治座にて「明治座の変〜麒麟にの・る〜」と忙しい冬なのですが、ココに来て出演映画情報が公開されました。ネオ・サスペンスホラー「恐怖人形」は11/15から順次全国で上映されます。
日向坂46の小坂菜緒さんとか、萩原利久くんとか黒羽麻璃央くんとか、他にもたくさん最近注目の若い人達がいるなか、唯一知り合いの萩原聖人さんと初めてお仕事ができたりして楽しかったです。
ただし、ホラーなんです。かなり怖いんです。私ね、ホラーが苦手なんですよ。ホラー映画は見ないし、ホラーゲームもプレイしないんです。ていうか、できないんです。でも、ま、出るならいいかと思って。撮っている時は怖くないからさ。とはいえ、上映が始まったら見なきゃいけないんだろうなあ。怖いなあ。

もう一つ告知です。元新感線の女優である中村なる美さんが大阪で結成した劇団・slatstickさん初の東京公演「La Fierté」(10/24〜27にステージカフェ下北沢亭にて)の初日10/24にアフタートークで参加することになりました。
東学さんが作ったチラシがとても格好良くて、大阪公演の時から気になっていたんですよ。作・演出は大阪の劇団・THE ROB CARLTON主宰の村角太洋さん。以前、THE ROB CARLTONの作品を拝見したことがあるのですが、緻密に計算されたコメディなのに、なんとなく大阪っぽいユルい笑いも散りばめられていて面白かったんですよ。ですから今作も気になったんです。そんな見たくて見られなかった大阪の芝居が東京上陸を果たして、しかも見られるし語れるんですよ! これはラッキー。出演者達と感想とか語り合ったり昔話とかしたいと思います。
ちなみにslatstickの次回公演「Le Paradis」には新感線の村木よし子さんも出演しますよ。こちらは11/15〜18に中崎町コモンカフェにて。こっちも気になるけど大阪公演だけなんだよな〜。

そんなこんなの今年の秋と冬。舞台と映画とアフタートーク。やっぱり忙しくなりそうです。

2019/09/20

地テシ:126 来年の「偽義経冥界歌」とかいろいろ

「BURAI2」公式ページからのリンクでお越しのお客様。初めまして。劇団☆新感線の粟根まことです。この度、川原正嗣さんが主演のサスペンス・ヒューマンドラマ「BURAI2」に出演することになった粟根まことです。軽い気持ちで出ると言ったら結構大変な役をやらされそうになって困っている粟根まことです。そんな粟根まことのブログがこちらです。そんなに名前を連呼しなくてもいいですね。どうぞよろしくお願い致します。

さて、博多座での「けむりの軍団」ももう終盤。素敵な芝居小屋の風情のある博多座にお似合いな感じの作品が、やたら反応の良いお客様に支えられながら上機嫌に公演を重ねております。
さらに来春の「偽義経冥界歌」のスケジュールも発表されましたね。もちろん博多座でも上演されます。今夏はけむりで、来春は偽義で、この素敵な劇場と福岡の街を堪能したいと思います。

ゲキ×シネでは「ツキドクロ(上弦・下弦)」も上映しておりますよ。上弦の方は試写会で見るコトができたのですが、編集も音関係もさらにパワーアップしておりました。スローモーション演出も必要最小限な感じで無駄がない。そして何よりも! 他のお客様の頭で視界が遮られるコトがない! この一点だけでもスクリーンで見る価値があると思います。日本各地で上映されておりますので、公式サイトで探してみて下さいね。
ただ、このゲキ×シネバージョン、序盤のシーンで私が小道具を取り落とした回が収録されております。すっかり忘れていたからビックリしたわ。まあ私が悪いんですけどね。

舞台の映像と言えば、今年の5月に紀伊國屋ホールにて上演されました「+GOLDFISH」がCS衛星劇場にてオンエアされるそうです。9/21(土)の18:30〜21:00ですよ。ちなみに、その直前の16:00〜18:30には姉妹作品である「ONLY SILVER FISH」も放送されます。こちらには私は出演しておりませんが、この二作はオープニングが全く同じですので、二作続けて見て比較して頂くのも面白いと思います。

それからもう一つ。以前私も出演しましたゼータクチクさん。池袋の小さなカフェでの公演で、なかなかに濃密な体験でした。次回公演「贅沢地区平成短編集」は、その同じ会場cafe&bar 木星劇場にて10/23〜27に上演されます。そして、そのチラシを私が作らせて頂きました。





ポストカードサイズに詰め込んだ、なんだかシュールなポップさを感じて頂ければ幸いです。

福岡での燻し燻されが終われば、けむりの軍団は今度は大阪に向かいます。そろそろ涼しくなるだろうと思って秋物を結構持ってきたのになかなか出番がありません。この終盤に至ってやっとちょっと涼しくなってきました。大阪ではさすがに涼しいんだろうな。赤く染まったモミジが似合う季節になっているはずです。夏秋公演にふさわしい、暑苦しいのになんだか爽やかな作品ですので、大阪の皆様、どうぞお楽しみに!

2019/09/05

地テシ:125 博多座に「けむりの軍団」上陸! そして冬の巻

猛暑が始まりそして去って行ったように、劇団☆新感線39興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎《亜》alternative「けむりの軍団」の東京公演が始まってそして無事に終了致しました。気がついたら始まっていて、そして終わっていたんですよ。時間というのは怖ろしいですねえ。
今春の「偽義経冥界歌」は大阪・金沢・松本公演だけでしたから、久しぶりの東京公演だったのです。東京ならではの熱気も感じながら46ステージもの公演を終え、今は既に福岡・博多座での舞台稽古に入っております。魅惑の街・福岡。食と歴史の街・博多。ああ、なんという甘美な響き。

今春に二十周年を迎えた博多座さんは、伝統的な芝居小屋の構造ではありますが、最新鋭の機構を有し、博多リバレインという複合施設の中に入っていますので外観は近代的なビルです。広くて美麗で、そして楽屋もキレイで使いやすい。でも造りは古風なのよ。なんかそこがまたカッコイイ。
博多座さんの中に入るのは今回が初めてですが、既に愛着が湧いております。来年にも「偽義経〜」でお世話になりますので、精一杯仲良くなっておこうと思います。


「けむりの軍団」福岡公演は9/6〜23。そして大阪公演は三度目となるフェスティバルホールにて10/8〜21です。真夏に始まった公演も、終わる頃にはすっかり秋。夏から秋へと、東京から福岡、大阪へと、煙に巻きながら爆走して参りますのでどうぞよろしくお願い致します。


夏が来て秋が去れば次は冬ですね。ええと、私が出演する冬の舞台が二本、情報解禁されたのでご報告させて下さい。

まずは12/4〜8に池袋あうるすぽっとにて上演されますブシプロ「BURAI2」。新感線のアクション監督でお馴染みの川原正嗣さんを主役に据えた、警官アクションサスペンス。そう! あの川原さんが主役なのです。前作である「BURAI〜女王陛下は武士がお好き〜」が上演されたのが2016年。その続編ではありますが、キャストも随分変わって前作を見ていなくても楽しめるはずです。
いつもお世話になっている川原さんが主役となれば見ないワケにはなりますまい!とばかりに前作を見に行った私ですが、まさか三年経って続編に出ることになるとは思いませんでした。華麗な殺陣、甘い声、そしてクドイ芝居。川原さんの魅力が存分に詰まった作品でした。今作ではどういう展開になるか、まだ詳しくは判りませんが、川原さんファンにはたまらない作品になることでしょう。いや、アクションサスペンスでありながら、コミカルで楽しい作品になっていた前作をも凌ぐ作品になりそうです。初めてのあうるすぽっと。12月はぜひ東池袋に!

いやいや、12月は浜町でしょう。明治座さんと、る・ひまわりさんが共同製作している「年末"祭"シリーズ」は今年で九年目。今年は「明治座の変 麒麟にの・る」と題して本能寺の変を題材に、イケメンからミュージカル、お笑い芸人、小劇場などが異種格闘技ばりに入り乱れる歴史エンターテインメント時代劇をお送りします。そして私も出演するのです。忙しいな12月。
「麒麟にの・る」の脚本は昨年「トリスケリオンの靴音」で共演した赤澤ムックさん。昨年は俳優同士として、今年は作家と役者としてお世話になります。演出は初めましての原田優一さん。先日初めてお会いした時には柔和で誠実な人となりが印象的でした。キャストも共演経験のある平野良くんや神永圭佑くん、小早川俊輔くん、辻本祐樹くん、さらに知り合いだけど共演経験のない加藤啓くんや二瓶拓也くんなどもいて、楽しい年末になりそうです。初めての明治座。12月はぜひ浜町に!

あ、「トリスケリオンの靴音」といえば、昨年版は碓井将大くん、赤澤ムックさんと私でしたが、この9/4〜16にキャストを一新して同じく赤坂RED/THEATERにて上演されます。複雑に絡み合う三人芝居。ヒトの哀しみと可笑しみで切なくなる作品です。今作ではキャストに合わせて一部脚本も変更になるようです。もう気になる! 気になりまくりますが、私は今、福岡なんです。本番なんです。どうあがいても見には行けませんので、東京にいらっしゃる方は是非とも見に行って下さいませ。面白いから!


そんなこんなの夏と秋と冬。福岡と大阪。東池袋と浜町。そして出てないけど赤坂。なんだか忙しいな! 2019年も後半ですが、ぶっ飛ばして行きたいと思います!

2019/07/13

地テシ:124 「けむりの軍団」と「メタルマクベスdisc1」

ああ、すみません。また間が開いてしまいました。二ヶ月ほどこのブログをほったらかしていました。その間に「+GOLDFISH」が無事に終わり、「ドナ禁カフェ 禁断のニッポン」at風知空知も終わり、そして「けむりの軍団」が始まろうとしている昨今です。
「けむりの軍団」については、私が書きました稽古場レポート「アワブロ」をご覧下さいませ→http://blog.vi-shinkansen.co.jp/?cat=7

そんなワケで、7/15に始まる「けむりの軍団」東京公演開幕直前でありまして、実にバタバタしておりまして、もちろんこちらも是非ご覧頂きたいのですが、その前にも見て頂きたいコンテンツがあるのですよ。そう! WOWOWにてオンエアされる「メタルマクベスdisc1」ですよ!
一年ほど前、豊洲のIHIステージアラウンド東京にて上演されました「メタルマクベスdisc1」が早くもオンエアです。久しぶりに古巣である新感線に帰ってきてくれた元劇団員の橋本さとしくんが主演のロックミュージカルっぽい作品です。7/13(土)夕方6:30からのオンエアですよ! お忘れなく!

7月だというのにやたらと寒い今年とは違って、やたらと暑かった昨年。その暑さと共にお送りした熱い舞台の「メタルマクベスdisc1」。我々も相当にバタバタしながら上演致しましたので、その出来が気になっております。私も録画して見ようと思いますので、WOWOW加入者の方は是非ともお確かめ下さいませ。無料期間とかもあるから、迷っている方はお試しで加入してみて下さいな。数多くの舞台、映画、ライブ、スポーツも見られますから損はないと思いますよ。
 
これから「メタルマクベス」シリーズも順次放映されて行くらしいので、そっちも気になりますよね。「けむりの軍団」と共にそちらもお楽しみ下さい。
そして、今年の私は後半も結構忙しいです。順次発表できると思いますが、年内はなんだか忙しくなりそうです。更に、ある映画にもチラッと出たりもしていますので、そちらもお楽しみに。

取りあえず「けむりの軍団」は舞台稽古の真っ最中。最終調整を行っております。面白くなりそうですし、最近の新感線にしては短めになりそうです。正式な上演時間は公式から発表されると思いますが、割と短めとだけ言っておきましょう。
では「メタルマクベスdisc1」「けむりの軍団」をどうぞお楽しみに!

2019/05/11

「+GOLDFISH」パンフレットのご注意

「+GOLDFISH」の初日が無事に開きました。紀伊國屋ホール一杯のお客様に盛大な拍手を頂きまして、幸先の良いスタートを切ることができました。どうぞ5/19の千穐楽までご愛顧いただきますようお願い致します。

でね、そのパンフレットについてちょっとご注意を。私も今日の初日に頂きまして、美麗な写真の多さに喜びました。たくさんのイケメンと美女の写真が一杯ですので、よろしければお買い求め下さいませ。
ただね、意外と大きいのよ。レコジャケくらいありそうな、つまり30cm四方くらいはありそうなパンフレットです。それが故に写真が美しいのですが、ご来場頂きます時のカバンのサイズにお気を付け下さい。新感線だったらよくあるデカさなのですが、プロデュース公演でこのサイズは珍しい。大きいことは良いことだ。ただ、カバンに入らないかもしれないから気をつけてね。
それと、パンフレットに掲載されている文中に盛大なネタバレがあるコトにも気付きました。左ページ上部の各キャラクター紹介の部分ね。開演前に読んじゃったら大変だ。裏を返せば終演後には物語の理解の手助けになるってコトですが、開演前に隅々まで読んじゃ駄目ですよ。
開演前には美男美女の写真をパラパラと楽しむ程度にして、文章は終演後にお読みになることをお薦めいたします。

そんなこんなで新宿は紀伊國屋ホールにてお待ちしております。なお、上演時間は休憩無しで2時間15分ほど。素敵なミステリの旅をお楽しみ下さいませ。

2019/05/09

地テシ:123 「+GOLDFISH」と紀伊國屋ホールの巻

いよいよ5/10から紀伊國屋ホールにて「+GOLDFISH」が始まります。西田大輔さんの作・演出による、ミステリでもありサスペンスでもあり、でも笑いもいっぱいある作品です。
古びた洋館に集められた12人の男女。たった一度だけ過去を振り返ることのできる魚。権利を得られるのはたった一人。そして隣町で起きた殺人未遂事件。様々な謎が謎を呼んで予想外の展開が待っています。

会場である紀伊國屋ホールにちゃんと出演するのは初めてです。ええと、ちゃんと、というのはチラッと出たことはあるのね。かつて紀伊國屋ホールにて上演されたG2プロデュース「BIGGER BIZ」には声のみで出演していたのですが、そのキャラクター自体は、タオルで顔を隠したりウサギの着ぐるみに入ったりして出演していたのね。基本的には舞台監督さんがその役をやっていたんだけど、二、三回だけ私がその役をやりました。だからチラッとだけ出てたってワケ。
なので、今回で初めてちゃんと出演するコトができるんですよ。数々の名作が上演されてきた歴史あるホールです。実はホールが入っている紀伊國屋ビルディングの竣工は1964年。私と同い年です。前川國男設計による、東京都選定歴史的建造物でもあるこのビルは、昭和から平成へと新宿の中心であり続けました。同い年の劇場に出演できるってのもなんか感慨深いですね。

何といっても書店の中にあるのがいい。私もよく紀伊國屋ホールに観劇に行きますが、開演前に各フロアを巡ってつい本を買っちゃうんだよね。ついつい買っちゃうんだよね。今回は出演ということで十日以上通いますから、また買っちゃうんだろうなあ。
今作はミステリですから、終演後には皆さんもきっと素敵なミステリが読みたくなっていることでしょう。文庫売り場は二階の北側、エレベーターや階段口からだと左側です。是非とも寄ってみて下さいませ。あ、19時の回にお越しならば開演前にね。終演後には書店は閉まっていますからご注意を。

そんなこんなで始まるよ「+GOLDFISH」。濃密な会話劇ですので、ストーリーを知っている私でも楽しく稽古が見られるんですよ。きっとお楽しみ頂けると思います。5/10から19まで、新宿の紀伊國屋ホールにて。私個人としては今年最初の東京公演です。そして令和最初の舞台でもあります。どうぞお楽しみに!

2019/05/06

地テシ:122 <4/23OA対応版>今回も音楽の話を その二

「偽義経冥界歌」大阪・金沢・松本公演が無事に終わりました。ご来場頂きました皆様、ご来場頂けなかった皆様、ありがとうございました。久しぶりの旅公演で各地の美味しいモノや美しいモノも堪能できました。これで偽歌はしばらくお休み。夏秋の「けむりの軍団」を挟みまして、来年2〜4月にはまた玄久郎や次郎や静歌に会えますよ。
しかし私としましてはその前の今年五月に「+GOLDFISH」があります。5/10(金)〜19(日)、紀伊國屋ホールですよ。10連休の後はぜひ紀伊國屋ホールに!

さて遅くなりましたが、例によって待っている人がいるかどうかも判らない「深夜の音楽食堂」の追加説明を致しますよ。4/23オンエアは洋楽中心にお送りいたしました。一曲目は私のリクエストでRaquel Rodriguezの「Hold On」(album「Miss Me」収録)。



番組ではイントロが曲紹介に被っているのですが、一番カッコイイのはこのイントロの出だしです。このピアノとオルガンとギターとベースとドラム。全楽器がユニゾンで奏でる一番最初の「ダーダー」の部分です。もちろん曲全体もボーカルも素敵な曲なんですが、出だしの二拍で心が持って行かれるのです。特にピアノの左手とベースがシンクロしているところ。なんかこういうのに惹かれるんですよね。
ちなみにこの二拍のコードがD♭maj7。番組の後半で話している、メジャーだけどちょっと切ない響きの和音であるメジャーセブンスです。

また、こちらの少人数編成バージョンもカッコイイですね。



こちらはラケルの歌唱力の凄さが際立っていますね。ギターも無類にカッコイイ。あと、猫がカワイイ。

二年前「音楽食堂」に出演した時に「レーベル買い」という話をしました。最近気に入っているレーベルがSweet Soul Recordsでして、このラケルのアルバム「Miss Me」の日本盤もSweet Soul Recordsによるリリースです。

二曲目は松重さんのリクエストでLouis Cole feat. genevieve artadiの「When You're Ugiy」(album「Time」収録)。



全編にわたるプツプツしたシンセベース(もしくはコンプレッサーとオートワウを強く掛けたエレキベース)の音が印象的なこの曲。本人がドラマーなので、シンプルで力強いドラムもカッコイイ。あと要所で聞こえるオーケストラヒットも懐かしいですね。松重さんに言わせると「変態」とのコトですが、随分とクセのある、でもキャッチーな音の作り方は最近話題のThundercatにも似ています。

最後は私のリクエストでBenny Singsの「Softly(album「City Melody」)。



ドラムとベースだけのシンプルなイントロに乗せて囁かれるウィスパーボイス。白玉のコード楽器がないからこそ際立つタイトなのにメロディアスなベースラインがカッコイイ。思わず鼻歌で追いたくなり、ボーカルが入ってからもベースラインを追いたくなり、するとベースが見事なカウンターメロディーになっていることに気付くのです。
そしてファンタジックでキラキラしたエレピ。もう、この曲はセブンスのオンパレードです。普通のセブンス(7)にマイナーセブンス(m7)、そしてメジャーセブンス(maj7)。それが故にキラキラしていて、それが幸せ感を導くのです。
ベニー・シングスは基本的にバックトラックがシンプルで音数が少ない。なのにファンタジックなのが不思議。歌声もフワフワしてるしね。

私が選んだ二曲のテーマは「幸せになる音楽」だったのですが、なんかそのカンジがお判りいただけますでしょうか。キラキラ感というか浮遊感というか、なんかファンタジックな曲。そういう音楽を聴くとなんだか幸せになるんだよという話です。まあ幸せの感じ方は人それですけどね。

取り急ぎこんなカンジ。曲はかけられませんでしたが、番組中で名前の出てきたアーティストもご紹介したいのですが、それはまたの機会に。次回は多分「+GOLDFISH」のご紹介になると思いますから。

2019/04/21

地テシ:121 <4/16OA対応版>今回も音楽の話を その一

「偽義経冥界歌」松本公演も間もなく終了。大阪から金沢、松本と桜前線を追うように移動してきた我々ですが、満開の桜に祝われるように公演を打ち、桜が散るように終わっていきます。これもまた出演者に藤原"さくら"さんがいるからでしょうか。来年の公演も桜の頃に終わりますよ。


さて、先日オンエアされましたFm yokohama「深夜の音楽食堂」の話をしましょうか。二年前に出演させて頂いた時も番組の補足説明をしたのですが、今回もちょっとご説明を。

まずは偽歌にもご出演して頂いている藤原さくらさんの「赤」(album「PLAY」収録)。ええと、正直言いまして今回共演させて頂くまで作品を拝聴したことがなかったのです。なので、慌てて「PLAY」というアルバムを買って、一番気に入ったのがこの「赤」という曲。こういう機会で聴く音楽の幅が広がるのは嬉しいモノですね。

番組でも言っていたように、スウィングビートにブルーノートが印象的に使われていて、全体的にブルージーな雰囲気のナンバー。これがまたさくらさんのスモーキーな声に合っていて好きな曲です。



ドラムのゴーストノートを含めたダルなタイム感、アコースティックベースの深い音、ウーリッツァーのハネるリズム、物憂げなアコースティックギター、きらびやかなエレクトリックギター。素敵だと思ったら、バックミュージシャンがSPECIAL OTHERSとSOIL&"PIMP" SESSIONSとH ZETTRIOじゃねえか。好きなバンドばかりだ。そりゃ好きだわ。
劇中では、さくらさんには歌だけでなくギターも弾いて頂いているのですが、これがまた巧い。いや、プロにいうのも失礼なのですが、毎ステージ感心しています。音がつぶれないんだよね。普通のアコースティックギターよりも小さめのトラベルギターなのですが、見事に弾きこなしています。これもまた聴きどころですよ。

二曲目は松重さんオススメのトム・ミッシュ「South of the River」(album「geography」収録)。デビューアルバムなのにこの完成度! ロンドン出身のこの若いアーティストは昨年大注目されましたね。ギターも巧いしバイオリンも素敵。マルチプレイヤーなのです。
実はこの曲、ずーっとコード進行は同じなのにベースのフレーズがどんどん変化していくのが格好いいので、ちょっとベースラインに注目して聞いてみて下さい。



そして三曲目がレキシさんの「狩りから稲作へ feat.足軽先生・東インド貿易会社マン」(album「レキツ」収録)ですよ。かつてフジテレビの深夜にオンエアされていた「アフロの変」という情報番組のMCがレキシさんとダイノジの大谷さんで、様々なカルチャーについて新しいトレンドを紹介していてくれて大好きだったのです。特に音楽については随分と参考にさせて頂きました。この番組で知ったバンドも多いのです。
レキシさんは様々な歴史上の人物や事件などをモチーフに曲を作る方でして、歴史好きの私も楽しめる上に曲もカッコイイ。そんな素敵な楽曲集めて舞台化した愛のレキシアター「ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ」が面白くないワケがない! てなワケで舞台も実に楽しかったです。みんな芸達者だなあ。
知り合いが多かったのも嬉しい。ウチの高田聖子姐さんはもちろん、山本耕史さん、八嶋智人くん、乃木坂46の井上小百合さん、山本亨さん、そして代役侍の前田悟さんに演出の河原雅彦さんですからね。やっぱり河原リーダーはこういうポップな作品を作るのが上手いなあ。



この曲についてもちょっと。これも4コードのループでずーっと同じなのですが、ビートが気持ちよすぎてずっと聞いていたくなります。実際、仕事のBGMとしてずっとリピートで聞いている時があります。やはりファンクはこうでなくちゃ。レキシさんがかつて所属していたファンクバンド「SUPER BUTTER DOG」も好きなのですが、ファンクのシンプルなコード進行の繰り返しってなにやら人間の根源的な興奮を揺り動かすカンジがありますよね。
この曲のドラムなんですが、一番ドラムっぽいクラッシュシンバル(パーンッってインパクトのあるシンバル)があまり使われていなくて、ハイハット(二枚のシンバルを向かい合わせた構造で、足ペダルで踏んでクローズにして叩くとチッチッと短い音がする)を足ペダルで踏まずにオープンで叩いて、小節の頭に「チーッ」というインパクトを入れているのです。これがまたカッコイイ。

今回、私は邦楽から二曲選ばせて頂きました。実は「演劇と音楽」というテーマで選んだのですが、それについては次回のオンエアでも話していると思います。ていうか、話したいことが多すぎて、でも松重さんとのお話も楽しくて、なかなか喋り足りない30分なのですよ。収録の前後にも同じくらいの量を松重さんやスタッフさんと話していますからね。是非ともまたゲストに呼んで頂きたいです。
次回は4/23深夜24:30からですよ! 洋楽が中心になります。次回も是非ともお聴き下さいませ。

2019/04/16

地テシ:120 再びの松本公演と再びの音楽食堂の巻

久しぶりの新感線旅公演である「偽義経冥界歌」、次は松本に参ります。私個人で言えば2013年の「ショーシャンクの空に」以来6年ぶりではありますが、新感線公演としては2006年の「メタルマクベス」初演以来、実に13年ぶりの松本公演となります。
会場であるまつもと市民芸術館主ホールは日本でも数少ない「四面舞台」構造を有した素晴らしい劇場です。来年春まで続く偽歌ですが、今年版はこの松本が最後。橋本じゅんさんと新谷真弓さんはここで最後となりますので、気になる方は是非とも見届けにお越し下さい。新宿から特急あずさで約二時間半です。高原ならではの清涼な空気、国宝五天守の一つである松本城、丁度今が盛りの桜、そして本場信州蕎麦など魅力満点の松本にぜひお越し下さいませ。劇場は松本駅から大通りを東に真っ直ぐ歩いて約10分ですよ。

と、偽歌の宣伝はここまで。今日はもう一つ宣伝したい事柄があります。松重豊さんがDJを務める音楽番組であるFm yokohamaの「深夜の音楽食堂」に私がゲストとして出演させて頂いたのは2017年新春。あれから二年経ちまして、再び出演することができました! 憧れのFMの音楽番組ですよ! 嬉しいじゃないですか!

オンエアは4/16(火)と4/23(火)の深夜24:30〜25:00。深夜のオンエアではありますが、radikoのタイムフリーというサービスを使えば放送後一週間ならいつでも聞くことができます。しかもプレミアム会員になればエリアフリーで全国どこからでも聞けますよ。
松重さんはちょっと顔は怖いけど、実はとても優しい紳士です。そして私と音楽の趣味が似ていて、お会いするたびにオススメ音楽を教え合う間柄なのです。そんなおじさん二人が好きな音楽について語り合う三十分。
二年前の出演の時には番組の補足としてこんなこんなこういった記事も書きました。今回もオンエア後にはそういった記事も書こうと思っていますが、まずは是非とも番組をお聴き頂きたい。松本公演直前ということで、偽歌についても語っておりますよ。そのあたりもお楽しみに。

ええと、取り急ぎ、今回は忙しすぎてまだ登城できていないので、昔撮った国宝松本城を。


2019/04/02

地テシ:119 「偽義経冥界歌」と金沢の巻

大阪公演が無事に終わりました「偽義経冥界歌」ですが、4/2〜7には金沢に参ります。ていうか、もう参っております。数日前から参っております。現在舞台稽古中でして、その合間には金沢の美味しいモノとか食べたりしています。ただ、食べているのがカレーとかラーメンとかばかりなのは内緒ダゾ。

ええと、金沢は結構寒いですよ。昼間はそうでもないのですが、やはり朝晩はかなり冷えます。また雨も多いので、遠方からいらっしゃる方々は天気予報などを参考に、傘や上着をご用意下さいませ。
北陸新幹線が開通しておりますので、東京から約二時間半で来られます。大阪からでもサンダーバードで約二時間四十分。そう、意外と近いのですよ。客席も見切れが少なくて見やすい印象です。そして大阪公演よりも収容人数が少ない分、舞台と客席が近く感じられると思います。
それと、上演時間もちょっと短くなっております。大阪公演をこなす間に短くなったのよ。シーンの繋ぎを工夫したり、芝居のテンポが上がったりして10分くらいは短くなっているのではないでしょうか。正式な上演時間は新感線公式さんから発表されると思います。

私自身、金沢を訪れるのは二度目。とはいえ、一度目の1999年「西遊記」の時は公演も一日だけでしたし、とにかくタイトなスケジュールでしたので何も覚えていないんです。全くなぁんにも。観光はおろか、何か美味しいモノを食べた記憶もありません。
ですので、今回が初の金沢みたいなもんです。まあ今回もタイトなスケジュールではあるのですが、みっちり舞台稽古をしますから結構な日数を金沢で過ごしております。僅かながらも街を散策したり観光したり美味しいモノ(カレーとかラーメンとか)を食べにいったりしています。
実は、金沢という街は大都市でありながら第二次世界大戦で空襲を受けていないのですね。なので古い街並みも建築もキレイに残っており、ちょっと歩くだけで素敵な古民家とか洋館とかに出会えます。街歩きを趣味としている私にとってはまさにうってつけの街。
なのですが、自由時間は限られており、ハードな舞台稽古と本番が控えておりますので、そうそう散策もできません。それでも僅かな自由時間を利用して、ちょっとは街歩きしております。余裕があればそんな金沢の街紹介を書ければいいな。余裕があればだけどね。
取り急ぎ、「石川四高記念文化交流館」の写真を。明治二十六年に建てられた旧制第四高等学校の本館がそのまま保存され、中に入って見学することができるんです。
















とかいう原稿を書いている間に気がついたらもう初日直前。ていうか、もう今日(4/2)じゃないですか! エイプリルフールに興じる間もなく、新元号「令和」に反応する間もなく、バタバタとみっちりと舞台稽古をしておりました。
そして公式さんからも「休憩込みで三時間三十五分」という上演時間が発表されました。ほらね。十分ほど短くなっているでしょ。ほとんどカットせずにこの短縮は驚異ですね。

そんなこんなで歴史の街・金沢でお待ちしております。ただ、劇場がちょっと遠くて金沢駅からバスで20分ほど掛かることにはご注意下さいね。詳しくはこちらをご参照下さい。そして、今日はみぞれ交じりの雪も降りました。服装にはお気を付けて。じゃ、そういうことで!

2019/03/08

地テシ:118 「偽義経冥界歌」と「ふるえて眠れ」始まるよ!の巻

始まるよ! 「偽歌」始まるよ! 3/8から大阪で始まるよ! 金沢と松本にも行くよ! 来年は東京と博多にも行くよ! でも目の前の大阪から気をつけて行くよ!

公式さんから、休憩含めて三時間四十五分(3/7現在)という発表がありました。例によって長いですが、かなりハラハラできる展開ですのでどうぞお楽しみに。そして終わるのが遅いから、終電が気になる方はカーテンコールとかぶっちぎって急いでお帰り下さいね。家に帰るまでが偽歌です。

そして、一日早く3/7に大阪で幕を開けたのが、私が宣伝美術を担当しているプロジェクトKUTO-10さん。「ふるえて眠れ」は3/7〜10が大阪のウイングフィールド、3/14〜17が東京の下北沢シアター711です。
私が昔お世話になっていた蟷螂襲さんの作、いまだにお世話になっているわかぎゑふさんの演出でして、出演者もよく知っている人達ばかり。詳しくはこちらを
https://plaza.rakuten.co.jp/kuto10/

面白くなりそうですが、私も自分の公演とどカブリでして行けそうにありません。どうぞ皆様におかれましてはどちらも気にして頂ければ幸いです。
ちなみに今回のチラシ表面はこんな感じ。



タイトルロゴにこだわってみたけど読みにくいと評判です。「ふるえて眠れ」と読みます。どうぞよろしくお願い致します。

2019/02/27

地テシ:117 「偽義経冥界歌」が近づいてきたの巻

二月ももう終わりじゃないですか! なぜですか! 小の月過ぎませんか! その分、稽古日数が少ないじゃないですか! ええと、はい。3/8に大阪から幕を開ける「偽義経冥界歌」の稽古も大詰めです。もう大変です。殺陣を作っても作っても終わりません。アクション監督の川原さんもアクションメンバーも、そして闘う人達も大変ですよ。ま、私はほとんど逃げ回っているだけなんですが、逃げる回数が多すぎて混乱するほどなんです。最後までなんとか無事に逃げ切りたいと思います。

今作は久しぶりの中島かずき新作のいのうえ歌舞伎、しかも初めての鎌倉時代モチーフ。いのうえ歌舞伎初主演となる生田斗真くんが主演、久しぶりの地方公演など、様々な久しぶりと初めてがせめぎ合う作品となっておりまして、二年間の豊洲髑髏マクベスからの飛翔を意識した39(サンキュー)興行となっております。
観劇に当たっては特別な予備知識は必要ありません。時代背景は物語の序盤に説明されます。あと、パンフレットにも詳しく解説されています。ですが、中学程度の歴史知識があればちょっと助かります。
例えば、平安時代の末期に京都で権勢を誇った平清盛を代表とする平氏がいたとか、それに対抗して関東で力を付けた源頼朝を代表とする源氏がいたとか、頼朝には戦の天才である義経という弟がいたとか。そして平氏と源氏が争って源氏が勝ち、頼朝は鎌倉幕府を開いたとか、その程度の中学日本史です。

ですが、もう少し知識があると更に楽しめます。例えば、頼朝と義経は兄弟ですが、異母兄弟なので大人になるまで会ったことがなかったとか、源平合戦は瀬戸内海を兵庫から山口まで転戦しながらの闘いだったので海戦が多かったとか、平氏の旗が赤色で源氏の旗が白色で、そこから紅白歌合戦とか赤白帽とかができたんだとか、頼朝の正室である北条政子は大変にタフな女性なので頼朝は頭が上がらなかったとか、亀の前という側室がいたのだとか、その当時に奥州平泉(劇中では奥泉)を拠点とした別の勢力・奥州藤原氏(劇中では奥華氏)がいて、豊富な黄金を使った絢爛な仏教文化が花開いていたとか、義経は若い頃に奥州平泉に匿われていたとか、義経は平氏を滅ぼした後に色々あって兄弟仲が悪くなって奥州平泉に隠れ、そこで藤原氏に攻められて自害し、それを理由に頼朝が奥州藤原氏を攻め滅ぼしたとか。
これらの歴史的事実を知っておくともっと楽しめるってコトですよ。もうただあらすじを書いているだけなんですが、史実通りに物語が進むんだから仕方がないんです。ただし、今作は「虚実」入り乱れておりまして、ていうか「虚」が物凄くて、結果としてはここまで書いた「実」になるのですが、「虚」の部分が大変面白くなっております。そのあたりもお楽しみに。

今作の上演は、今年は大阪・金沢・松本だけ。来年新春に東京・博多公演がありますが、それまでお預けとなる地方の方が多いので、気になる方は遠征してみて下さいませ。今年版のみの出演となる橋本じゅんさん、新谷真弓さんファンの方は特にね。

ええと、その公演の宣伝ではありますが、フジテレビ系列「VS嵐」にて今公演を取り上げて頂いております。そして私も出演しております。オンエアは2/28。様々な競技で嵐の皆さんやチョコレートプラネットさんと争っておりますよ。私はなんの役にも立ちませんでしたし、トークでも特に盛り上がれませんでしたが、それはそれとして収録はとても楽しかったです。
大阪時代には関西ローカルのバラエティにも時々は出ておりましたが、東京に来てから全国ネットのバラエティに出演するのは初めてです。ご覧いただけますと幸いです。

てなワケで、盛り上がってまいりました「偽義経冥界歌」略して「偽歌(にせうた)」。すみません勝手に略しました。「偽義(にせよし)」でも構いません。稽古場での濃度が高いので、きっと面白くなると思います。どうぞご期待下さいませ!