2021/05/23

地テシ:209 Outridersってば! 戦闘篇の巻

2021年劇団☆新感線41周年興行 夏秋公演 いのうえ歌舞伎「狐晴明九尾狩」の情報がいよいよ解禁されましたね! 

http://www.vi-shinkansen.co.jp/kyubi/

豪華ゲストと盤石スタッフでお送りする久しぶりのフルスペック新感線の公演が、いよいよ情報公開となりました。あ、情報公開という用語については日刊☆えんぶでの私の連載をご参照下さいませ。

http://enbu.co.jp/nikkanenbu/awane119/

情報公開日が5/20でよかった。だって5/19だったら星野源さんと新垣結衣さんのご結婚発表にかき消されたじゃないですか!
ちなみに、星野源さんもご出演の「ラストフラワーズ」動画配信は5/28〜6/6ですよ! 詳しくはこちら!

http://www.vi-shinkansen.co.jp/ssp/douga.html

ついでに、私が現在稽古している舞台の情報も載せておきましょう。「りぼん,うまれかわる」は六本木トリコロールシアターにて6/18(金)〜6/27(日)です。様々な感染対策をご用意してお待ちしておりますので、ぜひお越し下さいませ。

http://napposunited.com/reborn/



さて、前回はPS/Xbox/PCでリリースされている「Outriders」の面白さをストーリー面からご紹介いたしましたが、今回はシステムというか、戦闘面での特徴をお話ししたいと思います。

ここで最近ゲーム配信でも大好評の狩野英孝さんによるOutridersプレイ動画を貼っておきますね。



私も狩野英孝さんのプレイ動画を時々拝見しておりますが、プレイはポンコツだけどなんだか面白いんですよね。Outridersでもいろいろやらかしていて面白いですよ。


Outridersはいわゆるルーターシューターの一種です。ルーターシューターというのは、FPS(First Person Shooting)やTPS(Third Person Shooting)といった銃でドンパチするゲームに、ハック&スラッシュと呼ばれる《レベルアップなどによる成長やより強い武器を探す要素》も加えたゲームでして、要するに様々な要素がてんこ盛りになった人気のジャンルです。

最近ではハック&スラッシュ(以下ハクスラ)の要素を採り入れたゲームも増えてきました。通常のゲーム(RPGやシューティング)では倒した敵や宝箱から新しい武器や防具が手に入りますが、それらの能力は大体固定されています。○○の剣を手に入れたぞ! というヤツです。
しかし、ハクスラでは違います。同じ見た目や名前の武器であっても、その強さや能力や属性値が違うのです。付いている特殊攻撃は強力なのに性能がショボいとか、属性値は高いのに基本攻撃力が低いとか、まあそれぞれに一長一短があったりするのです。
ですので、特殊攻撃も強力で性能も良くて属性値も高い《僕の考えた最強の武器》を探し求めて、何度も何周も同じ敵と戦ったりするのです。それがハクスラの宿命なのです。まあそれが楽しいんですがね。


さて、前回「このゲームの面白さは《体力回復の方法》と《難易度システム》にある」と書きました。今回はこの二点をご紹介したいと思います。


Outridersの特徴の一つが「主人公が特殊能力が使える変異者である」こと。ゲーム序盤に個性の違う4タイプのクラスを選ぶことになります。
防御力を上げたり体当たりできるヤツ、敵の背後にテレポートしたり時間を遅くしたりできるヤツ、火を操って敵をまとめて燃やせるヤツ、砲台を召喚したり味方の体力を回復させられるヤツ。それぞれが多彩な特殊攻撃を持っています。
まあ、こういった特殊能力によるクラス分けは多くのゲームで採用されています。特にオンラインでの協力プレイでは役割分担がハッキリするので有効ですよね。

では、Outridersは他のシューターと何が大きく違うのか。それは基本的に「敵に攻撃をするコトでしか体力が回復できない」コトだ! この《体力回復の方法》に一点目の面白さがあるのです。
一般的なシューターでは、物陰に隠れて一定時間攻撃を受けないと体力が回復するとか、体力回復アイテムを使うとか、まあ比較的簡単に体力(HP)が回復できます。
しかし、Outridersでは(クラスによってちょっとずつ違いますが)敵を攻撃したり倒したりすることで体力が回復します。しかもクラスによっては近距離で倒さないと回復しなかったりもします。
もちろん、HP吸収武器やちょっと体力回復してくれるスキルがあったりもしますが、基本的には敵を倒すことで体力を回復する必要があるのね。しかも物陰に隠れているとガンガン手榴弾やランチャーで狙ってくるのね。しかもあろうことか隠れている遮蔽物が攻撃で壊れたりもするのね! なんてこったい! 隠れてチマチマ撃ってる場合じゃねえ!

ってなワケで、多少ダメージは食らってでも前に出て敵を倒した方がむしろ安全なのです。その時のHPバーの増減の仕方ったら! ガンガン減ってガンガン回復します。
強力な特殊能力にはクーリングタイムが必要ですが、あまり温存せずにガンガン使っていった方が効果的です。とにかく敵を減らさないことには戦闘が終わりません。ガンガン前に出て武器をぶっ放してスキルもバンバン使っちゃいましょう! やっちゃえやっちゃえ!
結果として、実にアグレッシブで派手な戦闘になっちゃうってコトですよ。特殊能力には敵を倒すと弾丸が自動で補充されるものもあるので、弱い敵→強い敵→弱い敵→強い敵と上手く連続して攻撃していくと無限に弾が撃てたりするので、そりゃもうハッピートリガーでヒャッハー!にもなろうというものですよ!



またOutridersでは、自分のレベルが上がれば装備できる武器や防具のレベルも上がるのですが、それとは別に敵の強さを表す「ワールドティア」と呼ばれる15段階の尺度が存在します。
ティア01がストーリー、ティア02がイージー、ティア03がノーマル、といったカンジで徐々に敵が強くなっていく替わりに拾える装備も良くなっていきます。
最高のティア15はマッドネスでして、敵が超手強くなりますが、超レアな装備を拾える確率も跳ね上がります。つまり、強い敵と戦うほど強い装備を手に入れられるってワケですよ!
同じティアで闘っていると徐々にゲージが溜まり、溜まりきると上のティアに上がっていきます。超レアな装備を狙ってガンガンとティアを上げていきましょう!

トコロが! 勝っているウチは良いのですが、敵が強すぎて戦闘不能になっちゃったりするじゃないですか。するとティアのゲージが下がっちゃうのです!
つまり、ティアを上げる為には「できるだけ負けずに強い敵に勝ち続ける」コトが必要なのです! なんてこったい! ここに二点目の《難易度システム》の面白さがあるってワケですよ。
ティアも10を越えると相当に手強いよ。でもチマチマと装備を調えてなんとかティアを15にしたよ。そしたらラスボスが強いのなんのって!

ええと、正直にいいますと、ラスボスだけはティアをちょっとだけ下げて闘いました。もう、埒があかないから。そして感動的なエンディングと長い長いスタッフロールも見ましたよ。

そしたら! その後にもっと強敵揃いのエンドコンテンツ(クリア後の追加シナリオ)が始まっちゃったのよ! むしろここからが本番だったよ! いや、ストーリー的には終わっているんだけど、ハクスラ的にはここからが本番みたいだよ! 無茶苦茶キツイよ!

後半、ビックリマークばかりで申し訳ありませんが、ホントにそんなカンジなんですよ。現段階で用意できる最高の装備と戦術で、なんとかかんとか進めております。エンドコンテンツも後半に差し掛かっておりますが、まだまだ最高の装備には届きません。
実のところ、もう充分に堪能したからここら辺でやめておこうと思っております。とか言いながら、やっぱりチマチマとプレイしてしまっているんですよね。それがハクスラの怖いところ。


そんな5/20、PS4/PS5/Switchで魅力的なパズルゲームが発売されてしまいました。「Manifold Garden」は重力を操りながら、エッシャーのだまし絵の中を彷徨うような無限世界のパズルゲーム。



これがまた私好みの思考型パズルなんですよ。よし、ヒャッハー!なんか止めて、静謐で純粋なパズルに没頭しよう! イイカンジに進んでいますよ。多分もう終盤です。
とか言いながら、やっぱりついついOutridersでヒャッハー!しちゃうんですよね。まあ、どっちもちょっとずつプレイしていきましょう。




2021/05/16

地テシ:208 Outridersってば! ストーリー篇の巻

いよいよ新感線の《SSP動画まつりII》が始まりましたね! 昨春にもお送りした、劇団☆新感線の秘蔵映像コンテンツを大放出する企画の二回目です。

http://www.vi-shinkansen.co.jp/ssp/douga.html

昨年と同じく「MMF」「鋼鉄番長」「ラストフラワーズ」「GVG」の四作品ですが、今回はそれぞれの公開期間を10日間に延ばして土日が二回入るようになりました。また、プラットフォームもニコニコ動画さんに加えて、イープラスさんの「Streaming+」と、ぴあさんの「PIA LIVE STREAM」でも見られますよ! それぞれで視聴期間や支払い方法が異なりますので、詳しくは公式Blogや公式twitterのスレッドをご覧下さいませ。

http://blog.vi-shinkansen.co.jp/?p=5541

もちろん去年は私も全作品とも見ました。しかも自腹でな! 初めてニコニコ動画さんに課金しましたよ。



さて、前回にもチラッと書きましたが、PS/Xbox/PCのSFルーターシューターゲーム「Outriders」が楽しくて、そろそろエンディングを迎えそうなんですよ。というか、エンディングを迎えましたよ。迎えたんですよ!
いわゆるストーリーモードを苦闘しながら進めて、一応ストーリーのエンディングには辿り着きました。辿り着いたのですが、一応って何?
ええと、大きなハナシの流れは終息しまして、感動的なエンディングを迎え、長い長いスタッフロールも見ました。それで終わりと思いきや、そこからが更なる試練の始まりだったのです!

Switchの「BRAVELY DEFAULT II」もPS5の「the Pathless」もかなり終盤まで来ております。もちろんクリアまでにはまだまだ時間は掛かりそうですが、ストーリーとしては佳境に入っております。そんな二作品を一旦止めてまでOutridersをプレイしてしまったのですよ。
そもそもの発端は、先日ご紹介したAnnapurna Interactiveさんの作品群をプレイしたコト。ご紹介する手前、初プレイのゲームは二周ほど、昔プレイしたコトのある作品もプレイし直してみたりしました。いずれも一周のプレイ時間は短いのですが、数が結構多かったのね。
その間、BD2もPathlessもあまりプレイしなかったのね。で、再開しようと思った辺りでOutridersが発売されたというワケさ。

ゲーム友達が結構面白いと言っていたので、とりあえず体験版(現在は配信終了)をプレイしてみたらストーリーが面白くて、すぐに製品版を買って続きをプレイし始めたのさ。そしたらヒャッハー!なハッピートリガーに夢中になってついついプレイしてしまったというワケさ!




西暦2076年。気候変動により荒廃する地球からの脱出が計画され、巨大移民船によってわずか50万人の人類が目指したのは地球に似た惑星・エノク。
先遣隊(アウトライダー)としてエノクに着陸した主人公たちが見たのは快適な気候と穏やかな原生生物。先行して投下された探査装置を発見した主人公は、それとは別の謎の信号が発信されていることに気がつく。知的生物がいるはずもないのに、どこから誰が発信しているのか?
そんな主人公たちを有害な胞子や電磁気嵐が襲う。この惑星が危険だと判っているのに降下を強行する高圧的な上司と戦った後、爆発に巻き込まれ傷ついた主人公は仲間によって冷凍睡眠ポッドに入れられる。

そして31年後。

ここまではなんとなく「エイリアン2」っぽい感じで進みますが、ここから一気に「マッドマックス」っぽい世界観に変わります。マッドマックス? ええ、マッドマックスとか北斗の拳とかのヒャッハーな世界観。いわゆるポスト・アポカリプスものです。

冷凍睡眠から醒めた主人公は乱暴な無法者たちによって拉致され、危険な荒野に放逐されます。周りには放置された死体、吊された死体、口答えをすると簡単に撃ち殺される、そんな世界。
安全で快適なハズだった惑星は、無法者たちが跋扈する荒涼とした世界に変わっていたのです。


てなカンジで始まる本作。穏やかなはずだった気候や原生生物たちがなぜ凶悪になり人類を襲うのか。なぜ人類同士で争っているのか。そして謎の信号は誰がどこから送ってくるのか。
その謎を追いながら、森、雪山、砂漠など多彩なステージを巡っていく主人公。ステージが進むと個性的な仲間が増えて、キャンプで武器の売買やパワーアップをしてくれるようになります。

そして何よりも、主人公がシニカルでカッコいいんですよ。キャラクタークリエイトには余り自由度はありません。男女を選んだら、後は10種類くらい用意されている顔や髪型や傷などを選ぶだけ。最近では顔の各パーツの大きさや角度、色などを細かく選べるゲームも多く、まさに無限大のキャラクリエイトができたりするのですが、それに比べるといささか貧弱です。
それでもなんか魅力的なんですよね。傭兵らしく皮肉屋で斜に構えているのに、妙に情に厚かったり義理堅かったりするのよ。顔も仕草も表情豊かで、キャラクターが立っています。

SFシューターといえば、過去にも「Halo」「Borderlands」「Destiny」などの名作シリーズがありますが、どちらかといえばオンラインでの対戦や協力プレイに比重が置かれていて、ストーリーモードが短かったり簡単だったりすることが多かったのです。
しかし、Outridersでは謎の多いエモーショナルなストーリー、多彩なステージ、凶悪なボス、魅力的なサイドクエストなどがたっぷり用意されており、最後まで飽きさせない作りになっています。まあ、戦闘自体はただただバカスカ撃ちまくるという単調なものではありますけどね。

あとね、個人的な意見ですが、音がいい。敵が現れると緊張感のある音楽が流れ、敵を殲滅すると音楽が静まります。静まった後の自然音が凄くいい。何かの動物の声や岩が軋む音、滝、雷、風の唸り。なんか、ずーっと鳴ってます。ちょっとうるさい。でもね、なんかそれがこの惑星エノクの音っぽくていいんですよ。


さて、今回はOutridersのストーリー面を中心にお話しして参りました。でも、これだけストーリーや世界観の魅力を説明してきたにもかかわらず、このゲームの面白さは「体力回復の方法」と「難易度システム」にあると思っています。なんだよそれ。いやいや、アグレッシブなプレイをせざるを得ないシステムにも中毒性があるってコトですよ。それについては次回。


あ、あと言い忘れていましたが、主人公は特殊能力が使える変異者ですよ。しかも4つの全く異なるクラスが選べます。この特殊能力がまたカッコいいのよ!


2021/05/09

地テシ:207 部屋とYシャツとゲームと私と汗と! の巻

まあ予想通りではありますが、緊急事態宣言が月末まで延長されることになりました。該当都府県では、5月中旬〜下旬に開幕が予定されていた舞台でも開催方法やスケジュールの変更がある場合があります。観劇のご予定だった皆さまには誠に申し訳ありませんが、今一度スケジュールなどをご確認頂きますようお願い致します。


緊急事態宣言といいますと思い出すのが昨年に始めたおウチでゲームでフィットネスで、ですよ。SwitchでのFit BoxingFit Boxing2リングフィット アドベンチャーや、Oculus QuestでのBoxVR(今はFitXRと名前が変わりました)で、楽しくゲームをしながら身体を動かせるフィットネスです。
以前にも書きましたが、これがかなり運動になるのですよ。引き籠もりがちだった生活にアクティビティをもたらしてくれました。舞台の稽古や本番があればイヤでも身体を動かしますが、家に籠もっているとどうしても運動不足になりますからね。

そんな春から夏の間、私の運動不足を救ってくれていたゲームたちですが、秋から冬にかけては舞台が続いていたために、たまにしかプレイされなくなってしまいました。舞台があれば毎日そこそこ運動するし、休演日には身体を休めたいし。
それが今年に入って舞台が少なくなったことで、またしても助けてくれるようになったというワケです。ありがとうゲームたち!
とはいえ、今はメインでやっているのはFit Boxing2ですかね。短時間で手軽にカロリー消費ができるトコロが優秀です。アチーブメントもかなり集まってきました。大変なのは各インストラクターさんとの友情を築くヤツ。ひたすら数をこなさないといけないんですね。

ところで、4月末くらいから徐々に暑くなってきましたね。ちょっと暑くなるのが早いんじゃないかとか思いますが、それで思い出したのがフィットネス中の汗問題です。
冬の間はよかったんです。凍える身体をゆっくりと温めながらアクティビティを行うと徐々に身体がほぐれていきました。春までは軽く汗ばむ程度でしたよ。そうでしたよ。
それが、5月に入った途端になんということですか! 軽く筋トレしてからFit Boxing2を25分ほどプレイするだけで汗がしたたる! したたたる! そうでしたね。去年もそんなカンジでしたね。思い出しました。
ちゃんとタオルを用意しておかないとダメだとか、そういえばヘアバンドをしてプレイしていたなとか、色んなコトを思い出しました。でもまあ、床に汗がしたたるくらいならばいいんです。

昨夏、テレビの画面が汚れていることに気付きました。明るい場面ならば気になりませんが、暗くなるとどうも表面がまだらに汚れています。まあ長く使っていれば汚れることもあるでしょう。取りあえずクリーナーで拭いてキレイにしましょう。よしよし。
ところが、しばらくするとまた画面が汚れているんですよ。しかも日に日に汚れが増えていくんですよ。おかしいなあ。こんなに急速に汚れていくコトってあるの?

そんなある日、Fit Boxingをプレイしていてハタと気がつきました。なんだハタって。いや、ハタはいいんです。汚れの原因に気がついたのです。
夏場に自宅フィットネスをすると汗だくになるのですが、Fit Boxingでパンチを繰り出す時に、拳から前方に汗が飛んでいるのを見つけたのですね。そして正面にはテレビ画面があります。そうか! そのせいでテレビ画面が汚れていたのか!

なるほどね。ジャブやストレートを繰り出すと真正面に拳を繰り出しますからね。原因が判ってスッキリしました。それ以来、顔の汗を拭く時に拳の汗も拭くようになりましたよ。拭くっていうか、Tシャツに手の甲をこすりつけるだけなんですけどね。



そんなこんなの自宅フィットネス。部屋とYシャツとゲームと私と汗と涙と男と女。と恋しさとせつなさと心強さと。こんなご時世ですからテレワークの方も多いと思われますので、それぞれの方法で運動不足を解消して頂きたいと思います。


とか言って、私がプレイしているのはもちろんフィットネスゲームばかりではありませんよ。今、夢中なのはPS5のOutriders! 他のゲームを差し置いて、間もなくエンディングを迎えそうですよ!

2021/05/02

地テシ:206 コンビニ大好き! の巻

前回にも書きましたヴィレッヂプロデュース2020 Series Another Style「浦島さん」WOWOW放送のオンエア時間が決まりましたよ! 6/12(土)の16:10ですって!

https://www.wowow.co.jp/detail/173282

さらに! 緊急事態宣言の発出により大阪公演の後半が中止となってしまった劇団☆新感線「月影花之丞大逆転」の、WOWOWでのオンエアも決定致しました!



詳細は後日の発表ですが、無念にも大阪公演途中で中止となってしまった、ムダにハイテンションな人々が暴れ回る作品をご自宅でお楽しみ頂けます。

舞台映像と言えば、昨秋に配信上演されましたノックノックスさんの「照らす」再配信も決まりました。しかもディレクターズカット版ですって奥さん! たった一回だけの上演だったこの作品を、コロナ禍だからこその作品を、よろしければご覧下さいませ。詳しくはこちら。

https://knock-knocks.jp/terasu_sai


昨年から今年に掛けてのバタバタとした演劇の現場。上演中止だったり公演延期だったり企画変更だったり無観客配信上演だったり。そりゃもうバタバタしました。今もまたバタバタしています。三度目の緊急事態宣言で外出もままならない日々ですが、お家で少しでもお楽しみ頂ければ幸いです。



さて、このような日々ですから買い物にも困りますよね。そんな時に便利なのが近所のスーパーマーケットやコンビニです。生活必需品が幅広く揃えられていて、本当にお世話になっております。
とはいえ、実は私はほとんどスーパーには行かないんですよ。ほとんどコンビニで済ませています。もう、コンビニ大好き! 様々なチェーンがありますが、いずれの店舗でもそれぞれ趣向を凝らした品揃えで楽しめます。
しかしまあ、コンビニにはホントに様々な商品がありますよね。チェーンによって違うのはもちろん、オーナーさんによっても品揃えが違うので、その違いを見て回るだけでも楽しみがあります。いや、見て回るだけじゃないな。大体買っちゃうな。いつも行くコンビニにはない商品を見つけてしまうと大体買っちゃうな。特にお菓子。あとコーヒーね。あ、あとカップ焼きそばもね。色々買うなあ。

ええと、そんなワケでね、最近コンビニで続けざまに素敵な新商品を見つけたんですよ。見つけちゃったんですよ。だもんでその内からいくつかご紹介したいと思います。



まずは最近、斬新で強力な商品展開をしている湖池屋さんの新作「ひとくちのごちそう ポテトと料理」二種。

 
「包まれたデミグラスハンバーグ」と「包まれたタルタルフィッシュ」。かまいたちさんのCMでもお馴染みのこちらの商品。もう、見た途端に美味しいと確信しましたよ。そして案の定美味しかったのですよ。凝ったソースがカリカリポテトにインされているならば、そりゃあ美味しいでしょうよ。
どちらも美味しいのですが、味のパンチという意味ではデミグラスハンバーグの方が私の好みです。でも、どちらも美味しいですよ。いやあ、最近の湖池屋さんは攻めてますねえ。新プライドポテトとかSTRONGとか。



次は異なるコンビニチェーンで見つけた名店再現系のカップラーメン二種。

 
福岡の名店であるShinShinさんの博多ラーメンと、名古屋の名店である味仙(みせん)さんの台湾ラーメン。旅公演で行く度に訪れる名店の味が再現されているんですって。ええと、実はまだ食べていないので味は判りません。なんだよ! 食べてないのかよ! まだ食べてないのかよ! 食べてないのに書くのかよ!
いや、次にいつ買えるか判らないから勿体なくてまだ食べていないのですが、この二店の再現系カップ麺が出た! という事実に驚いている段階です。まあ、この手の再現系にはあまり期待はしていないのですが、出ちゃったら買っちゃうよね。
もしそれぞれの地元に行かれる機会がありましたら是非。ちなみに、味仙さんは系列の支店が東京の神田と新橋にもあるよ。


最後は私の愛するコンビニであるセブンイレブンさんの新商品を。

 
この、セブンイレブンさんのカップ総菜シリーズが大好きなのですが、今新商品として出ている「野菜と食べる砂ずりポン酢」「鶏モモ肉と豆もやしナムルの葱塩ダレ」は、どちらもお酒のアテとしてとても優秀なんですよ。こちらが東京限定なのかどうかは知りませんが、一度お近くのセブンイレブンさんを覗いてみて下さいませ。


そんなこんなの素敵なコンビニライフ。もちろん皆さまも満喫なさっているかとは思いますが、普段買わない商品も是非手に取ってみて下さいませ。







てな原稿の下書きを昨日あらかた書き上げたのですが、今日の夕方、またコンビニでこんな商品を見つけてしまいました!



思わず二個買っちゃった! こりゃ買うよね! 買っちゃうよね!



2021/04/25

地テシ:205 Annapurna Interactiveってば! の巻 そのさん

まずは残念なお知らせをせねばなりません。現在大阪公演中の劇団☆新感線「月影花之丞大逆転」ですが、4/28(水)以降の全公演を中止とさせて頂きます。

http://www.vi-shinkansen.co.jp/UserArticle/Detail/480

昨春の「偽義経冥界歌」でも公演休止・中止を経験しましたが、ホントに切ないんですよ。一度目の緊急事態宣言が出されたのが丁度一年前。その延期公演を一年後に設定した団体も多く、それらが軒並み中止に追い込まれているのも残念でなりません。とにかく、なんとか終息に向かって欲しいと思います。まあ、ずっと思ってるコトなんですけどね。

ええと、その替わりというワケではもちろんありませんが、昨年10月に上演致しましたヴィレッヂプロデュース2020 Series Another Style「浦島さん」「カチカチ山」のWOWOW放送が決定しましたよ!

https://www.wowow.co.jp/release/005924

新型コロナ感染対策のために急遽企画を変更してお送りした三人芝居と二人芝居です。全ステージの生配信にも挑戦した作品ですが、いよいよWOWOWで気軽に見られるようになりました。まずは「浦島さん」が6/12(土)に、そして「カチカチ山」が7月にオンエアされます。
さらに! 6月上演のNAPPOS PRODUCE「りぼん、うまれかわる」の全キャストも発表されました。

http://napposunited.com/reborn/

このようなご時世ですので、無事公演が始められるのか、始められても最後まで公演が行えるのか、予断は許せません。関係者一同、細心の注意を払って準備したいと思っております。



さて! 気を取り直して、ゲームのお話です。私の好きなゲームデベロッパーであるAnnapurna InteractiveさんがSwitchで出しているゲームについてですよ。ちなみにこちらが現在Switch Storeで販売されているアンナさんの作品リストです。

https://store-jp.nintendo.com/search/?q=annapurna

「そのいち」では「GOROGOA」「Donut County」「Gone Home」をオススメいたしましたね。詳しくはこちらを。

https://note.com/macoto0807/n/ne971cbccb4ee


そして今回は「フィンチ家の奇妙な屋敷で起こったこと」「I am Dead」の二本のゲームをオススメしたいと思います。《死者の思い出を辿る》というテーマは同じなのに、全く違うテイストの二本なんです。


まずは「What Remains of Edith Finch フィンチ家の奇妙な屋敷で起こったこと」



あらかじめ言っておきますが、ちょっと不気味です。それは「何故だか皆が不思議な死に方をする一族の死の瞬間を追体験するゲーム」だから。ホラーではありませんが、ちょっと不気味なカンジです。でも、ホントに面白いんですよ! ホラーが苦手な私が言うのだから間違いない!
主人公は一族の末裔のエディス・フィンチ。エディスが幼い頃に離れた実家を訪れる所から始まります。この実家が奇妙なんですよ。タイトルにある「フィンチ家の奇妙な屋敷」の通り、増築に増築を重ねた奇妙な形をしています。
お母さんが亡くなった時にエディスに渡された一つの鍵。この鍵を持って実家に来てはみたものの、当然の如くこの鍵では玄関は開きません。なんとか屋敷に中に入ってから、数珠つなぎ的に全ての部屋を巡っていきます。そして、それぞれの住人の死の瞬間を追体験していくコトになるのです。

このゲームが面白いのは、それぞれの死に様を体験する時の操作性の多様性。なんとかして部屋に入って、思い出の品を見つけて、その部屋の住人の死に様を追体験する。その連続なのですが、それぞれのプレイフィールが全く違うので、常に新しい驚きが待っているのです。
ジャンルとしてはウォーキング・シミュレーターです。一人称視点で屋敷の中を歩き回りながら、ポインタの出る場所をクリックして物語を体験していく。まさにウォーキング・シミュレーターの王道です。パズル要素などはなく、順番に体験していくだけ。でもね! でもね! その体験の仕方がとにかく斬新で独特なんですよ!
ファンタジー風あり、RPG風あり、カメラ撮影風あり、コミック風あり。あまり詳しく書いてしまうとプレイの魅力を削いでしまいますのでこの辺りにしておきましょう。

要するに「飛び出す絵本の中に入り込むようなゲーム」です。実際にゲームの中でも「絵のうしろに入ったような」という表現もありますし、飛び出す絵本を操作するシーンもあります。バラエティに富んだ操作方法で死を体験しながら、一族の歴史を体感していくのです。
部屋の壁などに文字が現れてプレイヤーを誘導してくれるのですが、その文字の消え方がまたカッコイイんですよ。踊るように揺れたり、吸い込まれていったり。また、扉を開けたり本を開いたりするアクションも直感的で気持ちがいい。誘導も見事だし、全体的にスタイリッシュな印象です。
ウォーキング・シミュレーターにしては珍しく、何かを操作するとプレイヤー(エディス)の腕が見えますし、下を向くとエディスの胴体も見えます。二周目をプレイすると、ここにも仕掛けがあったんだなと気がつきます。仕掛けと言えば、要所に登場するひいおばあちゃんのイーディ(Edie)の本名が主人公と同じくEdithであるコトもね。

確かにちょっと怖そうだし不気味な印象はありますが、決してホラーではありません。画面が暗めなのは、廃屋なので電気が通っていないから。しかも部屋を巡る内に日も沈んで月明かりになってしまいます。ですが、そういった光の演出も見事で、空気感も美しい。
Switch版だけでなく、PC/PS4/Xbox Oneでもプレイできます。是非この美しくスタイリッシュなゲームに触れて頂きたいと思います。



次は「I am Dead」のご紹介を。こちらの主人公は、もう判りやすく幽霊です。「幽霊が他の幽霊を呼び出していく」ゲームなんです。でも、全然怖くなんかありません。ノリは明るいし、画面も超ポップです。



舞台は北大西洋に浮かぶ静かで穏やかな島。この島で生まれ育った主人公のモリス(この声優さんがまた素晴らしい)が海岸を散歩しているところから始まります。島の博物館を開設し、島民からも親しまれていたモリスさんですが、実は先日亡くなってしまいました。つまり主人公は幽霊なんです。
そして愛犬スパーキーの幽霊と出会いますが、スパーキーから島の危機を伝えられます。島の火山がもうすぐ噴火してしまうと。
島の火山を3000年に渡って守ってきたガーディアン(原文ではCustodian:管理者)の力が弱まり、急いで替わりのガーディアンを見つけなければ噴火してしまうのだそうです。そりゃ大変だ!

本来ならば島を愛するモリスさんが新しいガーディアンになれば良いのですが、ガーディアンになるためには死後1000日経っていなければならないと幽霊法典3-42bによって定められているのですって。なんだ、その妙にリアルな設定は。
とにかく、急いで5人の候補者の幽霊を説得しなくてはなりません。故人の思い出を持っている人を探し出し、その記憶の中から形見の品を割り出し、その形見の品を探し出します。その探し方が面白いんですよ!

島には多くの建物があり港があり公園があります。そのそれぞれを拡大してグリグリと回して眺めることができるのですが、さらにその内部まで透視することができるのです! ええと、透視というか、断面図を見ることができるのです。そう、CTスキャンとかMRIスキャンのように。これは新しい感覚です!

建物の中には部屋があり、たくさんの家具やら飾り物やらがあります。それらをクリックして拡大したり回したり中を覗き見たりして、ヒントを頼りに探し出していきます。これが実に楽しいんですよ。
時計の中には歯車が合ったり、家電の中には電子部品があったり、結構細かく作り込まれています。箱や袋の中で意外なモノが見つかったりもしますが、これを覚えておくと後で役に立つかもしれません。
また、人物にも調度品にもガラクタにもいちいち説明がついていて、細かい設定があるコトが判ります。その説明を読んでいくのも楽しいんですよ。注釈好きにはたまりません。

果たしてモリスとスパーキーは新しいガーディアンを見つけることができるのでしょうか。後半にはちょっと意外な展開になって、島の歴史を知ることになります。
形見の品を探して候補者の幽霊を呼び出していくだけなら、比較的短時間でクリアできると思います。しかしそれ以外にも、グレンキンという幸運の精霊を探したり、ミスター・ウィスタブルのナゾナゾに答えたりというミニゲームもあるんですよ。これをやり始めるとほぼ全てのオブジェクトを調べなくてはなりませんから結構大変です。
でもいいんです。このゲームは細かく設定された注釈を片っ端から読んでいくゲームでもあるのです。妙にリアルだったりウィットに富んでいたりする注釈を読みながらニヤリとするゲームなんです。まあ、ミニゲームはやらなくても進行には影響ないしね。

プレイしながら、なんとなく解体ゲームを思い出しました。解体ゲームというのは、オブジェクトをグルグル回したり眺めたりながらギミックを操作したり分解したりしていくゲームです。PC/PS4/iOS/androidの「GNOG」とかPS2の「鈴木爆発」とかね。ああ、どちらもマイナーなので判りにくいよね。まあ、いいや。


魚人という水棲人が町で普通に暮らしていたり(彼らの好物はバターを塗っていないトースト)、鳥人のような観光客がいたり高性能なロボットがいたりと、現在の地球とはちょっと違った世界観なのも面白い。
とにかく、ローポリゴンでポップなオブジェクト、フラットでカラフルな画面、優しくて可愛いキャラクター。もう隅から隅まで愛らしいゲームなんです。ちょっと作業感が強いかもしれませんが、膨大なフレーバーテキストを楽しみながら島の歴史を体感して頂けたらと思います。PC版もありますよ。



今回は「死者の思い出を辿る」二つのゲームをご紹介いたしました。ちょっと不気味で静謐な世界観と、驚きに溢れた操作感やストーリーが楽しめる「フィンチ家の奇妙な屋敷で起こったこと」、ポップでほんわかした世界観と、新しい操作感や優しいストーリーが楽しめる「I am Dead」。どちらもオススメですので、気になる方は是非。こんな時だからこそゲームで楽しむのも良いと思うんですよね。