2020/05/05

地テシ:145 韮山を歩いてみよう! の巻 後編

コレまでにも書いた通り、様々なゲームをちょっとずつ進めている私ですが、ココにきて「BABA IS YOU」というインディーズゲームもプレイし始めてしまいました。ローファイな画面のいかにもインディーズらしいゲームですが、アイデアが素晴らしい! シンプルなルールなのに、これほど頭を捻らなくてはならないとは! しかも解法が何通りもあるとは! プレイしてみないとこのカンジはお判り頂けないと思いますので、取り急ぎ任天堂公式の動画を置いておきますね。かなり論理的思考を要求されるので、頭の体操になりますよ。

さて、源頼朝と北条政子ゆかりの地である伊豆韮山に行って、行き当たりばったりに観光したり山に登ったりした私。本当に行き当たりばったりだったのですが、なんだかんだ楽しんだ私。そんなヴァーチャル韮山旅行の最後はお寺と神社に行きましょう。ていうか、頼朝ゆかりの地を訪ねて韮山に行くのなら、最初から目的地に設定しておくべき重要箇所なんですけどね。そんなトコロに当日の思いつきで行くというね。

前回登った守山のふもとには「願成就院」があります。「がんじょうじゅいん」と読みまして、政子の父である北条時政が、娘婿である頼朝の奥州征伐戦勝を願い、その「願いが成就する」ことを祈って建立したものです。


「偽義経〜」では奥華一族でしたが、史実では奥州藤原氏ですね。つまり頼朝の奥華征伐です。まさに今作とも関係の深い史跡です。もちろん時政の、つまり頼朝の舅の墓もあります。


とはいえ、頼朝の死後、時政は娘の政子と息子の義時との政争に敗れ、この韮山に謹慎させられてしまうんですけどね。

当時の願成就院の境内はもっと広かったようなのですが、戦国時代に焼失してしまい、現在の堂宇は江戸時代に再建されたもの。ただ、運慶による国宝の仏像などは戦火を免れ、現在でも見ることができます。


ま、水曜日だったから拝観もできなかったんだけどね。ここにも水曜日の呪いがありました。ああ、予想通りさ。悔しくなんかないさ。

願成就院を出てキョロキョロしていると、裏手に鳥居が見えました。おや、こんなトコロに神社が、と思って寄ってみたのがこちら「守山八幡宮」です。


鳥居の横に石碑がありまして、読んでみたら「史蹟 源頼朝挙兵之碑」と彫ってあるではありませんか。


治承四年(1180年)、打倒平家の旗を揚げた頼朝軍はこの守山八幡宮で戦勝を祈願し、緒戦で伊豆目代・山木兼隆を討ち取って初勝利を挙げました。なんだよ、頼朝にとって重要な場所じゃないかよ。知らなかったのかよ俺。知っておけよ俺。ていうか、そんなことも調べずによく韮山に来たな俺。
まあ、頼朝軍はこの初勝利の後に負けまくって千葉へと落ち延びるコトになるんですけどね。

短い階段を登ったところに拝殿があるのですが、これって舞殿ですよね。

 

本殿はこの奥かなと思って行ってみたら、この階段!


また階段だよ! さっき守山登山でも同じような急で長い階段を登ったところだよ! また登るのかよ! 今日は階段を登る日なのかよ!
まあ登る日なんでしょうね。登りましたよね。すごい傾斜を登りましたよ。この「八幡宮」と書かれた扁額がちょっとカワイイ。


「八」の字が顔文字の(>_<)みたいで可愛いので調べてみたら、江戸時代の書家・佐々木文山の筆による様ですが、埼玉県の別の八幡宮にも似たような文字があるので写しなのかもしれません。

あー、歩いた歩いた。登った登った。日も陰ってきたのでそろそろ帰りましょう。やはり一月の陽は短いですね。

せっかくですから帰りは韮山の次の駅である伊豆長岡駅を目指しましょう。韮山反射炉に行くならこちらの駅の方が近いです。
伊豆半島のど真ん中を縦断する下田街道を下って行きます。産業道路ながら田舎らしい長閑な街道を歩いていると、あるお家の窓に不思議なものが座っていました。


ええと、これは何でしょうか。私が知らないだけで地元では有名なキャラクターなのでしょうか。いや、可愛いんですけど、なんとなく銀行のマスコットにいそうなキャラクターですね。


そんなこんなで伊豆長岡駅に着きました。やはりこちらの駅の方が拓けていますね。とはいえ、特にやることもなく、後は三島経由で東京に帰るだけです。楽しかったなあ韮山。この騒動が終わったら、また来てみたいな韮山。次は韮山反射炉も見てみたいな。とか思いましたが、ただし、今度は水曜日ではない日にしたいと思った私でした。ぎゃふん。

ええと、こういう旅行記って面白いでしょうか? 私は好きで書いているのですが、このような需要があるならば、ちょっと思いついているコトもあります。こんなご時世ですから、面白い旅行記をお届けできればいいなとか考えていますよ。

2020/05/02

地テシ:144 韮山を歩いてみよう! の巻 中編

どうも! 前回はNintendo Switchの「Fit Boxing」「あつまれ! どうぶつのの森」をプレイしていると書きましたが、もちろんPS4の「Final Fantasy VII Remake」もプレイしていますよ。ただ、その前に「Detroit: Become Human」を始めちゃっていたので、FF7Rは後回しです。とりあえずプロローグ(体験版と同じ所まで)を終えたところで止めてあります。いや、FF7Rを後回しにするほど面白いってコトですよデトロイト! ああ、昨年から今年のゲームプレイ日記も後日ご紹介したいと思っています。書きかけてはいるんですけどね。

さて、アテのない韮山散歩を始めてしまった1月15日(水)の私。第三水曜日にはほとんど全ての文化施設が休館となってしまう韮山で、源頼朝と北条政子が出会った蛭ヶ小島を訪れた私。メインイベントが終わった私。もうやることがない私。

いやいや、ここからが面白かったのよ。蛭ヶ小島にも大きな観光看板と地図があり、近所の観光名所をたくさん書き上げてくれていました。確かに文化施設の中には入れませんが、外から楽しんだり、そもそも休みなんてない名所もあるワケだし。


取りあえず、近場の江川邸を目指してみましょう。どうやら韮山城跡の横を抜けていくと良いらしい。


韮山城は後北条家の祖・北条早雲が関東攻略の拠点としていた城です。とはいえ、城跡まで登るのは大変そうなんで、とりあえず城山のふもとを回り込んで江川邸の前まで来ました。もちろん休館日で中には入れません。



さっきのは裏口で、正面口はこちら。江川邸は韮山代官所でもありました。前回も書いた通り、江川英龍さんは大変有能な官吏であったようで、変装して領内を歩き回って情報を集めたりもしていたようですよ。



さて、次はどこに行きましょう。韮山反射炉にも行きたいところですが、ちょっと遠いし、中に入れないのでは魅力半減です。
観光案内図を見てみると、駅の反対側に「政子産湯の井戸」というのがあるじゃありませんか。しかも周りには頼朝や北条氏関係の史跡も色々あるようです。行きましょう行きましょう。韮山大横断ですが行きましょう。
そんな道中で珍しい自動販売機を見つけました。



チェリオの自販機です。懐かしいですが、あんまり見たことないよね。

案内図に従って結構な距離を歩いて、北条政子産湯の井戸に辿り着きましたよ。



ちゃんと案内板もあって親切なのですが、ひょっとしてココは個人宅の敷地内ではありませんか?



どうみても伊丹さんのお家の敷地内です。これって見学してもいいんですかね。いいんでしょうね。静かに見学して退出します。お邪魔しました。
さて、産湯の井戸があるってコトは、ここに北条氏の屋敷があったってことですね。そう、この辺りが北条氏の本拠地だったようで、今では「北条の里」と呼ばれています。地方豪族であった北条氏は、頼朝と縁戚を結ぶことによって一躍権力者に躍り出ます。実質的な鎌倉幕府の支配者ですね。

この辺りには「伝堀越御所跡」もあります。とはいえ、今はただの野原ですが。



室町時代に、すったもんだのあげくに関東統治のために置かれた政庁ですね。もちろん、北条早雲に攻め滅ぼされ、時代は戦国へと動いていきます。

次は「史跡北条氏邸跡(円成寺跡)」に向かいましたが、こちらも今では野原ですので、その横にあった「守山自然公園遊歩道入口」の方が気になっちゃった。頂上まで450mと書いてあります。



景色も良いそうなのでちょっと登ってみましょうか。とか考えたのが浅はかでした。もうキツイキツイ。登りやすいように整備されているとはいえ、こんな階段もあるんですよ。



どう、この傾斜! 前日の雨でぬかるんでいる山道をやっとの所で登り切った頂上には四阿がありまして、そこからは伊豆が一望できました!



いやあ、絶景。これは北北東方面、つまり箱根の方を向いております。この左側のフレームの外には富士山がドーンと見えるはずです。



ハズなのですが、あいにくと富士山の所だけ雲がかかっていて見えなかったのが残念です。
この後、山を下りるのがまた辛かった。小さな山ですが、勾配がきついのよ。下りもきつかったのよ。


ええと、やっぱり長くなっちゃったので、まさかの前中後編でいきます。次回の後編はお寺と神社に行きますよ。

2020/04/28

地テシ:143 韮山を歩いてみよう! の巻 前編

どうも! インドア派本来の能力を発揮しまくっている粟根です。とはいえ巣ごもり期間が長いので、運動不足を解消しようと思ってNintendo Switchの「Fit Boxing」を気軽に始めてみたんですが、いやこれ普通にキツイよ! Joy-Conを握ってボクササイズ風にゲーム感覚でトレーニングできるんですが、ちゃんと全身運動になります。汗だくになります。二の腕も背中も筋肉痛だよ! 5/10までダウンロード版が20%オフでお求め頂けますので、Switchユーザーの方はご一考下さい。体験版もありますよ。(本当は「リングフィット アドベンチャー」をやりたいんだけど、完全に売り切れなんだよねぇ…)

さて、日付が変わって本日4/28。本来ならば「偽義経冥界歌」福岡公演の千秋楽のはずでした。失意の内に東京に戻ってきてから約一ヶ月。オフになったからといって、大好きなフィールドワークという名の散歩に出歩くわけにも行かず、自宅で大人しく「あつまれ! どうぶつの森」での無人島暮らしを楽しんだりしている私です。Switch繋がりでこちらもプレイしています。いいよね、家に居ながら釣りをしたり虫取りをしたりできるから。クラフト要素も楽しいよ。

ずーっと家に居るとやることがなくなってしまう方も多いかもしれません。いや、私にはいっぱいあるんです。根っからのインドア派として、自宅でできるコトはホントに山ほどあるんです。むしろまだ時間が足りないくらいですよ。ゲーム、読書、映画鑑賞、音楽鑑賞など、やりたいコトは無限にあるのですが、それはそれとして、ココに来て、ついに、部屋の片付けをし始めました! し始めちゃいました! 部屋の整理をやるやると言い続けてきた「やるやる詐欺」の私が! モノで溢れた自宅を片付けたい、でもめんどくさい! そんな私をして奮い立たせたStay at Homeですよ! ていうか「自宅筋トレ」をやるスペースを作るためなんですけどね。
嘘だと思っていますね。ホントなんです。徐々に、徐々にではありますが、部屋は片付き始めています。その証拠に、数年前に買っただけでほったらかしていたコンテナボックス(スターウォーズ仕様)を組み立てて色んなモノを詰め込んでいますよ!



ええと、そんなワケでね、散歩もままならない今日この頃です。そのかわりと言ってはなんですが、去年から今年序盤あたりに行ったフィールドワーク(散歩ですね)の結果をボチボチとご報告していこうかと思います。写真フォルダを掘り返してみたら、相変わらず妙な写真が一杯出てきましたので。

まずは、今年の正月に行った伊豆・韮山のレポートから。せっかくのゴールデンウィークなのに外出もままならない昨今、ヴァーチャル旅行のつもりでお楽しみ下さい。


偽義で私が演じていたのは源頼朝。武家の棟梁・源家(げんけ)の嫡男に生まれながら、子供のうちに捕らえられ、伊豆・韮山に幽閉されました。この韮山こそ頼朝と北条政子が出逢って恋に落ち、そして打倒平家の旗を揚げた場所です。昨年の正月には頼朝が建立した、鎌倉の中心である鶴岡八幡宮に初詣に行きましたが、今年の正月には韮山に行ってきましたよ。
韮山と言えば、韮山代官・江川太郎左衛門英龍(坦庵)さんが思い出されます。幕末の韮山代官として数々の偉業を成し遂げてきた坦庵さん。世界遺産の一つである韮山反射炉を作り、お台場埋め立てを差配し、日本で始めてパンを焼いたとも言われてパン祖とも呼ばれる幕府官僚です。武芸に秀で、洋式砲術を学び、海防派として幕府を牽引した優秀な官僚です。
韮山に行くなら坦庵さんの旧宅韮山反射炉も見学したい。気ままな旅行にありがちな、アレもしたいコレもしたいというお気楽な妄想を抱いて伊豆へと向かった私です。時は1月15日、第三水曜日でした。

ええと、結果として申し上げられるコトは「第三水曜日に韮山に行くな!」です。韮山反射炉も江川邸も第三水曜日は休館です。これに合わせて、韮山の数々の文化施設は水曜日がお休みなんです。知らなかったんです。その時の私は。まさか水曜日が休館日だなんて思いもしなかったよ。(現在はもちろん長期臨時休館中です)

東京方面から韮山に行くには、まず東海道新幹線こだま号に乗って三島駅に行って下さい。在来線でもいいけど、結構時間が掛かっちゃいますから。三島駅前には頼朝も詣った三嶋大社や楽寿園、三島市郷土資料館などもあって心惹かれますが、今日はそそくさと伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り換え、20分程で韮山駅に着きます。
ローカル線にしては意外と若い人達も多いなとか思いましたが、どうやら「ラブライブ!」関係のコラボで聖地巡礼がさかんなようです。
で、その車内で検索した結果、第三水曜日が休館日というのを知ったのでした。なんだよ! 到着直前に調べるんだったら、出掛ける前に調べておけよ俺!
まあ、来ちゃったモノは仕方がありません。せいぜい韮山を堪能してやるわ!

ええと、こちらが韮山駅前。


古き良きローカル駅の風情があります。
ここから、本日のメインイベントである「蛭ヶ小島(蛭ヶ島)」を目指します。蛭ヶ小島というのは源頼朝と北条政子が出逢ったと言われる、頼朝の配流先です。頼朝の配流先は伊豆の内で何度か変わっているのですが、その時々の監視担当家と近づいたり離れたり色恋沙汰を起こしたり、まあ結構色んな事件を起こしているのですが、この蛭ヶ小島で北条家と繋がりができて、政子と相思相愛になったようです。
伝記を読んだ時に、幽閉先が「蛭ヶ小島」というのだから絶海の孤島を想像していたのですが、実は伊豆半島のど真ん中にある内陸でした。ド内陸でした。当時は川幅の広い川中の小島だったようですが、今では田圃に囲まれた平地です。
蛭ヶ小島比定地は韮山駅から徒歩10分ほどのところ。その道中の歩道には頼朝や政子に関する化粧タイルがいっぱい埋め込まれていました。




蛭ヶ小島比定地は「蛭ヶ島公園」という公園になっており、蛭ヶ島茶屋という無料休憩所も隣接していますが、水曜日なのでお休み。でもまあ構いません。蛭ヶ小島を訪れるコトが目的だったので。「蛭ヶ島の夫婦」という銅像もありますが、こちらは富士山を向いているので、どうしても逆光になっちゃうのね。




さあ! ここが今日の観光の山場。ハイライトです! ハイライトでした! 韮山に着いて15分で終わっちゃった! だってみんな閉館しているんだもの。いやいや、逆に、時間が余っちゃったんなら色々と回りましょう。近所の案内板を見たら、韮山城跡とか江川邸とか、色々と書いてあるじゃないですか。



よし、ここからはアテのない韮山散策ですよ。時間の許す限り韮山を巡ってみようじゃありませんか。
ええと、長くなっちゃったので、続きは次回! ここからが面白いんですから!

2020/04/24

地テシ:142 DVD20%オフですよ奥さん! の巻

Stay at Homeが叫ばれる中、イーオシバイさんが動きました。


劇団☆新感線のDVDが20%オフですよ奥さん!
4/23から4/26までの限定価格として、劇団☆新感線の公演DVDが今だけ20%オフなんです。諸々合わせて46作品のDVDが20%オフにて販売されております。
自宅待機のお供として、これまでの新感線の作品がアーカイブされているDVDやBlu-rayがお安く提供されております。あんな作品やこんな作品まで、対象商品が20%オフ!

今まで買うのを躊躇っていた皆様には朗報です。ずっと家に居続けているとやることがなくなってしまいますよね。いや、私はまだまだやることが一杯あるのですが、そうではない方も多いはず。そんな時にこそ映像鑑賞など如何でしょうか。
こんなご時世ですから、演劇ロスになっていらっしゃる方も多いはず。ご自宅でゆったりと新感線の過去作品を見返してみるのも一興かと。
数十台のカメラで撮影され、音響にまでこだわった、通常の舞台収録を凌駕した新感線の映像をお安くお楽しみ頂ける機会です。 

どうでしょう、もしまだならご一考頂ければ幸いです。急げ者ども! 者ども急げ! 新宿の女は気が短いぞ!(かつての新宿街宣車ネタ)

2020/04/05

地テシ:141 ちょっとは楽しい事を の巻

以前にも書きました通り、「偽義経冥界歌」福岡公演は全公演を中止するコトになりました。払い戻しなどに関しては博多座公式HPをご参照頂きますようお願い致します。楽しみにして頂いていた皆様には申し訳ありませんが、どうぞご理解頂きますようお願い致します。


博多座さんには本当に色々と手を尽くして頂いて、中止決定直前までお客様をお迎えする準備を進めて頂いておりました。そんな心尽くしの色々は新感線公式twitterで御確認頂けますよ。ありがとうございます。きっと帰ってきたいと思います。
本当なら4/4には幕を開けていたハズなのに、今、自宅で、いつもの場所で、こうして文章を書いていることがいまだに実感が湧きません。なんか心と体が乖離してしまっているカンジですね。

そんなワケでもう東京に帰ってきた私ですよ。一ヶ月は福岡にいるつもりだったのに、一週間と経たずに帰ってきてしまった私ですよ。なんだか一杯持っていったのにそのまま持って帰ってきた私ですよ。出発前にうかつに開封してしまっていた煎餅がまだ湿気ずにパリッとしていた私ですよ。一週間だけ自動録画されているタイムシフトマシンで見逃した番組を問題なく見られてしまっている私ですよ。


ええと、そんなワケでね。悲しいご報告ばかりが続いてしまいましたので、ちょっとは未来に目を向けて今後の予定を書いていきましょう。

まずは今回のバタバタでご報告できていたかった次回公演のハナシを。
いのうえ歌舞伎最新作となる、2020年 劇団☆新感線40周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎「神州無頼街」は、作・中島かずき、演出・いのうえひでのりによる幕末の任侠もの。清水湊を舞台に、曰くありげな町医者と一癖ありそうな口出し屋が暴れるバディものでもあります。
ゲストも豪華ですよ。ツキドクロから福士蒼汰さん、宮野真守さん、木村了さん。トリドクロから松雪泰子さん、清水葉月さん。そして初参加となる高嶋政宏さん。陰と陽、艶と華、クールとワイルド。豪華で多彩な客演陣をお迎え致します。
ストーリーについてはまだ詳しくお話しできませんが、カラッと痛快な物語もあれば、ドロドロときな臭い展開もあります。取りあえず迫力が凄いコトになりそうですよ!
もちろん無事に開催されるかどうか予断を許さぬ所ですが、できると信じて粛々と準備を進めております。いや、絶対面白いから!

新感線ロスな皆様にはWOWOWライブにて新感線作品を続々放送予定です。4月には「蛮幽鬼」と「シレンとラギ」、5月には「阿修羅城の瞳2003」や「ゴクドクロ」「蜉蝣峠」「メタルマクベスdisc1」と、結構な旧作から新作までが見られますよ。

そして、座付作家・中島かずきさんがアニメ雑誌・月刊ニュータイプにて連載していた対談「中島かずきと役者人」が4/10に単行本になって発売されます。錚々たる声優陣や役者陣との対談をまとめたものですが、ありがたいことに私も参加させて頂いています。しかも連載時よりも大幅に増筆されているってんですから見逃せません。かなりディープな話もしていますよ。電子書籍版もありますので、本屋さんに行かなくても買えますぜ。


そんなこんなの今後の予定。こんなご時世ですが、必要以上に恐れずに、ただし最大限の防御をしつつ、日々を送っていきましょう。次回も何か楽しい話題をお届けしたいと思っていますよ!

新感線公式さんにならって私も楽屋口に飾られていた博多座飾り付けのミニチュア版の写真を。博多座さんには本当にお世話になりました。



2020/04/02

悪玉

日本が誇る兄弟デュオ・KIRINJIによる名曲「悪玉」のKen YokoyamaによるRemix「悪玉☆(八百長MIx)」をお送りします。



マイク寄こせ!
マイク寄こせ!
マイク寄こせ!

足に科せられたチェーン 白く光るコロシアム
異教徒の如く礫を投げられて
勝つことを許されない 二流で無名のヒール
反則負けこそが最高の名誉

……

これは因縁のカード
リベンジを狙うヒール
花束も凶器も もはや要らないぜ

捨て身のヤツに負けはしない
守るべきものが俺にはあるんだ
このラストスタンドに

……

高らかに鳴るテーマと決めゼリフ
「破壊の神シヴァよ 血の雨を降らせ給もれ」
冷酷なこの世から目をそらすな
このイカサマ試合を出し抜いてやる
興行主(プロモーター)らは席を立つ
罵声渦巻く中に
お前の無垢なる笑顔を見いだすのだ
マイク寄こせ早く!
マイク寄こせ早く!
マイク寄こせ早く!

2020/04/01

地テシ:140 「偽義経冥界歌」福岡公演中止のお知らせ

4/4に開幕予定であった博多座での令和版「偽義経冥界歌」福岡公演を楽しみにして下さっていた皆様に残念なお知らせをせねばなりません。

新型コロナウイルスの感染状況を鑑み、4/4から4/28に開催予定であった福岡公演は全公演を中止することとなりました。
誠に申し訳ありませんが、どうぞご理解頂きますようお願い致します。
なお、チケットの払い戻しについては博多座公式ホームページをご参照頂きますようお願い致します。
ただ、公演グッズ等はこちらのサイトにて4/30まで販売中です。せめてグッズだけでもとお思いの方は一度ご覧下さいませ。

東京公演も公演休止を挟んで20ステージが行われましたが、日本全国各地での状況は日々悪化する一方です。我々も公演を開催するべく準備を進めておりましたが、公演を行う状況ではないと判断し、やむを得ず中止に至りました。
昨年から大阪、金沢、松本、そして今年の東京と一年以上に渡って行ってきた公演ですが、このような形で終わりを迎えることは誠に残念です。楽しみにして頂いていた皆様にも申し訳ない気持ちで一杯です。
実は東京公演千秋楽の日、ひょっとしたら今日が本当の千秋楽になるかもしれないな、とか思っていたのですが、その予感が現実になってしまうとは悲しい限りです。

皆様も先の見えない不安な日々をお過ごしのことと思います。まずはご自身の安全を、そしてご家族やご学友や職場の同僚たちの健康を第一に、気をつけてお過ごし下さい。諦めずに手洗い、うがい、マスクの着用、そしてできるだけ人と距離を取ることを心がけて下さい。今のところ、そういう地道な行いが最大の防御です。

我々もいつか元気な姿で、元気な皆様の前に戻ってこられる日々が来ることを信じております。それまで、どうぞお気を付けてお過ごし下さい。


いまやマボロシとなってしまった博多座での「偽義経冥界歌」。会場入り口の巨大ビジョンも切ないばかりです。


2020/03/28

地テシ:139 福岡公演と、家でゲーム! の巻

令和版「偽義経冥界歌」東京公演が終わり、続く福岡公演は4/5~28に博多座にて上演される予定です。
その福岡公演開催にあたり、主催の博多座さんからのお知らせが公開されました。ご来場頂きます方は、ぜひこちらをご一読頂きたいと思います。

東京公演の時と同様のお願いではございますが、体調の悪い方や発熱のある方はご来場をお控え頂きますようお願い致します。
また、会場では様々な感染対策が行われます。入場前のアルコール消毒、サーモグラフィカメラによる検温、チケットもぎりの簡易化、劇場内の消毒や換気などを実施致します。こちらも東京公演時と同様の措置であり、いずれも感染拡大を防止するために行われます。どうぞご理解頂きますようお願い致します。



東京都では感染者の急増が続き、不要不急の外出を控える要請や、三つの密(密集、密閉、密接)を避けるようにとの注意が喚起されたりと、オーバーシュートを避けるための対策が試みられております。
この週末を含み、4/12まではなるべく自宅から出ないようにという要請がなされており、私が以前に書きました散歩ですら推奨されない事態になりました。ですので、私も好きな散歩をやめてできるだけ自宅にて大人しくしております。

ですので、今日はちょっと自宅でゆっくりできるゲームなどご紹介してみたいと思います。以前に書くと言っていた「ゲームをしようよ!」の記事は、昨年から今年に掛けてプレイしていたゲームについて書き始めていたのですが、それとは別に、この週末を東京で過ごす方のために、オススメなゲームをいくつかご紹介いたしましょう。特に、多くの皆さんがお持ちのスマホ対応で、すぐにダウンロードできるゲームを中心に。


まずは私が好きなゲームとして何度もあげている「KAMI」(iOS、PC、3DS)。


アジアンテイストのグラフィックと音楽、ただ塗りつぶしていくだけというシンプルなシステム、時間制限はなく何度でもやり直しの利く純粋なパズルゲームです。パタパタとカワイイ音を立てながら和紙風のパネルが色を変えていくのが気持ちよくて、解き方が判った後でも繰り返しプレイしたくなるゲームです。続編の「KAMI2」もありますよ。


続いては「Monument Valley」(iOS、android)。


こちらも時間制限のないパズルゲーム。美しく描かれたエッシャーのだまし絵の様な建造物で、様々なギミックを操作しながら出口へと向かう脱出系のゲーム。カワイイキャラクター、オシャレな画面、幻想的な音楽。しかも言葉の必要もなく直感的に操作できるシンプルさ。なのに謎解きは結構歯ごたえもあります。続編の「Monument Valley 2」もありますよ。


パズル系が続いたので、次はアクションの「Alto's Adventure」(iOS、android、Win)を。


美しい雪山をスノボでただひたすらに滑っていくゲーム。アクションといっても、操作できることはタップしてジャンプすることだけ。長くタップすると回転します。
岩を飛び越え、リャマを捕まえ、急斜面でバックフリップを決め、ただひたすら滑走する。岩にぶつかったり着地に失敗するとゲームオーバー。物凄くシンプルな操作なのに奥深い。美しい画面と音楽に乗せられて、ついつい何度もプレイしてしまう麻薬的なゲームです。続編の「Alto's Odyssey」もあるよ。


最後は学習系アプリの「書き取り日本一周」(iOS、android)をご紹介いたしましょう。


いわゆる知育系のアプリでして、各都道府県の漢字を、直接画面に書き込むクイズ形式です。面白いのは、地図上に各都道府県の形をはめ込んでいくモードもありまして、コレを繰り返せば各都道府県の漢字と形と位置を覚えることができます。自分でやるも良し、人にやらせるのも良し。プレイしてもプレイしているのを見ても楽しいんです。2P対戦もできますよ。


スマホ関係でオススメのアプリはたくさんあるのですが、キリが無いので今日はここまで。ちなみに私は最近はnintendo Switchの「あつまれ どうぶつの森」で無人島ライフを楽しんでいますよ。あと、PS4の「Wreckfest」でぶちこわしバカレースも楽しんでいますけど。
外に出られないなら、家でゲームをすればいいじゃない。花見の季節ではありますが、ここはグッとこらえて自宅で楽しく暮らしましょう。なあに、桜は来年も咲きますよ。

2020/03/25

地テシ:138 東京での「偽義経冥界歌」終了しました

3/19から再開した令和版「偽義」東京公演は、3/24に千穐楽を迎えました。約三週間もの休演によって、多くの皆様にご迷惑をお掛け致しましたことを改めてお詫びいたします。
本来ならば2/15から40ステージ行われる予定でしたが、半分の20ステージになってしまいました。昨年の平成版では東京公演が行われませんでしたので、今年の東京公演を楽しみにして頂いた方も多かったと思います。誠に申し訳ありません。

休演期間のチケットをお持ちだった方々、また、再開期間のチケットをお持ちであっても職場や同居ご家族への配慮からご来場を断念された方々など、見たくても見られなかった皆様も多いと思います。
ご来場頂きましたお客様にも、サーモグラフィカメラによる検温や、チケットもぎりのセルフ化、入場前のアルコール消毒、マスクの着用や手洗いの励行などのご不便をお掛け致しました。また換気によって寒い思いをされた方おられたのではないでしょうか。
皆様の様々なご協力によって、東京公演を終えられたことに感謝致します。カーテンコールでマスクをした大勢の皆様に拍手を頂きながら、つくづく演劇というのはお客様に見て頂かないと成立しないんだなあと再確認致しました。ご来場ありがとうございました。

4月には博多座に参ります。こちらもまだまだ予断を許しませんが、昨年の「けむりの軍団」に続いて福岡の皆様にお会いできることを願ってやみません。皆様のお目に掛かれることを楽しみにしております。


それともう一つ。再開後には会場での物販も中止せざるを得ませんでした。パンフレットを始めとするグッズをお買い求め頂けず、ご不便をお掛け致しました。
これらのグッズに関しては4/30までの期間、こちらのサイトで通信販売をさせて頂いております。今からでもグッズが欲しくなった方はどうぞ覗いて下さいませ。
パンフレットだけでなく、カワイイTシャツやトートバッグなどもあります。また、今回のグッズの中にコンパクトミラーがあるのですが、その理由はご観劇頂いた方ならお判り頂けることと思います。

とにかく大変な日常です。日常が大変というのはまことに困ったものですが、まだまだ油断は禁物です。我々の舞台でも油断が危険なんです。本番に慣れてきた頃に予想もしないミスをします。忘れたことのないセリフを忘れたり、間違ったことのない殺陣を間違ったりします。まさに一瞬の油断が危険を招きます。
これからも気を緩めることなく、最大限の注意をしながら普通の日常を送ることができる日々を迎えに行きましょう。

2020/03/19

地テシ:137 いよいよ再開「偽義経冥界歌」! の巻

さあ皆様! お待たせ致しました! 令和版「偽義経冥界歌」の上演が3/19から再開されます! 再開される予定です! 同時に、全国でのライブビューイングも3/19に執り行われる予定です。なお、千葉県のシネマイクスピアリ(18:00回)のみ中止となっておりますのでご注意下さい。また、ライブビューイングについてもチケットの払い戻しをしております。これらについての詳細は公式HPをご覧下さいませ。



そんなワケで上演が再開されるワケですが、再開に際してご来場頂きます皆様にもお願いがございます。
まず、お差し入れ、プレゼント、お花の類はロビーではお預かりできませんのでご了承下さい。また、出待ち、入り待ち等の行為もご遠慮下さいませ。
会場では劇場入り口での消毒、サーモグラフィカメラによる高熱者のチェック、チケットもぎりの簡略化、劇場内の消毒や換気など、様々な対策を行う予定です。
また、体調の悪いお客様にはご来場をお控え下さいますようお願い致します。
更に注意点としましては、劇場での公演グッズやオペラグラスの販売の中止、ACTカフェの休業、ブランケット貸し出しの休止など、様々なご不便もお掛け致しますが、これも感染拡大防止策の一環としてご理解頂きますようお願い致します。

その他、我々の行う対策や、ご来場頂きます皆様に是非ともご注意頂きたいことについては、劇団の公式発表をご参考にして下さいませ。

いずれも安全にご鑑賞頂くためのお願いでございます。ご不便をお掛け致しますが、なにとぞご了承下さいますようお願い致します。なお、換気の実施により場内の室温が下がる可能性もあります。ブランケット貸し出しも休止されますので、寒さ対策もお考え下さいませ。

キャスト・スタッフも同様の注意を致します。また、客席を使用した演出もなくし、全ての演技を舞台上に限定致しました。なんだかもう制約ばかりで申し訳ありませんが、なにとぞご容赦下さいませ。再開に向けてできる限り安全に、できる限りの対策を行いたいと思っております。



全世界で猛威を振るう新型コロナウイルス。パンデミック宣言だったり非常事態宣言だったり、とにかく先の読めない状況ではありますが、人間は日々生活を送っていかねばなりません。できる限り注意し、できる限り防御しながら、日常を取り戻していかねばなりません。皆さんもうがい手洗いマスクなど、どうぞお気を付けてお過ごし下さい。会場でお待ちしております!

2020/03/13

地テシ:136 KUTO-10の巻、と、散歩をしようよ! の巻

「偽義経冥界歌」の休演期間が延び、なるべく自宅に籠もっている私ですが、いやいや引き籠もってばかりではいけません。外に出てみましょう。散歩をしましょう。散歩ついでに娯楽も楽しみましょう。
てなワケで、以前にもご紹介した、私がチラシデザインをしているプロジェクトKUTO-10「なにわ ひさ石 本店」を下北沢シアター711に観に行ってきました。

受付で除菌スプレーをして下さるスタッフさんがおり、会場は開け放たれて換気されており、客席はゆとりを持った並びになっており、トイレに行けば帰りにまた除菌スプレーをして下さるまた別のスタッフさんがおり、ウイルス対応の空気清浄機が(開場時はフルパワーで、本番中は静音で)稼働しており、マスクをお持ちでないお客様にはマスクが配布されるという、実に念の入った対応が成されておりました。

作品は村角太洋さんお得意の緻密かつベタなシチュエーションコメディ。しかも新機軸である純和風のテイスト。老舗料亭の何気ない一日を何気なくなく見事に描きます。これがもう面白い! 多分、一般的にはベテラン男優三人(保、工藤、久保田)の円熟の技に注目が集まると思いますが、私はやはり華やかな女優三人(久野、松浦、古谷)の演技力に感心致しました。そしてストーリーテラーである長橋遼也くんの達者さにも。
こんなご時世ですから是非にとは申せませんが、もし気になっている方がいらっしゃいましたら足をお運び頂けますと幸いです。面白いんだから!
芝居をしたくてもできない私にとって、なんとも羨ましい公演でした。3/15までですよ!



しかしまあ、どうにも景気の悪い話ばかりの昨今。こんな辺境のブログでも哀しい話題ばかりです。いつもの軽薄な語り口も擦れんばかりです。だもんで、気を取り直してちょっとは楽しい話題に取り組んでみましょうか。散歩をしようよ! の巻。こんなカンジです。


どうも〜! 「偽義経冥界歌」休演中につき、ほぼ自宅で充電中の粟根です。さすがに運動不足になってしまうと思って、日々1〜2時間の散歩を楽しむ粟根です。散歩はこんな状況でも奨励されているレジャーの一つですので、嬉々として自宅の周りを散歩する粟根です。

普段からフィールドワークという名の散歩を楽しんでいる私ですが、そんな散歩マイスターの私が、そんなマイスターがあるのかとか思いながらも、名乗ったもん勝ちだとか思いながらも、こんなご時世だからこそ改めて自宅の周りの散歩をオススメします。自宅の周りなんて熟知している気がするじゃないですか。気がしてしまうじゃないですか。なんたって自宅の周りなんですから。
ところがですよ! これだけ散歩しまくっている私でも、まだまだ新たな発見があるのです。あっちゃうんです。

優れた作詞家であり司会者でありエッセイストであり、旅好きでも知られた永六輔さんには「知らない横丁の角を曲がれば、もう旅です」という名言があります。そうなんです。角を曲がれば、もう旅なんです。
試しに自宅から最寄りの駅までの道のりを思い浮かべて下さい。長年の経験から、こういう道順が最短距離だなという最適解が浮かぶと思います。あるいはコンビニに寄る場合にはこのコースだなとか、遠回りだけどなんとなく気持ちの良いお気に入りのコースだなとか、様々な道順が浮かぶと思います。
さて、そのコースには数多くの交差点があると思いますが、その中に一度も曲がったことのない方向がありませんか。あるはずです。無いと思ってもそれは気付いていないだけです。道は無数にあります。あっちゃうんです。
時間に余裕のある時に、曲がったことのない角を曲がってみて下さい。その角を曲がる必然性はありません。だって遠回りになっちゃうから。でも、あえて曲がってみて下さい。そこには見たことの無い景色が広がっています。広がっていますったって、それは単なる街の景色です。普通の景色です。でも、見たこと無いでしょ。どこも同じような街の景色でも、そこに人が住んでいて生活があって日常を送っているんです。それぞれの人々がそれぞれに暮らしている、同じような、でも違った生活。その街角にはそれぞれの個性があるのです。

そうそう、皆さんは「歩く」という行為を単なる移動手段だと思っていませんか? 確かに移動手段ではあるんですが、ここに「注意深く観察する」という手順を加えるだけで、散歩が「フィールドワーク」に進化するのです。
例えば道に面した住宅を見てみて下さい。戸建て、アパート、文化住宅、マンション。様々なタイプの住宅が並んでいます。それぞれの個性を楽しむだけでも随分と楽しめます。やたら門柱が豪華な邸宅、なんだか配管が物凄いアパート、玄関先にむっちゃ花が棚になっている住宅、なんか出窓がギザギザしたマンション。
建築学とか都市景観論とか、難しいコトは置いておいて興味本位でも楽しめる街歩きです。住民のご迷惑にならないように注意して、チラチラジロジロお楽しみ下さいませ。

更にマニアックなフィールドワークのコツをお教えしましょう。家々の個性ではなく、大まかな土地の個性を楽しむんです。そして考えるんです。
この辺りは戸建てが多いのに、こっちの方は古いアパートが多いな。この道は直線なのに、こっちの道はなんだか微妙に曲がっているな。この辺りはちょっと高台だけど、こっちの方はちょっと低いな。なんでだろうな。
そういうコトを楽しめるようになると、あなたはもう散歩マイスターです。勝手に散歩マイスターを増やしてしまいます。定義もよく判らないモノを増やしてしまいます。でも、そういうのが散歩の楽しみなんですよ。
土地には個性があって、なんとなく同じような建物が集まってしまうんです。それが、土地の持つ地霊(ゲニウス・ロキ)です。土地の歴史です。詳しく知りたい方は鈴木博之先生の「東京の地霊(ゲニウス・ロキ)」(ちくま学芸文庫)をお読み下さい。

普通の街並みを、普通に楽しむ。興味を持って眺めてみる。それこそが散歩の楽しみですし、更に心肺能力や足回りの強化にもなります。小難しく言っていますが、要するに散歩は楽しいってハナシですよ。
キチンと対応さえすれば、新しい未知のウイルスだって怖くありません。怖くないハズです。必要以上に恐れずに、でも最大限の予防を行って下さい。そして次の時代を生きていきましょう。それが生活です。普通の生活をしてやろうじゃないですか。

次回は「ゲームをしようよ!」の予定です。書きたいんです。書きたいんですけど書けるかどうか。書くつもりではありますので、どうぞお楽しみに!

2020/03/11

地テシ:135 「偽義経冥界歌」の更なる休演延長のお知らせ(3/10)

先日、新型コロナウイルスの更なる感染拡大を防ぐため、政府の要請に添う形で2/28〜3/10の期間の休演をお知らせ致しましたが、更に3/17(火)までの期間を引き続き休演とすることになってしまいました。
公演を楽しみにして頂いていた皆様には誠に申し訳ありません。また、発表が遅くなりましたことも合わせてお詫びいたします。ギリギリまで最適の解を求めての結果です。なにとぞご容赦下さいませ。

チケットの払い戻しに関しては、公式ホームページのこちらをご覧頂きますようお願い致します。
購入元によって方法が異なりますので、ご注意頂きますようお願い致します。

我々も3/12からの再開に向けて準備を進めていたのですが、このようなことになってしまって誠に残念です。楽しみにして頂いていた皆様には大変なご迷惑をお掛け致しますが、なにとぞご理解賜りますよう伏してお願い申し上げます。


日々報道される新型コロナウイルスに関するニュースに、皆様も心を痛めておられることと思われます。影響は日常生活にも及び、不安で不便な毎日をお過ごしのことと思います。確かにこんな日々では娯楽は不要不急でしょうが、だからこそ、そんな娯楽を普通に楽しめる通常が戻ってくることを願ってやみません。
皆様に再会できる日を楽しみにしております! それまで皆様もどうぞお健やかに。健康第一!

2020/03/05

地テシ:134 プロジェクトKUTO-10「なにわ ひさ石 本店」の巻

前回にもお伝えした通り、新型コロナウイルスの更なる拡大を防ぐため、「偽義経冥界歌」は2/28〜3/10の期間を休演とさせて頂いております。ご来場予定だった皆様には重ねてお詫びを申し上げます。
該当公演の払い戻しに関しては、3/10(火)の夕方に、劇団☆新感線公式ホームページなどで発表されます。遅くなってしまい申し訳ありませんが、なにとぞご容赦頂きますようお願い致します。


そういうワケで、私は連日自宅にて休養中です。映像作品を見たり、積まれたゲームをこなしたり、近所を散歩をしたりする日々です。この機会に気になっていた舞台を観に行こうと思ったりもしたのですが、多くの公演が我々と同様に休演となっておりました。
先日発表された政府の方針に沿う形で、2月末から3月上旬に行われる多くの様々な行事、イベント、ライブ、そして演劇公演が中止を余儀なくされたのは皆様もご存じの通りです。もちろん要請ですから強制ではありません。
それによって色々な混乱が生じています。公演を続行すべきか、中止にすべきか、演劇界でも様々な意見が発信され交換されています。そして各カンパニーの状況や劇場の事情を考慮し、それぞれの対応が順次発表されております。
しかし、続行にしろ中止にしろ、各主催者が熟慮の上で決定したことです。それぞれには、それぞれの、事情がある。それを忘れてはなりません。


そんな中、私がチラシデザインを担当した大阪の劇団・プロジェクトKUTO-10「なにわ ひさ石 本店」の公演が行われます。
大阪公演は本日3/5(木)〜8(日)に心斎橋ウイングフィールドにて、東京公演は3/12(木)〜15(日)に下北沢シアター711にて。どちらもちょっと見つけにくい場所にある劇場ですので、詳しくは公式HPにて御確認下さい。


上演に当たっては最大限の注意を払い、劇場の換気・こまめな消毒・入場制限・スタッフのマスク着用などを徹底し、空気清浄機の設置なども行うようです。

作・演出はシチュエーションコメディを得意とする京都の劇団・THE ROB CARLTONの村角太洋さん。私も村角さん作・演出の作品をこれまでに二本拝見しましたが、どちらも緻密でオシャレな構造なのに、関西らしいユルくてベタな笑いもふんだんに組み込まれており、とても楽しい作品でした。今回は大阪の料亭を舞台とした「懐石喜劇」に挑戦するそうで、また違った魅力が出そうです。

ついでにチラシ作成時の裏話でもしましょうか。実は最初は、表側にはベテラン男優三人(工藤俊作・久保田浩・保)の写真を大きく使っていました。裏面の下の方にある写真です。
で、表側がほぼ出来上がったところで裏側の作成に掛かってみると、カメラマン・山田徳春さんの撮影した女優さん達の写真が素晴らしくて、できるだけ大きく使いたくなって、その内にこっちが表の方がいいんじゃないかとか思いだして、だもんでそちらをB案として2パターンを提出したのです。


その結果、工藤さんが選んだのがB案でして、しかも「女優さんの写真を上側にして下さい」という注文付きでした。そして完成したのが上にあるチラシです。
どう! この三人それぞれの素晴らしい表情! 真ん中の勢いのあるのが久野麻子さん、右側のキリッとしたのが松浦絵里さん、左のオトボケなのが古谷ちささん。いやあ皆様素晴らしい。この写真のためのチラシです。私の中では、この三人が主役なんです。
もう男優陣はどうでもいいですよ。おじさんばっかりだし。私は断然女優さん達を楽しみに観に行きますよ。

なお、皆様も舞台などを観に行かれます場合には是非とも体調を整えた上で、マスクの着用や手洗い・うがいの励行などの自衛策を取って頂きますようにお願い致します。クラスターを発生させないことが拡大防止に繋がると考えられます。

そんなワケで、大阪と東京の皆様、もしもよろしければ、観に行ってあげて下さい。やるも勇気、やらないも勇気。こんなご時世だからこそ娯楽も大事。そんなコトを考えている、自宅で悶々としている粟根でした。


2020/02/27

地テシ:133 「偽義経冥界歌」一時休演のお知らせ

劇団☆新感線公演を楽しみにして下さっている皆様に残念なお知らせをせねばなりません。
2/15に上演が始まった令和版「偽義経冥界歌」ですが、新型コロナウイルスのさらなる感染拡大を防ぐため、2/28(金)〜3/10(火)の期間の公演を休演とすることとなりました。

この期間のチケットを前売でご購入頂いていた皆様、公演を楽しみにして下さっていた方々には誠に申し訳ありません。
振替公演などもご用意することができずに誠に心苦しい限りですが、チケットの払い戻しは行われます。

詳しい情報や払い戻しについては以下の公式HPをご覧頂きますようお願い致します。


『偽義経冥界歌』休演のお知らせ


長期間の準備や稽古を行い、そしてやっと東京公演ができるという全員の思いで2/15の初日からここまで邁進して参りました。立ち回りの多いヘビーな舞台にもかかわらず、ここまで大きな事故もなく上演されており勢いの付いてきたところだったのに、ここで二週間の休止を余儀なくされたことは実に残念です。
我々出演者も毎日楽屋で様々な心配をしながら、日々の公演を行っておりました。危惧が現実となってしまったことに誠に忸怩たる思いですが、社会的影響を鑑みますとやむを得ない事態かと思われます。

お客様には大変なご迷惑とご心配をお掛け致しますが、何卒皆様のご理解を頂きますようお願い致します。
そして皆様におかれましては、マスクや手洗い、うがいなどによる予防を行って頂きたく思います。まずは自己防衛。健康第一。

二週間後に皆様にお目に掛かれることを楽しみにしております。

2020/02/15

地テシ:132 令和の「偽義経」始まるよの巻

令和も二年になりまして、いよいよ「偽義経冥界歌」の東京公演が始まります。昨年の平成版では大阪・金沢・松本と回りましたが、今年の令和版は東京と福岡で行われます。

脚本や演出がちょっとだけ変わって、少しだけ短くなるとは思いますが、基本的には昨年と同じ作品です。ただ、キャストが二名替わっておりまして、弁慶役が橋本じゅんさんから三宅弘城さんに、くくり役が新谷真弓さんから山本カナコさんに替わりました。
不思議なモノで、演者が替わると同じセリフでも随分と違って聞こえます。すると稽古をしながら演出やセリフも俳優に合わせて変化していき、最終的にはかなり違ったシーンになったりします。「ツキドクロ」でも上弦・下弦というダブルチームで稽古をしていると、同じ脚本同じ演出でやっていたはずなのに、演者が違うのでどんどん変化していったことを思い出します。
平成版から一年近く経ちまして、様々に新たな試みに挑戦しています。カットされたシーンもあれば追加されたシーンもあります。より見やすく、より練り上げられておりますよ。

というワケで、昨年ご覧頂いた方にも、ご覧頂けなかった方にも、どちらにもお楽しみ頂ける作品です。源義経伝説や奥州黄金伝説を元に、史実通りに史実と全く違う物語が進行します。東京がTBS赤坂ACTシアターにて2/15-3/24、福岡が博多座にて4/4-28です。どうぞお楽しみに!

2020/02/02

地テシ:131 2019年ってこんな年だったの巻

昨年の12月が忙しすぎて、年が明けたらひたすらボーッとして、気がついたら「偽義経冥界歌」の稽古が始まっていて、そして今や稽古も終盤の私です。明けましておめでとうございますってのも遅すぎますが、今更に2019年のまとめをしておきましょう。もう2月だけど。

あ、その前に昨年12月単月のまとめを。余りに忙しかったのでちょっとピックアップしてご紹介します。
11月から稽古していた「BURAI2」の本番が12/4〜8で、終わった翌日から「麒麟にの・る」の稽古に途中参加(稽古はもう始まっていた)して、本番が12/28〜31。そのまま年越しカウントダウンイベントもやって、終わったのが午前1時過ぎ。楽屋片づけて軽く飲んだらもう3時っすよ。
なんか忙しすぎて、大好きなゲームすら殆どプレイしていないし、というコトは少しはプレイしたんだなというコトもバレてしまうけど、まあそれくらい忙しかったんだなと思って下さい。
なので、観に行きたかった舞台も殆ど見に行けていません。12月で観に行ったのは劇団朱雀復活公演だけでした。いやあ、実に面白かった。全力で楽しませるというのはこのことなんですね。

「BURAI2」も「麒麟にの・る」も同じ12月に上演されて、似ているところも多いのに全く違う印象もあります。どちらも初めての作家・演出家、どちらも初めて出演する劇場、どちらも初めて共演するイケメンが一杯出ている、どちらも短期集中で2ステージが多い(B2が5日9ステ、麒麟が4日8ステ)と共通点が有ります。が!
かたや気鋭の小劇場、かたや伝統の大劇場。かたや上演時間が2時間ちょい、かたや4時間15分超。かたや休憩無し、かたや30分の休憩2回。昼公演開始が2時と、11時。昼夜公演の間が3時間と、45分。出番も殺陣も多くて汗だくの2時間と、出番もセリフも少なくて全く汗をかかない4時間15分。違いの方が多すぎてクラクラします。高低差ありすぎて耳キーンなるわ!
どちらも評判も良く、私も楽しくやらせて頂いたのですが、同じ月に上演されたとは思えないほど違いました。でもまあ、どっちも楽しかったからいいか!

この二本も含めて昨年のまとめをしておきます。自分の備忘録がてら。
舞台は3〜4月に新感線「偽義経冥界歌」2019バージョン、5月が「+GOLDFISH」、7月〜10月が「けむりの軍団」、12月が「BURAI2」と「麒麟にの・る」の五本。
マスメディアはFm yokohama「深夜の音楽食堂」、バラエティ番組「VS嵐」、映画「恐怖人形」。
連載は例年通り、えんぶ誌上の「人物ウォッチング」(柳下大、村木よし子、中谷さとみ、竹井亮介、坂根真美子、須賀健太)と、えんぶ系のWeb連載「未確認ヒコー舞台:UFB」。
イベントではドナインシタイン博士こと川下大洋とのドナ禁「禁断のニッポン」とか、映画「恐怖人形」の舞台挨拶とか、劇団slatstick「La Fierté 」東京公演のアフタートークゲストとか。
チラシデザインではプロジェクトKUTO-10「ふるえて眠れ」と「なにわ ひさ石 本店」とか、ゼータクチク「贅沢地区平成短編集」とか。
あ、「けむりの軍団」では久しぶりに稽古場レポート「アワブロ」も展開していましたね。

そんなカンジの2019年さ。他にも何かあったような気もしますが、まあこんなカンジでしょう。年五本とはいえ、舞台と舞台の合間が殆ど無くてなんだかずっと芝居をしていたような気もする一年でした。大きな怪我も病気も無く、大変ながらも楽しく過ごした一年だったように思います。
特に、初めての劇場での公演が多かったコトが感慨深いですね。地方での金沢歌劇座や博多座はモチロンですが、都内でも紀伊國屋ホールにあうるすぽっとに明治座と、三劇場も初めましての劇場でやりました。これだけ演劇をやってきてもまだまだ出たことのない劇場がたくさんあるんです。まだまだあるんです。まだまだやめられませんね。
 
さあ、そして迎えた2020年の最初は劇団が40周年なんです。そして私は入団35周年なんです。そんな2020年劇団☆新感線 39興行・春公演「偽義経冥界歌」は東京公演がTBS赤坂ACTシアターにて2月15日(土)から3月24日(火)、福岡公演が博多座にて4月4日(土)から28日(火)まで。制作発表もありました。
昨年は大阪、金沢、松本で上演されましたが、今年は東京と福岡に参ります。ちょっとだけブラッシュアップして短く濃くなっております。昨年ご覧頂いた方も、まだの方も、どうぞお楽しみに!

2019/12/27

地テシ:130 「麒麟にの・る」始まるよの巻

「BURAI2」が無事に終わりました。とても楽しく大変な日々でした。ご来場頂いた方もそうでない方も、ありがとうございました。どなたさまにも等しく年の瀬は訪れます。本格的に寒くなってきておりますので、どうぞ風邪などひかれませんようご自愛下さい。

さて、そんなこんなでこの12月二つ目の舞台が幕を開けます。ひと月に二作品の舞台を務めるのはいつ以来でしょうか。ええと、思い出せません。つまりは中々無い状況を過ごしている年末ということですね。大変ではありますが、忙しいことは良いことです。

る・ひまわり×明治座年末“祭”シリーズは九年続く明治座年末の名物公演。今年の「明治座の変 麒麟にの・る」は、昨年共演した赤澤ムックさん作、ミュージカル俳優原田優一さん演出による、本能寺の変をテーマとした時代劇と歌謡ショーが一度に楽しめる約四時間の出し物です。大丈夫、二回の長い休憩が挟まります。
何度か共演したことのあるイケメンと、初めて共演するイケメンと、あと数人の小劇場俳優と芸人と宝塚女優と、とにかく異種格闘技感溢れるメンバーでお送りする一大スペクタクルです。確かに祭感の多いイベントですが、何度も参加しているメンバーによると今年は演劇感が強めらしいので、初めて参加される演劇ファンの方でも楽しめそうです。特に新感線ファンの方々には「第六天魔王」なんて単語も出てきますから馴染みやすいと思います。12/28〜31のド年末ですよ!

私にとって初めての明治座出演でもあります。ちょっとドキドキです。いや、ねえ、やっぱり明治座ですから。緊張もするでしょう。でも、若い人々と一緒に思い切り楽しみたいと思います。

あ、それと、今出ているアニメ専門誌「月刊ニュータイプ 1月号」の中島かずきさんの連載企画「中島かずきと役者人」にて、かずきさんと対談をしておりますよ。「キルラキル」や「プロメア」などのアニメや演劇について結構ディープな会話を繰り広げております。間もなく新刊が出ちゃうから、気になる方はお早めに!

そんなこんなの年末。ていうか、「麒麟にの・る」の大晦日公演では年越しイベントまでやっちゃうから年明けまで忙しいんですよ。わたしゃ頑張るよこの12月!

2019/12/03

地テシ:129 「BURAI2」始まるよの巻

2019年も12月。色々あった今年もボチボチと暮れようとしておりますが、いやいやそんなことを言っている場合ではありませんよ! 「BURAI2」が始まるんですってば!

今週12/4-8に東池袋駅のすぐ上にある、あうるすぽっとにて上演されます「BURAI2」は、劇団☆新感線のアクション監督でお馴染みである川原正嗣さんが主演のアクションサスペンスコメディ。劇団ホチキスの主宰でもある米山和仁さん作演出による軽快で面白くてグッとくる作品です。「2」ではありますが、前作を見ていなくても全然大丈夫。でも前作を見た方にはちょっと面白い小ネタも入っています。

若いイケメンやら二人の美女やら三人のおじさんやら、色んな出自の人々が入り乱れて暴れ回ります。上演時間は約二時間で、結構色んな要素を詰め込んでいますよ。私もなんだか汗だくです。とにかく川原さんがカッコイイので、川原ファンは必見です。

公式twitterでは本番までのカウントダウンを行っていましたが、12/2には私も登場しています。上に書いたようなことをベラベラと喋っていますが、「カウントダウン動画」を「カウント動画」と言ってしまっているのはご愛敬。なんだか楽しい現場の雰囲気が伝わりますので、全員分見て下さいませ。司会を務める井上拓哉くんの素晴らしい仕切りっぷりが堪能できます。コレ全部、ほとんど打ち合わせ無しなんですよ。実に素晴らしい。

最後の休みだった12/2も観に行きたかった舞台が軒並み休演日だったので、ゆっくりリフレッシュさせていただきました。見たいと思っても中々都合が合わずに見られないのが演劇です。「BURAI2」もたった一週間で始まって終わる作品ですから、迷っている方は是非! 劇場でお待ちしております!

2019/11/29

地テシ:128 映画「恐怖人形」とか「BURAI2」とかの巻

もうすぐ12月。気がついたら「けむりの軍団」大阪公演も終わり、映画「恐怖人形」も公開され、「BURAI2」の初日が近づいて参りました。
ええと「けむりの軍団」は全公演を無事に終え、劇団☆新感線は来年の「偽義経冥界歌」までお休みです。映画「恐怖人形」は全国の映画館にて公開中です。

「恐怖人形」は宮岡太郎監督のB級ホラーへの愛が詰まったホラー映画。B級が故に怖がっていいのやら笑っていいのやら悩む作品ですが、とにかく愛が詰まっています。私も可愛らしい日本人形との二人芝居を楽しませていただきました。早く見ないと公開が終わっちゃうよ!

さて、そんなこんなで「BURAI2」ですよ。新感線のアクション監督でもある川原正嗣さんが主演を務めるアクションサスペンスコメディ。つまり、アクションがふんだんにあり、サスペンスフルに物語が展開するのに、笑いどころもいっぱいあるという贅沢なお芝居です。私にとって池袋あうるすぽっと初出演でもあります。
イケメンと美女とおじさんが一杯出てきますよ。稽古も終盤ですが、なかなか楽しい作品になっています。「2」ではありますが前作を見ていなくても全然大丈夫。劇団公演以外でこんなに汗をかくのも久しぶりです。平日はまだチケットもあるようですので、「あの川原さん」の「主演作品」を見逃す手はありませんぜ!
公式twitterでは本番までのカウントダウン動画を更新中。そろそろ私も出てくるのではないでしょうか。ていうか、その頃には初日ではないでしょうか。ていうか、現在追い込み中です。どんどん楽しくなっていっていますよ。どうぞお楽しみに!

2019/10/06

地テシ:127 福岡とか映画「恐怖人形」とか大阪公演とかの巻

10月に入りまして「けむりの軍団」大阪公演が近づいて参りました。長期間に渡りました三都市公演の最後を飾ります。残り少ないですが、気をつけて頑張りたいと思います。
っていうのもね、福岡公演では美味しいモノが多すぎて食べ過ぎまして(あらかたラーメンですが)、ああこれは太るなあとか思っていたのですよ。ところが中盤に体調を崩して食事に気を使うようになり、東京に戻ってきた時には出掛ける前と同じ体重になっていました。結果的に現状維持です。大阪では体調管理に気をつけたいって話ですよ。
束の間東京に戻って休んでいる内に体調も戻りました。年も年ですからね。羽目を外しちゃイカンってコトですね。色々と気をつけて行きたいと思います。

そんな福岡公演中に、以前から行きたいと思っていた福岡市博物館に行ってきました。国宝である金印「漢委奴国王」が展示してあることで有名ですが、福岡・博多の歴史と成り立ちがよく判る常設展が見事でした。石田三成が差配したことで有名な「太閤町割り」についても判りやすく展示されているのも興味深かったですね。平日の昼間でしたから空いていて見やすかったです。


同時期に特別展「侍〜もののふの美の系譜」も開催されており、「偽義経冥界歌」のビジュアル撮影でほぼ本物の鎧を着た私としては興味がそそられ、ついでに見ておくかくらいの気持ちで観覧したのですが、こちらは常設展と打って変わって大盛況! 平日の昼なのに!
いや、ぎゅうぎゅうに混雑しているワケではないのですが、丁度全てのショーケースの前に人が一列に隙間無く並んで、ゆっくりゆっくり進んでいくような感じの混雑振り。しかもそのほとんどが若い女性です。いわゆる刀剣女子です。
なので後ろから背伸びして見ていたのですが、やっぱり良く見えない。人の列が途切れた瞬間に近寄って見たりしていました。ちなみに鎧の方はあんまり人気が無かったのでじっくり見られましたけどね。


あと、福岡で驚いたのはコンビニの品揃えが部分的に東京と違うところ。いや、以前から気付いてはいたんですけれど、今回はそれに随分と助けられましたので。
セブン-イレブンさんの透明なカップに入ったちょっとしたお総菜が好きでして、「生姜でさっぱり!蒸し鶏とザーサイ」とか「6種具材のお豆腐とひじきの煮物」とかがお酒のアテとして味もサイズも丁度いいのですよ。なので東京ではお世話になっておりました。
でね、福岡のセブン-イレブンでは同じ透明のカップに入った「酢もつ(柚子ポン酢たれ)」と「冷製ピリ辛焼きいか(一味マヨネーズ)」って商品がありまして、これがまた美味しいのよ! お酒に合うのよ!
多分、九州限定の商品だと思います。他の地方は知らないから判らないけど。美味しいので、東京でも通年で出したらいいのに。


ええと、そんな福岡の思い出とか語っていたら間もなく大阪公演です。10/8から21まで。肥後橋のフェスティバルホールですよ! デカイよ!

さて。「けむりの軍団」が終わった後の舞台は以前にも書きました通り、12/4〜8が池袋あうるすぽっとにてブシプロ「BURAI2」、12/28〜31が明治座にて「明治座の変〜麒麟にの・る〜」と忙しい冬なのですが、ココに来て出演映画情報が公開されました。ネオ・サスペンスホラー「恐怖人形」は11/15から順次全国で上映されます。
日向坂46の小坂菜緒さんとか、萩原利久くんとか黒羽麻璃央くんとか、他にもたくさん最近注目の若い人達がいるなか、唯一知り合いの萩原聖人さんと初めてお仕事ができたりして楽しかったです。
ただし、ホラーなんです。かなり怖いんです。私ね、ホラーが苦手なんですよ。ホラー映画は見ないし、ホラーゲームもプレイしないんです。ていうか、できないんです。でも、ま、出るならいいかと思って。撮っている時は怖くないからさ。とはいえ、上映が始まったら見なきゃいけないんだろうなあ。怖いなあ。

もう一つ告知です。元新感線の女優である中村なる美さんが大阪で結成した劇団・slatstickさん初の東京公演「La Fierté」(10/24〜27にステージカフェ下北沢亭にて)の初日10/24にアフタートークで参加することになりました。
東学さんが作ったチラシがとても格好良くて、大阪公演の時から気になっていたんですよ。作・演出は大阪の劇団・THE ROB CARLTON主宰の村角太洋さん。以前、THE ROB CARLTONの作品を拝見したことがあるのですが、緻密に計算されたコメディなのに、なんとなく大阪っぽいユルい笑いも散りばめられていて面白かったんですよ。ですから今作も気になったんです。そんな見たくて見られなかった大阪の芝居が東京上陸を果たして、しかも見られるし語れるんですよ! これはラッキー。出演者達と感想とか語り合ったり昔話とかしたいと思います。
ちなみにslatstickの次回公演「Le Paradis」には新感線の村木よし子さんも出演しますよ。こちらは11/15〜18に中崎町コモンカフェにて。こっちも気になるけど大阪公演だけなんだよな〜。

そんなこんなの今年の秋と冬。舞台と映画とアフタートーク。やっぱり忙しくなりそうです。

2019/09/20

地テシ:126 来年の「偽義経冥界歌」とかいろいろ

「BURAI2」公式ページからのリンクでお越しのお客様。初めまして。劇団☆新感線の粟根まことです。この度、川原正嗣さんが主演のサスペンス・ヒューマンドラマ「BURAI2」に出演することになった粟根まことです。軽い気持ちで出ると言ったら結構大変な役をやらされそうになって困っている粟根まことです。そんな粟根まことのブログがこちらです。そんなに名前を連呼しなくてもいいですね。どうぞよろしくお願い致します。

さて、博多座での「けむりの軍団」ももう終盤。素敵な芝居小屋の風情のある博多座にお似合いな感じの作品が、やたら反応の良いお客様に支えられながら上機嫌に公演を重ねております。
さらに来春の「偽義経冥界歌」のスケジュールも発表されましたね。もちろん博多座でも上演されます。今夏はけむりで、来春は偽義で、この素敵な劇場と福岡の街を堪能したいと思います。

ゲキ×シネでは「ツキドクロ(上弦・下弦)」も上映しておりますよ。上弦の方は試写会で見るコトができたのですが、編集も音関係もさらにパワーアップしておりました。スローモーション演出も必要最小限な感じで無駄がない。そして何よりも! 他のお客様の頭で視界が遮られるコトがない! この一点だけでもスクリーンで見る価値があると思います。日本各地で上映されておりますので、公式サイトで探してみて下さいね。
ただ、このゲキ×シネバージョン、序盤のシーンで私が小道具を取り落とした回が収録されております。すっかり忘れていたからビックリしたわ。まあ私が悪いんですけどね。

舞台の映像と言えば、今年の5月に紀伊國屋ホールにて上演されました「+GOLDFISH」がCS衛星劇場にてオンエアされるそうです。9/21(土)の18:30〜21:00ですよ。ちなみに、その直前の16:00〜18:30には姉妹作品である「ONLY SILVER FISH」も放送されます。こちらには私は出演しておりませんが、この二作はオープニングが全く同じですので、二作続けて見て比較して頂くのも面白いと思います。

それからもう一つ。以前私も出演しましたゼータクチクさん。池袋の小さなカフェでの公演で、なかなかに濃密な体験でした。次回公演「贅沢地区平成短編集」は、その同じ会場cafe&bar 木星劇場にて10/23〜27に上演されます。そして、そのチラシを私が作らせて頂きました。





ポストカードサイズに詰め込んだ、なんだかシュールなポップさを感じて頂ければ幸いです。

福岡での燻し燻されが終われば、けむりの軍団は今度は大阪に向かいます。そろそろ涼しくなるだろうと思って秋物を結構持ってきたのになかなか出番がありません。この終盤に至ってやっとちょっと涼しくなってきました。大阪ではさすがに涼しいんだろうな。赤く染まったモミジが似合う季節になっているはずです。夏秋公演にふさわしい、暑苦しいのになんだか爽やかな作品ですので、大阪の皆様、どうぞお楽しみに!

2019/09/05

地テシ:125 博多座に「けむりの軍団」上陸! そして冬の巻

猛暑が始まりそして去って行ったように、劇団☆新感線39興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎《亜》alternative「けむりの軍団」の東京公演が始まってそして無事に終了致しました。気がついたら始まっていて、そして終わっていたんですよ。時間というのは怖ろしいですねえ。
今春の「偽義経冥界歌」は大阪・金沢・松本公演だけでしたから、久しぶりの東京公演だったのです。東京ならではの熱気も感じながら46ステージもの公演を終え、今は既に福岡・博多座での舞台稽古に入っております。魅惑の街・福岡。食と歴史の街・博多。ああ、なんという甘美な響き。

今春に二十周年を迎えた博多座さんは、伝統的な芝居小屋の構造ではありますが、最新鋭の機構を有し、博多リバレインという複合施設の中に入っていますので外観は近代的なビルです。広くて美麗で、そして楽屋もキレイで使いやすい。でも造りは古風なのよ。なんかそこがまたカッコイイ。
博多座さんの中に入るのは今回が初めてですが、既に愛着が湧いております。来年にも「偽義経〜」でお世話になりますので、精一杯仲良くなっておこうと思います。


「けむりの軍団」福岡公演は9/6〜23。そして大阪公演は三度目となるフェスティバルホールにて10/8〜21です。真夏に始まった公演も、終わる頃にはすっかり秋。夏から秋へと、東京から福岡、大阪へと、煙に巻きながら爆走して参りますのでどうぞよろしくお願い致します。


夏が来て秋が去れば次は冬ですね。ええと、私が出演する冬の舞台が二本、情報解禁されたのでご報告させて下さい。

まずは12/4〜8に池袋あうるすぽっとにて上演されますブシプロ「BURAI2」。新感線のアクション監督でお馴染みの川原正嗣さんを主役に据えた、警官アクションサスペンス。そう! あの川原さんが主役なのです。前作である「BURAI〜女王陛下は武士がお好き〜」が上演されたのが2016年。その続編ではありますが、キャストも随分変わって前作を見ていなくても楽しめるはずです。
いつもお世話になっている川原さんが主役となれば見ないワケにはなりますまい!とばかりに前作を見に行った私ですが、まさか三年経って続編に出ることになるとは思いませんでした。華麗な殺陣、甘い声、そしてクドイ芝居。川原さんの魅力が存分に詰まった作品でした。今作ではどういう展開になるか、まだ詳しくは判りませんが、川原さんファンにはたまらない作品になることでしょう。いや、アクションサスペンスでありながら、コミカルで楽しい作品になっていた前作をも凌ぐ作品になりそうです。初めてのあうるすぽっと。12月はぜひ東池袋に!

いやいや、12月は浜町でしょう。明治座さんと、る・ひまわりさんが共同製作している「年末"祭"シリーズ」は今年で九年目。今年は「明治座の変 麒麟にの・る」と題して本能寺の変を題材に、イケメンからミュージカル、お笑い芸人、小劇場などが異種格闘技ばりに入り乱れる歴史エンターテインメント時代劇をお送りします。そして私も出演するのです。忙しいな12月。
「麒麟にの・る」の脚本は昨年「トリスケリオンの靴音」で共演した赤澤ムックさん。昨年は俳優同士として、今年は作家と役者としてお世話になります。演出は初めましての原田優一さん。先日初めてお会いした時には柔和で誠実な人となりが印象的でした。キャストも共演経験のある平野良くんや神永圭佑くん、小早川俊輔くん、辻本祐樹くん、さらに知り合いだけど共演経験のない加藤啓くんや二瓶拓也くんなどもいて、楽しい年末になりそうです。初めての明治座。12月はぜひ浜町に!

あ、「トリスケリオンの靴音」といえば、昨年版は碓井将大くん、赤澤ムックさんと私でしたが、この9/4〜16にキャストを一新して同じく赤坂RED/THEATERにて上演されます。複雑に絡み合う三人芝居。ヒトの哀しみと可笑しみで切なくなる作品です。今作ではキャストに合わせて一部脚本も変更になるようです。もう気になる! 気になりまくりますが、私は今、福岡なんです。本番なんです。どうあがいても見には行けませんので、東京にいらっしゃる方は是非とも見に行って下さいませ。面白いから!


そんなこんなの夏と秋と冬。福岡と大阪。東池袋と浜町。そして出てないけど赤坂。なんだか忙しいな! 2019年も後半ですが、ぶっ飛ばして行きたいと思います!

2019/07/13

地テシ:124 「けむりの軍団」と「メタルマクベスdisc1」

ああ、すみません。また間が開いてしまいました。二ヶ月ほどこのブログをほったらかしていました。その間に「+GOLDFISH」が無事に終わり、「ドナ禁カフェ 禁断のニッポン」at風知空知も終わり、そして「けむりの軍団」が始まろうとしている昨今です。
「けむりの軍団」については、私が書きました稽古場レポート「アワブロ」をご覧下さいませ→http://blog.vi-shinkansen.co.jp/?cat=7

そんなワケで、7/15に始まる「けむりの軍団」東京公演開幕直前でありまして、実にバタバタしておりまして、もちろんこちらも是非ご覧頂きたいのですが、その前にも見て頂きたいコンテンツがあるのですよ。そう! WOWOWにてオンエアされる「メタルマクベスdisc1」ですよ!
一年ほど前、豊洲のIHIステージアラウンド東京にて上演されました「メタルマクベスdisc1」が早くもオンエアです。久しぶりに古巣である新感線に帰ってきてくれた元劇団員の橋本さとしくんが主演のロックミュージカルっぽい作品です。7/13(土)夕方6:30からのオンエアですよ! お忘れなく!

7月だというのにやたらと寒い今年とは違って、やたらと暑かった昨年。その暑さと共にお送りした熱い舞台の「メタルマクベスdisc1」。我々も相当にバタバタしながら上演致しましたので、その出来が気になっております。私も録画して見ようと思いますので、WOWOW加入者の方は是非ともお確かめ下さいませ。無料期間とかもあるから、迷っている方はお試しで加入してみて下さいな。数多くの舞台、映画、ライブ、スポーツも見られますから損はないと思いますよ。
 
これから「メタルマクベス」シリーズも順次放映されて行くらしいので、そっちも気になりますよね。「けむりの軍団」と共にそちらもお楽しみ下さい。
そして、今年の私は後半も結構忙しいです。順次発表できると思いますが、年内はなんだか忙しくなりそうです。更に、ある映画にもチラッと出たりもしていますので、そちらもお楽しみに。

取りあえず「けむりの軍団」は舞台稽古の真っ最中。最終調整を行っております。面白くなりそうですし、最近の新感線にしては短めになりそうです。正式な上演時間は公式から発表されると思いますが、割と短めとだけ言っておきましょう。
では「メタルマクベスdisc1」「けむりの軍団」をどうぞお楽しみに!

2019/05/11

「+GOLDFISH」パンフレットのご注意

「+GOLDFISH」の初日が無事に開きました。紀伊國屋ホール一杯のお客様に盛大な拍手を頂きまして、幸先の良いスタートを切ることができました。どうぞ5/19の千穐楽までご愛顧いただきますようお願い致します。

でね、そのパンフレットについてちょっとご注意を。私も今日の初日に頂きまして、美麗な写真の多さに喜びました。たくさんのイケメンと美女の写真が一杯ですので、よろしければお買い求め下さいませ。
ただね、意外と大きいのよ。レコジャケくらいありそうな、つまり30cm四方くらいはありそうなパンフレットです。それが故に写真が美しいのですが、ご来場頂きます時のカバンのサイズにお気を付け下さい。新感線だったらよくあるデカさなのですが、プロデュース公演でこのサイズは珍しい。大きいことは良いことだ。ただ、カバンに入らないかもしれないから気をつけてね。
それと、パンフレットに掲載されている文中に盛大なネタバレがあるコトにも気付きました。左ページ上部の各キャラクター紹介の部分ね。開演前に読んじゃったら大変だ。裏を返せば終演後には物語の理解の手助けになるってコトですが、開演前に隅々まで読んじゃ駄目ですよ。
開演前には美男美女の写真をパラパラと楽しむ程度にして、文章は終演後にお読みになることをお薦めいたします。

そんなこんなで新宿は紀伊國屋ホールにてお待ちしております。なお、上演時間は休憩無しで2時間15分ほど。素敵なミステリの旅をお楽しみ下さいませ。

2019/05/09

地テシ:123 「+GOLDFISH」と紀伊國屋ホールの巻

いよいよ5/10から紀伊國屋ホールにて「+GOLDFISH」が始まります。西田大輔さんの作・演出による、ミステリでもありサスペンスでもあり、でも笑いもいっぱいある作品です。
古びた洋館に集められた12人の男女。たった一度だけ過去を振り返ることのできる魚。権利を得られるのはたった一人。そして隣町で起きた殺人未遂事件。様々な謎が謎を呼んで予想外の展開が待っています。

会場である紀伊國屋ホールにちゃんと出演するのは初めてです。ええと、ちゃんと、というのはチラッと出たことはあるのね。かつて紀伊國屋ホールにて上演されたG2プロデュース「BIGGER BIZ」には声のみで出演していたのですが、そのキャラクター自体は、タオルで顔を隠したりウサギの着ぐるみに入ったりして出演していたのね。基本的には舞台監督さんがその役をやっていたんだけど、二、三回だけ私がその役をやりました。だからチラッとだけ出てたってワケ。
なので、今回で初めてちゃんと出演するコトができるんですよ。数々の名作が上演されてきた歴史あるホールです。実はホールが入っている紀伊國屋ビルディングの竣工は1964年。私と同い年です。前川國男設計による、東京都選定歴史的建造物でもあるこのビルは、昭和から平成へと新宿の中心であり続けました。同い年の劇場に出演できるってのもなんか感慨深いですね。

何といっても書店の中にあるのがいい。私もよく紀伊國屋ホールに観劇に行きますが、開演前に各フロアを巡ってつい本を買っちゃうんだよね。ついつい買っちゃうんだよね。今回は出演ということで十日以上通いますから、また買っちゃうんだろうなあ。
今作はミステリですから、終演後には皆さんもきっと素敵なミステリが読みたくなっていることでしょう。文庫売り場は二階の北側、エレベーターや階段口からだと左側です。是非とも寄ってみて下さいませ。あ、19時の回にお越しならば開演前にね。終演後には書店は閉まっていますからご注意を。

そんなこんなで始まるよ「+GOLDFISH」。濃密な会話劇ですので、ストーリーを知っている私でも楽しく稽古が見られるんですよ。きっとお楽しみ頂けると思います。5/10から19まで、新宿の紀伊國屋ホールにて。私個人としては今年最初の東京公演です。そして令和最初の舞台でもあります。どうぞお楽しみに!

2019/05/06

地テシ:122 <4/23OA対応版>今回も音楽の話を その二

「偽義経冥界歌」大阪・金沢・松本公演が無事に終わりました。ご来場頂きました皆様、ご来場頂けなかった皆様、ありがとうございました。久しぶりの旅公演で各地の美味しいモノや美しいモノも堪能できました。これで偽歌はしばらくお休み。夏秋の「けむりの軍団」を挟みまして、来年2〜4月にはまた玄久郎や次郎や静歌に会えますよ。
しかし私としましてはその前の今年五月に「+GOLDFISH」があります。5/10(金)〜19(日)、紀伊國屋ホールですよ。10連休の後はぜひ紀伊國屋ホールに!

さて遅くなりましたが、例によって待っている人がいるかどうかも判らない「深夜の音楽食堂」の追加説明を致しますよ。4/23オンエアは洋楽中心にお送りいたしました。一曲目は私のリクエストでRaquel Rodriguezの「Hold On」(album「Miss Me」収録)。



番組ではイントロが曲紹介に被っているのですが、一番カッコイイのはこのイントロの出だしです。このピアノとオルガンとギターとベースとドラム。全楽器がユニゾンで奏でる一番最初の「ダーダー」の部分です。もちろん曲全体もボーカルも素敵な曲なんですが、出だしの二拍で心が持って行かれるのです。特にピアノの左手とベースがシンクロしているところ。なんかこういうのに惹かれるんですよね。
ちなみにこの二拍のコードがD♭maj7。番組の後半で話している、メジャーだけどちょっと切ない響きの和音であるメジャーセブンスです。

また、こちらの少人数編成バージョンもカッコイイですね。



こちらはラケルの歌唱力の凄さが際立っていますね。ギターも無類にカッコイイ。あと、猫がカワイイ。

二年前「音楽食堂」に出演した時に「レーベル買い」という話をしました。最近気に入っているレーベルがSweet Soul Recordsでして、このラケルのアルバム「Miss Me」の日本盤もSweet Soul Recordsによるリリースです。

二曲目は松重さんのリクエストでLouis Cole feat. genevieve artadiの「When You're Ugiy」(album「Time」収録)。



全編にわたるプツプツしたシンセベース(もしくはコンプレッサーとオートワウを強く掛けたエレキベース)の音が印象的なこの曲。本人がドラマーなので、シンプルで力強いドラムもカッコイイ。あと要所で聞こえるオーケストラヒットも懐かしいですね。松重さんに言わせると「変態」とのコトですが、随分とクセのある、でもキャッチーな音の作り方は最近話題のThundercatにも似ています。

最後は私のリクエストでBenny Singsの「Softly(album「City Melody」)。



ドラムとベースだけのシンプルなイントロに乗せて囁かれるウィスパーボイス。白玉のコード楽器がないからこそ際立つタイトなのにメロディアスなベースラインがカッコイイ。思わず鼻歌で追いたくなり、ボーカルが入ってからもベースラインを追いたくなり、するとベースが見事なカウンターメロディーになっていることに気付くのです。
そしてファンタジックでキラキラしたエレピ。もう、この曲はセブンスのオンパレードです。普通のセブンス(7)にマイナーセブンス(m7)、そしてメジャーセブンス(maj7)。それが故にキラキラしていて、それが幸せ感を導くのです。
ベニー・シングスは基本的にバックトラックがシンプルで音数が少ない。なのにファンタジックなのが不思議。歌声もフワフワしてるしね。

私が選んだ二曲のテーマは「幸せになる音楽」だったのですが、なんかそのカンジがお判りいただけますでしょうか。キラキラ感というか浮遊感というか、なんかファンタジックな曲。そういう音楽を聴くとなんだか幸せになるんだよという話です。まあ幸せの感じ方は人それですけどね。

取り急ぎこんなカンジ。曲はかけられませんでしたが、番組中で名前の出てきたアーティストもご紹介したいのですが、それはまたの機会に。次回は多分「+GOLDFISH」のご紹介になると思いますから。

2019/04/21

地テシ:121 <4/16OA対応版>今回も音楽の話を その一

「偽義経冥界歌」松本公演も間もなく終了。大阪から金沢、松本と桜前線を追うように移動してきた我々ですが、満開の桜に祝われるように公演を打ち、桜が散るように終わっていきます。これもまた出演者に藤原"さくら"さんがいるからでしょうか。来年の公演も桜の頃に終わりますよ。


さて、先日オンエアされましたFm yokohama「深夜の音楽食堂」の話をしましょうか。二年前に出演させて頂いた時も番組の補足説明をしたのですが、今回もちょっとご説明を。

まずは偽歌にもご出演して頂いている藤原さくらさんの「赤」(album「PLAY」収録)。ええと、正直言いまして今回共演させて頂くまで作品を拝聴したことがなかったのです。なので、慌てて「PLAY」というアルバムを買って、一番気に入ったのがこの「赤」という曲。こういう機会で聴く音楽の幅が広がるのは嬉しいモノですね。

番組でも言っていたように、スウィングビートにブルーノートが印象的に使われていて、全体的にブルージーな雰囲気のナンバー。これがまたさくらさんのスモーキーな声に合っていて好きな曲です。



ドラムのゴーストノートを含めたダルなタイム感、アコースティックベースの深い音、ウーリッツァーのハネるリズム、物憂げなアコースティックギター、きらびやかなエレクトリックギター。素敵だと思ったら、バックミュージシャンがSPECIAL OTHERSとSOIL&"PIMP" SESSIONSとH ZETTRIOじゃねえか。好きなバンドばかりだ。そりゃ好きだわ。
劇中では、さくらさんには歌だけでなくギターも弾いて頂いているのですが、これがまた巧い。いや、プロにいうのも失礼なのですが、毎ステージ感心しています。音がつぶれないんだよね。普通のアコースティックギターよりも小さめのトラベルギターなのですが、見事に弾きこなしています。これもまた聴きどころですよ。

二曲目は松重さんオススメのトム・ミッシュ「South of the River」(album「geography」収録)。デビューアルバムなのにこの完成度! ロンドン出身のこの若いアーティストは昨年大注目されましたね。ギターも巧いしバイオリンも素敵。マルチプレイヤーなのです。
実はこの曲、ずーっとコード進行は同じなのにベースのフレーズがどんどん変化していくのが格好いいので、ちょっとベースラインに注目して聞いてみて下さい。



そして三曲目がレキシさんの「狩りから稲作へ feat.足軽先生・東インド貿易会社マン」(album「レキツ」収録)ですよ。かつてフジテレビの深夜にオンエアされていた「アフロの変」という情報番組のMCがレキシさんとダイノジの大谷さんで、様々なカルチャーについて新しいトレンドを紹介していてくれて大好きだったのです。特に音楽については随分と参考にさせて頂きました。この番組で知ったバンドも多いのです。
レキシさんは様々な歴史上の人物や事件などをモチーフに曲を作る方でして、歴史好きの私も楽しめる上に曲もカッコイイ。そんな素敵な楽曲集めて舞台化した愛のレキシアター「ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ」が面白くないワケがない! てなワケで舞台も実に楽しかったです。みんな芸達者だなあ。
知り合いが多かったのも嬉しい。ウチの高田聖子姐さんはもちろん、山本耕史さん、八嶋智人くん、乃木坂46の井上小百合さん、山本亨さん、そして代役侍の前田悟さんに演出の河原雅彦さんですからね。やっぱり河原リーダーはこういうポップな作品を作るのが上手いなあ。



この曲についてもちょっと。これも4コードのループでずーっと同じなのですが、ビートが気持ちよすぎてずっと聞いていたくなります。実際、仕事のBGMとしてずっとリピートで聞いている時があります。やはりファンクはこうでなくちゃ。レキシさんがかつて所属していたファンクバンド「SUPER BUTTER DOG」も好きなのですが、ファンクのシンプルなコード進行の繰り返しってなにやら人間の根源的な興奮を揺り動かすカンジがありますよね。
この曲のドラムなんですが、一番ドラムっぽいクラッシュシンバル(パーンッってインパクトのあるシンバル)があまり使われていなくて、ハイハット(二枚のシンバルを向かい合わせた構造で、足ペダルで踏んでクローズにして叩くとチッチッと短い音がする)を足ペダルで踏まずにオープンで叩いて、小節の頭に「チーッ」というインパクトを入れているのです。これがまたカッコイイ。

今回、私は邦楽から二曲選ばせて頂きました。実は「演劇と音楽」というテーマで選んだのですが、それについては次回のオンエアでも話していると思います。ていうか、話したいことが多すぎて、でも松重さんとのお話も楽しくて、なかなか喋り足りない30分なのですよ。収録の前後にも同じくらいの量を松重さんやスタッフさんと話していますからね。是非ともまたゲストに呼んで頂きたいです。
次回は4/23深夜24:30からですよ! 洋楽が中心になります。次回も是非ともお聴き下さいませ。

2019/04/16

地テシ:120 再びの松本公演と再びの音楽食堂の巻

久しぶりの新感線旅公演である「偽義経冥界歌」、次は松本に参ります。私個人で言えば2013年の「ショーシャンクの空に」以来6年ぶりではありますが、新感線公演としては2006年の「メタルマクベス」初演以来、実に13年ぶりの松本公演となります。
会場であるまつもと市民芸術館主ホールは日本でも数少ない「四面舞台」構造を有した素晴らしい劇場です。来年春まで続く偽歌ですが、今年版はこの松本が最後。橋本じゅんさんと新谷真弓さんはここで最後となりますので、気になる方は是非とも見届けにお越し下さい。新宿から特急あずさで約二時間半です。高原ならではの清涼な空気、国宝五天守の一つである松本城、丁度今が盛りの桜、そして本場信州蕎麦など魅力満点の松本にぜひお越し下さいませ。劇場は松本駅から大通りを東に真っ直ぐ歩いて約10分ですよ。

と、偽歌の宣伝はここまで。今日はもう一つ宣伝したい事柄があります。松重豊さんがDJを務める音楽番組であるFm yokohamaの「深夜の音楽食堂」に私がゲストとして出演させて頂いたのは2017年新春。あれから二年経ちまして、再び出演することができました! 憧れのFMの音楽番組ですよ! 嬉しいじゃないですか!

オンエアは4/16(火)と4/23(火)の深夜24:30〜25:00。深夜のオンエアではありますが、radikoのタイムフリーというサービスを使えば放送後一週間ならいつでも聞くことができます。しかもプレミアム会員になればエリアフリーで全国どこからでも聞けますよ。
松重さんはちょっと顔は怖いけど、実はとても優しい紳士です。そして私と音楽の趣味が似ていて、お会いするたびにオススメ音楽を教え合う間柄なのです。そんなおじさん二人が好きな音楽について語り合う三十分。
二年前の出演の時には番組の補足としてこんなこんなこういった記事も書きました。今回もオンエア後にはそういった記事も書こうと思っていますが、まずは是非とも番組をお聴き頂きたい。松本公演直前ということで、偽歌についても語っておりますよ。そのあたりもお楽しみに。

ええと、取り急ぎ、今回は忙しすぎてまだ登城できていないので、昔撮った国宝松本城を。


2019/04/02

地テシ:119 「偽義経冥界歌」と金沢の巻

大阪公演が無事に終わりました「偽義経冥界歌」ですが、4/2〜7には金沢に参ります。ていうか、もう参っております。数日前から参っております。現在舞台稽古中でして、その合間には金沢の美味しいモノとか食べたりしています。ただ、食べているのがカレーとかラーメンとかばかりなのは内緒ダゾ。

ええと、金沢は結構寒いですよ。昼間はそうでもないのですが、やはり朝晩はかなり冷えます。また雨も多いので、遠方からいらっしゃる方々は天気予報などを参考に、傘や上着をご用意下さいませ。
北陸新幹線が開通しておりますので、東京から約二時間半で来られます。大阪からでもサンダーバードで約二時間四十分。そう、意外と近いのですよ。客席も見切れが少なくて見やすい印象です。そして大阪公演よりも収容人数が少ない分、舞台と客席が近く感じられると思います。
それと、上演時間もちょっと短くなっております。大阪公演をこなす間に短くなったのよ。シーンの繋ぎを工夫したり、芝居のテンポが上がったりして10分くらいは短くなっているのではないでしょうか。正式な上演時間は新感線公式さんから発表されると思います。

私自身、金沢を訪れるのは二度目。とはいえ、一度目の1999年「西遊記」の時は公演も一日だけでしたし、とにかくタイトなスケジュールでしたので何も覚えていないんです。全くなぁんにも。観光はおろか、何か美味しいモノを食べた記憶もありません。
ですので、今回が初の金沢みたいなもんです。まあ今回もタイトなスケジュールではあるのですが、みっちり舞台稽古をしますから結構な日数を金沢で過ごしております。僅かながらも街を散策したり観光したり美味しいモノ(カレーとかラーメンとか)を食べにいったりしています。
実は、金沢という街は大都市でありながら第二次世界大戦で空襲を受けていないのですね。なので古い街並みも建築もキレイに残っており、ちょっと歩くだけで素敵な古民家とか洋館とかに出会えます。街歩きを趣味としている私にとってはまさにうってつけの街。
なのですが、自由時間は限られており、ハードな舞台稽古と本番が控えておりますので、そうそう散策もできません。それでも僅かな自由時間を利用して、ちょっとは街歩きしております。余裕があればそんな金沢の街紹介を書ければいいな。余裕があればだけどね。
取り急ぎ、「石川四高記念文化交流館」の写真を。明治二十六年に建てられた旧制第四高等学校の本館がそのまま保存され、中に入って見学することができるんです。
















とかいう原稿を書いている間に気がついたらもう初日直前。ていうか、もう今日(4/2)じゃないですか! エイプリルフールに興じる間もなく、新元号「令和」に反応する間もなく、バタバタとみっちりと舞台稽古をしておりました。
そして公式さんからも「休憩込みで三時間三十五分」という上演時間が発表されました。ほらね。十分ほど短くなっているでしょ。ほとんどカットせずにこの短縮は驚異ですね。

そんなこんなで歴史の街・金沢でお待ちしております。ただ、劇場がちょっと遠くて金沢駅からバスで20分ほど掛かることにはご注意下さいね。詳しくはこちらをご参照下さい。そして、今日はみぞれ交じりの雪も降りました。服装にはお気を付けて。じゃ、そういうことで!

2019/03/08

地テシ:118 「偽義経冥界歌」と「ふるえて眠れ」始まるよ!の巻

始まるよ! 「偽歌」始まるよ! 3/8から大阪で始まるよ! 金沢と松本にも行くよ! 来年は東京と博多にも行くよ! でも目の前の大阪から気をつけて行くよ!

公式さんから、休憩含めて三時間四十五分(3/7現在)という発表がありました。例によって長いですが、かなりハラハラできる展開ですのでどうぞお楽しみに。そして終わるのが遅いから、終電が気になる方はカーテンコールとかぶっちぎって急いでお帰り下さいね。家に帰るまでが偽歌です。

そして、一日早く3/7に大阪で幕を開けたのが、私が宣伝美術を担当しているプロジェクトKUTO-10さん。「ふるえて眠れ」は3/7〜10が大阪のウイングフィールド、3/14〜17が東京の下北沢シアター711です。
私が昔お世話になっていた蟷螂襲さんの作、いまだにお世話になっているわかぎゑふさんの演出でして、出演者もよく知っている人達ばかり。詳しくはこちらを
https://plaza.rakuten.co.jp/kuto10/

面白くなりそうですが、私も自分の公演とどカブリでして行けそうにありません。どうぞ皆様におかれましてはどちらも気にして頂ければ幸いです。
ちなみに今回のチラシ表面はこんな感じ。



タイトルロゴにこだわってみたけど読みにくいと評判です。「ふるえて眠れ」と読みます。どうぞよろしくお願い致します。

2019/02/27

地テシ:117 「偽義経冥界歌」が近づいてきたの巻

二月ももう終わりじゃないですか! なぜですか! 小の月過ぎませんか! その分、稽古日数が少ないじゃないですか! ええと、はい。3/8に大阪から幕を開ける「偽義経冥界歌」の稽古も大詰めです。もう大変です。殺陣を作っても作っても終わりません。アクション監督の川原さんもアクションメンバーも、そして闘う人達も大変ですよ。ま、私はほとんど逃げ回っているだけなんですが、逃げる回数が多すぎて混乱するほどなんです。最後までなんとか無事に逃げ切りたいと思います。

今作は久しぶりの中島かずき新作のいのうえ歌舞伎、しかも初めての鎌倉時代モチーフ。いのうえ歌舞伎初主演となる生田斗真くんが主演、久しぶりの地方公演など、様々な久しぶりと初めてがせめぎ合う作品となっておりまして、二年間の豊洲髑髏マクベスからの飛翔を意識した39(サンキュー)興行となっております。
観劇に当たっては特別な予備知識は必要ありません。時代背景は物語の序盤に説明されます。あと、パンフレットにも詳しく解説されています。ですが、中学程度の歴史知識があればちょっと助かります。
例えば、平安時代の末期に京都で権勢を誇った平清盛を代表とする平氏がいたとか、それに対抗して関東で力を付けた源頼朝を代表とする源氏がいたとか、頼朝には戦の天才である義経という弟がいたとか。そして平氏と源氏が争って源氏が勝ち、頼朝は鎌倉幕府を開いたとか、その程度の中学日本史です。

ですが、もう少し知識があると更に楽しめます。例えば、頼朝と義経は兄弟ですが、異母兄弟なので大人になるまで会ったことがなかったとか、源平合戦は瀬戸内海を兵庫から山口まで転戦しながらの闘いだったので海戦が多かったとか、平氏の旗が赤色で源氏の旗が白色で、そこから紅白歌合戦とか赤白帽とかができたんだとか、頼朝の正室である北条政子は大変にタフな女性なので頼朝は頭が上がらなかったとか、亀の前という側室がいたのだとか、その当時に奥州平泉(劇中では奥泉)を拠点とした別の勢力・奥州藤原氏(劇中では奥華氏)がいて、豊富な黄金を使った絢爛な仏教文化が花開いていたとか、義経は若い頃に奥州平泉に匿われていたとか、義経は平氏を滅ぼした後に色々あって兄弟仲が悪くなって奥州平泉に隠れ、そこで藤原氏に攻められて自害し、それを理由に頼朝が奥州藤原氏を攻め滅ぼしたとか。
これらの歴史的事実を知っておくともっと楽しめるってコトですよ。もうただあらすじを書いているだけなんですが、史実通りに物語が進むんだから仕方がないんです。ただし、今作は「虚実」入り乱れておりまして、ていうか「虚」が物凄くて、結果としてはここまで書いた「実」になるのですが、「虚」の部分が大変面白くなっております。そのあたりもお楽しみに。

今作の上演は、今年は大阪・金沢・松本だけ。来年新春に東京・博多公演がありますが、それまでお預けとなる地方の方が多いので、気になる方は遠征してみて下さいませ。今年版のみの出演となる橋本じゅんさん、新谷真弓さんファンの方は特にね。

ええと、その公演の宣伝ではありますが、フジテレビ系列「VS嵐」にて今公演を取り上げて頂いております。そして私も出演しております。オンエアは2/28。様々な競技で嵐の皆さんやチョコレートプラネットさんと争っておりますよ。私はなんの役にも立ちませんでしたし、トークでも特に盛り上がれませんでしたが、それはそれとして収録はとても楽しかったです。
大阪時代には関西ローカルのバラエティにも時々は出ておりましたが、東京に来てから全国ネットのバラエティに出演するのは初めてです。ご覧いただけますと幸いです。

てなワケで、盛り上がってまいりました「偽義経冥界歌」略して「偽歌(にせうた)」。すみません勝手に略しました。「偽義(にせよし)」でも構いません。稽古場での濃度が高いので、きっと面白くなると思います。どうぞご期待下さいませ!

2018/12/26

地テシ:116 メタルマクベスdisc3終わるってよ。

気がついたらクリスマスも過ぎて今年もそろそろ終わり。ということは「メタルマクベスdisc3」も終わるというコトじゃないですか! つまり始まっていたんですよ! とっくの昔に始まっていたんですよ! あまりのバタバタにブログの更新も怠っておりました。みなさんこんばんは。劇団☆新感線の粟根まことです。

昨年の三月から始まった豊洲六丁目はIHIステージアラウンド東京での劇団☆新感線連続公演は「髑髏城の七人」と「メタルマクベス」、約二年間で合わせて8作品9バージョンをお送りしてきましたが、この大晦日でやっと大千穐楽を迎えます。いやあ、長かったですねえ。なんとかこのまま無事に最後までお届けできるように、disc3のスタッフキャスト全員で頑張りたいと思います。

千穐楽公演が終わって6時間ほどすればもう来年。その来年のスケジュールもいくつか発表されています。
まずは劇団☆新感線の39(サンキュー)興行春公演である「偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)」は生田斗真くんを主演に迎えたいのうえ歌舞伎の新作です。2019年の春に大阪・金沢・松本公演がありまして、2020年の早春に東京・福岡公演の予定です。つまり、来年の春には東京公演がありません。この二年間、東京・豊洲六丁目でしか公演をしておりませんでしたので、今度は地方公演から始まるのです。東京の皆さん、早く見たければ大阪・金沢・松本までぜひお越し下さいませ。

そして39興行は2019年の夏・秋公演もアナウンスされています。つまり「偽義経〜」の2019年と2020年公演の間に挟まる形になりますが、倉持裕さんの新作で東京・福岡・大阪と廻ります。こちらの詳細はまた後日に発表されるでしょう。

新感線としては再来年の春までのスケジュールが発表されておりますので鬼も大爆笑だと思いますが、皆さんにサンキューをお届けするために久しぶりに全国各地に参りますのでどうぞお楽しみに!

更に、新感線ではありませんが、2019年5月には今話題の演出家である西田大輔さんの作・演出によるMMJ「+GOLD FISH」に出演します。今年の11月に公開された西田監督による映画「ONLY SILVER FISH」との連動企画でもあり、少人数によるワンシチュエーションのミステリー会話劇です。今までに共演したこともある清水葉月さんや竹井亮介さん、伊藤裕一さんとご一緒できるのも楽しみですが、私にとって初めての紀伊國屋ホール出演でもありますので、その点でもワクワクしております。

そんなこんなの来年と再来年。ほとんど豊洲ばかりに通っていた今年とは打って変わって、様々な地方の様々な劇場で様々な皆様とお会いできることを楽しみにしております。

そして、ブログの更新が滞っていたコトのお詫びに、ちょっとしたメタルマクベスdisc3情報をお教えいたしましょう。私は今までと同様にナンプラーとパール王、そして序盤にガヤ役で出演しておりますが、この三役とも、同じ手袋を付けております。役が変わっても衣裳が替わっても、なぜだか手袋だけは同じなんです。早替えをする時には、衣装は全部脱ぐのに手袋は付けたままで早替えします。なんだそりゃ。

2018/09/16

地テシ:115 メタルマクベスdisc1終わってdisc2始まりました!

8月末でメタルマクベスdisc1が無事に終わりまして、そして9/15からdisc2が始まりましたよ! 終わりがあれば始まりがある。始まりがあれば終わりがある。輪廻が巡るように因果も巡る。そして豊洲ではまた客席が巡り始めたのですね。さあ、みなさんもdisc2でグルグル巡って下さい!

髑髏城シリーズと違ってメタルマクベスシリーズは基本的に同一脚本、同一演出、同一セットで行われます。しかし、キャストが変わるんです! キャストが変わると自然と作品も変わる! ていうか、宮藤さんといのうえさんが変えちゃう! 同じにするって言ったのに! ま、ウチは基本的にはアテ書きですからね。そりゃ変わるよ。
というワケで、disc2はまた違った面白さが楽しめると思います。あのシーンがああ変わって、このシーンがこう変わって。ええと、実際に随分変わっていますぜ。だってキャストが変わっているんだから!

どうやら無事に初日が開いたようなので、このままdisc2も無事に終わって頂いて、disc3へとバトンが渡されるよう祈っております。今日は何度も無事にって書きましたけど、いや、結構大変なんですよ、この舞台は。くれぐれも皆さんお怪我の無きように頑張ってくれい!

そしてdisc3チームも間もなく稽古が始まります。こちらも気をつけて頑張るぜい!

2018/07/28

地テシ:114 メタルマクベスdisc1始まったよ!

ええと、遅くなりましたが新感線☆RS「メタルマクベスdisc1」始まってます! なんとか無事に初日が開きました! 約四時間! 長い!と思うか、たっぷり楽しめる!と思うかは貴方次第。まあ、どっちにしろ長いんだけどね。遠方からお越しの皆様はお帰りの交通機関にはご注意を。
更に7/28(土)と29(日)は台風の影響も大きそうですので、充分にお気を付けてお越し下さいませ。














舞台の内容はおおむね好評です。なんといっても21年ぶりに新感線に帰ってきた橋本さとしさんと、ミュージカルの女王・濱田めぐみさんが主演なんですから、何て言うか迫力が凄いですよ。ロック魂が熱い! まあ私にはロック魂はありませんけどね。シティポップ男だから。

これから八月末までの熱い闘いが始まりました。熱いよ! 暑いよ! 熱中症対策を万全にしてお楽しみ下さい。ちなみに私は公式発表通り「パール王/ナンプラー」役ですが、もう一つ、似合いもしないロックっぽい役で後ろの方にいます。どうぞよろしく!
あ、もう一つ! 人気芸人のコスプレでも一瞬出ていた。忘れていた。どうぞよろしく!

2018/07/17

地テシ:113 小説原作の映画

現在稽古中の「メタルマクベスdisc1」もそろそろ劇場入りです。あれ? 初日は7/23では? ちょっと早くない? いえいえ。「髑髏城の七人Season花」の時と同様に、シリーズ最初の公演では特殊な劇場に慣れるため、特殊な劇場でみっちりと舞台稽古です。

さて、「えんぶ」誌の情報サイト「日刊☆えんぶ」にて連載中の「未確認ヒコー舞台」で「小説原作の舞台」について書きました。
小説原作の舞台は結構難しいんだよって話です。あと、時々作者の方がご観劇になられる場合もあったりして緊張しちゃったりもしますね。

同様に「小説原作の映画」ってのも大変だと思うんですよ。いやもう、舞台よりも大変だと思う。舞台の場合は観客の想像力に委ねられるので、色々と簡略化したり省略したりできるんですよ。セットとか世界観とか。
ところが、映画の場合は全てを本物に見せなくてはなりません。セットもキャストも時代設定も、具体的にキチンと用意しなくてはなりません。ココが小説原作映画の難しいところ。
しかもCG全盛のご時世です。なんだって視覚化できる現代です。となれば、限りなく正解を出さなくてはなりません。宇宙空間だろうが衛星エウロパだろうがゴブリンだろうがぬらりひょんだろうが餃子の皮星人だろうが、なんでも細部に渡って映像にしなくてはなりません。映画だからね。

有名小説が原作の映画の場合、既に読者の頭の中にはある程度のビジュアルが出来上がっています。私の思う主人公はこんなカンジ、背景はこんなカンジ。読んだ人それぞれの思い描くビジュアルや声質があるワケですから、全員を満足させるのは難しいんですよね。さらに、時間内に抑えるためにストーリーも省略せざるを得ません。結果的に、小説よりも面白い映画を作るのが難しいのです。


と、ここまで書いておいて、いまさらの話ではありますが、映画「レディ・プレイヤー1」を見ました。しかも結構前の公開直後に。しかも4DX吹き替え版と2D字幕版の二回も。
ちょっと前、演劇界ではマーティン・マクドナー監督の「スリー・ビルボード」やギレルモ・デル・トロ監督の「シェイプ・オブ・ウォーター」、あるいは同じスティーブン・スピルバーグ監督なら「ペンタゴン・ペーパーズ」を見るべき! という風潮がある中、それらを一度も見ずに二度も見ちゃいました。原作小説が大好きだから。パンフも、アートブックも買っちゃった!

映画「レディ・プレイヤー1」はアーネスト・クラインの小説「ゲーム・ウォーズ」の映画版です。原作小説が大好きなのは以前にも書きました。好きな小説が映画に! しかもスピルバーグ監督で! しかもタイトルが原題に戻ってる! となれば見ないワケにはいきますまい!

思い切り面白く楽しんだ上で、色々書こうと思いました。ココが原作と違うとか、ソコを変えちゃうのはどうだろうとか、ココは思った通り!とか、そうそうまさにこの画を想像してました!とか、色々思ったんだけど、なるほどね、観客としては色々思いますよね。こういう思いがそのまま我々にも、舞台化する我々にも返ってきてしまうのです。ますます真面目に取り組まざるを得ないじゃないですか。
ことほど左様に原作のある作品を舞台や映画にするのは大変なんだなあ、とか思いました。いやあ、難しいよ。なんだかんだ言って、やっぱり原作至上主義になっちゃうもん。

いや、「レディ・プレイヤー1」は面白かったんですよ。存分に楽しみましたよ。その上で、原作ありは難しいんだなあと思ったワケです。これからも、原作のある作品には最大のリスペクトをしながら取り組んでいこうと思います。


とかいう記事を随分前に書きかけたまま忙しさにかまけて放っておいたら、メタルマクベス初日が目前に近づいているではないですか! あと一週間だよ! そして「レディ・プレイヤー1」のBDリリース日(8/22ですよ!)も発表されちゃうし。
創元SF文庫からは「ゲームウォーズ」原作者アーネスト・クラインが序文を書くゲームをネタにしたSF短編集「スタートボタンを押して下さい ゲームSF傑作選」(原題がPress Start to Playであるトコロも嬉しい)も発売されていますし、早川書房「SFマガジン」の6月号が「ゲームSF大特集」だったし、レディプレのお陰でゲームSFが注目されています。
そんな中、アーネスト・クラインの新作「アルマダ」(ハヤカワ文庫)も読み終え、フィリップ・リーヴの「移動都市」(創元SF文庫)も読み終え、今はシルヴァン・ヌーヴェルの「巨神計画」(創元SF文庫)を読んでいるところで、しかもこれら三作とも映画化する予定となれば更に楽しみが増します。いや、別に映画化する作品を選んで読んでいたワケではないんだけどね。

これからも好きな小説が映画化されたら見に行っちゃうと思います。色んなコト考えちゃうと思うけど、結局は楽しんだ者勝ちってコトですよ。読むのも見るのも楽しみだね!
それはそれとして、メタルマクベスdisc1もよろしくお願いします。あと一週間で開幕だよ!

2018/05/27

地テシ:112 ドナ禁カフェ 

昨年の三月から一年ちょっと。割と隙間なしに続いておりました舞台公演もようやく一段落。ちょっと一息つきながら舞台を見に行ったり「ドナ禁」のネタ探しに行ったりする日々です。

そう、ドナ禁。ドナインシタイン博士の禁断カフェ。これまでにも何度か参加して色々な研究発表をして参りました。次回のお題は「禁断のルールズ」。5/27(日)が大阪の扇町・Bodaiju Cafe、5/28(月)が東京の下北沢・風知空知といういつもの会場で開催されます。詳しくはこちら→http://donalab.jp/donaken/cafe.htm

例によって博士は割と真面目なルールに関する研究を、私は割とユルいローカルなルールに関する研究を発表するコトになりそうです。またしてもマニアックな置いてきぼりトークが炸裂しますよ!

2018/05/10

地テシ:111 トリスケリオン→若様組→トリスケリオンな春 

さて、「若様組まいる 〜アイスクリン強し〜」が無事に終わりゴールデンウィークも終わったこの週末、5/11〜13は「トリスケリオンの靴音」の大阪公演です。私自身も一昨年秋の「VBB」以来、一年半ぶりの大阪公演となります。いやあ、長かったですねえ。私は主に豊洲あたりで過ごしておりましたので、なかなか大阪に行くことができなかったんですよ。お久しぶりです大阪、帰ってきたぜ大阪。ちなみに場所は一心寺シアター倶楽ですよ。

この春はトリスケリオン東京→若様組→トリスケリオン大阪となっておりまして、言い替えればプリンと杏仁豆腐を一個ずつ→ワッフルを一かじり→プリンと杏仁豆腐を一個ずつ、という日々です。なに、このスイーツな日々。この春はスイーツな春なんです。

「ツキドクロ」が終わってから割とバタバタと忙しい日々を送ってきました。この春が終わればちょっとは落ち着いた日々が送れます。でもすぐに「メタルマクベス」の準備が始まるんですよね。5/10には製作発表も行われたようです。公式HPではカッコオモシロい「きれいは汚い、ただしオレ以外」スペシャルMV(β版)も見られるようになっていますよ。

でもまあ、とりあえず今は「トリスケリオンの靴音」大阪公演のコトだけ頑張っていこうと思いますので、よろしくどうぞオーサカ!

2018/04/27

地テシ:110 「若様組まいる 〜アイスクリン強し〜」が始まるよ! 

さあ! いよいよ明日4/27から「若様組まいる 〜アイスクリン強し〜」が始まります! 畠中恵さんの小説「アイスクリン強し」を原作とした舞台版でして、原作に描かれる明治23年の空気感を大切に、でもアレンジできるところは舞台用にアレンジしてお送りいたします。
私は小泉琢磨という成金実業家を演じますが、別の役としても出てきますのでお楽しみに。実はそっちの役の方が小泉琢磨よりも大変なんですけどね。

4/27(金)〜5/6(日)に池袋のサンシャイン劇場ですよ。ゴールデンウィークはサンシャインシティの四階へGO!! 向かいではプラレール博もやってるよ!
そういえば昨年のゴールデンウィークも「SKIP」(原作は北村薫)でサンシャイン劇場でした。二年続けてGWはサンシャインで小説原作舞台に出演してるんですねえ。
ここまで書いて、同じく小説原作だった2013年の「ショーシャンクの空に」(原作はスティーブン・キングの「刑務所のリタ・ヘイワース」)もサンシャイン劇場だったことを思い出しました。新感線の「吉原御免状」(原作は隆慶一郎)は今は無き青山劇場だったけど、結構小説原作の舞台にも出ていますね。

小説の舞台版の場合、ビジュアルが無いので比較的やりやすいのですが、似せる努力をしなくてよい分、ストーリーや空気感を大事にしなくてはなりません。
「アイスクリン強し」の舞台である明治23年(1890年)は動乱の明治維新から結構な年月が経って文明開化も進行し、初めての帝国議会が開院したり浅草凌雲閣が完成したり東京音楽学校(東京芸大の前身)が開校したりした年です。四年後の明治27年には日清戦争が勃発して日本の帝国主義が進行していくのですが、その少し前の、比較的平和だけれども確実に戦争の足音が聞こえつつあると言う物騒な時代が舞台です。
そんな時代の東京を舞台とした、若者たちの青春群像劇。20〜30代ばかりの若いキャストの中に一人だけ50代が混じって頑張ってますよ。

原作の小説を読んでいなくても全然大丈夫です。明治の若者たちが問題を解決したり助け合ったり料理したり。なかなか楽しい舞台になっておりますので、このゴールデンウィークは池袋にお越し下さい。皆さんにとってはゴールデンでも、我々にとっては休演日の無い働きづめのワーキングウィークですけどね。
最後に情報を一つ。既に公開されているビジュアルでもお気づきかもしれませんが、私が演じる小泉琢磨は、私が声を当てている格闘ゲーム「月華の剣士」の嘉神慎之介に割と似ている衣装ですぜ。衣装だけだけど。私がやらねばならぬのだ!

2018/04/12

地テシ:109 アイスクリン強し ダンス稽古生放送

春の第一弾「トリスケリオンの靴音」東京公演が終わり、次は第二弾「若様組まいる 〜アイスクリン強し〜」です。先日までの静かな三人芝居とは打って変わって、若者たちが一杯出てくる明治青春群像劇です。歌も踊りもありますし、料理まで行われますからなにやら派手な作品になりそうですよ。

私の役どころは明治の成金実業家。若者たちにつかず離れず、試練を与えたり援助を与えたり、色々と暗躍しますよ。20〜30台が集まるカンパニーに一人だけ50台が混じりますから、負けじと頑張るつもりです。ちょこっと踊ったりもしますぜ。

そんなダンスシーンの稽古場生放送があるようです。Abema TV FRESH!にて。さらに期間限定で特典付きチケットも販売されるようです。
詳しくはこちら→https://freshlive.tv/mmj/201889

生放送までにちゃんと踊れるように稽古しなきゃ!