2020/05/05

地テシ:145 韮山を歩いてみよう! の巻 後編

コレまでにも書いた通り、様々なゲームをちょっとずつ進めている私ですが、ココにきて「BABA IS YOU」というインディーズゲームもプレイし始めてしまいました。ローファイな画面のいかにもインディーズらしいゲームですが、アイデアが素晴らしい! シンプルなルールなのに、これほど頭を捻らなくてはならないとは! しかも解法が何通りもあるとは! プレイしてみないとこのカンジはお判り頂けないと思いますので、取り急ぎ任天堂公式の動画を置いておきますね。かなり論理的思考を要求されるので、頭の体操になりますよ。

さて、源頼朝と北条政子ゆかりの地である伊豆韮山に行って、行き当たりばったりに観光したり山に登ったりした私。本当に行き当たりばったりだったのですが、なんだかんだ楽しんだ私。そんなヴァーチャル韮山旅行の最後はお寺と神社に行きましょう。ていうか、頼朝ゆかりの地を訪ねて韮山に行くのなら、最初から目的地に設定しておくべき重要箇所なんですけどね。そんなトコロに当日の思いつきで行くというね。

前回登った守山のふもとには「願成就院」があります。「がんじょうじゅいん」と読みまして、政子の父である北条時政が、娘婿である頼朝の奥州征伐戦勝を願い、その「願いが成就する」ことを祈って建立したものです。


「偽義経〜」では奥華一族でしたが、史実では奥州藤原氏ですね。つまり頼朝の奥華征伐です。まさに今作とも関係の深い史跡です。もちろん時政の、つまり頼朝の舅の墓もあります。


とはいえ、頼朝の死後、時政は娘の政子と息子の義時との政争に敗れ、この韮山に謹慎させられてしまうんですけどね。

当時の願成就院の境内はもっと広かったようなのですが、戦国時代に焼失してしまい、現在の堂宇は江戸時代に再建されたもの。ただ、運慶による国宝の仏像などは戦火を免れ、現在でも見ることができます。


ま、水曜日だったから拝観もできなかったんだけどね。ここにも水曜日の呪いがありました。ああ、予想通りさ。悔しくなんかないさ。

願成就院を出てキョロキョロしていると、裏手に鳥居が見えました。おや、こんなトコロに神社が、と思って寄ってみたのがこちら「守山八幡宮」です。


鳥居の横に石碑がありまして、読んでみたら「史蹟 源頼朝挙兵之碑」と彫ってあるではありませんか。


治承四年(1180年)、打倒平家の旗を揚げた頼朝軍はこの守山八幡宮で戦勝を祈願し、緒戦で伊豆目代・山木兼隆を討ち取って初勝利を挙げました。なんだよ、頼朝にとって重要な場所じゃないかよ。知らなかったのかよ俺。知っておけよ俺。ていうか、そんなことも調べずによく韮山に来たな俺。
まあ、頼朝軍はこの初勝利の後に負けまくって千葉へと落ち延びるコトになるんですけどね。

短い階段を登ったところに拝殿があるのですが、これって舞殿ですよね。

 

本殿はこの奥かなと思って行ってみたら、この階段!


また階段だよ! さっき守山登山でも同じような急で長い階段を登ったところだよ! また登るのかよ! 今日は階段を登る日なのかよ!
まあ登る日なんでしょうね。登りましたよね。すごい傾斜を登りましたよ。この「八幡宮」と書かれた扁額がちょっとカワイイ。


「八」の字が顔文字の(>_<)みたいで可愛いので調べてみたら、江戸時代の書家・佐々木文山の筆による様ですが、埼玉県の別の八幡宮にも似たような文字があるので写しなのかもしれません。

あー、歩いた歩いた。登った登った。日も陰ってきたのでそろそろ帰りましょう。やはり一月の陽は短いですね。

せっかくですから帰りは韮山の次の駅である伊豆長岡駅を目指しましょう。韮山反射炉に行くならこちらの駅の方が近いです。
伊豆半島のど真ん中を縦断する下田街道を下って行きます。産業道路ながら田舎らしい長閑な街道を歩いていると、あるお家の窓に不思議なものが座っていました。


ええと、これは何でしょうか。私が知らないだけで地元では有名なキャラクターなのでしょうか。いや、可愛いんですけど、なんとなく銀行のマスコットにいそうなキャラクターですね。


そんなこんなで伊豆長岡駅に着きました。やはりこちらの駅の方が拓けていますね。とはいえ、特にやることもなく、後は三島経由で東京に帰るだけです。楽しかったなあ韮山。この騒動が終わったら、また来てみたいな韮山。次は韮山反射炉も見てみたいな。とか思いましたが、ただし、今度は水曜日ではない日にしたいと思った私でした。ぎゃふん。

ええと、こういう旅行記って面白いでしょうか? 私は好きで書いているのですが、このような需要があるならば、ちょっと思いついているコトもあります。こんなご時世ですから、面白い旅行記をお届けできればいいなとか考えていますよ。