2021/07/04

地テシ:215 最近の千秋楽終演後ってば!

さあ、つい先ほどまでお送りしておりましたオンライントークイベント「東京砂漠」はお楽しみ頂けましたでしょうか。演劇集団キャラメルボックスの西川浩幸さんと岡田達也くんとの三人で、西川さんのプレ誕生日を祝ったり、最近の演劇事情を語り合ったり、お二人に課題を与えたりして楽しくおしゃべりいたしました。

こんなご時世ですから、演劇仲間とも中々会うこともできませんので、久しぶりにお二人に会えて色々お話しできて嬉しかったですよ。

イベントは終わってしまいましたが、アーカイブ配信は7/9(金)の20時まで見られますので、気になる方はこちらのリンクからどうぞ。

https://duobus.jp/product/20210703/

最近では演劇界でもオンラインによる配信(公演とかトークとか企画とか)が増えてきました。社会情勢と時代の変化によってもたらされたものではありますが、考え方によっては便利になったともいえます。
それはそれは様々な作品の配信が行われておりますので、お好きな作品をご自宅でお楽しみ頂ければと思います。

そうそう。配信といえば、6月下旬に上演致しましたNAPPOS PRODUCE「りぼん,うまれかわる」のディレイ配信もスタートしました。

http://napposunited.com/reborn/

公演終了から一週間と経たないのに、もう映像配信が始まったんですよ! 編集などに関わったスタッフの方々は大変だったと思いますが、関係者としては嬉しい限りです。
可愛くて切なくて不思議な作品です。美術と照明の秘密については日刊☆えんぶの方に色々と書きましたよ。

http://enbu.co.jp/nikkanenbu/awane121/

楽しい作品になるように、私もふざけられるトコロは全部ふざけてみました。端っこだから記録映像には映っていないかもしれないけどさ。劇場でご覧頂いた方も、お越しになれなかった方も、興味のある方はぜひ覗いてみて下さい。7/10(日)までですのでお見逃しなく!


でね、ご存じの通り昨年から今年に掛けて演劇の現場は激変しております。客席使用率や観劇に於ける各種御注意などのお客様にご不便をお掛けするものから、マスク着用での稽古や公演規模の縮小などの我々が制約を受けるものまで、それはそれは様々に制約を受けております。
それでも公演ができるだけでもありがたいのですが、まあ色々と不自由ではあるのもまた事実です。

そんな制約の一つに「飲み会の禁止」がありまして。いやもう、これは当然の措置なのですが、我々演劇界でも皆さまと同様に飲み会が禁止されております。もう、皆無です。ゼロです。
ご想像の通り、我々演劇人はお酒が好きでして、いや、お酒が好きなのもそうなんですが「飲みの席」が好きでして、面白い話をしながらワイワイ騒ぐのが好きな人種なのですね。職業柄、表現力の高い人々の集まりですから、それはそれは盛り上がります。稽古中から本番中まで、ことあるごとに飲みに行く人々です。でした。
それが昨春から一切飲みに行かなくなったんですよ。実に残念ではありますが仕方がありません。グッとこらえてまっすぐ帰っております。

それは千秋楽とて同様です。以前であれば千秋楽が終わった後には全スタッフキャストが集う「打ち上げ」という飲み会がありまして、お互いに労をねぎらったり感謝しあったりしながら盛り上がっておりました。無事に公演が終了したことに安堵しながら盛り上がっておりました。とにかく盛り上がっていたんです。

そんな、打ち上げが、ない。

そうなれば直帰です。千秋楽終了後にはスタッフはバラシという撤収作業に入りまして、俳優部はむしろ邪魔なので、片付けを終えたら帰ります。
以前ならば先に打ち上げ会場に行って先に盛り上がりながらスタッフの到着を待ったりしていたのですが、今となってはそれもありません。
となれば直帰です。スタッフさんや共演者たちに感謝の言葉を述べた後、普通に帰るのです。千秋楽は大抵昼公演のみですから、大きくて重い楽屋道具を抱えながら家に帰ってもまだ夕方です。
まだ夕方ですが、とりあえず一人で飲みます。公演の無事とバラシ中のスタッフの努力に献杯します。そうしますと、連日の公演の疲れと無事に公演を終えた安堵感から眠くなるんですね。で、取りあえず小一時間ほど仮眠します。そして仮眠から目覚めた後、改めて公演が終わったことを実感するんですね。ああ、終わったな、と。


昨春からは大体こんな感じの千秋楽終演後です。もちろん寂しくはありますが、それよりも無事に公演が行えて終えられたコトの方が嬉しいのです。そして、次の舞台も無事に始められて終えられればいいなとか思うのです。

次の舞台は劇団☆新感線「狐晴明九尾狩」です。9〜10月に東京と大阪にて上演されます。日々刻々と急変する社会情勢ですので予断は許されませんが、なんとか無事に始められて終えられればいいなと思っております。