2011/08/17

テシタル地上派 007 世界一企業アップルの巻

「髑髏城の七人」大阪公演も半ばが過ぎましたが、ここにきて皆様に残念なお知らせをせねばなりません。「那伽の水神坊」役で出演していた吉田メタルくんが右足骨折のため降板することになりました。詳しくはこちらをご覧下さい。
http://dokuro2011.exblog.jp/16120255/

本番中の不慮の事故とは言え、メタルくんの出演を楽しみにして頂いていた皆様には誠に残念な結果となってしまいました。しかし、彼の今後の活動を考えると、無理して出演するよりも治療に専念した方が良いとの判断によりこのような処置を取ることになりましたことをお詫びいたします。
なお、本編は水神坊の出演部分やセリフなどを他のキャストに振り替えることにより、公演を続行しております。

二週続けてお詫びコメントを掲載することになってしまい、実に残念ではありますが、各員一層の緊張感を持って今後の本番を遂行することにいたします。


昨年の「鋼鉄番長」から続くように事故や怪我による降板、交代騒ぎが起きておりますことは、関係者の一人として忸怩たる思いです。しかし、どれだけ気をつけていても事故が起こる時は起こるもので、それぞれが十全の準備をしていたことは近くに居る我々には判っているのですが、それでも起こってしまうのです。正直、明日は我が身と心配もしております。
我々としてはできる限り事故の確率を減らすように、より努力するしかありません。「髑髏城の七人」を、そして今後の公演を無事に進行できるよう、気をつけていくしかないと思っております。



ええと、どうにも景気の悪い話ばかりが続いてしまいますね。世界的不況、続く円高など、世間的にもどうにも景気がよくありません。なので、ここらでちょっと景気のいい話をしてみましょうか。まさに景気のいい話です。米アップル社の株価時価総額が世界一となりました! 確かに景気のいい話です。8/10のニューヨーク株式市場で時価総額(現在発行されている株式×株価)が約3372億ドルとなりアメリカ一位に、ひいては世界第一位となったんですって。世界的な不況により各社の株価が下がる中、最近成長著しいアップル社の株価が相対的に上がった結果です。
うはあ、アップルが世界一価値のある会社になりましたか。石油系の企業を抑えての一位ですから、これは本当に価値のある勝利です。かつて主力であったMacなどのコンピュータ製品よりも、iPodやiPhone、iPadなどの情報端末の成長と、iTunesなどのコンテンツ販売網が評価されているのでしょう。いやあ、長年Macを使ってきた身としては隔世の感があります。

かつて、オフィス用ではなくパーソナル用としてのコンピュータを売り出した小さなベンチャー企業であったApple Computerが、IBMやMicrosoftなどの大企業と渡り合いながら成長し、音楽・印刷・建築部門には強いがオフィス用として使うには不安定、などと揶揄されながらもシェアを拡大し、手を広げすぎて縮小し、一時はMicrosoftにひねり潰されそうになっていた辺りを見てきた私としては、まさに驚きの展開です。
本当に、一時は倒産、あるいは吸収合併までも危惧されていた頃があったんですから! 今の勢いしか知らない方々には信じられないかもしれませんが、本当にそうなりかけていたんですよ、appleは。

舞台ソデで、私と同じくずっとMacを使い続けている演出部スタッフとちょっと話をしました。彼の「全てはボンダイブルーのiMacから始まったんだよな」という言葉に、ある種の感慨を禁じ得ませんでした。そう、かつての創業者であり、一時は会社を追放されていたスティーブ・ジョブズが復帰してから現在のアップル躍進が始まったというのは本当です。現在のOSXの元となるNeXTstepというOSをひっさげて復帰したジョブズは、間もなく会社の経営権を掌握し、次々と会社更生策を打ち出したのですが、その第一弾があの「iMac」だったのです。これが新生アップルを印象づけ、その後の躍進を象徴しているのは事実です。
しかし、ジョブズの構想がかなり緻密な長期対策であったことはその後のMac、iPod、iPhone、iPadを見ると間違いありません。その革新性と先進性、そして常にインパクトを与え続けるというコンセプトが現在のアップルをあらしめるのだと思います。長年アップル製品を愛用してきた私がそう思うのですからしょうがない。しょうがないんですよ。
今後、ジョブズの体調不良による影響が出るかもしれません。製品やコンセプトにブレが出てくるかもしれません。でも、とりあえずは今後も製品を買い続けてしまうでしょう、私は。しょうがないですね、好きなんだから。
なんか、今週の結論は「しょうがない」な様な気がします。それもまたしょうがないんでしょう。じゃ、しょうがないってことで。