青山円形劇場プロデュース「CLOUD-クラウド-」が先週末で無事に終了しました。ご来場頂きました皆様、ありがとうございました。序盤は空席が目立った公演ですが、終盤には追加席が出るほどの盛況となり嬉しい限りです。
さて、そんな七月となりまして、五年以上連載を続けてきた「演劇モバイル」というネットコラムが終了いたしました。週一回、800字程度と言われながら、最終的には2000字ほども書いていたコラムですが、週に一回まとまった文章を書く習慣が面白くて、もう少し続けたくて始めたのが当ブログです。どうでもいい話題をどうでも良く書いていきたいと思いますので、どうでもよろしくお願いいたします。
「CLOUD」本番中から始まっていた「髑髏城の七人」の稽古が忙しく、時間に余裕が無くて当ブログの原稿も進まないでおりますが、以前の「演劇モバイル」の執筆陣の連載の続きが演劇雑誌「演劇ぶっく」のサイト「演劇キック」内の「ミロクル通信」にて継続されることが決定いたしました!ドンドンパフパフ−!登録制の会員サイトですが、登録無料なのでぜひとも登録して頂いてお読み頂ければ幸いです。私以外にも、演劇モバイルからの継続で松永玲子さん、富岡晃一郎さん、馬場徹さん、そして坂口編集長かゲストによる、なんか演劇に関係するような関係しないようなコラムが週一で展開されますのでそちらもよろしくです。詳しくはこちらhttp://www.enbu.co.jp/kick/mirokuru/index.html
そんなワケで、デジタル関係や東京地形関係などの私が個人的に興味のある記事を適当に書いていこうと思います。まず、第一回として先日上演された「CLOUD」がらみでデジタル用語の解説などをしてみましょうか。
タイトルであるCLOUDは、今話題のネットサービスである「クラウド」に由来します。クラウドというのはネット上のどこかにあるサーバを利用したサービスで、データを保存したり、簡単なスクリプトで制御されるプログラムを運用するサービスです。一般的に認識されているのは「大事なデータをネット上に保存して、端末に依存せずにどこからでもアクセスできるようにするサービス」だと思います。おおむねその通りです。
PCが故障したらアクセスできなくなる大事なデータをクラウド上に保存することにより安定性が確保できたり、複数のデバイスから同じデータにアクセスできるようにしたり、共同作業をする上でデータの統一性を整えたり、色々な使い道のあるサービスですが、今後のネット社会を見据えると実に未来性のある規格です。全てを安全に保管できるのですからね。
折しもアップル社が「iCloud」というサービスを発表したばかり。各社ともがより安価で安定したクラウドサービスを展開している中、Apple社のiCloudとgoogle社のGoogle Apps、amazon社のAmazon Cloud Playerが中心となりそうです。少なくともコンシューマーベースでは。
他には「ライフログ」という概念も出てきましたね。自分の行動をネット上に保存する運動です。日記として、そして自分録としても有用で、体調管理などにも役に立ちそうです。何をいつ食べたか、体重の変化、体調の変遷などを記録することで自己管理に役立ちます。もちろん実在の技術です。
また、それに関連して「センスカム」という単語も出てきました。定時間ごとにシャッターが切られるデジカメですが、コレを使えば今日自分がどこを歩いて誰と会ったかが記録されます。これもまたライフログの一種ですね。実在し、販売もされています。
「デジタルドラッグ」という単語も出てきました。これも実在はするのですが、違法な存在ではなく、何やらトリップできるような気分になる音楽と映像といったレベルでして、まあ気分の問題ですね。ただし、劇中では違法とされている概念で、こちらは本物の麻薬のように精神状態を変化させることのできる強力な麻薬の一種として登場していました。
そんな感じで虚実入り交えて描かれた「CLOUD」の世界。おかげさまで好評のうちに幕を閉じることができました。次は「ワカドクロ」ですよ。中々身体にきつそうな舞台になりそうです。どうぞご期待下さい!