2020/03/05

地テシ:134 プロジェクトKUTO-10「なにわ ひさ石 本店」の巻

前回にもお伝えした通り、新型コロナウイルスの更なる拡大を防ぐため、「偽義経冥界歌」は2/28〜3/10の期間を休演とさせて頂いております。ご来場予定だった皆様には重ねてお詫びを申し上げます。
該当公演の払い戻しに関しては、3/10(火)の夕方に、劇団☆新感線公式ホームページなどで発表されます。遅くなってしまい申し訳ありませんが、なにとぞご容赦頂きますようお願い致します。


そういうワケで、私は連日自宅にて休養中です。映像作品を見たり、積まれたゲームをこなしたり、近所を散歩をしたりする日々です。この機会に気になっていた舞台を観に行こうと思ったりもしたのですが、多くの公演が我々と同様に休演となっておりました。
先日発表された政府の方針に沿う形で、2月末から3月上旬に行われる多くの様々な行事、イベント、ライブ、そして演劇公演が中止を余儀なくされたのは皆様もご存じの通りです。もちろん要請ですから強制ではありません。
それによって色々な混乱が生じています。公演を続行すべきか、中止にすべきか、演劇界でも様々な意見が発信され交換されています。そして各カンパニーの状況や劇場の事情を考慮し、それぞれの対応が順次発表されております。
しかし、続行にしろ中止にしろ、各主催者が熟慮の上で決定したことです。それぞれには、それぞれの、事情がある。それを忘れてはなりません。


そんな中、私がチラシデザインを担当した大阪の劇団・プロジェクトKUTO-10「なにわ ひさ石 本店」の公演が行われます。
大阪公演は本日3/5(木)〜8(日)に心斎橋ウイングフィールドにて、東京公演は3/12(木)〜15(日)に下北沢シアター711にて。どちらもちょっと見つけにくい場所にある劇場ですので、詳しくは公式HPにて御確認下さい。


上演に当たっては最大限の注意を払い、劇場の換気・こまめな消毒・入場制限・スタッフのマスク着用などを徹底し、空気清浄機の設置なども行うようです。

作・演出はシチュエーションコメディを得意とする京都の劇団・THE ROB CARLTONの村角太洋さん。私も村角さん作・演出の作品をこれまでに二本拝見しましたが、どちらも緻密でオシャレな構造なのに、関西らしいユルくてベタな笑いもふんだんに組み込まれており、とても楽しい作品でした。今回は大阪の料亭を舞台とした「懐石喜劇」に挑戦するそうで、また違った魅力が出そうです。

ついでにチラシ作成時の裏話でもしましょうか。実は最初は、表側にはベテラン男優三人(工藤俊作・久保田浩・保)の写真を大きく使っていました。裏面の下の方にある写真です。
で、表側がほぼ出来上がったところで裏側の作成に掛かってみると、カメラマン・山田徳春さんの撮影した女優さん達の写真が素晴らしくて、できるだけ大きく使いたくなって、その内にこっちが表の方がいいんじゃないかとか思いだして、だもんでそちらをB案として2パターンを提出したのです。


その結果、工藤さんが選んだのがB案でして、しかも「女優さんの写真を上側にして下さい」という注文付きでした。そして完成したのが上にあるチラシです。
どう! この三人それぞれの素晴らしい表情! 真ん中の勢いのあるのが久野麻子さん、右側のキリッとしたのが松浦絵里さん、左のオトボケなのが古谷ちささん。いやあ皆様素晴らしい。この写真のためのチラシです。私の中では、この三人が主役なんです。
もう男優陣はどうでもいいですよ。おじさんばっかりだし。私は断然女優さん達を楽しみに観に行きますよ。

なお、皆様も舞台などを観に行かれます場合には是非とも体調を整えた上で、マスクの着用や手洗い・うがいの励行などの自衛策を取って頂きますようにお願い致します。クラスターを発生させないことが拡大防止に繋がると考えられます。

そんなワケで、大阪と東京の皆様、もしもよろしければ、観に行ってあげて下さい。やるも勇気、やらないも勇気。こんなご時世だからこそ娯楽も大事。そんなコトを考えている、自宅で悶々としている粟根でした。