さて、展覧会関係の話が続いてしまいましたので、ここらでちょいとゲームの話でも。ていうか2016年のまとめはしないのかよ! いや、したいんですけど、撮りためた面白写真も大量なんですけど、今はやはりこのゲームの話をせねばなりますまい!
それは! もちろん「人喰いの大鷲トリコ」!
私が「ICO」と「ワンダと巨像」が好きだというのはことあるごとに言ったり書いたりしてきましたし、実際にこの二つのゲームにはファンが数多くいます。そのクリエイター・上田文人さんの最新作となればプレイせずにはいられません。ていうかプレイしました。そしてやっとクリアしました!
思い起こせば7年前。2009年のE3でこの作品のビジュアルが発表され、世のゲーム好きが歓喜しました。もちろん私も歓喜しました。それから紆余曲折があり、発売日が延期されたりして、やっとこの12/6に発売されたのです! そりゃ買うでしょ! プレイするでしょ!
改めてまとめましょう。「ICO」は2001年にPS2で発売されたアクションアドベンチャー。謎の古城に閉じ込められた少年イコが、途中で出逢ったヨルダという少女と共に古城を抜け出すまでをプレイします。アクションではありますが、このゲームのポイントは謎解きにあります。行く手を阻む扉や段差を、スイッチを操作したりパズルのような仕掛けを解きながら進んでいきます。この仕掛けが難しい!
序盤こそ簡単な謎ですが、進むにつれて難易度が上がっていきます。文字情報のヒントは一切無く、交わされる会話も架空の言語と象形文字のような字幕ですから全く判りません。ヒントが出るとしても、ヨルダが怪しい場所を指し示すだけ。とにかく謎を解かない限り先には進めませんから、力業ではクリアできないんですよ。こっちのスイッチを押しながらあっちのスイッチを押すとか、動かせる足場を移動させて高いところに登るとか、バラエティ豊かな謎がイコとヨルダを(つまりプレイヤーを)悩ませます。
当時は攻略情報をネットで見るという発想がなかったので、謎に詰まると数日に渡って進めないという状況になります。そのぶん、数日悩んで謎が解けて先に進めた時には堪らない快感がありました。なるほど、そう解くのか! という正解に辿り着くまでは試行錯誤の連続です。こう書くと辛いだけのような気もしますが、当時は本当に苦しみながら楽しんでいたのです。
時には影のような煙のような敵キャラクターがワラワラと湧いてヨルダを連れ去ろうと寄ってきまして、それを木の棒で蹴散らしながらヨルダの手を引いて逃げます。この「手を繋ぐ」というシステムが今作のキモ。ヨルダは自発的には動かず攻撃能力もありませんから、手を繋いで連れて行くしかないのです。手を繋ぐにはR1ボタンを押し続けるしかなく、このR1ボタンを押しながら走ったり蹴散らしたりしなくてはならないという操作システムがイコとヨルダの絆を感じさせるものでした。
この練りに練られたゲームデザインが絶妙に作用して、私にとって、そして世のゲームファンにとって忘れられない作品となったのです。
「ワンダと巨像」も同じスタッフが手がけた、PS2で2005年に発売されたゲーム。こちらも同様のアクションアドベンチャーですが、ちょっと趣が違います。
主人公はワンダという青年。ワンダは愛馬アグロと共に広大なフィールドを駆け回り、その各所に点在する巨像を斃して廻ります。巨像は名前の通り巨大な石像で、それぞれ人型や動物型の異なった姿をしています。その全てに弱点があり、ワンダがその巨像によじ登って弱点を攻撃すればそのステージのクリアとなります。
今作のキモがこの「よじ登る」という動作。巨像の表面には毛のような草のようなものが生えており、R1ボタンを押すことによってその毛を掴みよじ登ることができます。つまりR1ボタンを押しながら各種アクションをしていくのですが、この点がICOとの共通点。また、巨像に辿り着くまでに仕掛けを解いていかなければならないのも共通点です。
どうやって巨像に取り付くのか、どうやって弱点に辿り着くのか。ICOと同様に独特の美しく静謐な世界の中で冒険は紡ぎ出されます。二作ともイベントシーン以外にBGMはほとんど無く、基本的に風音などの効果音のみで構成されます。これがまた世界観の構築に一役買っているのです。
二作ともプラットフォームはPS2でしたが、2011年にはPS3用にリメイクされています。絵が綺麗になったり3Dに対応したりしていますが、ゲームシステムは全く同じ。謎解きの難易度も同じで、再プレイしても色あせない魅力が詰まっていました。
そして「ICO」から15年、「ワンダと巨像」から11年、リメイクから5年。いよいよ上田文人最新作である「人喰い大鷲のトリコ」が発売されたのですよ! プレイしたよ! クリアしたよ!
といったところで長くなっちゃったので、「トリコ」については次回。ていうか、例によって年内にまとめられるのか?
それは! もちろん「人喰いの大鷲トリコ」!
私が「ICO」と「ワンダと巨像」が好きだというのはことあるごとに言ったり書いたりしてきましたし、実際にこの二つのゲームにはファンが数多くいます。そのクリエイター・上田文人さんの最新作となればプレイせずにはいられません。ていうかプレイしました。そしてやっとクリアしました!
思い起こせば7年前。2009年のE3でこの作品のビジュアルが発表され、世のゲーム好きが歓喜しました。もちろん私も歓喜しました。それから紆余曲折があり、発売日が延期されたりして、やっとこの12/6に発売されたのです! そりゃ買うでしょ! プレイするでしょ!
改めてまとめましょう。「ICO」は2001年にPS2で発売されたアクションアドベンチャー。謎の古城に閉じ込められた少年イコが、途中で出逢ったヨルダという少女と共に古城を抜け出すまでをプレイします。アクションではありますが、このゲームのポイントは謎解きにあります。行く手を阻む扉や段差を、スイッチを操作したりパズルのような仕掛けを解きながら進んでいきます。この仕掛けが難しい!
序盤こそ簡単な謎ですが、進むにつれて難易度が上がっていきます。文字情報のヒントは一切無く、交わされる会話も架空の言語と象形文字のような字幕ですから全く判りません。ヒントが出るとしても、ヨルダが怪しい場所を指し示すだけ。とにかく謎を解かない限り先には進めませんから、力業ではクリアできないんですよ。こっちのスイッチを押しながらあっちのスイッチを押すとか、動かせる足場を移動させて高いところに登るとか、バラエティ豊かな謎がイコとヨルダを(つまりプレイヤーを)悩ませます。
当時は攻略情報をネットで見るという発想がなかったので、謎に詰まると数日に渡って進めないという状況になります。そのぶん、数日悩んで謎が解けて先に進めた時には堪らない快感がありました。なるほど、そう解くのか! という正解に辿り着くまでは試行錯誤の連続です。こう書くと辛いだけのような気もしますが、当時は本当に苦しみながら楽しんでいたのです。
時には影のような煙のような敵キャラクターがワラワラと湧いてヨルダを連れ去ろうと寄ってきまして、それを木の棒で蹴散らしながらヨルダの手を引いて逃げます。この「手を繋ぐ」というシステムが今作のキモ。ヨルダは自発的には動かず攻撃能力もありませんから、手を繋いで連れて行くしかないのです。手を繋ぐにはR1ボタンを押し続けるしかなく、このR1ボタンを押しながら走ったり蹴散らしたりしなくてはならないという操作システムがイコとヨルダの絆を感じさせるものでした。
この練りに練られたゲームデザインが絶妙に作用して、私にとって、そして世のゲームファンにとって忘れられない作品となったのです。
「ワンダと巨像」も同じスタッフが手がけた、PS2で2005年に発売されたゲーム。こちらも同様のアクションアドベンチャーですが、ちょっと趣が違います。
主人公はワンダという青年。ワンダは愛馬アグロと共に広大なフィールドを駆け回り、その各所に点在する巨像を斃して廻ります。巨像は名前の通り巨大な石像で、それぞれ人型や動物型の異なった姿をしています。その全てに弱点があり、ワンダがその巨像によじ登って弱点を攻撃すればそのステージのクリアとなります。
今作のキモがこの「よじ登る」という動作。巨像の表面には毛のような草のようなものが生えており、R1ボタンを押すことによってその毛を掴みよじ登ることができます。つまりR1ボタンを押しながら各種アクションをしていくのですが、この点がICOとの共通点。また、巨像に辿り着くまでに仕掛けを解いていかなければならないのも共通点です。
どうやって巨像に取り付くのか、どうやって弱点に辿り着くのか。ICOと同様に独特の美しく静謐な世界の中で冒険は紡ぎ出されます。二作ともイベントシーン以外にBGMはほとんど無く、基本的に風音などの効果音のみで構成されます。これがまた世界観の構築に一役買っているのです。
二作ともプラットフォームはPS2でしたが、2011年にはPS3用にリメイクされています。絵が綺麗になったり3Dに対応したりしていますが、ゲームシステムは全く同じ。謎解きの難易度も同じで、再プレイしても色あせない魅力が詰まっていました。
そして「ICO」から15年、「ワンダと巨像」から11年、リメイクから5年。いよいよ上田文人最新作である「人喰い大鷲のトリコ」が発売されたのですよ! プレイしたよ! クリアしたよ!
といったところで長くなっちゃったので、「トリコ」については次回。ていうか、例によって年内にまとめられるのか?