2019/04/21

地テシ:121 <4/16OA対応版>今回も音楽の話を その一

「偽義経冥界歌」松本公演も間もなく終了。大阪から金沢、松本と桜前線を追うように移動してきた我々ですが、満開の桜に祝われるように公演を打ち、桜が散るように終わっていきます。これもまた出演者に藤原"さくら"さんがいるからでしょうか。来年の公演も桜の頃に終わりますよ。


さて、先日オンエアされましたFm yokohama「深夜の音楽食堂」の話をしましょうか。二年前に出演させて頂いた時も番組の補足説明をしたのですが、今回もちょっとご説明を。

まずは偽歌にもご出演して頂いている藤原さくらさんの「赤」(album「PLAY」収録)。ええと、正直言いまして今回共演させて頂くまで作品を拝聴したことがなかったのです。なので、慌てて「PLAY」というアルバムを買って、一番気に入ったのがこの「赤」という曲。こういう機会で聴く音楽の幅が広がるのは嬉しいモノですね。

番組でも言っていたように、スウィングビートにブルーノートが印象的に使われていて、全体的にブルージーな雰囲気のナンバー。これがまたさくらさんのスモーキーな声に合っていて好きな曲です。



ドラムのゴーストノートを含めたダルなタイム感、アコースティックベースの深い音、ウーリッツァーのハネるリズム、物憂げなアコースティックギター、きらびやかなエレクトリックギター。素敵だと思ったら、バックミュージシャンがSPECIAL OTHERSとSOIL&"PIMP" SESSIONSとH ZETTRIOじゃねえか。好きなバンドばかりだ。そりゃ好きだわ。
劇中では、さくらさんには歌だけでなくギターも弾いて頂いているのですが、これがまた巧い。いや、プロにいうのも失礼なのですが、毎ステージ感心しています。音がつぶれないんだよね。普通のアコースティックギターよりも小さめのトラベルギターなのですが、見事に弾きこなしています。これもまた聴きどころですよ。

二曲目は松重さんオススメのトム・ミッシュ「South of the River」(album「geography」収録)。デビューアルバムなのにこの完成度! ロンドン出身のこの若いアーティストは昨年大注目されましたね。ギターも巧いしバイオリンも素敵。マルチプレイヤーなのです。
実はこの曲、ずーっとコード進行は同じなのにベースのフレーズがどんどん変化していくのが格好いいので、ちょっとベースラインに注目して聞いてみて下さい。



そして三曲目がレキシさんの「狩りから稲作へ feat.足軽先生・東インド貿易会社マン」(album「レキツ」収録)ですよ。かつてフジテレビの深夜にオンエアされていた「アフロの変」という情報番組のMCがレキシさんとダイノジの大谷さんで、様々なカルチャーについて新しいトレンドを紹介していてくれて大好きだったのです。特に音楽については随分と参考にさせて頂きました。この番組で知ったバンドも多いのです。
レキシさんは様々な歴史上の人物や事件などをモチーフに曲を作る方でして、歴史好きの私も楽しめる上に曲もカッコイイ。そんな素敵な楽曲集めて舞台化した愛のレキシアター「ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ」が面白くないワケがない! てなワケで舞台も実に楽しかったです。みんな芸達者だなあ。
知り合いが多かったのも嬉しい。ウチの高田聖子姐さんはもちろん、山本耕史さん、八嶋智人くん、乃木坂46の井上小百合さん、山本亨さん、そして代役侍の前田悟さんに演出の河原雅彦さんですからね。やっぱり河原リーダーはこういうポップな作品を作るのが上手いなあ。



この曲についてもちょっと。これも4コードのループでずーっと同じなのですが、ビートが気持ちよすぎてずっと聞いていたくなります。実際、仕事のBGMとしてずっとリピートで聞いている時があります。やはりファンクはこうでなくちゃ。レキシさんがかつて所属していたファンクバンド「SUPER BUTTER DOG」も好きなのですが、ファンクのシンプルなコード進行の繰り返しってなにやら人間の根源的な興奮を揺り動かすカンジがありますよね。
この曲のドラムなんですが、一番ドラムっぽいクラッシュシンバル(パーンッってインパクトのあるシンバル)があまり使われていなくて、ハイハット(二枚のシンバルを向かい合わせた構造で、足ペダルで踏んでクローズにして叩くとチッチッと短い音がする)を足ペダルで踏まずにオープンで叩いて、小節の頭に「チーッ」というインパクトを入れているのです。これがまたカッコイイ。

今回、私は邦楽から二曲選ばせて頂きました。実は「演劇と音楽」というテーマで選んだのですが、それについては次回のオンエアでも話していると思います。ていうか、話したいことが多すぎて、でも松重さんとのお話も楽しくて、なかなか喋り足りない30分なのですよ。収録の前後にも同じくらいの量を松重さんやスタッフさんと話していますからね。是非ともまたゲストに呼んで頂きたいです。
次回は4/23深夜24:30からですよ! 洋楽が中心になります。次回も是非ともお聴き下さいませ。

2019/04/16

地テシ:120 再びの松本公演と再びの音楽食堂の巻

久しぶりの新感線旅公演である「偽義経冥界歌」、次は松本に参ります。私個人で言えば2013年の「ショーシャンクの空に」以来6年ぶりではありますが、新感線公演としては2006年の「メタルマクベス」初演以来、実に13年ぶりの松本公演となります。
会場であるまつもと市民芸術館主ホールは日本でも数少ない「四面舞台」構造を有した素晴らしい劇場です。来年春まで続く偽歌ですが、今年版はこの松本が最後。橋本じゅんさんと新谷真弓さんはここで最後となりますので、気になる方は是非とも見届けにお越し下さい。新宿から特急あずさで約二時間半です。高原ならではの清涼な空気、国宝五天守の一つである松本城、丁度今が盛りの桜、そして本場信州蕎麦など魅力満点の松本にぜひお越し下さいませ。劇場は松本駅から大通りを東に真っ直ぐ歩いて約10分ですよ。

と、偽歌の宣伝はここまで。今日はもう一つ宣伝したい事柄があります。松重豊さんがDJを務める音楽番組であるFm yokohamaの「深夜の音楽食堂」に私がゲストとして出演させて頂いたのは2017年新春。あれから二年経ちまして、再び出演することができました! 憧れのFMの音楽番組ですよ! 嬉しいじゃないですか!

オンエアは4/16(火)と4/23(火)の深夜24:30〜25:00。深夜のオンエアではありますが、radikoのタイムフリーというサービスを使えば放送後一週間ならいつでも聞くことができます。しかもプレミアム会員になればエリアフリーで全国どこからでも聞けますよ。
松重さんはちょっと顔は怖いけど、実はとても優しい紳士です。そして私と音楽の趣味が似ていて、お会いするたびにオススメ音楽を教え合う間柄なのです。そんなおじさん二人が好きな音楽について語り合う三十分。
二年前の出演の時には番組の補足としてこんなこんなこういった記事も書きました。今回もオンエア後にはそういった記事も書こうと思っていますが、まずは是非とも番組をお聴き頂きたい。松本公演直前ということで、偽歌についても語っておりますよ。そのあたりもお楽しみに。

ええと、取り急ぎ、今回は忙しすぎてまだ登城できていないので、昔撮った国宝松本城を。


2019/04/02

地テシ:119 「偽義経冥界歌」と金沢の巻

大阪公演が無事に終わりました「偽義経冥界歌」ですが、4/2〜7には金沢に参ります。ていうか、もう参っております。数日前から参っております。現在舞台稽古中でして、その合間には金沢の美味しいモノとか食べたりしています。ただ、食べているのがカレーとかラーメンとかばかりなのは内緒ダゾ。

ええと、金沢は結構寒いですよ。昼間はそうでもないのですが、やはり朝晩はかなり冷えます。また雨も多いので、遠方からいらっしゃる方々は天気予報などを参考に、傘や上着をご用意下さいませ。
北陸新幹線が開通しておりますので、東京から約二時間半で来られます。大阪からでもサンダーバードで約二時間四十分。そう、意外と近いのですよ。客席も見切れが少なくて見やすい印象です。そして大阪公演よりも収容人数が少ない分、舞台と客席が近く感じられると思います。
それと、上演時間もちょっと短くなっております。大阪公演をこなす間に短くなったのよ。シーンの繋ぎを工夫したり、芝居のテンポが上がったりして10分くらいは短くなっているのではないでしょうか。正式な上演時間は新感線公式さんから発表されると思います。

私自身、金沢を訪れるのは二度目。とはいえ、一度目の1999年「西遊記」の時は公演も一日だけでしたし、とにかくタイトなスケジュールでしたので何も覚えていないんです。全くなぁんにも。観光はおろか、何か美味しいモノを食べた記憶もありません。
ですので、今回が初の金沢みたいなもんです。まあ今回もタイトなスケジュールではあるのですが、みっちり舞台稽古をしますから結構な日数を金沢で過ごしております。僅かながらも街を散策したり観光したり美味しいモノ(カレーとかラーメンとか)を食べにいったりしています。
実は、金沢という街は大都市でありながら第二次世界大戦で空襲を受けていないのですね。なので古い街並みも建築もキレイに残っており、ちょっと歩くだけで素敵な古民家とか洋館とかに出会えます。街歩きを趣味としている私にとってはまさにうってつけの街。
なのですが、自由時間は限られており、ハードな舞台稽古と本番が控えておりますので、そうそう散策もできません。それでも僅かな自由時間を利用して、ちょっとは街歩きしております。余裕があればそんな金沢の街紹介を書ければいいな。余裕があればだけどね。
取り急ぎ、「石川四高記念文化交流館」の写真を。明治二十六年に建てられた旧制第四高等学校の本館がそのまま保存され、中に入って見学することができるんです。
















とかいう原稿を書いている間に気がついたらもう初日直前。ていうか、もう今日(4/2)じゃないですか! エイプリルフールに興じる間もなく、新元号「令和」に反応する間もなく、バタバタとみっちりと舞台稽古をしておりました。
そして公式さんからも「休憩込みで三時間三十五分」という上演時間が発表されました。ほらね。十分ほど短くなっているでしょ。ほとんどカットせずにこの短縮は驚異ですね。

そんなこんなで歴史の街・金沢でお待ちしております。ただ、劇場がちょっと遠くて金沢駅からバスで20分ほど掛かることにはご注意下さいね。詳しくはこちらをご参照下さい。そして、今日はみぞれ交じりの雪も降りました。服装にはお気を付けて。じゃ、そういうことで!

2019/03/08

地テシ:118 「偽義経冥界歌」と「ふるえて眠れ」始まるよ!の巻

始まるよ! 「偽歌」始まるよ! 3/8から大阪で始まるよ! 金沢と松本にも行くよ! 来年は東京と博多にも行くよ! でも目の前の大阪から気をつけて行くよ!

公式さんから、休憩含めて三時間四十五分(3/7現在)という発表がありました。例によって長いですが、かなりハラハラできる展開ですのでどうぞお楽しみに。そして終わるのが遅いから、終電が気になる方はカーテンコールとかぶっちぎって急いでお帰り下さいね。家に帰るまでが偽歌です。

そして、一日早く3/7に大阪で幕を開けたのが、私が宣伝美術を担当しているプロジェクトKUTO-10さん。「ふるえて眠れ」は3/7〜10が大阪のウイングフィールド、3/14〜17が東京の下北沢シアター711です。
私が昔お世話になっていた蟷螂襲さんの作、いまだにお世話になっているわかぎゑふさんの演出でして、出演者もよく知っている人達ばかり。詳しくはこちらを
https://plaza.rakuten.co.jp/kuto10/

面白くなりそうですが、私も自分の公演とどカブリでして行けそうにありません。どうぞ皆様におかれましてはどちらも気にして頂ければ幸いです。
ちなみに今回のチラシ表面はこんな感じ。



タイトルロゴにこだわってみたけど読みにくいと評判です。「ふるえて眠れ」と読みます。どうぞよろしくお願い致します。

2019/02/27

地テシ:117 「偽義経冥界歌」が近づいてきたの巻

二月ももう終わりじゃないですか! なぜですか! 小の月過ぎませんか! その分、稽古日数が少ないじゃないですか! ええと、はい。3/8に大阪から幕を開ける「偽義経冥界歌」の稽古も大詰めです。もう大変です。殺陣を作っても作っても終わりません。アクション監督の川原さんもアクションメンバーも、そして闘う人達も大変ですよ。ま、私はほとんど逃げ回っているだけなんですが、逃げる回数が多すぎて混乱するほどなんです。最後までなんとか無事に逃げ切りたいと思います。

今作は久しぶりの中島かずき新作のいのうえ歌舞伎、しかも初めての鎌倉時代モチーフ。いのうえ歌舞伎初主演となる生田斗真くんが主演、久しぶりの地方公演など、様々な久しぶりと初めてがせめぎ合う作品となっておりまして、二年間の豊洲髑髏マクベスからの飛翔を意識した39(サンキュー)興行となっております。
観劇に当たっては特別な予備知識は必要ありません。時代背景は物語の序盤に説明されます。あと、パンフレットにも詳しく解説されています。ですが、中学程度の歴史知識があればちょっと助かります。
例えば、平安時代の末期に京都で権勢を誇った平清盛を代表とする平氏がいたとか、それに対抗して関東で力を付けた源頼朝を代表とする源氏がいたとか、頼朝には戦の天才である義経という弟がいたとか。そして平氏と源氏が争って源氏が勝ち、頼朝は鎌倉幕府を開いたとか、その程度の中学日本史です。

ですが、もう少し知識があると更に楽しめます。例えば、頼朝と義経は兄弟ですが、異母兄弟なので大人になるまで会ったことがなかったとか、源平合戦は瀬戸内海を兵庫から山口まで転戦しながらの闘いだったので海戦が多かったとか、平氏の旗が赤色で源氏の旗が白色で、そこから紅白歌合戦とか赤白帽とかができたんだとか、頼朝の正室である北条政子は大変にタフな女性なので頼朝は頭が上がらなかったとか、亀の前という側室がいたのだとか、その当時に奥州平泉(劇中では奥泉)を拠点とした別の勢力・奥州藤原氏(劇中では奥華氏)がいて、豊富な黄金を使った絢爛な仏教文化が花開いていたとか、義経は若い頃に奥州平泉に匿われていたとか、義経は平氏を滅ぼした後に色々あって兄弟仲が悪くなって奥州平泉に隠れ、そこで藤原氏に攻められて自害し、それを理由に頼朝が奥州藤原氏を攻め滅ぼしたとか。
これらの歴史的事実を知っておくともっと楽しめるってコトですよ。もうただあらすじを書いているだけなんですが、史実通りに物語が進むんだから仕方がないんです。ただし、今作は「虚実」入り乱れておりまして、ていうか「虚」が物凄くて、結果としてはここまで書いた「実」になるのですが、「虚」の部分が大変面白くなっております。そのあたりもお楽しみに。

今作の上演は、今年は大阪・金沢・松本だけ。来年新春に東京・博多公演がありますが、それまでお預けとなる地方の方が多いので、気になる方は遠征してみて下さいませ。今年版のみの出演となる橋本じゅんさん、新谷真弓さんファンの方は特にね。

ええと、その公演の宣伝ではありますが、フジテレビ系列「VS嵐」にて今公演を取り上げて頂いております。そして私も出演しております。オンエアは2/28。様々な競技で嵐の皆さんやチョコレートプラネットさんと争っておりますよ。私はなんの役にも立ちませんでしたし、トークでも特に盛り上がれませんでしたが、それはそれとして収録はとても楽しかったです。
大阪時代には関西ローカルのバラエティにも時々は出ておりましたが、東京に来てから全国ネットのバラエティに出演するのは初めてです。ご覧いただけますと幸いです。

てなワケで、盛り上がってまいりました「偽義経冥界歌」略して「偽歌(にせうた)」。すみません勝手に略しました。「偽義(にせよし)」でも構いません。稽古場での濃度が高いので、きっと面白くなると思います。どうぞご期待下さいませ!

2018/12/26

地テシ:116 メタルマクベスdisc3終わるってよ。

気がついたらクリスマスも過ぎて今年もそろそろ終わり。ということは「メタルマクベスdisc3」も終わるというコトじゃないですか! つまり始まっていたんですよ! とっくの昔に始まっていたんですよ! あまりのバタバタにブログの更新も怠っておりました。みなさんこんばんは。劇団☆新感線の粟根まことです。

昨年の三月から始まった豊洲六丁目はIHIステージアラウンド東京での劇団☆新感線連続公演は「髑髏城の七人」と「メタルマクベス」、約二年間で合わせて8作品9バージョンをお送りしてきましたが、この大晦日でやっと大千穐楽を迎えます。いやあ、長かったですねえ。なんとかこのまま無事に最後までお届けできるように、disc3のスタッフキャスト全員で頑張りたいと思います。

千穐楽公演が終わって6時間ほどすればもう来年。その来年のスケジュールもいくつか発表されています。
まずは劇団☆新感線の39(サンキュー)興行春公演である「偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)」は生田斗真くんを主演に迎えたいのうえ歌舞伎の新作です。2019年の春に大阪・金沢・松本公演がありまして、2020年の早春に東京・福岡公演の予定です。つまり、来年の春には東京公演がありません。この二年間、東京・豊洲六丁目でしか公演をしておりませんでしたので、今度は地方公演から始まるのです。東京の皆さん、早く見たければ大阪・金沢・松本までぜひお越し下さいませ。

そして39興行は2019年の夏・秋公演もアナウンスされています。つまり「偽義経〜」の2019年と2020年公演の間に挟まる形になりますが、倉持裕さんの新作で東京・福岡・大阪と廻ります。こちらの詳細はまた後日に発表されるでしょう。

新感線としては再来年の春までのスケジュールが発表されておりますので鬼も大爆笑だと思いますが、皆さんにサンキューをお届けするために久しぶりに全国各地に参りますのでどうぞお楽しみに!

更に、新感線ではありませんが、2019年5月には今話題の演出家である西田大輔さんの作・演出によるMMJ「+GOLD FISH」に出演します。今年の11月に公開された西田監督による映画「ONLY SILVER FISH」との連動企画でもあり、少人数によるワンシチュエーションのミステリー会話劇です。今までに共演したこともある清水葉月さんや竹井亮介さん、伊藤裕一さんとご一緒できるのも楽しみですが、私にとって初めての紀伊國屋ホール出演でもありますので、その点でもワクワクしております。

そんなこんなの来年と再来年。ほとんど豊洲ばかりに通っていた今年とは打って変わって、様々な地方の様々な劇場で様々な皆様とお会いできることを楽しみにしております。

そして、ブログの更新が滞っていたコトのお詫びに、ちょっとしたメタルマクベスdisc3情報をお教えいたしましょう。私は今までと同様にナンプラーとパール王、そして序盤にガヤ役で出演しておりますが、この三役とも、同じ手袋を付けております。役が変わっても衣裳が替わっても、なぜだか手袋だけは同じなんです。早替えをする時には、衣装は全部脱ぐのに手袋は付けたままで早替えします。なんだそりゃ。

2018/09/16

地テシ:115 メタルマクベスdisc1終わってdisc2始まりました!

8月末でメタルマクベスdisc1が無事に終わりまして、そして9/15からdisc2が始まりましたよ! 終わりがあれば始まりがある。始まりがあれば終わりがある。輪廻が巡るように因果も巡る。そして豊洲ではまた客席が巡り始めたのですね。さあ、みなさんもdisc2でグルグル巡って下さい!

髑髏城シリーズと違ってメタルマクベスシリーズは基本的に同一脚本、同一演出、同一セットで行われます。しかし、キャストが変わるんです! キャストが変わると自然と作品も変わる! ていうか、宮藤さんといのうえさんが変えちゃう! 同じにするって言ったのに! ま、ウチは基本的にはアテ書きですからね。そりゃ変わるよ。
というワケで、disc2はまた違った面白さが楽しめると思います。あのシーンがああ変わって、このシーンがこう変わって。ええと、実際に随分変わっていますぜ。だってキャストが変わっているんだから!

どうやら無事に初日が開いたようなので、このままdisc2も無事に終わって頂いて、disc3へとバトンが渡されるよう祈っております。今日は何度も無事にって書きましたけど、いや、結構大変なんですよ、この舞台は。くれぐれも皆さんお怪我の無きように頑張ってくれい!

そしてdisc3チームも間もなく稽古が始まります。こちらも気をつけて頑張るぜい!

2018/07/28

地テシ:114 メタルマクベスdisc1始まったよ!

ええと、遅くなりましたが新感線☆RS「メタルマクベスdisc1」始まってます! なんとか無事に初日が開きました! 約四時間! 長い!と思うか、たっぷり楽しめる!と思うかは貴方次第。まあ、どっちにしろ長いんだけどね。遠方からお越しの皆様はお帰りの交通機関にはご注意を。
更に7/28(土)と29(日)は台風の影響も大きそうですので、充分にお気を付けてお越し下さいませ。














舞台の内容はおおむね好評です。なんといっても21年ぶりに新感線に帰ってきた橋本さとしさんと、ミュージカルの女王・濱田めぐみさんが主演なんですから、何て言うか迫力が凄いですよ。ロック魂が熱い! まあ私にはロック魂はありませんけどね。シティポップ男だから。

これから八月末までの熱い闘いが始まりました。熱いよ! 暑いよ! 熱中症対策を万全にしてお楽しみ下さい。ちなみに私は公式発表通り「パール王/ナンプラー」役ですが、もう一つ、似合いもしないロックっぽい役で後ろの方にいます。どうぞよろしく!
あ、もう一つ! 人気芸人のコスプレでも一瞬出ていた。忘れていた。どうぞよろしく!

2018/07/17

地テシ:113 小説原作の映画

現在稽古中の「メタルマクベスdisc1」もそろそろ劇場入りです。あれ? 初日は7/23では? ちょっと早くない? いえいえ。「髑髏城の七人Season花」の時と同様に、シリーズ最初の公演では特殊な劇場に慣れるため、特殊な劇場でみっちりと舞台稽古です。

さて、「えんぶ」誌の情報サイト「日刊☆えんぶ」にて連載中の「未確認ヒコー舞台」で「小説原作の舞台」について書きました。
小説原作の舞台は結構難しいんだよって話です。あと、時々作者の方がご観劇になられる場合もあったりして緊張しちゃったりもしますね。

同様に「小説原作の映画」ってのも大変だと思うんですよ。いやもう、舞台よりも大変だと思う。舞台の場合は観客の想像力に委ねられるので、色々と簡略化したり省略したりできるんですよ。セットとか世界観とか。
ところが、映画の場合は全てを本物に見せなくてはなりません。セットもキャストも時代設定も、具体的にキチンと用意しなくてはなりません。ココが小説原作映画の難しいところ。
しかもCG全盛のご時世です。なんだって視覚化できる現代です。となれば、限りなく正解を出さなくてはなりません。宇宙空間だろうが衛星エウロパだろうがゴブリンだろうがぬらりひょんだろうが餃子の皮星人だろうが、なんでも細部に渡って映像にしなくてはなりません。映画だからね。

有名小説が原作の映画の場合、既に読者の頭の中にはある程度のビジュアルが出来上がっています。私の思う主人公はこんなカンジ、背景はこんなカンジ。読んだ人それぞれの思い描くビジュアルや声質があるワケですから、全員を満足させるのは難しいんですよね。さらに、時間内に抑えるためにストーリーも省略せざるを得ません。結果的に、小説よりも面白い映画を作るのが難しいのです。


と、ここまで書いておいて、いまさらの話ではありますが、映画「レディ・プレイヤー1」を見ました。しかも結構前の公開直後に。しかも4DX吹き替え版と2D字幕版の二回も。
ちょっと前、演劇界ではマーティン・マクドナー監督の「スリー・ビルボード」やギレルモ・デル・トロ監督の「シェイプ・オブ・ウォーター」、あるいは同じスティーブン・スピルバーグ監督なら「ペンタゴン・ペーパーズ」を見るべき! という風潮がある中、それらを一度も見ずに二度も見ちゃいました。原作小説が大好きだから。パンフも、アートブックも買っちゃった!

映画「レディ・プレイヤー1」はアーネスト・クラインの小説「ゲーム・ウォーズ」の映画版です。原作小説が大好きなのは以前にも書きました。好きな小説が映画に! しかもスピルバーグ監督で! しかもタイトルが原題に戻ってる! となれば見ないワケにはいきますまい!

思い切り面白く楽しんだ上で、色々書こうと思いました。ココが原作と違うとか、ソコを変えちゃうのはどうだろうとか、ココは思った通り!とか、そうそうまさにこの画を想像してました!とか、色々思ったんだけど、なるほどね、観客としては色々思いますよね。こういう思いがそのまま我々にも、舞台化する我々にも返ってきてしまうのです。ますます真面目に取り組まざるを得ないじゃないですか。
ことほど左様に原作のある作品を舞台や映画にするのは大変なんだなあ、とか思いました。いやあ、難しいよ。なんだかんだ言って、やっぱり原作至上主義になっちゃうもん。

いや、「レディ・プレイヤー1」は面白かったんですよ。存分に楽しみましたよ。その上で、原作ありは難しいんだなあと思ったワケです。これからも、原作のある作品には最大のリスペクトをしながら取り組んでいこうと思います。


とかいう記事を随分前に書きかけたまま忙しさにかまけて放っておいたら、メタルマクベス初日が目前に近づいているではないですか! あと一週間だよ! そして「レディ・プレイヤー1」のBDリリース日(8/22ですよ!)も発表されちゃうし。
創元SF文庫からは「ゲームウォーズ」原作者アーネスト・クラインが序文を書くゲームをネタにしたSF短編集「スタートボタンを押して下さい ゲームSF傑作選」(原題がPress Start to Playであるトコロも嬉しい)も発売されていますし、早川書房「SFマガジン」の6月号が「ゲームSF大特集」だったし、レディプレのお陰でゲームSFが注目されています。
そんな中、アーネスト・クラインの新作「アルマダ」(ハヤカワ文庫)も読み終え、フィリップ・リーヴの「移動都市」(創元SF文庫)も読み終え、今はシルヴァン・ヌーヴェルの「巨神計画」(創元SF文庫)を読んでいるところで、しかもこれら三作とも映画化する予定となれば更に楽しみが増します。いや、別に映画化する作品を選んで読んでいたワケではないんだけどね。

これからも好きな小説が映画化されたら見に行っちゃうと思います。色んなコト考えちゃうと思うけど、結局は楽しんだ者勝ちってコトですよ。読むのも見るのも楽しみだね!
それはそれとして、メタルマクベスdisc1もよろしくお願いします。あと一週間で開幕だよ!

2018/05/27

地テシ:112 ドナ禁カフェ 

昨年の三月から一年ちょっと。割と隙間なしに続いておりました舞台公演もようやく一段落。ちょっと一息つきながら舞台を見に行ったり「ドナ禁」のネタ探しに行ったりする日々です。

そう、ドナ禁。ドナインシタイン博士の禁断カフェ。これまでにも何度か参加して色々な研究発表をして参りました。次回のお題は「禁断のルールズ」。5/27(日)が大阪の扇町・Bodaiju Cafe、5/28(月)が東京の下北沢・風知空知といういつもの会場で開催されます。詳しくはこちら→http://donalab.jp/donaken/cafe.htm

例によって博士は割と真面目なルールに関する研究を、私は割とユルいローカルなルールに関する研究を発表するコトになりそうです。またしてもマニアックな置いてきぼりトークが炸裂しますよ!

2018/05/10

地テシ:111 トリスケリオン→若様組→トリスケリオンな春 

さて、「若様組まいる 〜アイスクリン強し〜」が無事に終わりゴールデンウィークも終わったこの週末、5/11〜13は「トリスケリオンの靴音」の大阪公演です。私自身も一昨年秋の「VBB」以来、一年半ぶりの大阪公演となります。いやあ、長かったですねえ。私は主に豊洲あたりで過ごしておりましたので、なかなか大阪に行くことができなかったんですよ。お久しぶりです大阪、帰ってきたぜ大阪。ちなみに場所は一心寺シアター倶楽ですよ。

この春はトリスケリオン東京→若様組→トリスケリオン大阪となっておりまして、言い替えればプリンと杏仁豆腐を一個ずつ→ワッフルを一かじり→プリンと杏仁豆腐を一個ずつ、という日々です。なに、このスイーツな日々。この春はスイーツな春なんです。

「ツキドクロ」が終わってから割とバタバタと忙しい日々を送ってきました。この春が終わればちょっとは落ち着いた日々が送れます。でもすぐに「メタルマクベス」の準備が始まるんですよね。5/10には製作発表も行われたようです。公式HPではカッコオモシロい「きれいは汚い、ただしオレ以外」スペシャルMV(β版)も見られるようになっていますよ。

でもまあ、とりあえず今は「トリスケリオンの靴音」大阪公演のコトだけ頑張っていこうと思いますので、よろしくどうぞオーサカ!

2018/04/27

地テシ:110 「若様組まいる 〜アイスクリン強し〜」が始まるよ! 

さあ! いよいよ明日4/27から「若様組まいる 〜アイスクリン強し〜」が始まります! 畠中恵さんの小説「アイスクリン強し」を原作とした舞台版でして、原作に描かれる明治23年の空気感を大切に、でもアレンジできるところは舞台用にアレンジしてお送りいたします。
私は小泉琢磨という成金実業家を演じますが、別の役としても出てきますのでお楽しみに。実はそっちの役の方が小泉琢磨よりも大変なんですけどね。

4/27(金)〜5/6(日)に池袋のサンシャイン劇場ですよ。ゴールデンウィークはサンシャインシティの四階へGO!! 向かいではプラレール博もやってるよ!
そういえば昨年のゴールデンウィークも「SKIP」(原作は北村薫)でサンシャイン劇場でした。二年続けてGWはサンシャインで小説原作舞台に出演してるんですねえ。
ここまで書いて、同じく小説原作だった2013年の「ショーシャンクの空に」(原作はスティーブン・キングの「刑務所のリタ・ヘイワース」)もサンシャイン劇場だったことを思い出しました。新感線の「吉原御免状」(原作は隆慶一郎)は今は無き青山劇場だったけど、結構小説原作の舞台にも出ていますね。

小説の舞台版の場合、ビジュアルが無いので比較的やりやすいのですが、似せる努力をしなくてよい分、ストーリーや空気感を大事にしなくてはなりません。
「アイスクリン強し」の舞台である明治23年(1890年)は動乱の明治維新から結構な年月が経って文明開化も進行し、初めての帝国議会が開院したり浅草凌雲閣が完成したり東京音楽学校(東京芸大の前身)が開校したりした年です。四年後の明治27年には日清戦争が勃発して日本の帝国主義が進行していくのですが、その少し前の、比較的平和だけれども確実に戦争の足音が聞こえつつあると言う物騒な時代が舞台です。
そんな時代の東京を舞台とした、若者たちの青春群像劇。20〜30代ばかりの若いキャストの中に一人だけ50代が混じって頑張ってますよ。

原作の小説を読んでいなくても全然大丈夫です。明治の若者たちが問題を解決したり助け合ったり料理したり。なかなか楽しい舞台になっておりますので、このゴールデンウィークは池袋にお越し下さい。皆さんにとってはゴールデンでも、我々にとっては休演日の無い働きづめのワーキングウィークですけどね。
最後に情報を一つ。既に公開されているビジュアルでもお気づきかもしれませんが、私が演じる小泉琢磨は、私が声を当てている格闘ゲーム「月華の剣士」の嘉神慎之介に割と似ている衣装ですぜ。衣装だけだけど。私がやらねばならぬのだ!

2018/04/12

地テシ:109 アイスクリン強し ダンス稽古生放送

春の第一弾「トリスケリオンの靴音」東京公演が終わり、次は第二弾「若様組まいる 〜アイスクリン強し〜」です。先日までの静かな三人芝居とは打って変わって、若者たちが一杯出てくる明治青春群像劇です。歌も踊りもありますし、料理まで行われますからなにやら派手な作品になりそうですよ。

私の役どころは明治の成金実業家。若者たちにつかず離れず、試練を与えたり援助を与えたり、色々と暗躍しますよ。20〜30台が集まるカンパニーに一人だけ50台が混じりますから、負けじと頑張るつもりです。ちょこっと踊ったりもしますぜ。

そんなダンスシーンの稽古場生放送があるようです。Abema TV FRESH!にて。さらに期間限定で特典付きチケットも販売されるようです。
詳しくはこちら→https://freshlive.tv/mmj/201889

生放送までにちゃんと踊れるように稽古しなきゃ!

2018/03/28

地テシ:108 赤坂RED/THEATERへの道のり

本日3/28から始まる「トリスケリオンの靴音」東京公演。会場は赤坂RED/THEATERなんですが、もうちょっと判りやすい行き方を書いておきましょう。

昨日の記事で、赤坂駅と赤坂見附駅の間くらいと書きましたが、今日確認したら赤坂見附駅の方が断然近かったのです。

赤坂見附駅の改札(赤坂口)を出たら、左にあるビックカメラ横のエスカレーターを上がって右に出るとエスプラナード赤坂通り。ココを左に進むと2、3分で劇場に着きます。赤坂グランベルホテルの一階はオープンカフェ風のパブになっていて、こんなカンジ。



その角に、こんな入り口があるので地下に降りて下さい。

 


さて、赤坂駅からの行き方ですが、こちらはちょっと判りにくい。同じような通りが平行に走っていますので。
千代田線の真上を走っているのが赤坂通り。これを東に、山王日枝神社の方向へ数分歩きます。で、左手に「らーめん春樹」がある角を左に曲がりますと、そこがエスプラナード赤坂通り。



そこから数分歩きますと左手に劇場があります。赤坂駅からは10分くらいは掛かりますのでお気を付けて。

ちなみに、女子トイレはチケットモギリを越えた左手、つまり劇場内にありますが、男子トイレはモギリの手前、つまりロビー内にあります。
それと、チラシの束は各座席の座面の下に差し込んであります。つまり、座るために座面を倒す前は見えますが、座ってしまうと見えなくなります。今後上演される数々の舞台チラシが入っていますので、是非ともご確認下さい。ちなみに「若様組まいる〜アイスクリン強し」のチラシも入っていますから、こちらもよろしくね〜。

では、エスプラナード赤坂通りでお待ちしております。当日券も出ますよ!

2018/03/27

地テシ:107 「B: the BeginningとNETFLIX」

さあ!「トリスケリオンの靴音」東京公演が始まりますよ! 3/28〜4/8に赤坂RED/THEATERにて。美男と美女とおじさんが、小さな劇場でなんだかバタバタする愛らしい作品です。
赤坂RED/THEATERがちょっと判りにくいのでご説明を。東京メトロ赤坂見附駅と赤坂駅の間くらいにあります。どちらからも10分足らず。外堀通りと一ツ木通りの間にある、ちょっと細めのエスプラナード赤坂通りに面した「赤坂グランベルホテル」の角が入り口です。そこから地下におりて下さい。ちなみにホテルの一階にはオープンカフェのようなパブがあるので見つけやすいと思います。


とても綺麗な劇場ですが、ロビーが狭いのでお気を付けて。お待ちしております。

さて、3/2からNETFLIX独占で世界同時配信が始まったオリジナルアニメ「B: the Beginning」。第一話には私もクエンという役で声を当てています。周りは超有名な声優さんたちばかりなのに何故私が起用されたのかよく判りませんが、とにかく出ています。そして一話で死にます。
いや、確かに一話で死ぬんですけど、その後の展開が気になってしょうがない。手渡された台本は第一話だけですから、その後のストーリーが気になってしょうがない。なので、コレを機会にNETFLIXの会員になって順次視聴している所なんですが、いやあ面白いですよ! クライムアクションでもあり、サスペンスでもあり、超能力ものでもあり。クールな絵柄と展開なのに、コミカルなシーンも多くて見応えがあります。アクションがまたヌルヌル動くのよ。さすが中澤一登、さすがProduction I.G。
NETFLIXは一ヶ月の無料体験もありますから、一度試してみるのはいかがでしょうか。PCやスマホで見られますが、実はPS4でも見られますよ。これが軽快な操作も相まって快適なんです。オススメです。

そんなワケでNETFLIX会員となった私。いやあ、凄いですね。莫大な数の映画やドラマが見放題ですよ。いや、Huluとかamazon Prime Videoとか、他でも似たようなもんだと思うんですが、定額見放題サービスって凄いなあ。
せっかく会員になりましたんで、B: the Beginningを順次見ながら、色んな映画を見漁っている私です。

でね、映画見放題といわれても、ついまた見ちゃう作品ってありませんか? 新しい作品にも興味があるんだけど、何度も見た作品をまた見ちゃうコトってありませんか? 自分にとって新しい作品を見る時には、ちゃんと最初から最後までノンストップで見たいじゃないですか。となると二時間くらいまとまった時間が必要になるんですよ。
そうじゃなくて、ちょっとした時間がある時とか、何か作業をしながら「ながら見」がしたい時とか、前半だけ見たいとか好きなシーンだけ見たいとか、まあそのような場合には、またいつもの作品を見ちゃったりするんですよ。
そんな、つい見ちゃう作品、皆さんにもあるんじゃないでしょうか。私にはあります。

映画として好きな作品はたくさんありますが、何度も見たくなる作品ってちょっと違うんですよね。気軽に見られて楽しいヤツ。そういうのが何度も見たくなるんでしょうね。テレビの洋画劇場みたいなのも含めて少なくとも十回は見た作品ってなんだろう。パッと思いつく作品を思い浮かべてみて気がつきました。「ブルース・ブラザース」「オーシャンズ11」「Mr.&Mrs. スミス」そして「カリオストロの城」。全部犯罪者が主人公です。そしてコミカルです。さらに音楽が良い! 好きな作品ってやはり似てしまうんですね。
なんか気持ちよすぎて見ていて涙が出てきます。B級だとかコメディだとかはどうでもよくて、ただただ気持ちが良いんです。よく知っているハナシをまた見る。その時間が心地いいんですね。

コレは、好きな曲をまた聴くのと近い感覚かもしれません。好きな曲って何度聞いてもいいですよね。だって好きなんだから。そんな、あって当たり前の映画。そして音楽。さらには小説やマンガもそうでしょう。好きなモノは好き。それでいいんだと思います。そんなことを思いながら色んな映画を見漁っているってワケ。

そんな気軽な感覚でNETFLIXに入会してみるのはいかがでしょうか。

2018/03/19

地テシ:106 「トリスケリオンの靴音」のオススメ

いよいよ劇団☆新感線「修羅天魔」の幕が開いたようですね。自分の劇団のコトなのになんだか他人事なのは、全く関わっていないからでしょうか。もちろん大いに気になりますし、成功も祈っているのですが、今の私は自分のことで手一杯です。

自分のこと、それは3/28に幕を開ける「トリスケリオンの靴音」です。私にとって初めての三人芝居、初めての赤坂RED/THEATER。とても面白いモノになりそうです。
公式HPのあらすじではちょっと怖そうな、ちょっと難しそうなカンジになっていますが、全然怖くもありませんし難しくもありません。ダメな三人が何故だか集まって、徐々に距離を縮めながら展開する一週間のハナシです。
笑えるし泣けます。笑うといっても爆笑ではありませんが、ダメなのに何故だかいとおしい三人の織りなす人間関係が心をくすぐると思います。
作・演出の堤泰之さんと頼もしいスタッフ、そして碓井将大、赤澤ムック、そして私の三人のキャストが徐々に距離を詰めながら稽古をしています。なにしろ三人しか出ませんからみんな出突っ張りだしセリフも膨大です。でも、濃密な稽古をしながらなんだか面白い作品が出来上がっていっています。

東京は赤坂RED/THEATERにて3/28-4/8、大阪は一心寺シアター倶楽にて5/11-13です。1300人も入らないけど、客席が回ったりしないけど、久しぶりの小さな劇場でのお芝居が楽しくて仕方がない私です。気になっている方は是非ともお越し下さいませ。

2018/03/06

地テシ:105 「財団法人親父倶楽部」

今年ももう三月。花粉が飛び交う季節です。私は花粉症ではないのですが、何しろ慢性のアレルギー性鼻炎なので花粉にも反応してしまいます。もうずっと坑アレルギー剤飲んでます。公演中はずっと、そして春もやっぱりずっと飲んでます。いや、違うって、花粉症じゃないんだって。ホントだってば。

さて、三月には私が宣伝美術を担当したプロジェクトKUTO-10「財団法人親父倶楽部」の公演がありますよ。結成からほぼ全てのチラシを作らせて頂いている劇団です。ていうか、今ではココしかチラシを作っていません。今回はこんなカンジ。




大阪公演3/7〜12がウィングフィールド、山形公演3/15〜16が山形市民会館小ホール、東京公演3/20〜25が下北沢 小劇場B1。大阪公演はもう目前。



今作「財団法人親父倶楽部」の作・演出は後藤ひろひとさんですから、かなりハチャメチャな面白い作品になりそうです。そう、かつては遊気舎の座長として数々の奇作を送り出し、また同時に数多くのプロデュース公演に劇作家として名作を書き下ろしている天才作家です。演劇好きなら誰もが知っているのではないでしょうか。
例えば「ダブリンの鐘つきカビ人間」、あるいは「人間風車」や「止まれない12人」。また「ガマ王子vsザリガニ魔人」は「パコと魔法の絵本」として映画化もされました。

私自身も後藤作品には何度も出演していて、特に「BIG BIZ 〜宮原木材危機一髪!」はとにかく面白くて面白くて、出演していることを誇りに思っているほどです。そんな後藤さんが「馬鹿親父達が馬鹿親父達として舞台で暴れ、馬鹿親父達として死んでいく話を書きたくなった。」とチラシコメントで書いているんですから、コレは面白くないわけがない! センターにいる工藤俊作、保、久保田浩の三人が思う存分暴れまくる作品になると思います。
私も是非とも東京公演を見に行きたい! 私が見に行かなくてどうする! とは思うのですが、なにしろ私も本番直前です。見に行けるかどうか…。
大阪の、山形の、東京の皆様、後藤さんの作品のファンなら、KUTO-10のファンなら、是非とも見に行って下さいませ。チケットはこちら!