2014/05/25

地テシ:054 REGZA Z8の巻

さて、この半年で買った家電製品の続き。いや、なんか凄かったから是非ご報告をと思いまして。

まず、最初に買ったのは東芝さんのブルーレイディスクレコーダー。PS3やPS4があるとはいえ、ブルーレイ専門プレイヤーも欲しかったし、以前から使っていたHDDレコーダー(こっちはDVD録再付きね)が容量不足になったし。そんな理由でブルーレイに書き出しできるHDDレコーダーが欲しかったのです。
ウチのテレビ周りは東芝さんで統一されています。「レグザリンク」という機能でテレビやレコーダーをリンクして使えるようになって便利だからね。コレはパナソニックさんのビエラリンクや、ソニーさんのブラビアリンクでも同様です。お好きなメーカーで揃えて下さい。あるいは揃えないで下さい。ご自由です。
なので、私としては当然のように東芝さんのブルーレイレコーダーを買いに行ったのね。余談ですが、東芝さんがブルーレイ搭載機を出すに至るまでには色々と紆余曲折があったんですよ。なぜならば、東芝さん(とNECさん)は、ブルーレイ規格の対抗馬であるHD DVD規格を推進していたから。つまりブルーレイはライバルだったワケですよ。そりゃなかなか出さないよねえ。
で、東芝さんのブルーレイ録再機能付きHDDレコーダーにも色々あったのですが、最終的に「タイムシフトマシン付き」の製品を買いました。え? タイムシフトマシンって何? それは後でご説明いたします。

最近のレコーダーって小さくて軽いんですねえ。追加の外付けHDDも買って、諸々セッティングして、新製品と新機能を楽しんでいた矢先、今度はテレビが壊れました。うひゃあ。
液晶テレビも壊れるんですね。当たり前といえば当たり前なんですが、意外と早かったモノだから驚きました。ネットで症状を調べてみますと、インバーターの不良のようです。原因としては小さなコンデンサという部品のせいらしいのですが、メーカーに問い合わせると、出張修理での基板まるごと交換しかないらしく、部品代・出張修理代で7万円ほどかかるとのこと(もちろん症状によって診断も値段も変わると思います)。うひゃあ。コンデンサ一個替えるのに7万はかなわんわい。
最近では液晶テレビの低価格化も進み、ビックリするほど安い昨今です。こうなったら新しいテレビを買った方がいいんじゃないだろうか。そうだろうか。そうだろうさ。というワケでまた東芝さんのレグザを買ったんですよ。さあ、ここからが本題です。


買ったのはREGZA Z8シリーズ。
http://www.toshiba.co.jp/regza/lineup/z8/
映像エンジンの優秀さとベゼルの細さで話題の最新型です。あ、最新型とか書いちゃったけど、つい先日、更に新しいZ9Xシリーズが発表されてしまいました。なので今年頭の段階での最新型を買ったってコトですよ。
で、なぜZ8シリーズを買ったのかといいますと、「タイムシフトマシン」が付いていたから! また出てきたこの単語。今度こそご説明いたしましょう!

タイムシフトマシンというのは、東芝さんの開発した、いわゆる「全部録り機能」。外付けのHDDを付ければ、それ用に搭載したチューナー数のチャンネルを24時間以上録画することができる機能です。
普通のHDDレコーダーでは、予約した番組だけが録画できますよね。それが普通です。しかし、この機能では、えり好みせずに全ての番組をまるっと録画するのです。で、HDDが一杯になれば、古い番組を消しながらグルグルとずーっと録画し続けるのさ。録画設定やHDDの容量にも寄りますが、私の設定なら6chを約五日間分まで保存できます。つまり五日前までの番組なら遡って見ることができるのです!

この機能があれば色々なコトができます。例えばこんなシチュエーション。
「一昨日のあの番組見た?見てない?あ〜あ、面白かったのに残念だね」と言われたとしても「見てないけど、帰ったら遡って見てみるよ」と言い返せます。
家に帰ってテレビを付けて、ふと見た番組がなんか面白そう。しまった、ノーチェックで録画してなかった! でも大丈夫。「初めにジャンプ」のワンボタンで番組最初に巻戻ります。
あとはもちろん、録画しようと思って忘れていても数日までなら大丈夫。遡って視聴できるし、保存しておきたければ別HDDにムーブできます。
また、本当に暇な時、なんかテレビでも見たいが、今の時間には特に見たい番組がない。そんな時にはEPG番組表と同じフォーマットの「過去番組表」をひょろひょろ見ながら遡り、ちょっと見てみたかった番組を垂れ流しにすることもできます。

また、リモコンには「30秒送り」と「10秒戻し」というボタンがあります。コレが実に便利。CMを飛ばしたい場合には「30秒送り」ボタンを4回押せば二分送れてほぼそれでOKだし、一瞬聞き逃してしまった場合には「10秒戻し」を押せば見直せます。タイムシフトプレイをしている時に大助かりです。リモコンボタンは全般にレスポンスが良く、大変使いやすくて良いですよ。

他の機能も良好です。絵も綺麗だし動作も速い。ネットに繋げば、最近のテレビではお馴染みのアクトビラやひかりTVはもちろん、YouTube動画も簡単に見られます。また、同じLANにあるiPadの画面を送り込むコトもできちゃいます。
ベゼル(周りのフチ)も本当に細くて、同じボディサイズでも数インチ大きな画面になります。省スペースな上に、見た目にも美しい。

4Kテレビに注目が集まる昨今ですが、あえて2Kテレビの最高峰を目指したというZ8シリーズ。タイムシフトマシンも含めて私としては大満足です。テレビ番組を見る時間が少し増えました。
問題点があるとすれば、気軽に昼の番組を夜に見たり、数日前の番組を見られるので、時間感覚や曜日感覚がおかしくなること。逆に言えば放送時間に縛られなくなって自由な視聴スタイルになるってコトでもありますけど。あと、CMを飛ばしがちになりました。
もう一点だけ問題が。巨大なHDDを常時回しているので、少々音がします。そんなに気にはならないけどね。


そんなこんなの私の新テレビライフ。やっぱり新機能というのはとにかく心躍りますね。これからも色々な分野が進歩して、色々な新機能が出てくるのでしょう。なんだか楽しみです。

2014/05/22

地テシ:053 PS4の巻

そんなこんなの2014前半だったのですが、仕事については前回書いた通りです。現在、「蒼の乱」大阪公演中でして、六月になれば「ラストフラワーズ」の稽古も始まります。なんか、四月になれば彼女は。みたいですが全然違います。芝居ばっかりしている日々ですが、それが職業なんです。じゃあしょうがないよね。


そんな仕事の合間には色んな家電やデジタルグッズを買いました。いや、家電以外にもいろいろ買っていますけどね。今日はこの半年の購入家電をご紹介したいと思います。
まずはPS4。いわずとしれた「PlayStation 4」でして、もちろん予約して発売日に手に入れたのですが、なんか世間的には今ひとつ盛り上がっていないようですね。もはや時代はスマホのソーシャルゲームなのでしょうか。私はやはり据え置き機がないと落ち着きませんけどね。
まあ、大きなウリがないのは確かです。絵が綺麗といってもPS3でも相当綺麗ですし、演算が速いといっても実感しにくいですからね。しかし、実は相当に進化したスゴイマシンなんです!

PS4の特徴は全体の操作が統合されていること。PS3までは、電源を入れて現れるホーム画面はあくまでもゲームや音楽、映像へのポータル画面。それぞれを起動させるための入り口でしかなかったのです。
つまり、ゲームを始めたら、ゲームを終えるまでトップ画面には戻れなかったのです。音楽や映像も同じく別々の扱いです。要するにシングルタスク、一度に一個しかできなかったのです。マルチメディアマシンとかいいながら、これではちょっとお粗末です。

しかし、PS4ではそれらをホーム画面で自由に行き来できるようになったのです。つまり、ゲームを途中で停めておいて、音楽を聴いたり映像を見たりできるのです。それぞれが独立していて、しかもマルチタスクに同時に動くので、例えばゲームのBGMとして好きな音楽をかけたり、ゲームプレイ動画をすぐさま動画サイトに投稿できたりするのです。
ちょっと判りにくいでしょうか。つまり、ゲーム、音楽、映像、Webブラウザー、ストアなど、PS4で扱える色々なメディアを行ったり来たりできるようになったってコトです。

他にも色々と進化していますよ。詳しい仕組みの説明は省きますが、スタンバイモードでもゲームをダウンロードできたり、スマホアプリから遠隔操作でダウンロードさせたり、PS Vitaをセカンドスクリーンとして使えたり、さらにはWi-Fiで接続して外出先でもプレイできたり。全体的にネットや周辺機器との親和性が高くなっています。
もちろん絵の綺麗さも抜群です。同じゲーム画面をPS3とPS4で見比べると圧倒的に違いがあります。予想以上でした。
いずれもハイパワーで汎用性のあるCPUの恩恵でもありますね。パワー、スピード、美麗画面、ネット親和性。それぞれの向上はPS3の正統進化といえます。ゲーマーならばマストバイですが、まだソフトの本数が少ないのが難点です。


とかいいながら、私、実はあまり遊んでいません。前回書いた通り、稽古と仕事で忙しかったのと、気楽にプレイできるタイプのソフトが少なかったからですかね。いくつかのゲームをちょっとプレイして、配信されているプレイ動画を見て、後は「Music Unlimited」というソニーが運営する有料制聞き放題サービスをPS4で起動して、仕事BGMとして垂れ流していたくらいです(Music Unlimitedについてはまたいつか書きますね)。
なのでPS4の真価はまだ体験していないかもしれません。東京に戻ってちょっと落ち着いたらもう少し使い込んでみたいと思います。とりあえず、5/22に発売される「inFAMOUS Second Son」が楽しみです。シリーズの三作目ですが、一作目は大好きで相当やり込みましたから、最新作も期待できますよ。


ああ、PS4の話だけで長くなってしまいました。なので他のご紹介は次回で。

2014/05/18

地テシ:052 2014前半のお仕事

気がついたらもう五月も後半。前回の更新は一月。ああ、ずいぶんと時間が経っていました。なんか、もうねえ、なんか忙しかったのよ。「一郎ちゃんがいく。」東京公演が終わったらすぐに「蒼の乱」の稽古が始まり、しかもいろんな締切が波状攻撃のように押し寄せてくるというバタバタさ。

ええと、この期間にやった仕事はといえば、

まずは「蒼の乱」の稽古場レポートである「アワブロ」
http://aonoran.jugem.jp/?cid=5

そして、連載記事です。
演劇ぶっくの「人物ウォッチング」(奇数月上旬発売)
http://www.enbu.co.jp/kick/
同じく演劇ぶっくのWeb「日刊☆えんぶ」での「未確認ヒコー舞台:UFB」(毎月第一木曜日更新)
http://blog.livedoor.jp/nikkann-awane/

それから、久しぶりにチラシをデザインしました。しかも二本。どちらも大阪の劇団です。

まずは、ずっとチラシを作らせて頂いている、工藤俊作プロデュース プロジェクトKUTO-10さんの「ストレッチポリマーインターフェース」。



土谷稔さんのステキなイラストを邪魔しない方法を試行錯誤して出来上がったチラシです。
大阪公演はウイングフィールドにて5/22-25、東京公演は小劇場B1にて5/29-6/1です。
公演詳細はこちら。

もう一枚は、久しぶりに帰ってきた天才たち、大田王「大田王2014ジゴワット〜Back to 2015」。

 














川下+三上+大王=大田王が15年ぶりに公演を行います。前回公演には私も出ていたのですが、今回はチラシデザインだけでの参加です。川下大洋さんの提案で、裏面には私も写真でちょっと参加させて頂いていますよ。
公演はABCホールにて7/17-21。贅沢にも大阪公演だけですよ。
公演詳細はこちら。
http://asahi.co.jp/abchall/event/daitaou/index.html

どちらのチラシも完成が予定より遅れてご迷惑をお掛けしてしまいました。なんか最近、どんどん仕事が遅くなってきてるんだよねえ。


あ、それからもちろん、大人の新感線「ラストフラワーズ」や、月影番外地「つんざき行路、されるがまま」の宣材撮影もしました。詳しくはそれぞれ
http://www.otonanoshinkansen.com
https://facebook.com/tsukikagebangaichi
をご覧下さい。
今年後半の舞台はこの二本ですよ。


そんなこんなの2014前半です。あ、仕事のことしか書いてないですね。
では、仕事以外のことも今度書きましょうか。
今度がいつかは判りませんけどね。
ではでは、また。

2014/01/18

地テシ:051 「キルラキル」と「一郎ちゃんがいく。」

えー、
今更ですが新年明けましておめでとうございます。
2014年もどうぞよろしくお願い致します。
「ショーシャンクの空に」公演が終わって、なんだかバタバタとしている内に年が暮れ年が明け「一郎ちゃんがいく。」の稽古も再開し、気がついたらすっかり一月も半ばを越え、気がついたら今年最初のメディア露出作品もオンエアされちゃっていました。


皆さんは「キルラキル」というアニメをご存じでしょうか? TBS系列でオンエアされている、学園モノでありながらとんでもない設定ととんでもないスピード感ととんでもないテンションと熱さで展開する、ぶっ飛んだ深夜アニメです。
脚本は皆さんご存じ中島かずきさん。超豪華声優陣と「天元突破グレンラガン」のスタッフでお送りする、今クール最高のアニメだと思います。
かずきさん脚本ということで第一話から楽しく拝見していたこの作品ですが、なんと! その第14話に声優として参加させて頂きました! ていうか、既にオンエアされてしまいました!
まだまだ先だと思っていたのですが、気がついたらもう放送日だったんですね!

私の役所は大阪の大金持ち、「難波金満高校生徒会長 宝多金男(たからだかねお)」でございます。コテコテの大阪弁を喋りまくる、やたらテンションの高い大金持ちですね。このアニメは全出演者がとにかくテンション高いので、負けないようにテンション上げまくって収録したのですが、放送を見るとまだまだ足りていないと反省することしきりです。
レギュラー陣は今回も最高の完成度。綺羅星のごとき声優陣の中で唯一知り合いの新谷真弓さん演じる蛇崩乃音(じゃくずれののん)さんの赤ブルマ姿も眩しい第14話ですが、絶対的権力を誇る本能寺学園が関西制覇に向かう熱い展開となっております。いや、展開となっておりました。もう放送されちゃったから!
しかし! この関西編は次回の第15話へと持ち越されます。そう! 私が演じる宝多金男くんは来週も登場しますよ! 関西圏は1/23(木)深夜、関東圏は1/24(金)深夜に、TBS系にて放送されます。詳しくはこちら!
http://www.kill-la-kill.jp
というコトで、来週も宝多金男くんの活躍をお楽しみに!
ていうか、私の大好きな満艦飾マコさんの活躍をお楽しみに!
もう満艦飾マコさん大好き!


さて、そんなこんなで「一郎ちゃんがいく。」東京公演も目前ですね。16年ぶりに白河稀人を演じさせて頂く今作。キャストも新たに新バージョンでお送りしますよ! とにかく相変わらず怒濤の展開、怒濤の知識バトル、怒濤のセリフの応酬をお見せできると思います。テンションの高さでは「キルラキル」に勝るとも劣らない「一郎ちゃんがいく。」もお楽しみに! 間もなく閉館との噂のある青山円形劇場での公演ですよ。これは見なきゃ! 特に平日が狙い目ですぜ!
http://www.nelke.co.jp/stage/ichiro-chan/
どんな現場でも楽しく過ごす私ですが、今作は特に楽しいんですよ! お見逃しなく!

2013/11/29

地テシ:050 「ショーシャンク」三劇場と川の関係

さあ、「ショーシャンクの空に」公演もラストスパートを迎えました。全五都市二十四回の公演ですが、残りは二都市六回。名古屋・名鉄ホールと松本・まつもと市民芸術館。おかげさまで好評ですが、客席が若干寂しいことになっています。中部地方にお住まいの方は是非ご来場下さいませ。


さて、前回のネタとして、サンシャイン劇場が建っているのはかつて刑務所があった場所だと書きました。刑務所のあった場所で刑務所の舞台をやる。嘘のような本当の話です。まあ、だからなんだって話でもありますが。

では、と思って、今回回る五会場について調べてみました。そして「今回回る」と書くと「回」という字が続くことにも気付きました。なんかグルグルしてますよね。音楽グループ「口ロロ(くちろろ)」にも繋がる面白さです。いや、回の字はこの回どうでもいいんです。ぐるぐる。

大阪公演が行われた「サンケイブリーゼホール」は株式会社サンケイビルが運営するブリーゼタワーの中にありますが、この土地にはかつて大阪サンケイビルが建っていました。そしてその中には「サンケイホール」が併設されており、色々な出し物が催されておりました。我々劇団☆新感線も一度だけ公演を行ったことがあります。
なお、ブリーゼタワーには産経新聞大阪本社が入っていますが、現在の産経新聞は元々は大阪の日本工業新聞が母体ですよ。いわば大阪が本家です。

福岡公演が行われたのはキャナルシティ博多の中にある「キャナルシティ劇場」ですが、ココにはかつてカネボウプールがあり、さらに前にはカネボウ福岡工場があったそうです。
http://adv.yomiuri.co.jp/ojo/02number/200401/01kigyo.html
名前の通り、敷地内にはキャナル(運河)が流れていますが、すぐ横には那珂川も流れているし、かの有名な中洲もすぐ側です。要するに川の側ってコトですね。工場と言えば川の側。カネボウの本拠であった墨田区鐘ヶ淵も隅田川と荒川に挟まれた土地です。カネボウって「鐘ヶ淵紡績」の略ですよ。
実際、福岡市中心部はかつてほとんど海だったことが古地図でも証明されています。こちらのサイトが分かり易いのではないでしょうか。
http://y-ta.net/fukuoka-kamakura/
つまり、福岡城址とJR博多駅に挟まれたエリアは中世まで海だったと。現在は福岡市街の中心部にある住吉神社にもこんな古地図の複写がありました。上下逆さまにご覧下さい。クリックで大きくなりますよ。


長浜は細長い浜だから長浜なんですね。いや、それは別の話だ。大阪にも住吉大社がありますが、全国にある住吉神社は住吉三神を祀っており、海や航海の安全を司る神様なのです。「すみよし」とも「すみのえ」とも読みますが、海を祀る神社です。そして、大抵は海沿いに建てられていました。博多の住吉神社も大阪の住吉大社も今では内陸部ですが、かつては海に面して建てられていたのです。


さて、ここで私が問題にしたいのは「劇場と川の関係」です。私の個人的な調査によれば、日本にある劇場の半分は川沿い、もしくはかつて川があった場所沿いに建てられているのです。ちなみに残りの1/4は大名屋敷地の跡である高地に、残りの1/4はそれらと全く関係なく企業の都合で建てられています。こちらはまたいずれ書きたいと思いますが、とにかく劇場は川の側に建てられるコトが多いのです。
かつて、俳優は「河原者」と言われていた時期がありました。河原は無界の場所であり、芸能や商業の場所であった名残から、繁華街は川の側にあることが多く、それが劇場と川の関係になっているという説があります。網野善彦さんや中沢新一さんもその説ですね。だからこそ、人が集まる劇場は川の側に多いのです。

キャナルシティ劇場は先ほど書いたように那珂川の東。そしてサンシャイン劇場は、今は暗渠となっている水窪川の北。水窪川は東急ハンズ裏の美久仁小路を水源に護国寺を回り込んで神田川に注いでいました。
サンケイブリーゼホールは近所の「桜橋」や「出入橋」という地名の通りかつては曽根崎川(蜆川)と呼ばれた淀川の支流北側に建っています。蜆川は新地を突っ切って流れていました。その辺りは昔からの繁華街です。
ほら、三劇場とも川の横でしょ。

さて、残りの二劇場と川との関係が気になるトコロですが、今回はココまで。最後に、ブリーゼタワーの写真を載せておきましょう。




どう、この作り物感。いや、建築ですから作り物なんですけど、なんかCGっぽい。最近の美麗なゲームの建物っぽい。一切加工せずにこの感じなのですよ。あまりに面白いのでちょっと大きく載せちゃいました。甘栗むいちゃいました。