2011/09/07

テシタル地上派 011 茅ヶ崎の旅の巻

ストロングレフル!
ああ、ごめんなさい。なんか最近あのCM気に入ってるのよ。
天海ねえさんと浩介さんの二人とも可愛らしいよね。ただ、じゃああの商品買おうと思ったんだけど、いざお店に行ったら商品名が思い出せなかったんだよね。缶チューハイは種類が多いからさ。サントリーの「-196℃ ストロングゼロ」だったんですね。
あと、松本親子の「ゼロの頂点」のCMも好き。

さて、なんの話でしたっけ。そうだ茅ヶ崎だ。第六天神社にお詣りするために人生で初めて茅ヶ崎に行った話ですよね。茅ヶ崎。サザンオールスターズの歌詞の中でしか聞いたことのない街。なんか、湘南にある街。サーファーが多い街。国道一号線沿いに、ひいては東海道沿いにある街。相模川河口にある砂洲に守られた風光明媚な街。ええと、前々回のコピペですんません。
東海道の藤沢宿と平塚宿の間にある街で、相模川の河口砂洲と相模台地で形成されています。湘南海岸の海岸線が綺麗なんですよ。風光明媚な地として昔から愛されていたようです。富士山もよく見えますしね。江ノ島も近い。
東海道沿いにあるってコトはJR東海道本線沿いにあるってコトですから、新宿駅からスパッと行きましょう。どうせなら湘南新宿ラインでね。湘南新宿ラインは実は東海道線ではなく横須賀線を走っており、ココは元々貨物線だったんです。途中で東海道新幹線と併走したりしますので、中々楽しいラインです。コレを使えば新宿から乗り換え無し、約一時間でもう茅ヶ崎駅です。

茅ヶ崎駅から真西に延びている商店街「エメロード茅ヶ崎」を抜けると十間坂交差点で国道一号線、すなわち東海道に出ます。東海道沿いには赤いトタン屋根の旧家が目立ちます。

そのまま一号線沿いに進むと第六天神社があるのですが、その話は前回書きました。ついでにその周りをグルッと回ってみたのですが、途中でネコが現れ、私の足に胴体をこすりつけながら二周回った後、何事もなかったように去って行ったのが面白かったです。懐くだけ懐いてほったらかしかよ!


お詣りはコレで終わったのですが、せっかく茅ヶ崎に来たのですから海岸にも行ってみましょう。第六天神社から南の海岸に向かう道があったのでそれに沿っていきましょう。この辺りは道ばたに道祖神やら稲荷のお堂やらがやたらあったのが印象深いですね。旧東海道沿いにはそういう街が多いようです。

南湖と呼ばれる地域を南にズッと抜けますと茅ヶ崎の海岸です。西浜海岸のちょうど茅ヶ崎漁港がある辺りに出ました。この漁港はちょっと海に向かって突き出した防波堤で囲まれており、釣具屋さんや釣り船屋さんが多いのですが、この漁港を境にして西側が波乗り場、東が海水浴場に分けられているようです。
この西浜に来るまでにも多くのサーファーとすれ違いました。みんな自転車に直接サーフィンボードを取り付けられるアタッチメントを付けて、海水着のまま山側に走ってきていました。つまり、その日の波乗りを切り上げて帰るところだったんですね。
海岸ではざっと20人ぐらいのサーファーが波に乗っており、時々訪れる大波に上手く乗っていましたが、周りの会話を聞いてみると「いやー、今日は良い波だったよ。もう終わったけどね」みたいな会話だったので、午前中は相当良い波が来ていたようです。

そのまま海水浴場側に砂浜を歩いてみたんですが、こちらは逆に波が高すぎて遊泳禁止。夏休み最後の日曜日だったので多くの家族連れが泳ぎに来ていたのですが、みんな波打ち際で遊ぶ程度にとどめていたようです。


しかし、海岸はやはり日射しがキツイですね。遮る物がないから。ここまで直射日光を浴びながら歩いてきた私ですが、そろそろ限界です。木陰沿いに駅に戻るとしましょう。

海岸から駅に戻る途中、茅ヶ崎市文化資料館とか市立図書館とか高砂緑地(川上音二郎の別荘跡)に寄りながら、名高い「サザンストリート(サザン通り商店街)」も歩いてみました。サザンオールスターズの桑田佳祐さんゆかりの商店街として有名なようです。でも、そのまま駅に出たら同じ南口には「雄三通り」ってのもありました。もちろん加山雄三さんにちなんだ通り名です。私より上の世代には茅ヶ崎と云えば上原謙、加山雄三親子だったんでしょうね。


茅ヶ崎駅からまた同じコースを戻るのも癪だったんで、茅ヶ崎駅が始発のJR相模線に乗り、相模川沿いに北上して海老名駅で小田急に乗り換えて新宿に戻りましょう。
海老名市と云えば相模国国分寺跡があり歴史も古く、大山街道、矢倉沢往還などの街道沿いでもあり、また東名高速道路の海老名サービスエリアもありますので、古くから交通の要所として栄えた街です。あと、最近ではマスコットキャラクターの公募で落選した「えびなさん」が話題になりましたね。
http://news020.blog13.fc2.com/blog-entry-1275.html
この海老名駅前が凄い! 小田急海老名駅の東側に開けた「ViNA WALK」という複合施設がハンパ無く広い! どれほど広いかって、園内を機関車型のミニトレイン「ビナポッポ」が走るくらい広い! 一番奥の6番館にあるTOHOシネマズの看板が霞んで見えるほど広い!


なんだろう、郊外型都市として正常な進化を遂げているのだとは思いますが、とにかく広かったのが印象的です。
あと、国分寺にあったと言われる七重塔の原寸復元模型が場違い感を増しているのも面白い。海老名市、侮りがたし!


小旅行気分で行った茅ヶ崎ですが、普通に茅ヶ崎とか海老名とかから東京に通勤している方々も多いのでしょうね。小旅行気分とか言って失礼いたしました。それほどまでに関東は広いってコトですよ。そんな関東を舞台とした「髑髏城の七人」東京公演、いや関東公演も無事に幕が開きました。このまま無事に千秋楽まで突っ走りたいと思います! この関東荒野で知らぬコトなど何もない! 私がな! 特に凸凹に関してはな!

ってコトで、ストロングレフル!

2011/09/02

渋谷駅が!

今日、劇場に行くために渋谷を経由したら、渋谷駅がこんなコトになっていましたよ!


なんだこりゃ!
今までも色々と駅貼りとかされてきましたけど、これは最大ではないでしょうか。思わず慌てて写真を撮っちゃいましたが、周りの人々は特に注意を払っていなかったのが悲しいですな。
で、ハチ公側にはまた別の幕が下がっているんだそうですよ。
なんか凄いですねえ。

とか思いながら渋谷駅を歩いていると、駅ナカにこんな店が!





日清どん兵衛のお店が!
時間がなくて入れなかったのですが、どん兵衛を食べさせるお店なんでしょうか?確かに、最近のどん兵衛はクオリティがかなり上がっていますからね。一度食べて貰えば好きになって貰えるという自信があるからこその駅ナカ店なんでしょう。
いや、ホントに美味しくなってるって! 特にうどん。麺が美味しくなってるんですよ。一度お試し下さい。

2011/09/01

ソニー新製品!

ついにソニーがタブレットを出しましたね!
なにこのオシャレなデザイン!特にフロントパネルが裏側までグルッと巻き込まれている辺り。側面のボタン類も誤作動を起こさないように引っ込んでいるのも良いよね。
確かにオシャレだし、Reader書籍が読めたり、初代PSゲームが遊べたりするのがソニーっぽい。けど、買わないよ。

同時にサムソンもgalaxyシリーズのタブレットやら微妙なサイズのスマフォを発表したりもしています。

でも!
私が今一番注目しているのはこちら!
ヘッドマウント3Dディスプレイ!
これなら確実に立体視できるし、3Dメガネも要りません。ていうか本体がメガネみたいなもんだからね。ある意味、裸眼立体視。
ただ、これが裸眼と言えるかどうかは難しいけど。


そんな中、アップルの社員がまた新型iPhoneをバーで紛失したらしいですよ。
またかよ!
またバーに置き忘れたのかよ!

テシタル地上派 010 第六天神社の巻 その二

さて、前回の続き。すぐ書いちゃうけど。
現在東日本に数少なく残されている「第六天神社」は、元々は第六天魔王(他化自在天・波旬)を祀っていたのに、神仏分離令によって祭神を代えざるを得なかった、という話でしたね。
中には「第六・天神社」と分けて読み、天神さま(菅原道真)として地元民の信仰を集めている第六天神社もありました。杉並区の高井戸にある第六天神社もそうでした。なぜそれを知っているかと言いますと、最近お詣りに行ったからですね。
井の頭線高井戸駅からちょっと南にあるこの神社の祭神は例によっておもだるさま・かしこねさまとなっており、この二柱が祭神ではありますが、地元の方には天神様と言われているそうで、境内にも合格祈願の絵馬が祀られていました。こりゃ学問の神様扱いですな。
ちなみにサイトはこちら。
http://www.shimotakaido.org/tenjinja/index.htm
なにしろURLが「tenjinja」ですからね。

で、色々と検索しているウチに茅ヶ崎にある第六天神社に行き着いたというワケです。こちらの祭神もおもだるさま・かしこねさまと書かれているのですが、紹介されているこちらのサイト
http://www.jinja-fan.com/109kanagaw/10467822384.html
には本来の第六天魔王が祀られている(が形式上はおもだるさま・かしこねさまになっている)っぽいコトが書かれていたんですよ。ていうか、「本地垂迹説 (ほんちすいじゃくせつ)」という説(仏教の神様は神道の神様に一対一で対応するという説)では他化自在天はおもだるさま・かしこねさまに対応しているの で、同じ事を言っているのですけどね。

ええと、ちょっとややこしいかもしれません。とりあえず、現存する第六天神社の中で、一番他化自在天を祀っているっぽい神社が茅ヶ崎にあったというコトだけご理解下さい。
じゃあ、行こうじゃないの。茅ヶ崎に!



JR茅ヶ崎駅から西に約15分。一号線沿いに、つまりは東海道沿いに茅ヶ崎第六天神社はあります。創建は新田義貞の鎌倉攻め(鎌倉時代)の頃とも江戸時代とも言われております。鳥居の横に由緒書きがあり、そこには「あらゆる喜びを与えてくれる法力を持つ神」と書かれておりまして、やはり他化自在天が祀られているっぽいですね。
一通りお詣りした後、社務所にてお守りを買い求め、ついでにいくつか質問をしてみました。やはり、元々は他化自在天・第六天魔王を祀っていたようです。昔はこの辺りでも自宅で個人的に第六天魔王を祀っていた旧家もあったのだとか。
また、別の紹介サイト
http://www.m-y-star.com/shrine/tiga_dairokutenn/dairokuten.shtml
では、その由来について不明な点もあるというようなコトも正直に書いてあり、どうやらよく判らないというのが本当のトコロのようです。ですが、まあ、多分大元は他化自在天なんじゃない? 多分そうだよ! いろんな言い伝えを合算すればそういうコトだよ!

とか思いましたが、やはりちょっと不安に思ったので地元の図書館にて調べてみました。茅ヶ崎市立図書館に収蔵されている「十間坂の郷土史」(篠田貞太郎編/郷土愛好会)を当たってみますと、「江戸中期以後に建立と考えるのが妥当」とか「金剛院の守護神として建てられた」とか書かれており、ご祭神については「本来、第六天は沙舎跋堤と云い、訳して他化自在天と云う」とか「御祭神も仏神ではまずかろうと変更された」とも書かれているので、元々は他化自在天を祀っていたと思われます。ほらやっぱり!


では、なぜして第六天神社にお詣りしたのか? それは「髑髏城の七人」において私が第六天魔王を名乗る人の配下に居るから! そして余りにも周りに厄災が続いているから!
とりあえず、これ以上トラブルが起こりませんように、と祈らせて頂きました。困った時の神頼みというじゃありませんか。

で、ついでに茅ヶ崎の街をふらふらと歩いてみました。その話はまた今度。

2011/08/31

テシタル地上派 009 第六天神社の巻 その一

「髑髏城の七人」大阪公演と東京公演の合間、我々役者はお休みを頂きまして、まあ中には仕事が入っているゲスト陣もいらっしゃいましょうが、少なくとも私はお休みでして、芝居を見に行ったり部屋を片付けたり病院に行ったりゆっくり休んだり、色々としておりました。

そして私は今、茅ヶ崎におります。茅ヶ崎。サザンオールスターズの歌詞の中でしか聞いたことのない街。なんか、湘南にある街。サーファーが多い街。国道一号線沿いに、ひいては東海道沿いにある街。相模川河口にある砂洲に守られた風光明媚な街。
後半、単なる地形マニアの歴史と地形による興味の方が勝っちゃっていますが、まあとにかくそういう街です。東海道の藤沢宿と平塚宿に挟まれた単なる農村と漁港の街でしたが、その海の恵みによる海水浴とサーフィンの街として、そして何よりもサザンオールスターズ(特に桑田佳祐さん)の愛する街として近年有名になった街です。

何故私がそんな茅ヶ崎を訪れたのか。泳ぎに来たのか? 波に乗りに来たのか? そんなワケはありません。自慢じゃありませんが、海で泳いだ最後の記憶は大学生の時です。子供の頃でも、夏には海が良いか山が良いかと問われれば即座に山と答えてしまった私です。山登りの方が好きだったんです。加えてアトピーだったので、荒れた肌を晒したくなかったのも理由の一つです。いまだに人前に肌をさらすのには抵抗があります。サーフィンなんて一度もしたことがありませんさ。
そんな海嫌いな私が茅ヶ崎に行ったのですから、当然海が目的ではありません。茅ヶ崎市十間坂にある「第六天神社」が目的です。第六天神社? 聞き慣れない神社ですね。稲荷神社とか氷川神社とか八幡神社ならどこにでもあるでしょうが、第六天神社とは聞き慣れないかもしれません。しかし、かつては日本中に多く祀られていたらしいのです。それがなぜ数少なくなってしまったのか。

ある程度歴史に詳しい歴女のお姉様方なら、織田信長が自らを「第六天魔王」と名乗ったという話を聞いたことがあるかもしれません。仏教に於いて世界は三界(無色界・色界・欲界)に分類されます。「三界に枷無し」の三界ですね。無色界と色界、そして欲界の上の方までが天界。欲界のなかばが人間界で、下が地獄界です。欲界上方の天界の部分が「六欲天」で、神様でありながら欲にとらわれる六つの天界を指します。この六欲天には四天王とか兜率天とかが居るのですが、その最上位、つまり色界のすぐ下に居るのが「他化自在天(たけじざいてん)」、すなわち下から数えて六番目なので第六天なのです。
この他化自在天というのは欲界の最上位であり、波旬(はじゅん)という名前なのですが、これを別名で「第六天魔王」と呼ぶのですね。身の丈二里(約8km)、寿命も16,000年(ただしその一日は人間の1600年に相当する)という想像を絶するサイズ。他人の快楽を自在に自分の物にするコトができ、仏道修行者を仏法から遠ざけようとする魔王であり、その性格からヒンドゥー教の破壊神・シヴァとも同一視されます。キリスト教で言えばサタンとかメフィストフェレスに当たりますかね。
その破壊神的部分を信長が気に入って、それまでの常識や価値観を破壊する姿勢(常備軍、商業重視、宗教弾圧)をもって自らを第六天魔王と称したと言われています。要するに全てを破壊してやるぜ、という意思表示なのですね。まさに信長にはピッタリのイメージです。史実かどうかは疑わしい物も有りますが、とりあえずイメージには合っているってコトですよ。

実際に第六天魔王の法力は強かったらしく、全国に多くの「第六天社」によって祀られたり、個人的に信仰されたりもしていたようです。しかし、信長の死後天下を取った豊臣秀吉がその強力さを恐れ、全国の第六天社を弾圧し廃社に追い込んだともいいます。よって、西日本では第六天神社は皆無に等しく、東日本にいくつか残されているだけだとか。

これが第六天神社と信長、秀吉の因縁。で、それとは別に神仏分離令による数の減少もあったそうです。
そもそも仏教の神様である他化自在天が、神道である神社に祀られているというのもおかしな話でしょ。昔は神仏混淆といって、仏教の神様も、神道の神様も一緒くたに考えられており、同時に祀られていたりもしました。寺と神社がセットで建立されたり。別当寺などがそうですね。
それが明治初期の神仏分離令によって寺と神社が厳密に区別されることになり、一緒に立っていた寺と神社が離されたりしました。また、神仏習合でごっちゃに祀られていた祭神も修整され、神社では仏教の神を祀ることはできなくなりました。
なので、東日本に数少なく残された第六天神社は祭神と共に名前を変えた例も多かったようです。
そして、現在第六天神社という名前を持つ神社は関東に十社ほどあるようなのですが、神仏分離令の時にそのほとんどが祭神を「おもだるのかみ・いもあやかしこねのかみ」の二柱に変更したそうなのです。この二柱は日本神話に於ける神代七代の六代目であり、それでまあ「第六天」に当たるってコトで祀られているのです。ちなみに七代目がかの有名な「いざなぎ・いざなみ」ですよ。

ああ、第六天の説明だけで長くなっちゃった。ので、続きは次回。
ちなみに、本稿は色んな資料をかみ砕いて説明しているので正しくない場合もありますので、その点だけはご了承下さい。ていうか、私の説明はいつもそうなんですけどね。