ええと、バタバタしているウチに「シレンとラギ」の東京公演が始まっていますよ。あ、大阪公演も無事に終わりました。私も元気です。そういえば最近天気が不安定ですよね。
バタバタし過ぎて近況報告がとっちらかってしまうほどですが、それは舞台のせいではなくて、空いた時間に舞台を見に行って飲み会に参加してしまっているからですね。自業自得です。
おかげさまで「シレンとラギ」はほぼ満席の状態でやらせて頂いておりまして、本当に有り難い話です。しかし、最近見に行っている舞台では、良い芝居なのに空席が目立ってしまっているのが残念です。まあ私が行くのが平日であるのも大いに関係しているかとは思いますが、それにしても勿体ない話です。
なので、そのうちのいくつかをご紹介して、少しでも動員に繋がればなあとか思いながら書いてみますよ。
まずは演劇集団キャラメルボックス「無伴奏ソナタ」。
http://www.caramelbox.com/stage/mubansou-sonata/
オーソン・スコット・カードの短編を原作としたSFというかファンタジーというか、でもヒューマンドラマでもある作品です。あらすじは公式サイトをご覧戴くとして、音楽の天才がある事件により音楽を禁止されるという、実に悲しくもどかしいストーリーです。
原作のオーソン・スコット・カードは「エンダーのゲーム」シリーズで有名な、私も大好きな作家です。元は短い小説ですが、それを上手く広げながら丁寧に描いていきます。シンプルなセットと効果的な照明も印象的で、演劇好きはもちろん、音楽好きにも共感を持って頂ける作品だと思います。
東京公演は終わってしまいましたが、神戸公演は6/2〜4に新神戸オリエンタル劇場にて。
次は青山円劇カウンシル#5〜true〜「リリオム」。
http://www.nelke.co.jp/stage/liliom/
こちらはハンガリーの作家モルナール・フェレンツが百年前に書いた戯曲を、映画俳優と小劇場俳優の混成メンバーで完全円形に仕上げた舞台。少々変わった構成にはなっておりますが、こちらも丁寧な描き方が印象的でした。飛び飛びの時間軸の中で、乱暴者である主人公・リリオムの内包する不器用な優しさが少しずつ立ち上がり、きらめいていく様はお見事です。
こちらは青山円形劇場にて6/3まで。
最後は入江雅人グレート一人芝居「マイ クレイジー サンダーロード」。
http://www.cubeinc.co.jp/stage/info/iriehitori2.html
ご存じ入江雅人さんの一人芝居第三弾。最近は特に業界内で大評判となり、演劇関係者の間で語り草となっているシリーズ。ショートコントオムニバスという形態を取ってはいますが、やはりココまでクオリティが高いとやはりこれは「一人芝居」だと思います。
いや、内容はナンセンスコント中心なんだけど、何よりも入江さんの演技力の高さが際立ってるんだよね。で、このタイプのコントオムニバスだとスタイリッシュなのが主流だと思うのですが、全然スタイリッシュではありません。とにかく直球勝負。生身の入江雅人さんが一人で舞台に立っている。その存在感が圧巻です。
こちらも渋谷CBGKシブゲキ!!にて6/3まで。
いずれも今週末に終わってしまう舞台です。いずれも週末はチケットが売れていると聞いておりますので、行ってみたら満席だったという事態もあるかもしれませんが、今週末にお暇にしていらっしゃる方で何か面白い舞台が見たいという方がいらっしゃいましたら、是非に。