「シレンとラギ」の稽古もほぼ終わり、そろそろ大阪に向かおうとしている今日この頃ですが、皆様は如何お過ごしでしょうか。私は、さっき書いたようなこの頃です。
大阪に居る間に季節が変わるから持って行く服とかが難しいんだよね、一ヶ月もあればずいぶん気温も変わりますよ、でも意外と急に寒くなったりもするからね、とか考えながらぼちぼち荷造りを始めています。
さて、そんな中、先日出会った衝撃的なゲームの話をしましょうか。前にも書きましたが、心震えるほどのゲームに出会うのは稀です。良く出来たゲームにはよく出会いますし、面白いゲームもたくさんあります。ハマるほど素晴らしいゲームも年に何本もあります。しかし、「心震えるゲーム」となると年に一本くらいかもしれません。ただ面白いだけではなくて、アイデアが斬新で操作性も良くて世界観が確立しているゲーム。そのようなゲームに出会うと心震えるのですよ。例えば「シムシティ」、例えば「ICO」、例えば「PORTAL」。今までに体験したことのないような手触りがソコにはあるのです。
今回ご紹介したい作品は、それらに比べると小粒だし、やることは単純だし、なによりもプレイ時間が短い。ただ、その空気感は相当に素晴らしいです。ちょっと説明しにくいのですが、なぜか心震えてしまったのだからしかたがない。
その作品の名は「風ノ旅ビト」。
http://www.jp.playstation.com/scej/title/kazenotabibito/
PS3のオンライン配信専用タイトルでして、原題は「Journey」。かつて「flOw」や「Flowery」を作ったthatgamecompanyが開発したゲーム。オンライン配信のみなので注目度も知名度も低く、ある程度ゲームが好きな方でも知らない場合が多いのでは無いでしょうか。ただ、一部ではかなり前評判も高かったのです。気になる。気になる。
評判では、私の大好きな「ICO」っぽいカンジ、との声もあり、これは期待しないわけにはいきません。そしてダウンロードしましたよ。
初っぱなから違和感があります。ダウンロード専売なので、まずマニュアルがありません。何をどうすればいいのか判らない。しかもいわゆるチュートリアル(入門編)もない。何やら広大な砂漠にポツンとプレイヤーらしきローブを着たヒトっぽいものがいる。このヒトを操作しろというのか。
するとコントローラのマークが出て、なにやら振れという。振ると視線が移動する。周りを見回すと、見渡す限りの砂漠の一ヶ所に何やら見える。とりあえずあそこに行ってみよう。サクサクと砂漠を走る。砂山を登る重さ、砂山を滑り降りる軽さ。
砂丘を登り切ったらタイトルが出た。
と、説明はココまで! この後は実際にプレイして確かめて戴きたい。このゲームの面白さは触って初めて判るのです。説明するのは野暮です。その不思議な空気感をご自分で紐解いて下さい。
このゲーム、基本的に文字が出てきません。ほとんど説明されません。「なんかこうなんじゃないかな?」という推測だけが頼りです。こうなんじゃないかな?→ああこうなった→じゃあこうしてみよう、という手探りの連鎖です。
普通のゲームなら、取説を読んでどうすれば良いかを知るし、取説を読まなくても大体どうすれば良いか判るし、チュートリアルをすれば簡単に理解できます。で、触っている内にコツが判って、コツが判ればどうすれば勝てるか、あるいはハイスコアが出るか、または効率よく攻略するか、を考えます。
しかしこのゲームではその常識が通用しません。何しろやれることが数少ない。しかもハッキリとした攻略対象もない。とにかく前に進むことだけが目的です、多分。なぜ前に進むのか。それは「気になるから」です。とにかくこのゲームの原動力は「気になるから」なのです。
あなたの「気になる」感を頼りに、とにかくいろいろやってみて下さい。そこになにか不思議な手触りがあるはずです。お値段は1,200円。ガッとプレイすれば4時間くらいで終わっちゃうかもしれません。値段の感覚は人それぞれですから高いと思うかもしれません。でも、きっと気に入って戴けると思います。
説明はしないと言ったけど、ちょっとだけアドバイスを。
いくつかの章立てになっていますが、それぞれは大きな箱庭になっていますので、急いで進まずに色々歩き回って色々遊んでみて下さい。もちろん「なんか気になるトコロ」をね。
もう一つ。時々、同じような姿をしたヒトが現れて気ままに動き回ります。どうにも動きが気まますぎます。ええ、そうなんです。そのヒトは、世界のどこかで今現在遊んでいる誰かなんです。うわー! これって凄くないですか? ぜひちょっかい出してみたり一緒に歩いたりしてみて下さい。なにか反応があるはずです。そう、今あなたは世界の誰かと一緒に冒険しているのです。誰かは知らないけど。
そんな「風ノ旅ビト」。PS3を御持ちの方にはぜひプレイして戴きたい作品です。
大阪に居る間に季節が変わるから持って行く服とかが難しいんだよね、一ヶ月もあればずいぶん気温も変わりますよ、でも意外と急に寒くなったりもするからね、とか考えながらぼちぼち荷造りを始めています。
さて、そんな中、先日出会った衝撃的なゲームの話をしましょうか。前にも書きましたが、心震えるほどのゲームに出会うのは稀です。良く出来たゲームにはよく出会いますし、面白いゲームもたくさんあります。ハマるほど素晴らしいゲームも年に何本もあります。しかし、「心震えるゲーム」となると年に一本くらいかもしれません。ただ面白いだけではなくて、アイデアが斬新で操作性も良くて世界観が確立しているゲーム。そのようなゲームに出会うと心震えるのですよ。例えば「シムシティ」、例えば「ICO」、例えば「PORTAL」。今までに体験したことのないような手触りがソコにはあるのです。
今回ご紹介したい作品は、それらに比べると小粒だし、やることは単純だし、なによりもプレイ時間が短い。ただ、その空気感は相当に素晴らしいです。ちょっと説明しにくいのですが、なぜか心震えてしまったのだからしかたがない。
その作品の名は「風ノ旅ビト」。
http://www.jp.playstation.com/scej/title/kazenotabibito/
PS3のオンライン配信専用タイトルでして、原題は「Journey」。かつて「flOw」や「Flowery」を作ったthatgamecompanyが開発したゲーム。オンライン配信のみなので注目度も知名度も低く、ある程度ゲームが好きな方でも知らない場合が多いのでは無いでしょうか。ただ、一部ではかなり前評判も高かったのです。気になる。気になる。
評判では、私の大好きな「ICO」っぽいカンジ、との声もあり、これは期待しないわけにはいきません。そしてダウンロードしましたよ。
初っぱなから違和感があります。ダウンロード専売なので、まずマニュアルがありません。何をどうすればいいのか判らない。しかもいわゆるチュートリアル(入門編)もない。何やら広大な砂漠にポツンとプレイヤーらしきローブを着たヒトっぽいものがいる。このヒトを操作しろというのか。
するとコントローラのマークが出て、なにやら振れという。振ると視線が移動する。周りを見回すと、見渡す限りの砂漠の一ヶ所に何やら見える。とりあえずあそこに行ってみよう。サクサクと砂漠を走る。砂山を登る重さ、砂山を滑り降りる軽さ。
砂丘を登り切ったらタイトルが出た。
と、説明はココまで! この後は実際にプレイして確かめて戴きたい。このゲームの面白さは触って初めて判るのです。説明するのは野暮です。その不思議な空気感をご自分で紐解いて下さい。
このゲーム、基本的に文字が出てきません。ほとんど説明されません。「なんかこうなんじゃないかな?」という推測だけが頼りです。こうなんじゃないかな?→ああこうなった→じゃあこうしてみよう、という手探りの連鎖です。
普通のゲームなら、取説を読んでどうすれば良いかを知るし、取説を読まなくても大体どうすれば良いか判るし、チュートリアルをすれば簡単に理解できます。で、触っている内にコツが判って、コツが判ればどうすれば勝てるか、あるいはハイスコアが出るか、または効率よく攻略するか、を考えます。
しかしこのゲームではその常識が通用しません。何しろやれることが数少ない。しかもハッキリとした攻略対象もない。とにかく前に進むことだけが目的です、多分。なぜ前に進むのか。それは「気になるから」です。とにかくこのゲームの原動力は「気になるから」なのです。
あなたの「気になる」感を頼りに、とにかくいろいろやってみて下さい。そこになにか不思議な手触りがあるはずです。お値段は1,200円。ガッとプレイすれば4時間くらいで終わっちゃうかもしれません。値段の感覚は人それぞれですから高いと思うかもしれません。でも、きっと気に入って戴けると思います。
説明はしないと言ったけど、ちょっとだけアドバイスを。
いくつかの章立てになっていますが、それぞれは大きな箱庭になっていますので、急いで進まずに色々歩き回って色々遊んでみて下さい。もちろん「なんか気になるトコロ」をね。
もう一つ。時々、同じような姿をしたヒトが現れて気ままに動き回ります。どうにも動きが気まますぎます。ええ、そうなんです。そのヒトは、世界のどこかで今現在遊んでいる誰かなんです。うわー! これって凄くないですか? ぜひちょっかい出してみたり一緒に歩いたりしてみて下さい。なにか反応があるはずです。そう、今あなたは世界の誰かと一緒に冒険しているのです。誰かは知らないけど。
そんな「風ノ旅ビト」。PS3を御持ちの方にはぜひプレイして戴きたい作品です。