2021/02/21

地テシ:194 いよいよダイラブ終わるよ! の巻

現在公演をしている、下北沢で演劇をしている、このような世情でも舞台が上演できる喜びをかみしめている、悪い芝居「今日もしんでるあいしてる」も、いよいよ本日2/21が千秋楽です。

まさに今のそんなエンターテインメントの現場を描いてもいる今作ですが、まさに今の世情をも描いてもおります。今しかできない演劇。本当はこのような描き方はしたくないのは山々ですが、それでもこの胸の高まりは抑えられないのです。そんな演劇がいよいよ千秋楽を迎えます。
初日前には日によっては残席もたくさんあった公演ですが、皆さまのクチコミやSNSでのご宣伝の効果によりまして、結果的には全公演がほぼ満席(といっても50%使用ですが)となりました。ありがとうございます。

しかし! これで終わりではありません。本日の千秋楽公演が終了した後、「配信用特別撮影版」のデジタルリリースが始まります。始まる予定です。予定でした。ええと、ちょっと遅れることになりました、すみません。あまりにもイイ感じで撮れてしまったので、編集に時間を掛けているようです。
そのかわり、配信期間が三月いっぱいまで延びるようです。一度お買い求め頂ければ、三月末まで見放題です。そんな配信用特別撮影版のチケットはこちらです。

これはただの配信公演ではありません。この配信のために特別に上演・撮影され、特別に編集されたバージョンですよ。このバージョンのディスクでの販売予定はありませんので、約一ヶ月の配信期間を終えるともう見るコトができないかもしれない特別版です。
本編をご覧頂けなかった方にも作品をお楽しみ頂けるだけでなく、ご覧頂いた方には別の角度からの、別の視点からの作品をお楽しみ頂けるという、なんともお得なバージョンとなっております。

実は、休演日の一日を丸々使って、劇場に居られる時間を最大限みっちりと使って撮影されたんですよ。様々なアングルから撮影するために(いやもうホントに様々な角度から、客席からだけではなく、例えば舞台真下からとか、さらには舞台上で俳優目線からとか)それぞれのシーンを何度も繰り返しながらの撮影でしたので、通常の2、3ステージよりも疲れました。
いや、出番以外は息が抜ける我々俳優部よりも撮影スタッフの方が疲れたはずです。だってほとんど休憩無しで長時間の撮影をしたのですから。いやあ、お疲れ様でした。

配信が遅れてしまうお詫びと言ってはなんですが、ティーザートレーラーを載せておきますね。カッチョイイ! 多分来週の中頃には配信できることになりそうですので、舞台をご覧になった方も、ご覧になれなかった方も、ワクワクしながらお待ち頂ければと思います。



そうそうDVDといえば、一昨年末に上演された「明治座の乱 麒麟にの・る」のDVDも発売されたそうです。ていうか、ウチにも届きました。まだ観てないけど。
本編に加えてなにやら特典映像がてんこ盛りの、ディスク6枚組だそうです。多いな! 正気の沙汰じゃないな! 確かにちょっとお高いですが、山ほどの特典もついてカラーブックレットも付いてます。気になる方は是非。

詳しくはこちら

今日で終わる舞台も、これから配信される舞台も、一年以上前に終わった舞台も、様々な形でお楽しみ頂ければと思います。我々演劇人にとっては舞台も記録映像も、それぞれ愛おしいものなんです。このような世情では尚更です。

次に舞台上で皆さまのお目に掛かれるのはいつになるでしょうか。その時を楽しみにしつつ、しばし休息の日々を送りたいと思います。
しかも、そんな休息にうってつけのアレを手に入れられそうなんだよね! そう、アレだよ! それについては次回! まずは今日の千秋楽だな! 色んなコトに気をつけて頑張ります!

2021/02/16

小田急線が一部運休になっております

本日2/16(火)のダイラブは下北沢本多劇場にて14時開演の一回公演ですが、10:30の段階で新宿〜新百合ヶ丘間の運転が見合わせとなっております。
 
昼過ぎになっても運転再開されないかもしれませんし、再開されてもダイヤが乱れると思われます。本日ご来場予定のお客様におかれましては、お越しの際は京王井の頭線やバスのご利用をお薦めいたします。
 
 ご面倒をお掛け致しますが、カンパニー一同ご来場をお待ちしております。

2021/02/14

地テシ:193 いよいよダイラブ始まるよ! の巻

久しぶりに大きな揺れが来ました。東京都内でもかなりゆれました。皆さまご無事でしょうか。東日本、特に東北地方にお住まいの方は余震にも十分注意して、気をつけてお過ごし下さい。

そしていよいよ本日2/14、悪い芝居「今日もしんでるあいしてる」の幕が上がります。本多劇場です。21日までです。約二時間です。感染予防にも地震にも万全に対策を取っておりますが、どうぞお気を付けてお越し下さいませ。

今作の舞台はなんだか不思議なウィルスが蔓延した世界。負けまいと頑張る人々と、振り回される人々と、その数十年後の人々と。熱い人や可愛い人や、ひねくれた人や愛らしい人や、冷めた人や面白い人が出てきます。
私も柄にもなく愛を語ったり語らなかったりします。久しぶりの本多劇場です。久しぶりに下北沢に通います。悪い芝居さんとしては初の本多劇場です。

こんなご時世ですので、ぜひお越し下さいとは言いにくいのですが、こんなご時世だからこそ下北沢に来て頂くのもよろしいのではないかと思います。客席は50%使用ですが、心の中では100%です。まだチケットも間に合います。どうぞよろしく願い致します。

あ、今作では配信もございます。しかも、配信用特別撮影版ですぜ! つまり、後日発売されるDVDやBDとも違う、特別な編集版というコトです。そのために休演日に撮影するという手の込みよう。つまり、本番と、特別撮影版と、記録映像版の三種類の楽しみ方ができるってコトですよ。

あと、なんだか可愛いグッズも、通販ですがたくさん用意されているようです。ロンT、フーディー、バケットハット、トートバッグなどなど、ピンクを差し色に使った可愛いヤツ。



詳しくは悪い芝居さんの公式twitterをご覧下さいませ。ちなみに、見終わった後はなぜだかお好み焼きが食べたくなっていると思いますよ。どうぞお楽しみに!

2021/02/07

地テシ:192 ダイラブまで一週間! の巻

悪い芝居「今日もしんでるあいしてる」の初日が一週間後に迫りました。私にとって今年最初の舞台です。緊急事態宣言が延長されている昨今でも演劇ができるのは幸せなことです。ちなみに夜公演でも20時頃には終演する予定です。感染拡大対策も万全に行いますので、よろしければ本多劇場にお越し下さいませ。悪い芝居さんにとっては初の本多劇場公演でもありますよ。


 
「今日もしんでるあいしてる」略して「ダイラブ」は、ええと何故そう略されるのかは作品を観て頂ければ判るのですが、ある特殊なウイルスが蔓延した当時とその数十年後を描いた、なんとも不思議な人々と不思議な愛に満ちあふれた作品です。
暑苦しいとさえ思えるような熱い人々も、妙に達観したような冷めた人々も、そんな人々に振り回される人々も、なんだかもう可笑しな人々がたくさん登場します。そんな人々のうねりが溢れ出てくるような作品になっております。

そんな個性的な人々がたくさん登場するのですが、参加している人々も個性的です。悪い芝居の劇団員さんたちはもちろん、多彩なゲスト陣がまた個性的なんです。
勢いのある劇団・柿喰う客の牧田哲也さん、モデルの文目ゆかりさん、蜷川幸雄さんの薫陶を受けた内田健司さん、伝説の盛り上げ師・アイアムアイのキムアスさんと井上メテオさん。
愚直な役柄が似合う牧田さんと、さすがの表現力が光る内田さんのお二人は安定感もあって舞台を牽引しています。牧田さんは出番もセリフも多くて大変だと思うのですが、絶大な熱量と繊細な演技で惹きつけます。内田さんは、なんていうんでしょうか、ええと、クセモノ感。妙にフラットだったり静かに炎が燃えていたり。ただ者ではない感が凄いんですよ。

しかし、驚きなのが初舞台のはずの文目さん、キムアスさん、メテオさんのお三方。初舞台とは思えぬ存在感と、初舞台ならではの新鮮さの両方を感じさせる見事さです。
初舞台とは行っても、演劇の現場が初めてなだけで、普段から人前に立つことを生業とされている方々ですから、勘どころというかツボを押さえられるのだと思います。なんていうか、こちらも負けていられないという気持ちをかき立てられる存在なのです。

劇団員の方々も(今回はスタッフとして関わっておられる方々も含めて)難題を要求する山崎彬さんの演出に食らいついて行っているトコロが頼もしい。いやあ、自分が若かった頃のコトを思い出したりするトコロも、この作品のテーマとも重なったりして刺激を受け続けております。

なんだか熱いとか不思議とか愛とか色んなキーワードを書きましたが、堅苦しいところも難しいコトもありません。いや、あるかもしれないけど、可笑しな人々に笑いながら気がついたら愛の深さを感じられるような、そんな作品になりそうです。通し稽古も始まりました。もっともっと面白い作品になると思いますので、よろしければどうぞ本多劇場にお越し下さいませ。
あ、劇場にお越しになれない方でも配信でお楽しみ頂けます。しかも配信用特別撮影版です。皆さまのおうちへ、悪い芝居の作品をお届けします。どうぞお楽しみに!



2021/01/31

地テシ:191 2020年の落ち穂拾い! の巻

ええと現在、悪い芝居「今日もしんでるあいしてる」の稽古中の粟根です。感染対策に最大限の努力を払いながら稽古中の粟根です。初日まで約二週間の粟根です。このようなご時世でも舞台を作れるコトを楽しんでいる粟根です。面白くなりそうなので喜んでいる粟根です。
いやあ、初めて参加する劇団ですが、実は見たコトもない劇団ですが、面白いという噂は聞いている劇団ですが、実際に参加してみるとホントに面白いんです。毎日変化していく稽古を観ているだけでも面白い。個性がバラバラすぎて面白い。それについては本番前に詳しくお伝えしたいと思います。
2/14から21まで、下北沢の本多劇場での上演です。本番期間終了後には配信版も公開されますので、ちょっと気になる方は公式HPでチェックしてみて下さいね。

さて、そんな稽古で中々に忙しい日々でして、中々にゲームも進まない日々です。正直に言いまして、ここに書くような記事もない日々です。
ですので、今日は昨年後半に撮った写真の落ち穂拾いでもしてみましょうか。街中で見つけて、ちょっと面白いと思って撮った写真たち。その一部をご披露致しましょう。

まずは西新宿あたりで撮った、地面の写真。いや、地面じゃないな。真ん中あたりに何かいますね。



スズメだ。これはスズメですね。11月頭なのでそろそろ寒くなってくる頃です。ひょっとしたらこの鉄板の上が意外と暖かかったのかもしれません。



これだけ寄っても微動だにしませんでした。羽を膨らませて空気を含んで断熱をしていますから、結構寒かったのでしょう。可愛いなあ。踏まれないように気をつけてね。

同じく西新宿あたりで取り壊されていた木造住宅。私は取り壊されている建築が好きでして、なんでなのかは判りませんが、取り壊されている途中とか建築途中とかの建築を観るとつい観てしまうのです。そして写真を撮ってしまうのです。



なんかこの、断面図っぽい感じが好きなのかもしれません。しかも取り壊されている建物の場合、そこで過ごしてきた人々の様子まで伺えるから面白さを感じるのかもしれません。取り壊されるってコトは、そこにまた新しい建物が建つワケでして、そんな解体と再生のドラマを見ているのかもしれません。

解体と再生といえば再開発です。現在、都道420号鮫洲大山線という道路が整備中でして、通称「環状6.5号線」なんて呼ばれてタモリ倶楽部でも取り上げられたりしています。品川あたりから戸越、五本木、三宿、笹塚、中野、板橋中宿を繋ぐ整備道路でして、まだまだブツ切れですが順次建設中です。
そんな環状6.5号線(6号線は山手通り、7号線は環七)の、東北沢あたりで見つけた整備中の写真。



右側の道路が環状6.5号線でして正面の空地が道路拡張予定地。おそらくこの空地は、左に見えている宇田川木材さんの倉庫跡地なんだと思いますが、それにしてもどうして壁の根本だけが残されているのでしょう。まったく意味が判りません。
いずれ道路が整備されてしまえば、この壁の根本も撤去されてしまうのでしょうが、なんだかこれもまた解体と再生の名残のような気がして撮ってしまいました。なんだかいとおしくてね。

そんなこんなの日々。ではまたお会い致しましょう。