2020/10/18

地テシ:175 「浦カチ」からの「照らす」への旅! の巻

二週間に渡って上演して参りましたヴィレッヂプロデュース2020 Series Another Style「浦島さん」「カチカチ山」が無事に終わりました。
我々の「浦島さん」だけでなく、「カチカチ山」チームも昨日千秋楽を迎え、2チームとも無事に走り終えるコトができました。ご来場頂きましたお客様やライブ配信をご視聴頂きました皆様、そして気にはしていたけどもご覧頂けなかった皆様も、どちら様もありがとうございました。

様々な制約の中、本当に上演できるかどうかも判らないまま、少ないキャストと多くのスタッフとで走り抜けてきました。当分の間はもう立てないと思っていた舞台にも立てました。誠にありがとうございます。
今はもう、とにかく無事に最後まで上演できたことでホッとしております。全てのお客様と全てのご視聴者さまと全ての関係者に感謝を申し上げます。
あまりのセリフ量の多さに毎日セリフを間違い続け、結局千楽まで間違い続けました。こんなことは初めてですが、これを反省材料として今後も精進して参ります。ちなみに、千楽と縁起を担いだ方の表記にしたのは、文字の中にが入っているからですよ。

通常の演劇公演ですと千秋楽の後には打ち上げがあったりするのですが、もちろんそんなものはなく、夕方にはもう自宅にいてボーッとしたりしておりました。これも新しいスタイルなのかもしれません。
まあとにかく無事に終わったことにホッとして、ちょっと仮眠をとったりしました。気は張っていても身体は疲れていたんでしょうねえ。こんな千秋楽も初めてですが、まあいいでしょう。

「浦カチ」の幕は降りましたが、「浦カチ」のグッズ販売はこれからです。両A面の浦カチ共通パンフレットや可愛いイラストの一筆箋、マスク、風呂敷など、多数のグッズをご用意しております。販売は10/19よりイーオシバイドットコムにて。どうぞよろしくお願い致します。


さて、一つの舞台が終わったところで恐縮ですが、すかさず次の舞台の告知です。ノックノックス「照らす」は10/31。一日限りの上演で、しかも劇場公開はなくオンラインでの配信のみですが、一週間ほどはアーカイブでご覧頂けます。視聴チケットの販売についてはこちらからどうぞ。

五人の男女と四人のミュージシャンによる朗読劇ですが、ただの朗読劇ではありません。モヤモヤと、暖かさと、痛みと、安らぎと。様々な感情が立ち上っては消えていくような作品です。
先日、オンラインでの顔合わせと本読みがありました。これも新しいスタイルなのでしょう。なかなか新鮮な体験でした。オンライン配信のみとはいえ、我々としては通常の舞台を行うのと変わりはありません。キチンと稽古をして精度を上げていきたいと思います。
ちなみに、そのオンライン顔合わせの時の写真がこちら。



みんなが笑顔なのに私だけ真顔なのは、バーチャル背景のカエルさんたちの顔を上手く手のひらに載せようと試行錯誤していたからです。笑うタイミングを逸しました。


半年間も舞台に立っていなかったのに、この10月には二作も舞台に立つことができます。なんともありがたい話です。毎度の事なんですが、舞台って大変なんですけど、楽しいんですよね。10月下旬も大変を楽しんでいきたいと思います。



2020/10/15

地テシ:174 「浦カチ」グッズもあるよ! の巻

ヴィレッヂプロデュース2020 Series Another Style「浦島さん」「カチカチ山」もそれぞれ残りのステージが少なくなってきました。先週始まったのに、今週でもう終わり。いや、通常の演劇公演ではこれが普通なのですが、近年の新感線では旅公演も含めて2〜3ヶ月、70〜80ステージとかあったりするもので、さすがに短く感じますね。

とはいえ、出演者全員が全力で立ち向かっております。スタッフも全力です。今作では回り舞台、いわゆる盆による演出が行われておりますが、あれって人力で回しているのですよ。舞台後方にいる男性スタッフが二人がかりで回しているのです。もうそりゃ大変です。残りの数ステージも無事に怪我無くできますように。

それでね、前回も書きましたが今作では会場ロビーでのグッズ販売がありません。会場では販売しませんが、10/19よりイーオシバイドットコムにて販売されます。そしてもう予約を受け付けております。
どのようなグッズが売られているのかは上記のリンクでご確認頂きたいのですが、両A面の浦カチ共通パンフレットや可愛いイラストの一筆箋、マスク、風呂敷など、多数のグッズをご用意しております。

今日は、その中から一筆箋についてお話し致しましょう。まあ、小型の細長い、短冊みたいなタイプの便箋ですね。親しいご友人にお手紙を出すも良し、メモのような使い方をするも良し。短冊のように願い事を書いて壁に貼ってみるのもいいかもしれません。サイズが手頃なので、様々な使い方が考えられます。


パンフレットの上に置いた二種類の一筆箋。それぞれの下部には浦島さんと狸が、そして乙姫さまと亀と兎がプリントされています。

ちなみに、ここで描かれている亀の手には指と爪が書かれていて、本編をご覧頂いた方には感慨深いと思いますが、ここで書かれているのはおそらく玄武というか神亀じゃないかな。だから問題ありません。

なお、両A面パンフレットというものが気になる方もおられるかもしれません。両A面というのは両面とも表紙と言うことでして、クルッとひっくり返すとそれぞれの表紙が現れます。つまり、丁度真ん中の見開きでは上下逆さまの文が出逢うのです。
御伽話がモチーフですから全体的に和紙的な、和装本的なデザインとなっておりますが、タイトルの部分には厚めのニス塗り加工が成されていて、つやつやした光沢があって高級感を醸し出しております。


ね、タイトルの部分に照明が反射しているでしょ。つやっつやなんです。いつものパンフレットよりも小振りで読みやすく、個別インタビューもたっぷり、稽古場写真もふんだんに使われておりますので、今作の思い出として是非ともお買い求め下さいませ。

さて名残惜しくはありますが、残り数ステージ、大事に上演していきたいと思います。劇場で、あるいはオンラインで、どうぞお楽しみ下さいませ。



2020/10/11

地テシ:173 「浦カチ」始まったよ! の巻

ヴィレッヂプロデュース2020 Series Another Style「浦島さん」「カチカチ山」が始まって一週間。いつもの新感線東京公演ですと一ヶ月以上続くこともありますが、今作は二週間ですので、これで半分が終わったことになります。
上演時間は約80分ですし、しかも全日1ステージなのがありがたいのですが、その1ステージの消耗度が半端ないので、そりゃあもう大変です。いまだにセリフを間違えなかったことがありません。つまり毎回セリフを間違っているというコトです。いやあ、面目ない。

しかし、劇場で、例え半分とは言え、実際にお客様に見て頂けるというのは格別ですね。もちろんご来場頂いておりますお客様も様々な対策をして頂いた上でのご観劇ですから、色々とご面倒をお掛けして申し訳ないのですが、それでも生で見てみたいというお気持ちが大変嬉しいです。
そして、毎ステージごとに沢山のお客様にライブ配信でご視聴なさって頂いておりますのも嬉しい限りです。関東圏以外にお住まいの方や、あるいは劇場に行きたくても行けないような皆様にもお楽しみ頂けているのはライブ配信ならではです。毎回、終演後に「今日のひとこと」というミニコーナーを出演者で生配信もしておりまして、その日の裏話や失敗談などもお聞き頂けます。そちらもどうぞお楽しみ下さいませ。

なお、今作では会場ロビーでのグッズ販売がございません。パンフレットやグッズに関しましては、10/19よりイーオシバイドットコムにて販売されます。両A面の浦カチ共通パンフレットや可愛いイラストの一筆箋、マスク、風呂敷など、多数のグッズをご用意しております。すでに予約は受け付けておりますので、ご観劇、ご視聴の思い出が通り過ぎないうちにお求め頂ければ幸いです。


浦島と乙姫と亀と狸と兎が大暴れする池袋。本来ならば若き医者と口出し屋と大人数が大暴れするはずだった劇場で、五人と少数のスタッフで頑張っております。残り一週間。無事に千秋楽を迎えられるように関係者一同、更に気を引き締めて取り組みます。浦もカチも、どうぞ応援して下さいませ。






2020/10/04

地テシ:172 「浦カチ」始まるよ! の巻



さあ! いよいよヴィレッヂプロデュース2020 Series Another Style「浦島さん」「カチカチ山」が始まりますよ! 私にとって半年振りの舞台。オンラインや映像では色々とやりましたが、実際に劇場でお客様を入れての舞台は久しぶりです。大劇場での三人芝居。期待もありますが、緊張もあります。とはいえ、まあ、気負わずにいつも通りやりましょう。



会場は昨年オープンしたばかりの東京建物 Brillia HALL。池袋駅からは北東の方向にあります。池袋駅から東京芸術劇場は西方向、サンシャイン劇場は南西方向ですから、今まであまり向かったことのない方向です。
土地勘に自信が無くて不安な方は、東口駅前(西武のある方)の大通り(明治通り)を左(北)に進んで下さい。左手にパルコを見ながら道なりにグイッと右斜めに曲がった後、また左手にビックカメラ、ヤマダ電機、ホテルthe bを見ながらちょっと行くと、右手にやたらと高いビル(Hareza Tower)がありますので、その角を右に曲がったら正面に見えるのが東京建物 Brillia HALLです。東口から5分くらいです。
このエリア・Hareza池袋については日刊☆えんぶに書かせて頂きましたので、よろしければご参照下さい。


なお、ご来場頂きますお客様におかれましては、あらかじめ公式HPの「感染予防対策について」をお読み頂きますようにお願い致します。高熱があったり体調の悪い方はご観劇をお控え頂きますようお願い致します。その場合は払い戻しもございますので、こちらをご覧下さい。また、半券の裏面にお名前とお電話番号のご記入をお願い致します。

いやあ、もう汗だくです。正直に言いまして、普段の新感線公演以上に汗だくです。いや、上演時間は約80分ですから、出番の合計量としては普段の新感線よりも少ないかもしれません。ただ、かなり出突っ張りなもんですから、身体が冷える時間が無い。だもんで、汗だくというワケです。メチャクチャ大変ですが、メチャクチャ楽しい。こういう会話劇を、今、出来るというコト自体が楽しいんです。全公演ライブ配信もありますから、是非ともご覧下さいませ。

と、「浦カチ」に向けて最終調整をしている私ですが、ここに来て年内の舞台情報が解禁されました。
オリエンタル急行殺人事件
アガサ・クリスティの傑作ミステリーの舞台版です。昨年にも上演された舞台ですが、劇場も変え、キャストもほぼ一新しての上演となります。
演出は河原雅彦さんですので、例によってゴージャスでオシャレな舞台になると思います。冬にぴったりのミステリーですのでどうぞお楽しみに。

それと、10/31に無観客上演が配信されるノックノックス「照らす」の配信チケットが本日10/3の19時から始まりました。内容については、ネタバレしない程度にちょっとだけ触れた作・演出のヤストミフルタさんのブログを見て頂きたいのですが、リーディング公演だけど、ただのリーディング公演ではなさそうです。なんかね、見終わった後に幸せになれそうな、そんな愛らしい、けれどチクリとザワザワともさせられる作品です。公演後も約一週間はアーカイブも残りますので、こちらもぜひとも見て頂きたい公演です。チケットのご購入はこちらから!

そんなこんなの、情報盛りだくさんの今回の更新。見て欲しい作品ばかりですみません。ザックリまとめますと、10月前半には「浦カチ」が、10/31にはノックノックス「照らす」があり、そして12月には「オリエント急行殺人事件」があるってコトですよ。
舞台の一切無かった半年の後に、急に忙しさがやってきました。今年はもう舞台に立つことはできないと思っていた私にとって、なんとも嬉しい忙しさです。体調に気をつけて頑張っていきたいと思います。



2020/09/27

地テシ:171 「ベイジルタウンの女神」見てみました! の巻

ヴィレッヂプロデュース2020 Series Another Style「浦島さん」「カチカチ山」の本番が徐々に近づいてきております。今作では客席数の制限を行っての上演となります。なお、ご来場頂きますお客様におかれましては、あらかじめ公式HPの「感染予防対策について」をお読み頂きますようにお願い致します。

また、 チケット半券裏面にお名前とお電話番号を事前にご記入頂きますようお願い致します。御手数ではございますが、感染防止対策の一環としてご理解頂きますようお願い致します。


今作では東京公演のみですし、いつもよりも日数も少ないうえに、昨今の状況から劇場でのご観劇に二の足を踏んでいらっしゃる方も多いかと思われます。

でも! 大丈夫! 今作では全ステージオンライン配信がございます!

PIA LIVE STREAMという配信サービスを使用して、全国どこからでもご覧頂けます。詳しくはこちらをご覧頂き、事前に推奨環境等をご確認頂きたいのですが、ご自身のパソコンやスマホ、タブレット等で簡単にご視聴頂けます。開演から3時間はアーカイブ配信も残りますので、ちょっと遅れて見始めても大丈夫です。

今春からこちら、いくつかのカンパニーによる配信公演は見てきましたが、PIA LIVE STREAMさんでの配信を見たコトはありませんでした。チケットの買い方や配信の具合はどんな感じなんだろうと思っておりました。そんな9/22に、高田聖子さんもご出演のケムリ研究室 vol.1「ベイジルタウンの女神」がPIA LIVE STREAMで配信されるというじゃありませんか! これは見ないワケにはいけないでしょう。

ケムリ研究室は緒川たまきさんとケラリーノ・サンドロヴィッチさんが新しく立ち上げたユニットです。緒川さんや聖子さん以外にも知り合いの出演者が多く、見たい気持ちはメッチャあるのですが、なにしろこちらも稽古中です。スケジュールが読めないので困っていたのですが、丁度9/22が稽古休みとなりましたので、キチンとオンタイムで視聴することができました。

チケットを取るのも簡単です。チケット販売サイト「チケットぴあ」では劇場での客席チケット販売と共にライブ配信チケットも売っています。そちらから通常のチケットを取るのと同様の操作で購入できます。ぴあ会員IDの取得が必要ですが、こちらも簡単に登録できます。
クレジットカードを登録しておけばその場で、していなくてもコンビニなどで手軽に決済できます。あとは指示通りに進めば視聴用urlが書かれたメールを受け取れます。当日、開演時間頃にそのurlをクリックすればいいだけです。とっても簡単でした。

ご自宅のネット回線スピードにもよりますが、とても綺麗な画質で見るコトができました。「ベイジルタウンの女神」ではWOWOWオンラインでも配信があったので、違いを見ようと同時に繋いでいたりしたもんですから、トラフィックが大きすぎたらしく途中で二度ほど数秒通信がきれてしまいましたが、すぐに復帰できました。そんなバカなコトはせず、普通にご視聴頂ければ途切れることも無いと思います。ちなみに、一、二幕間の休憩時にはPIAでは限定のインタビューが、WOWOWでは他の番組の予告編が流れていましたよ。

演劇はやはり劇場で生で見て頂くのが一番面白いと思うのですが、ライブ配信ならではの良さというのもありまして、やはりカメラによってアップで見られるというのはありがたいですね。俳優の表情や細かな仕草がハッキリ見られたり、制作者の見せたいトコロが見られるのは嬉しいのですが、反面、自分の見たいトコロではない部分がアップになっていたりする時もあるのがもどかしい。また、照明や映像の美しさを楽しむのもやはり生の方が優れていると思います。
生には生の、配信には配信のそれぞれの良さがありますので、それぞれの楽しみ方をして頂きたいと思います。

私も視聴しながら、なんとなく収録されたDVDでも観ているような感覚になっていたのですが、時々「あ、違うわ。これ、今リアルタイムで演じられているんだ」と思い返す瞬間もあって、なんとも不思議な感覚になったりもしました。

ああ、ライブ配信についてばかり書いてしまい、肝心の芝居内容について書くのを忘れておりました。
ケラさんの大好きな喜劇映画のオマージュがふんだんに散りばめられたウェルメイド喜劇風なのに、やはりケラさん流のトゲとかズレとかもあって、達者なキャストと優秀なスタッフそれぞれの技も堪能しつつ、とても楽しく見ることができました。
とにかくみんな楽しそうなのがよい。いや、早替えとか転換とか、俳優部も忙しくて大変なんだろうとは思うのですが、内容も合わせてみんな楽しそうなんだよね。
本当は是非とも劇場で拝見したかったのですが、ライブ配信でも充分に堪能することができました。あ、配信ならではということで、ビールを飲みながらのリラックス観劇もしてみましたよ。そういうところもいいよね、配信って。

そんなこんなのライブ配信体験記。まあ一言でいえばとっても簡単で手軽に楽しめますよってコトです。昨年オープンしたばかりで綺麗な東京建物BrilliaHALLで生で楽しむも良し、ライブ配信で気楽に見るのも良し。いつもより短めの濃密な二人芝居、三人芝居である「浦カチ」をどうぞお楽しみに!