2011/08/26

ジョブズがAppleCEOを辞任!

もう一般ニュースでも取り上げられているのでご存じの方も多いと思いますが、スティーブ・ジョブズがApple社のCEOを辞任いたしました。
そろそろかとは思っていましたが、その時は案外早くやってきてしまいました。
一般ニュースでも取り上げられているホドですから、当然ギーク系サイトではこの話題で持ちきりです。 

engadget japanからの引用→
「もしアップルCEOとしての責務と期待に見合えない日が来てしまったら、私自身がまず一番に皆さんへ知らせるつもりだと常々言ってきました。残念ながら、その日は来ました」
という一文がズーンと心に響きます。


その結果、株価が一気に下がったりもしたところに、世界でのジョブズへの期待感が端的に表れていると思います。
そして後任はティム・クック。ジョブズ同様、中々に難物なようですね。

さあて、今後どうなりますか。でもまあ、今後とも買っちゃうんだろうなあ。というのが「しょうがない」のは既報の通りです。


さて、今日はcube presents「奥様お尻をどうぞ」を観劇。評判では笑いすぎて後半疲れてくるとのコトでしたが、私は逆に後半に行くほど笑いのボルテージが上がってきました。「そうきましたか!」ってカンジで。
 もう、手練れを揃えた上質な無意味さに圧倒されましたよ。
でも、演劇って台本、演出、俳優だけではなくて、スタッフワークも肝要なのだというコトもひしひしと感じました。お見事でした。

こんなカンジで時々は観劇報告とかもしていきたいと思います。

2011/08/25

「髑髏城の七人」大阪公演終了

「髑髏城の七人」の大阪公演が終了いたしました。ご来場頂きました皆様、ありがとうございました。
そして、色々とありまして、皆様にはご迷惑をお掛けいたしました。
吉田メタル君は治療に専念するため、東京公演も欠席となります。
お楽しみにして頂いていた方々には申し訳ありませんが、その分、アクションクラブの川原正嗣さんと前田悟さんが頑張って下さいますので、そちらでお楽しみ下さい。
あと、私も所々メタルくんのセリフや殺陣を分担していますよ。気付かない方も多いかと思われますので自分で言っておこう。

ていうか、不測の事態ですので、みんなでカバーし合いながらやっていきましょう。

大阪のホテルでの生活を終え、なんだかごみごみした東京に帰って参りましたが、そのごちゃごちゃ感もなかなかに愛すべき街だと思います。大阪も良いけど東京も良い。他の都市ももちろん、それぞれがそれぞれの魅力があれば良いと思います。
ただ、ホテルの照明ってなんであんなに暗いんだろうね。間接照明ばかりでさ。自分の部屋に戻って、その明るさにホッとしました。
あと、個人的な感想ですが、バスタオルは薄くて硬い方が好みなんだが。ホテルのフカフカの分厚いタオルはそれはそれでいいんだけど、個人的にはガサガサのタオルの方が吸水性が良いような気がして好きなんですよ。何年も使ってガサガサしたバスタオルを愛用している身としては、ホテルの高級なタオルが苦手です。

さて、次は東京公演ですね。まだまだ先は長いです。さらに楽しい舞台となるよう、頑張っていきたいと思います。とりあえずはバキバキになった身体を休めたいと思います。休めさせて下さい。あと、舞台とか見に行かせて下さい。うん、行きましょう。

2011/08/23

テシタル地上派 008 Googleの買収の巻

長いようで短かった「髑髏城の七人」大阪公演。色々ありましたが、8/24には終了します。このまま無事に終了できれば良いのですが。さらにその先にはもっと長い東京公演も控えておりますから油断はできません。
毎公演、千秋楽公演が終わった後、楽屋でみんなで口々に「お疲れ様!」とか「長い間お世話になりました!」とか言い合うのですが、インディ高橋くんとだけは「無事に終わって良かったね」と言い合う習わしになっております。役者として、そして小道具チーフとして新感線歴の長いインディくんは、それはそれは辛い期間を長く過ごしてきているので、「無事に終わる」事の難しさをよく知っているのです。なので、千秋楽にはお互いにそれを祝っているのですが、今回は既にそうは言い合えないのが残念です。でも言い合うけど。


さて、前回はApple社の株価時価総額が世界一になった話でしたね。そのAppleはなにやら巨大な新本社ビル建設計画があるそうですよ。
http://www.gizmodo.jp/2011/08/apple_28.html
まるで宇宙船のような、空飛ぶ円盤のような素敵な本社です。かなり大きいようです。
http://www.gizmodo.jp/2011/08/post_9231.html
なにしろ円盤の直径は約500mもあるそうですからね。完成予定は2015年だそうです。実に景気のいい話なので、Appleさんにはこのまま突っ走って欲しいと思いますよ。

成長著しいIT企業と言えばGoogle社もありますね。検索サイトから始まって次から次へと情報関連会社を傘下に収め、今ではデジタル部門ならば手を出していない分野は無いんじゃないかとすら思えるほどの躍進振りです。え? 検索サイト以外にGoogleって何をしているの? とかお思いのあなた。あなたの生活にもきっとGoogle社が関係しているハズですよ。
まず、最近話題のandroidケータイ。あのOSを作っているのもGoogle。そして動画投稿サイトのYouTubeも傘下。フリーメールとして有名なGmailも、地図のGoogle マップも、スケジューラーのGoogle カレンダーも、ブラウザのGoogle Chromeも、写真管理ソフトPicasaもぜーんぶGoogle傘下。何しろ、このBlogがあるBloggerもGoogle傘下なんですから、少なくとも今、あなたはGoogleのサービスを体感しているワケですよ。しかも、基本的に全部無料! これら全てのサービスを無料で利用できるんですから大したもんです。

まあなぜこれほどまでに多方面の展開ができるのかというと、将来有望な企業が出てくると、大きくなる前にサクッと買収してしまうから。そして傘下に取り込んでしまうから。このような展開は最近のベンチャーIT企業では当たり前のことで、自社の不得意な分野を、得意な企業を買収するコトで補ってしまうのです。そして自社のサービスとして一元管理してしまえばユーザーにも便利なサービスとなるんですね。
とはいえ、買収したはいいものの、意外と伸びなくて消えていった新技術なんてのも多いワケで、才能の青田買いといった空気もなきにしもあらずですが、そういった失敗も含めて、現在のGoogleの躍進があるのは事実です。

で、最近、そのGoogleが大規模な買収をしました。「モトローラ・モビリティ社」を約一兆円で買収したんです。
http://japanese.engadget.com/2011/08/15/google-motorola/
モトローラ・モビリティの前身はもちろんあのモトローラ社。携帯電話メーカーとして有名なハードウェアメーカーを買収したってコトは、当然今後、Google自社製のandroidスマートフォンを投入してくるでしょう。以前、「Nexus One」という自社androidスマフォを出したのですが、あまり売れなかったのね。なので、その方面、ハードウェア方面を強化するための買収ってワケですよ。

今でこそandroidスマフォと言えば世界で50%以上のシェアを持っていると言われていますが、それはあくまでもソフトウェア、OS提供としてのシェアです。先駆者であるAppleのiPhoneはハード(iPhone本体)もソフト(iOS)も自社開発なんです。でもGoogleはソフト(OS)だけ。その弱みを解消するための買収です。
で、本家で自社開発のハードを出すとなれば、今までOSを貰ってハードを作っていた他社が割を食うコトになりそうな気がするでしょ。今まで雇われ有名シェフのおかげで繁盛していたイタリアン店なのに、その雇われシェフが独立して自分のお店を持っちゃったら、そっちの方が有名になって元のお店は人気がなくなっちゃいそうでしょ。
例えが間違っているような気もするけど、まあとにかく、それに反発して今現在android OSを採用している他社(SAMSUNGとかHTCとか)が撤退する可能性もあるってコトさ。さあ、面白くなってきました。

ああ、ややこしい。すみませんね。デジタルネタに興味が無い方には何が何やらワケがわからない話かもしれません。
まあとにかく、今でさえ大混乱のスマフォ業界が更にややこしくなって、どこが勝つのか更に混沌としてきたんだとだけご理解頂ければ幸いです。

そんな中、softbankがandroidベースの「Yahoo! Phone」なんてモノを9月に投入してくるんですから、さらにややこしくなること必至です。
http://japanese.engadget.com/2011/08/18/yahoo-phone/
最近スマフォに興味を持った人は「もう何を買ったらいいのか全然判らない!」という状況になっていると思います。なるでしょう。そりゃそうだ。そうだとは思いますが、いいんですよ、なんか気になったモノを買ったら。もしくは買わなかったら。所詮はケータイなんですから。

なんか最近デジタルネタばかりで申し訳ありません。でも、ちょっと続けざまにデジタル業界に動きがあったモノですから。できれば次回はもう少しアナログな話ができれば良いなあなんては思っていますが。
ていうか、面白いんですかね、こんなブログ。

2011/08/20

告知11/08/20

今年の春から月一で続いているダウンロードコンテンツ「劇団☆新感線 粟根まことの感隙トーク!」の第五回が配信されました。

阿佐ヶ谷スパイダースの中山祐一朗さんをゲストに迎えて、劇団の成り立ちやらドイツ時代やら眼鏡トークやらを繰り広げております。
なんだろう、仲の良い演劇人と話をするのって面白いですね。聞いている方にとって中身も面白ければ更によろしいのですが。
とりあえず、話している我々は実に楽しい時間を過ごしました。よろしければダウンロードしてみて下さい。500円です。
今のところ、毎月第三金曜日に更新されておりまして、次回は9/16の予定。当然次回も中山さんをゲストに、ゆるトークを繰り広げているハズです。

「髑髏城の七人」も、その後は無事に公演続行中です。なんか毎日少しずつ面白くなってきていると思います。
あの、お金を取って上演させて頂いている以上、毎日同じクオリティで上演するのは当然なのですが、日によって調子が良かったり悪かったりもします。
で、やっている方としては「昨日と同じモノを作ろう」とは思わずに「昨日よりも少しでも良いモノを作ろう」と思ってしまうんですね。それは決して昨日のお客様をないがしろにしている訳ではなくて、放っておくと緩くなってしまう「舞台というナマモノ」の鮮度を少しでも上げようとする努力なんです。
「前回より良くしようと努力して、やっと同じクオリティになる」というのがナマモノの怖さなんです。そして、みんながそう努力すると、結果として昨日よりも良くなってしまったりもするのもナマモノの面白さでもあります。本当に、放っておくと緩くなってしまうんですよ。

少しでも良いモノを、安全に、明確に、提示する。それがナマモノを扱っている我々ができる精一杯の努力だと思っています。
言い訳かもしれませんが、それが31年続く集団の方法論なのですから、仕方が無いと言えば仕方が無いのかもしれません。
明日も、より洗練された、より勢いのある、より面白い舞台をお届けできるように頑張りたいと思います。では、お休みなさい。

2011/08/17

テシタル地上派 007 世界一企業アップルの巻

「髑髏城の七人」大阪公演も半ばが過ぎましたが、ここにきて皆様に残念なお知らせをせねばなりません。「那伽の水神坊」役で出演していた吉田メタルくんが右足骨折のため降板することになりました。詳しくはこちらをご覧下さい。
http://dokuro2011.exblog.jp/16120255/

本番中の不慮の事故とは言え、メタルくんの出演を楽しみにして頂いていた皆様には誠に残念な結果となってしまいました。しかし、彼の今後の活動を考えると、無理して出演するよりも治療に専念した方が良いとの判断によりこのような処置を取ることになりましたことをお詫びいたします。
なお、本編は水神坊の出演部分やセリフなどを他のキャストに振り替えることにより、公演を続行しております。

二週続けてお詫びコメントを掲載することになってしまい、実に残念ではありますが、各員一層の緊張感を持って今後の本番を遂行することにいたします。


昨年の「鋼鉄番長」から続くように事故や怪我による降板、交代騒ぎが起きておりますことは、関係者の一人として忸怩たる思いです。しかし、どれだけ気をつけていても事故が起こる時は起こるもので、それぞれが十全の準備をしていたことは近くに居る我々には判っているのですが、それでも起こってしまうのです。正直、明日は我が身と心配もしております。
我々としてはできる限り事故の確率を減らすように、より努力するしかありません。「髑髏城の七人」を、そして今後の公演を無事に進行できるよう、気をつけていくしかないと思っております。



ええと、どうにも景気の悪い話ばかりが続いてしまいますね。世界的不況、続く円高など、世間的にもどうにも景気がよくありません。なので、ここらでちょっと景気のいい話をしてみましょうか。まさに景気のいい話です。米アップル社の株価時価総額が世界一となりました! 確かに景気のいい話です。8/10のニューヨーク株式市場で時価総額(現在発行されている株式×株価)が約3372億ドルとなりアメリカ一位に、ひいては世界第一位となったんですって。世界的な不況により各社の株価が下がる中、最近成長著しいアップル社の株価が相対的に上がった結果です。
うはあ、アップルが世界一価値のある会社になりましたか。石油系の企業を抑えての一位ですから、これは本当に価値のある勝利です。かつて主力であったMacなどのコンピュータ製品よりも、iPodやiPhone、iPadなどの情報端末の成長と、iTunesなどのコンテンツ販売網が評価されているのでしょう。いやあ、長年Macを使ってきた身としては隔世の感があります。

かつて、オフィス用ではなくパーソナル用としてのコンピュータを売り出した小さなベンチャー企業であったApple Computerが、IBMやMicrosoftなどの大企業と渡り合いながら成長し、音楽・印刷・建築部門には強いがオフィス用として使うには不安定、などと揶揄されながらもシェアを拡大し、手を広げすぎて縮小し、一時はMicrosoftにひねり潰されそうになっていた辺りを見てきた私としては、まさに驚きの展開です。
本当に、一時は倒産、あるいは吸収合併までも危惧されていた頃があったんですから! 今の勢いしか知らない方々には信じられないかもしれませんが、本当にそうなりかけていたんですよ、appleは。

舞台ソデで、私と同じくずっとMacを使い続けている演出部スタッフとちょっと話をしました。彼の「全てはボンダイブルーのiMacから始まったんだよな」という言葉に、ある種の感慨を禁じ得ませんでした。そう、かつての創業者であり、一時は会社を追放されていたスティーブ・ジョブズが復帰してから現在のアップル躍進が始まったというのは本当です。現在のOSXの元となるNeXTstepというOSをひっさげて復帰したジョブズは、間もなく会社の経営権を掌握し、次々と会社更生策を打ち出したのですが、その第一弾があの「iMac」だったのです。これが新生アップルを印象づけ、その後の躍進を象徴しているのは事実です。
しかし、ジョブズの構想がかなり緻密な長期対策であったことはその後のMac、iPod、iPhone、iPadを見ると間違いありません。その革新性と先進性、そして常にインパクトを与え続けるというコンセプトが現在のアップルをあらしめるのだと思います。長年アップル製品を愛用してきた私がそう思うのですからしょうがない。しょうがないんですよ。
今後、ジョブズの体調不良による影響が出るかもしれません。製品やコンセプトにブレが出てくるかもしれません。でも、とりあえずは今後も製品を買い続けてしまうでしょう、私は。しょうがないですね、好きなんだから。
なんか、今週の結論は「しょうがない」な様な気がします。それもまたしょうがないんでしょう。じゃ、しょうがないってことで。