2011/11/16

テシタル地上派 018 2011.11.11の巻

去る2011年11月11日は1と言う数字が並ぶ日でしたね。巷では「ポッキーの日」と言われておりました。これは、江崎グリコが11月11日を「ポッキー&プリッツの日」として日本記念日協会の認定を受けているからですが、一般には「ポッキーの日」として認識されています。しかし、これにトッポ派が黙っているはずもなく、反対デモ行進をしたというニュースが入っています。もちろん虚構です。
http://kyoko-np.net/2011111101.html

同じく今年の11/11には下北沢GARDENであるライブが行われました。3バンドが集結するライブ。その3つとは、LASTORDERZ、メトロファルス、鹿殺しRJP。彼らの音楽を知っている方にはどうにも解せない対バンですが、この3バンドにはある共通点が有りました。それは何でしょう?

はい、正解。それぞれのメンバーに、田口トモロヲさん、伊藤ヨタロウさん、山岸門人さんがおり、この夏に上演された「CLOUD-クラウド-」という舞台で共演した仲なんです。ちなみに鈴木浩介さんと私も参加しておりまして、当日は、稽古で忙しかった浩介さんを除いた四人が久しぶりの再開を祝ったのでありました。
もちろんライブはサイコーでしたよ! 私は3バンドともCDもTシャツも持っていますからね!


さて、同じくこの11/11にはある製品が発売されました。それはソニーの「HMZ-T1」。この型番でピンと来る人はいるでしょうか? 当然のように発売日に手に入れた私は色んな人に写真を見せて自慢しましたが、誰一人として知っている人がおらず、当然誰一人ビックリせず、説明しても誰一人感心してくれませんでした。でも! この製品は革命的な製品なんですよ!

当のソニーでは「Personal 3D Viewer」と呼んでいますが、要するに「3D映像が見られるヘッドマウントディスプレイ」です。ヘッドマウントディスプレイって知っていますか? 一時流行りました、ゴーグルの様に装着することで目の前に巨大なスクリーンがあるように見られるディスプレイのコトです。それの3D版なんです!
http://www.sony.jp/hmd/products/HMZ-T1

SONY 3D対応ヘッドマウントディスプレイ HMZ-T1
ソニー    価格:129,800円

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この製品の何が革新的なのかと言いますと「裸眼で超迫力の3D映像が見られる」という所です。昨今流行の3D映像ですが、基本的には対応するメガネをかけなければいけないという弱点がありました。方式は色々ありますが、要するに立体視というのは左右の目に別の情報を送り込むコトで発生します。それをあのメガネが制御しているのですが、そのために目の前に一枚フィルターを介することになり、どうしても画面が暗くなり色味が悪くなってしまうのです。
また、左右目用の映像を超高速(一秒に120回くらい)で切り替えて表示しているのですが、この分離が上手く行かないと「クロストーク」と呼ばれるチラチラが発生してしまいます。なにしろ超高速ですからね。
そんなワケで、メガネ式の3Dの場合、暗くてチラチラする画面を見てしまう可能性があったのです。もちろん各社ともそんなマイナスをできる限り軽減する技術を開発していますが、どうしてもその傾向があるんですね。
あと、Nintendo3DSの場合は裸眼でも立体視ができますが、立体感が得られるポイントが極端に狭く、プレイ中に動いてしまうとチラチラします。また、画像解像度も低いために精細感に欠けるのも弱点ですね。

そんな中、この「HMZ-T1」がスゴイのは、裸眼立体視なのに高解像度で明るくチラつきがない、という所です。まあ、ゴーグル型の重いパーツを頭につけるのを「裸眼」と呼べるかどうかは微妙なところですが、なにしろ一度付けてしまえば頭を動かしても目の前に画像が広がるという点では裸眼っちゃあ裸眼ですよ! そうなんですよ!

ええと、それがどれほど異様な光景かはこちらの写真をご覧下さい。





うわあ、異様! いよう!と思わず声をかけたくなるくらい異様ですね。しかし、このようにガッチリと顔面にセットしてしまえば、目の前にはビックリするほど綺麗な3D映像が広がるんですよ!
メーカーの説明では「750インチの画面を20mの距離で見る仮想画面」でして、ザッと言えばIMAX映画館のど真ん中で見ているようなカンジといえば判りやすいでしょうか。目の前一杯に広がる美麗な画面、しかも3D! もちろんクロストークはなく、フィルターを介さないので明るいです。しかも有機ELディスプレイですから超キレイ! 応答性能が速く、自己発光の素子ですから黒が黒としてビシッと決まります。

ひずみもチラつきもなく明るく美麗な3D画面というのは今までに体験したことのない映像美。たとえIMAX映画館でも体験できません。これは現在考え得る最高の3D体験なのではないでしょうか!


とかいいながら、いくつか問題点があります。そりゃそうですよね。ていうか、ご想像の通りです。まず、当然ながら一人専用です。普通の3Dテレビなら対応メガネを買い足せば数人でも楽しめますが、これは完全に一人用。それから、視界がほぼ完全に覆われるので手元がチラッとしか見えません。コントローラを探したり、途中で飲み物を飲もうと思っても、まるでメガネを探す横山やすし師匠のように手探りで探さねばなりません。
さらに、グッと顔に密着するように装着するので、おでこと鼻に当たるパーツが痛いです。もちろん加減して付ければ良いのですが、長時間装着しているとどうしても痛くなってきますね。とにかく、装着に関しては色々と試行錯誤をしなくてはなりません。ま、一度セッティングしてしまえば後は簡単なのですが。

まあこのように利点弱点がハッキリしたこの製品。とりあえず一人で手軽に3D映像を楽しみたい! というニーズならば現段階で最高の選択肢だと思います。価格も6万円程度とお手頃。ただし、今はプレミア価格で高騰しているみたいですから少々お待ち頂ければ6万前後に落ち着きます。
もちろん映画だけではなく、ゲームも3Dになりますからビックリですよ! PS3とセットで使えば無限の3D体験が待っています。待ってはいますが、それを渇望している人は意外と少ないのだな、という現実もありまして、まあ正直言って私のための製品だと言っても過言ではありません。
やもめの男が家でこんなゴーグルをはめて深夜に「おおッ!」とか言っている情景を思い浮かべて頂ければその異様さが判ろうというモノですが、こればかりは体験した人にしか判らない醍醐味です。家電量販店などでデモ展示されているみたいなので、機会があれば一度この衝撃を味わって下さい。

あと、同じくこの11/11には私が出演しております映画「これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫」のDVDが発売されました。結構出番があります。気になる方にはご覧頂きたい。ただし、こちらは3Dではありませんからね。ま、当然か。

これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫 スタンダード版 [DVD]
アミューズソフトエンタテインメント  出演:浅野忠信,堀北真希  価格:2,967円

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あ、そうだ。今回から入りました製品amazonリンクですが、これは単に商品紹介のためであってアフィリエイトではありません。ほら、写真付きで紹介するのに便利だからさ。