2021/04/25

地テシ:205 Annapurna Interactiveってば! の巻 そのさん

まずは残念なお知らせをせねばなりません。現在大阪公演中の劇団☆新感線「月影花之丞大逆転」ですが、4/28(水)以降の全公演を中止とさせて頂きます。

http://www.vi-shinkansen.co.jp/UserArticle/Detail/480

昨春の「偽義経冥界歌」でも公演休止・中止を経験しましたが、ホントに切ないんですよ。一度目の緊急事態宣言が出されたのが丁度一年前。その延期公演を一年後に設定した団体も多く、それらが軒並み中止に追い込まれているのも残念でなりません。とにかく、なんとか終息に向かって欲しいと思います。まあ、ずっと思ってるコトなんですけどね。

ええと、その替わりというワケではもちろんありませんが、昨年10月に上演致しましたヴィレッヂプロデュース2020 Series Another Style「浦島さん」「カチカチ山」のWOWOW放送が決定しましたよ!

https://www.wowow.co.jp/release/005924

新型コロナ感染対策のために急遽企画を変更してお送りした三人芝居と二人芝居です。全ステージの生配信にも挑戦した作品ですが、いよいよWOWOWで気軽に見られるようになりました。まずは「浦島さん」が6/12(土)に、そして「カチカチ山」が7月にオンエアされます。
さらに! 6月上演のNAPPOS PRODUCE「りぼん、うまれかわる」の全キャストも発表されました。

http://napposunited.com/reborn/

このようなご時世ですので、無事公演が始められるのか、始められても最後まで公演が行えるのか、予断は許せません。関係者一同、細心の注意を払って準備したいと思っております。



さて! 気を取り直して、ゲームのお話です。私の好きなゲームデベロッパーであるAnnapurna InteractiveさんがSwitchで出しているゲームについてですよ。ちなみにこちらが現在Switch Storeで販売されているアンナさんの作品リストです。

https://store-jp.nintendo.com/search/?q=annapurna

「そのいち」では「GOROGOA」「Donut County」「Gone Home」をオススメいたしましたね。詳しくはこちらを。

https://note.com/macoto0807/n/ne971cbccb4ee


そして今回は「フィンチ家の奇妙な屋敷で起こったこと」「I am Dead」の二本のゲームをオススメしたいと思います。《死者の思い出を辿る》というテーマは同じなのに、全く違うテイストの二本なんです。


まずは「What Remains of Edith Finch フィンチ家の奇妙な屋敷で起こったこと」



あらかじめ言っておきますが、ちょっと不気味です。それは「何故だか皆が不思議な死に方をする一族の死の瞬間を追体験するゲーム」だから。ホラーではありませんが、ちょっと不気味なカンジです。でも、ホントに面白いんですよ! ホラーが苦手な私が言うのだから間違いない!
主人公は一族の末裔のエディス・フィンチ。エディスが幼い頃に離れた実家を訪れる所から始まります。この実家が奇妙なんですよ。タイトルにある「フィンチ家の奇妙な屋敷」の通り、増築に増築を重ねた奇妙な形をしています。
お母さんが亡くなった時にエディスに渡された一つの鍵。この鍵を持って実家に来てはみたものの、当然の如くこの鍵では玄関は開きません。なんとか屋敷に中に入ってから、数珠つなぎ的に全ての部屋を巡っていきます。そして、それぞれの住人の死の瞬間を追体験していくコトになるのです。

このゲームが面白いのは、それぞれの死に様を体験する時の操作性の多様性。なんとかして部屋に入って、思い出の品を見つけて、その部屋の住人の死に様を追体験する。その連続なのですが、それぞれのプレイフィールが全く違うので、常に新しい驚きが待っているのです。
ジャンルとしてはウォーキング・シミュレーターです。一人称視点で屋敷の中を歩き回りながら、ポインタの出る場所をクリックして物語を体験していく。まさにウォーキング・シミュレーターの王道です。パズル要素などはなく、順番に体験していくだけ。でもね! でもね! その体験の仕方がとにかく斬新で独特なんですよ!
ファンタジー風あり、RPG風あり、カメラ撮影風あり、コミック風あり。あまり詳しく書いてしまうとプレイの魅力を削いでしまいますのでこの辺りにしておきましょう。

要するに「飛び出す絵本の中に入り込むようなゲーム」です。実際にゲームの中でも「絵のうしろに入ったような」という表現もありますし、飛び出す絵本を操作するシーンもあります。バラエティに富んだ操作方法で死を体験しながら、一族の歴史を体感していくのです。
部屋の壁などに文字が現れてプレイヤーを誘導してくれるのですが、その文字の消え方がまたカッコイイんですよ。踊るように揺れたり、吸い込まれていったり。また、扉を開けたり本を開いたりするアクションも直感的で気持ちがいい。誘導も見事だし、全体的にスタイリッシュな印象です。
ウォーキング・シミュレーターにしては珍しく、何かを操作するとプレイヤー(エディス)の腕が見えますし、下を向くとエディスの胴体も見えます。二周目をプレイすると、ここにも仕掛けがあったんだなと気がつきます。仕掛けと言えば、要所に登場するひいおばあちゃんのイーディ(Edie)の本名が主人公と同じくEdithであるコトもね。

確かにちょっと怖そうだし不気味な印象はありますが、決してホラーではありません。画面が暗めなのは、廃屋なので電気が通っていないから。しかも部屋を巡る内に日も沈んで月明かりになってしまいます。ですが、そういった光の演出も見事で、空気感も美しい。
Switch版だけでなく、PC/PS4/Xbox Oneでもプレイできます。是非この美しくスタイリッシュなゲームに触れて頂きたいと思います。



次は「I am Dead」のご紹介を。こちらの主人公は、もう判りやすく幽霊です。「幽霊が他の幽霊を呼び出していく」ゲームなんです。でも、全然怖くなんかありません。ノリは明るいし、画面も超ポップです。



舞台は北大西洋に浮かぶ静かで穏やかな島。この島で生まれ育った主人公のモリス(この声優さんがまた素晴らしい)が海岸を散歩しているところから始まります。島の博物館を開設し、島民からも親しまれていたモリスさんですが、実は先日亡くなってしまいました。つまり主人公は幽霊なんです。
そして愛犬スパーキーの幽霊と出会いますが、スパーキーから島の危機を伝えられます。島の火山がもうすぐ噴火してしまうと。
島の火山を3000年に渡って守ってきたガーディアン(原文ではCustodian:管理者)の力が弱まり、急いで替わりのガーディアンを見つけなければ噴火してしまうのだそうです。そりゃ大変だ!

本来ならば島を愛するモリスさんが新しいガーディアンになれば良いのですが、ガーディアンになるためには死後1000日経っていなければならないと幽霊法典3-42bによって定められているのですって。なんだ、その妙にリアルな設定は。
とにかく、急いで5人の候補者の幽霊を説得しなくてはなりません。故人の思い出を持っている人を探し出し、その記憶の中から形見の品を割り出し、その形見の品を探し出します。その探し方が面白いんですよ!

島には多くの建物があり港があり公園があります。そのそれぞれを拡大してグリグリと回して眺めることができるのですが、さらにその内部まで透視することができるのです! ええと、透視というか、断面図を見ることができるのです。そう、CTスキャンとかMRIスキャンのように。これは新しい感覚です!

建物の中には部屋があり、たくさんの家具やら飾り物やらがあります。それらをクリックして拡大したり回したり中を覗き見たりして、ヒントを頼りに探し出していきます。これが実に楽しいんですよ。
時計の中には歯車が合ったり、家電の中には電子部品があったり、結構細かく作り込まれています。箱や袋の中で意外なモノが見つかったりもしますが、これを覚えておくと後で役に立つかもしれません。
また、人物にも調度品にもガラクタにもいちいち説明がついていて、細かい設定があるコトが判ります。その説明を読んでいくのも楽しいんですよ。注釈好きにはたまりません。

果たしてモリスとスパーキーは新しいガーディアンを見つけることができるのでしょうか。後半にはちょっと意外な展開になって、島の歴史を知ることになります。
形見の品を探して候補者の幽霊を呼び出していくだけなら、比較的短時間でクリアできると思います。しかしそれ以外にも、グレンキンという幸運の精霊を探したり、ミスター・ウィスタブルのナゾナゾに答えたりというミニゲームもあるんですよ。これをやり始めるとほぼ全てのオブジェクトを調べなくてはなりませんから結構大変です。
でもいいんです。このゲームは細かく設定された注釈を片っ端から読んでいくゲームでもあるのです。妙にリアルだったりウィットに富んでいたりする注釈を読みながらニヤリとするゲームなんです。まあ、ミニゲームはやらなくても進行には影響ないしね。

プレイしながら、なんとなく解体ゲームを思い出しました。解体ゲームというのは、オブジェクトをグルグル回したり眺めたりながらギミックを操作したり分解したりしていくゲームです。PC/PS4/iOS/androidの「GNOG」とかPS2の「鈴木爆発」とかね。ああ、どちらもマイナーなので判りにくいよね。まあ、いいや。


魚人という水棲人が町で普通に暮らしていたり(彼らの好物はバターを塗っていないトースト)、鳥人のような観光客がいたり高性能なロボットがいたりと、現在の地球とはちょっと違った世界観なのも面白い。
とにかく、ローポリゴンでポップなオブジェクト、フラットでカラフルな画面、優しくて可愛いキャラクター。もう隅から隅まで愛らしいゲームなんです。ちょっと作業感が強いかもしれませんが、膨大なフレーバーテキストを楽しみながら島の歴史を体感して頂けたらと思います。PC版もありますよ。



今回は「死者の思い出を辿る」二つのゲームをご紹介いたしました。ちょっと不気味で静謐な世界観と、驚きに溢れた操作感やストーリーが楽しめる「フィンチ家の奇妙な屋敷で起こったこと」、ポップでほんわかした世界観と、新しい操作感や優しいストーリーが楽しめる「I am Dead」。どちらもオススメですので、気になる方は是非。こんな時だからこそゲームで楽しむのも良いと思うんですよね。



2021/04/18

地テシ:204 Annapurna Interactiveってば! の巻 そのに

私の参加する次の舞台が発表されました。NAPPOS PRODUCE「りぼん、うまれかわる」は6/18〜27に六本木トリコロールシアターにて上演されます。作・演出は悪い芝居の山崎彬さん。そう、今年の2月に上演されました「今日もしんでるあいしてる」に続いてまた彬さんのお世話になりますよ。
出演は4年前に共演した元・乃木坂46の深川麻衣さんと、2ヶ月前に共演した潮みかさんと、昔から知っているのに初共演となる阿部丈二さん。他にも出演者はおりますが、それは後日発表となります。
4ヶ月振りの舞台ではありますが、馴染みのスタッフ・キャストと共に面白いモノをお届けできるように頑張りたいと思います。

それと、私の所属する劇団☆新感線「月影花之丞大逆転」の大阪公演も始まりましたね。強烈なキャラクターばかりが出てくる、やたらと味の濃い作品となっております。二時間の作品でよかった。でなければ胸焼けがすると思います。味が濃すぎてな!
大阪公演は4/14〜5/10、オリックス劇場ですよ!


ええと、ゲーム情報では無く、久しぶりに演劇の情報をお届け致しました。ああそうさ。だってそっちが本職だからさ。趣味がゲームなのさ。あと、音楽と映画と読書と博物館巡りと街歩きも趣味なのさ。趣味が多すぎて忙しいのさ。



さて、SwitchストアでディスカウントされていたAnnapurna Interactiveさんのソフトについての続きです。もうセールは終わっちゃったけれども元々が比較的値段の安いインディーゲームですので、気になる方は買ってみるのも良いのではないでしょうか。良いのではありでしょうか。ありでしょうよ。

https://store-jp.nintendo.com/search/?q=annapurna


ええと、ここで最近のインディーゲームの流行についてお話ししなくてはなりません。インディーゲーム(とかインディーズゲームとか)というのは、大規模なゲーム開発会社ではなく、数人(場合によっては一人)〜数十人の小規模なチームで制作された、主にダウンロード販売で流通する比較的小粒なゲームのコト。

そもそも、家庭用ゲームの歴史というのは1970年代のパソコン(当時はマイコンと言っていました)に向けて小規模に展開していたインディーゲームが主流でした。(なにしろ販売方法がカセットテープだったのよ! カセットテープにデータが音声として記録されていたのよ!)
しかし80年代に入ってPCゲーム市場が徐々に大きくなり、またファミコンを始めとする家庭用ゲーム機も登場し、それらが商業的な成功を収めるようになります。それでも実際にゲームを作っているのは少人数のチームでして、現在のインディーゲームの規模と大差ありませんでした。
それがPCや家庭用ゲーム機が進化するにつれて徐々に大規模になっていき、90年代以降は豊富な資金と人的財産のある大規模な開発会社がゲーム市場を席巻していきます。
ところが2010年代になると、安価で利用できるゲーム開発ツールが出てきたり、Steamなどのようにインディーゲームでも気軽に発売できるプラットフォームも登場したりしました。また、スマホの台頭もゲーム市場の裾野を広げるのに一役買ったと思います。
結果として、小粒ではあっても斬新な発想のゲームがたくさん流通するようになりました。玉石混淆ながらも活発な市場を提供し、中にはミリオンセラーにまでなる作品も出てきたのです。Angry BirdsとかMinecraftUndertaleなどはその典型と言えましょう。

要するに、有名な大手会社が製作・販売する大作しか売れないというこれまでの風潮が変わり、聞いたことのない小規模なインディー会社が製作する作品でもスマッシュヒットを記録するコトができるようになったってコトですよ。
大作ではなくても、きらりと光るアイデアのゲームがクチコミで話題になり、売れる。昔ではあまり見られなかった現象ですが、SNSの発達によって話題の広まり方も格段に速くなっているからだと思います。
PCゲーム市場ではドンドンそうなってきていたのですが、最近では家庭用ゲーム機でもその傾向が強くなってきました。特にNintendo Switch。毎週発売されるゲームの半分くらいがインディーゲームになっています。PCで注目されたインディー作品をどんどん移植しているんですね。いや、それにしてもインディーゲームの割合が多すぎませんか。どれがアタリかまるで判りゃしない。まあ、それもまた面白いんですけどね。


ゲームを作る会社には、大きく分けて開発会社(デベロッパー)と販売会社(パブリッシャー)があります。デベロッパーがゲームを製作し、パブリッシャーがそのゲームを販売する。もちろんこの二つが同じ会社という場合もありますが、昔ならいざ知らず、近年ではほぼ分業されています。
つまり作る人と売る人ですね。音楽ならばバンドが作る人、レコード会社(って今でもいうのかな)が売る人。小説ならば作家が作る人、出版社が売る人。作家さんが好きなモノを書いて出版社に売り込むコトもありますし、出版社が売れそうな企画を作家さんに書いてもらうコトもあります。
このように、それぞれが得意な分野で分業しているのですね。作る側には斬新なクリエイティビティが必要ですが、売る側は強力なマーケティングや企画力、そしてなによりも強固な販路を持っています。これによってWin-Winな関係が構築されるのです。

ゲームでも同様です。面白いゲームを作る人と、それを上手くマーケティングして売る人。その両輪が上手く組み合わさると大ヒットが生まれるというワケです。
で、今回ご紹介しているAnnapurna Interacitiveさん(めんどくさいので以下アンナさん)はパブリッシャー、つまり発売元です。それぞれのゲームを開発しているデベロッパーはバラバラですが、それをまとめているのがアンナさんなんです。そして、私はアンナさんが販売しているゲームを割と信用しているというコトなんです。

ここからはあくまで私の推測なんですが、アンナさんは出す作品に対して自信を持っているんじゃないかと思うんですよ。面白いマイナータイトルを見つけて買い付けているのかもしれないし、開発者から売り込みがあるのかもしれないし、面白そうな企画に資金提供をしているのかもしれないし、間違った方向に進展している開発者に口出ししているのかもしれません。そのあたりは判りません。
ただ、いずれにしてもリリースされる作品のどれもが斬新で面白いのですから、プレイする側からすれば意識せざるを得ないのですよ。お! このパブリッシャーが出すゲームは大体面白いな! じゃあ次の作品も気にしておこうかな! てなカンジで。

私はレーベル買いというコトをします。このパブリッシャーが出す作品は気にしておこう、と思ってしまうのです。音楽ならばSweet Soul Recordsとか昔のEPIC・ソニーとか、書籍ならばハヤカワ文庫とかちくま文庫とか、映画ならばPixarやMarvelを傘下に持つDisneyとか。これらのパブリッシャーが出す作品にはある程度の信頼を置いているのです。要するに、私の好みに合っているってコトですよ。
で、ゲームに関してはアンナさんの出す作品にも同様の信頼を置いているというワケです。他には大手ですが任天堂とかUbisoftとかね。全部を買うワケではありませんが、これらのパブリッシャーが新作を出せば取りあえず気にするワケですよ。あくまで私の好みのハナシですが。

私が初めてアンナさんを意識したのはiOS版の「GOROGOA」をプレイした時。起動して始めに映し出されるのはブラウン管に映った風の大文字「A」のアンナさんのロゴ。その後、「Donut County」やPS4の「Outer Wilds」などでもこの「A」のロゴを見るコトになり「なんだこのパブリッシャーは。私が好きなゲームばかりリリースしてるじゃないか」と気になり始めたというワケです。
もちろん今後リリースが予告されている作品も気になっています。サイバーシティをネコになって散策する「Stray」とか、「Solar Ash」とか「Neon White」とか。いずれも2021年の発売予定です。皆さまにも、ぜひ気にして頂きたいパブリッシャーなのです。




ええと、今回はアンナさんのオススメゲームの話ではなく、アンナさんというパブリッシャーについてお話し致しました。そうです。お察しの通りです。要するにゲームが進んでいないのですね。いや、ちょっとずつプレイはしているのですが、まだ終わってはいないのです。
だってSwitchの「BRAVELY DEFAULT II」は大きな山を越えて一気に話が広がったところだし、PS5の「OUTRIDERS」では久しぶりのSFシューターでドンパチしてますし、「The Pathless」では可愛い鷹さんと共に矢を撃ちまくりなんです。ちなみにこの「The Pathless」のパブリッシャーもアンナさんです。

そんなワケで、なかなかゲームを終えられない昨今ですが、次回こそはアンナさんの「フィンチ家の奇妙な屋敷で起こったこと」「I am Dead」について書きたいと思います。いやあ、これがまた斬新で面白いのよ!


2021/04/11

地テシ:203 新しいお友達のアンプとプリンタってば! の巻

前回、ブログサービスの一種であるnoteさんってなんかいい感じ! という話をチラッと書きましたが、色々考えるのも面倒なのでサクッとアカウントを作って投稿してみました。
https://note.com/macoto0807

白バックのシンプルな画面でキレイだし、行間も広くて読みやすい。記事リンクや埋め込みリンクも作りやすいのでなかなかイイカンジです。
まだ判りませんが、取りあえずしばらくはこちらのBloggerさんと並行して書いてみようと思います。



さて、今回はAnnapurna Interactiveさんについての後編を書く予定でした。予定だったんですよ。予定だから変わるコトだってありましょうよ。あるでしょうよ。
ええと、意外と忙しくてゲームが進まなかったんですね。前回ご紹介したのは「GOROGOA」「Donut County」「Gone Home」の三作でしたが、実は他にも「フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと」とか「I am Dead」とか「If found...」とか「ケンタッキー ルート ゼロ:TVエディション」とかも買ってあるんですよ。いっぱい買ったな! ええ、何しろ大幅値下げですから! 気になっていたソフトですから! ちなみにセール期間は4/12までですよ!

https://store-jp.nintendo.com/search/?q=annapurna

 

忙しいったって舞台の仕事が無くて暇なはずなんじゃないの? って私も思います。いや、私にだって舞台以外にも仕事はありますよ。色々と水面下で動いているからその準備とかね。

そしてもう一つ。というか二つ。時間に余裕のある今のうちに調子の悪い家電を買い換えようと思ったのですよ。といいますのも、ウチのAVアンプとプリンタがどうにも不調なのです。その話を事務所の偉い人に話したら、PS5の抽選販売に当たったから運を使い果たしたんですよとか言われましたが、PS5が当たる前から調子が悪かったんです。もうずっと調子悪かったんです。ずっと調子が悪いのに放置していたのかよとか自分でも思いますが、まあなんとか騙し騙し使っていましたが、そろそろ限界です。ついでに言うと実は洗濯機も調子悪いんだよなあ。

いや、洗濯機は解決策を見つけたので調子悪くてもなんとかなるのですが、アンプとプリンタはマズい。アンプは頻繁に音声が途切れたり、フロントスピーカーが鳴らなくなったりしますし、プリンタに至ってはプリントができません。そりゃもうプリンタじゃ無いね。いや、スキャンはできるんですけどね。
ウチではAVアンプで5.1chサラウンドを組んでおりまして、映画を見るにもゲームをするにも圧倒的な迫力なんですよ。自慢のシステムなんですよ。それが、背後のサラウンドスピーカーはちゃんと鳴るのにフロントスピーカーが鳴らないのでは本末転倒です。前後不覚です。色々配線や設定をいじってみましたが、どうにも原因が分からない。
また、私は俳優業以外にデザイナーもやっているのですが、プリンターがプリントできなくては仕事になりません。プリンターがプリントできないのならば、それはもはや「ター」です。ターなんか持っていても何の役にもたちません。

ええと、そんなワケでこの機会に一気に買い換えるコトにしました。それぞれもう10年以上使っているからな。しょうがないよな。
昔に比べてAVアンプもプリンタも安くなってるし機能も増えています。こりゃもう買い換えましょうそうしましょう。私のコトですから、そりゃもうネットで詳しく調べてヨドバシに行って実機も確かめて、様々な要素を考えながら決めましたよ。買ったのはもちろんヨドバシ.comだよ! 大きくて重いからな! いやあ、ヨドバシエクストリーム便って凄いな! すぐ届いたよ! 配達員さんありがとう! ご苦労様です。

まずはAVアンプですが、当然ながら音が安定しました。フロントスピーカーもちゃんと鳴りますし、途切れることも無くなりました。
そして、最近のアンプってWi-Fiに簡単に繋がるのね。昔のは有線LANのみだったから別売りの機器を使って無理矢理無線LANにしていたのよ。それが簡単に無線で繋がるのよ! しかもSpotifyとかAmazon Musicとかにも一発で繋がるのよ。AppleのAirPlay2にも繋がるのよ。コレがもう便利!
例えば外でiPhoneでSpotifyの音楽をヘッドフォンで聴きながら部屋に帰ってきたとするじゃない。そこで、ワンボタン押すだけで自宅のスピーカーシステムで続きを聴くことができるのですよ。リッチでファットな音で聴くことができるんですよ。
他にも様々な恩恵があるのですが、とにかく買い換えて正解でした。これでゲームも5.1chの大迫力を取り戻したのさ。特にウォーキング・シミュレーター系では静かなので環境音の臨場感が際立ちますね。もちろんハデなアクションゲームでも大迫力さ。

プリンタも新しくなって安定しました。ちゃんとプリントもできます。これでターからプリンタに昇格です。古いのも新しいのもWi-Fi対応のプリンタ複合機でしてプリントだけで無くスキャンやコピーもできるのですが、古いのはFax機能もあったんですよ。しかし、思い返せばもう何年もFaxなんて受けておりません。そりゃそうだ。となればFax機能の無い複合機も選べるワケでして一気に選択肢が広がりました。
そんなワケで、新しいプリンタ複合機は小さく軽くなりまして、しかも速くキレイにプリントできます。いやあ進化していますね。こちらも買い換えた甲斐がありました。

この手の機器を買い換えたことのある経験のある方ならお判りと思いますが、設置にも設定にも手間が掛かるモノなんです。古いのの配線を外して箱にしまって、新しいのを箱から出して配線して、さらに様々な初期設定をしなくてはなりません。これがまた面倒なのですが、やらなくては使えませんからやるワケです。だもんで忙しかったというワケですよ。

というワケで自宅の機器も新しくなり、色々と落ち着きました。これで安心してゲームに取りかかれます。次回はAnnapurna Interactiveのソフトの続きを書きたいと思います。
とかいいながら、PS5でも色々と始めちゃって忙しいのは内緒ダゾ!

とにかく! SwitchでのAnnapurna Interactive作品のディスカウントは4/12までですからね! 明日までですよ! 先ほど書いたまだクリアしていない作品もちょっとずつプレイしていますが、今のところ「フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと」が面白そう! オシャレで新鮮で驚きに満ちています。それ以外のも面白いよ。改めて念押ししますが、名作揃いですのでこの機会に是非!



2021/04/04

地テシ:202 Annapurna Interactiveってば! の巻 そのいち

最近では再び自宅エクササイズとしてNintendo Switchの「Fit Boxing 2」をプレイしていますが、やっぱ汗かきますね。冬場には軽く汗ばむ程度でしたが、春になって暖かくなってくるとプレイ中に結構暑くなります。薄いTシャツに着替えてからプレイしないとちょっと辛い。


さて、前回、前々回とNintendo Switchの「BRAVELY DEFAULT II」の面白さについてお話し致しました。
やっとの事でPlayStation5を手に入れたのに、今現在、主に稼働しているのがNintendo Switchなのはもちろん「Fit Boxing 2」や「ブレイブリーデフォルト2」をプレイしているからなのです。なのですが、ここにきてもう一つ理由ができました。理由ができちゃいました。それは! SwitchストアでAnnapurna Interactiveさんのソフトが4/12までディスカウントされているからだ!

https://store-jp.nintendo.com/search/?q=annapurna

どう、この大盤振る舞い! 4/12までですよ!

以前、PS4/PS5のゲーム「MAQUETTE」についての記事を書いた時にもチラッと書きましたが、Annapurna Interactiveという発売元が販売しているゲームはハズレがなくて面白いんですよ。もちろん全てをプレイしているワケでは無いので断言はできませんが、いくつかプレイした範囲では実験的で刺激的なゲームが多いのです。
Switchではありませんが、今まで私がプレイしてきたAnnapurna Interactiveの作品はPS4の「風ノ旅ビト」や「Flowery」「Outer Wilds」、PS4/PS5の「The Pathless」と「MAQUETTE」。いずれも新鮮な驚きのある面白いソフトばかりでした。
また、今回のセールにもなっている作品も、PS4で「Sayonara Wild Hearts」、iOSで「GOROGOA」や「Donut County」「Florence」をプレイしています。どれも面白いですよ。

それが大幅割引での販売となれば気にするなというのが無理でしょう。他のプラットフォームでもプレイしたコトのあるタイトルも含めていくつか購入してみました。


まず、一番にオススメしたいのは、iOSで何度もプレイしてるけどやっぱり大好きな「GOROGOA」。パズル好きには文句なくオススメできる名作です。いわば「インタラクティブな絵本」です。


 
これ以外にも公式動画はあるんですけど、ちょっと攻略のヒントが多すぎてプレイの楽しみを削いでしまうかもしれませんのでご注意を。
まあ、この動画でもお判りの通り、精緻に描かれた美麗な絵を移動させたり拡大縮小させたり重ねたり分離させたりして繋いでいくというゲームです。これが結構難しい。文字によるヒントは一切ありませんが、絵でのヒントは多いです。また、背景の柄をよく見ることも大事。意外な二枚が繋がって絵本が動き出す瞬間が驚きに溢れています。
実は私、このゲームは何度かクリアしておりますが、今回久しぶりにやり直してみたらやっぱり迷いました。解き方を忘れているんですね。おかげでまた新鮮な気分でこの美麗な動く絵本を楽しむことができました。


次はiOSでやりかけていた「Donut County」を。途中までプレイしていたのに存在を忘れちゃってたんですよね。なので今回、改めて最初からプレイしてみました。ええと、「地面の穴を操作して色んなモノを地中に落としていく」ゲームです。



始めは小さなモノしか落とせませんが、徐々に穴が大きくなって更に大きなモノを飲み込んでいけます。で、最終的には家とか岩山も落とすことができるようになります。この辺り、ちょっと「塊魂」を思い出させる操作性ですね。短い章立てになっているので気軽にプレイできるし、合間に挟まれるコミカルなやりとりも面白い。うん、こりゃ明らかに「塊魂」を意識してるな。
もちろん、ただ穴に落とすだけではなくて、ちょっと頭を捻らないといけない部分もありますが、まあそれほど難しくはありません。一気にプレイすれば2〜3時間でクリアできます。ですが、口も性格も悪いアライグマのBKを始めとするドーナツ郡の奇妙な住人たちで笑いながらゆっくり楽しんで下さい。隅々にまでスタッフの遊び心が詰まっていますよ。特にエピローグとスタッフロールが小粋です。


そして、前々から気になっていた「Gone Home」もプレイしてみました。いわゆるウォーキング・シミュレーターと呼ばれるタイプの、一人称視点で歩き回りながら謎を解いていくゲームです。こちらはいわば「インタラクティブな小説・映画」ですね。



ちょっと怖そうな印象がありますが、ホラー的要素は一切ありませんのでご安心を。主人公が一年の世界旅行から帰ってきたら、お父さんもお母さんも、そして妹も誰も居ません。家の中を歩き回ってみると、至る所にメモや手紙や書類が残されています。なぜ誰も居ないのか。
もう一度言いますが、ホラー要素はありません。あるのは、ある愛の物語。そして家族の物語です。
パズル要素はほぼ無く、もちろん戦闘もありません。ただ歩き回ってメモを読み、要所で読み上げられる妹の日記を集めていくだけなのですが、これが面白いんですよ。元々は皮肉を込めた呼び名だったウォーキング・シミュレーターという手法を、ちゃんとしたゲームジャンルとして確立するキッカケとなった作品なのです。

1995年のアメリカが舞台なので、懐かしい小道具がいっぱい出てきます。ハッキリとしたBGMは無いのですが、所々に落ちているカセットテープを近くのラジカセに入れてやると、パンク風のガールズロックがかかるのも面白い。他にもスーパーファミコンや宅配ピザ、ブラウン管テレビなど、いかにも90年代のアメリカって感じです。ストーリーもね。
オプションとして、開発者の裏話コメンタリーを聞きながらプレイするコトもできます。私は一周目は普通に、二周目はコメンタリーを聞きながらプレイしましたが、これがまた楽しい。しかも一周目では見落としていたメモをいくつも見つけました。全部見つけなくてもまあ問題は無いのですが、よりストーリーが深くなります。
こちらも一気にプレイすれば2〜3時間で終わります。そのあたりも映画っぽい。いい映画を一本見たような気分になれますよ。


他にも何作か購入したのですが、まだプレイが追いついていません。プレイできたらまたご報告致しますね。とにかく、数百円で買えるソフトもありますので、気になる作品がございましたら是非プレイしてみて下さい。ディスカウントは4/12までですよ!

あ、それから、アンナプルナ愛に溢れたnoteの記事も見つけたのでご参考に。私の説明よりも判りやすく解説されています。
https://note.com/yusuke3rd/n/n4eba654c61a4

やっぱ、noteってなんかいいな。シンプルな画面で行間も広くて読みやすい。このBlogも引っ越ししてみようかな。



2021/03/28

地テシ:201 「BRAVELY DEFAULT II」楽しい! の巻 第二章

先日、私が長年宣伝美術を担当させて頂いているプロジェクトKUTO-10さんの「かもめごっこ」を拝見致しました。ホントに自分勝手な登場人物ばかりで誰にも感情移入できないのに、セリフがいちいち心に刺さってくるあたりがまさにチェーホフ流。地方のアマチュア劇団の話なので、地方のアマチュア劇団出身の私としては特に揺さぶられました。いよいよ本日3/28の14時が千秋楽です。下北沢 シアター711ですよ。


さて、前回はNintendo Switchの「BRAVELY DEFAULT II(ブレイブリーデフォルト2)」の快適さについてお話し致しました。メニュー画面での操作やフィールドでの移動などが実に練られたシステムで、まさに痒いところに手の届く作りになっています。その分、プレイヤーはストーリーや戦闘に集中できるというワケです。
快適だからといって戦闘が単調になるワケではありません。それぞれの敵には様々な属性(火や水など)と武器(剣や槍など)に対して耐性があり、こちらの攻撃を半減したり無効にしたりしてきます。敵の弱点は戦闘中にいつでも見られるのは親切なのですが、逆に言えば敵の弱点を常に意識しなくてはならないというコトです。
さらに、こちらの攻撃に反撃するカウンターや、特定の行動に反応して嫌な攻撃をしてくるジャマーなど、一筋縄ではいかない厄介な敵も多いのが悩ましい。そりゃこっちだってカウンターやジャマーが使えるんだから、敵だけ使えないなんて不公平ですからね。

特にボスはとにかく嫌らしい攻撃や反撃をしてきます。このボス戦が面白いんですよ。ボスを倒すと、そのボスが持っているジョブを手に入れることができます。つまり、その嫌らしい攻撃や特性を持っているジョブを自分が使うコトができるようになるのです。そのためには、今手に入れているジョブを組みあわせて適切な攻撃をしていかないと簡単に全滅させられるというワケです。
ボスはHPも高いのでとにかく長期戦になります。頻繁にこちらのピンチを立て直しながら、ちまちまとボスのHPを削っていきます。歯が立たずに全滅してしまっても、ジョブとアビリティを考え直してから再挑戦すると意外とあっさりと勝てたりするところがこのゲームの醍醐味。
ボスの弱点や攻撃の属性、単体攻撃か全体攻撃か、物理攻撃か魔法攻撃か、狙ってくる状態異常は何か。それらを見極め、こちらのジョブや武器を整える楽しさ。戦闘が面白いRPGは楽しいのです。

また、行動の順番を前借りできる「ブレイブ」というシステムも面白い。通常のコマンド選択式RPGならば自分の順番が来るまで待たなくてはなりませんが、ブレイブで前借りすれば最大四回連続で行動できます。連続で攻撃してもいいし、アイテムで戦闘不能を復活させてすぐさま魔法で回復させてもいい。様々な行動を連続で行えます。
しかし前借りするだけなので、もちろんその後しばらくは行動できません。チャンスと取るか、リスクと取るか。壊滅しかけた戦線を瞬時に立て直してもいいし、有無を言わせずたたみ掛けてもいい。ブレイブによって一気に戦略が広がります。


このように戦闘が面白くも難しく、駆け引きの必要な奥深いシステムになっているのですが、それを支えているのがジョブとアビリティなのです。様々なジョブを育ててアビリティを集め、組みあわせていく。これを考えるのが楽しいんですよ。
ジョブというのは白魔道士とか吟遊詩人などの個性豊かな能力を持つ職業です。アビリティというのはそれぞれのジョブの持つ特殊能力ですが、その内のいくつかは他のジョブでも使うコトができます。つまり、それらの組みあわせ方によって戦闘が面白くなるというワケです。

この面白さは何かに似ているな。そうだ! 懐かしの「FINAL FANTASY V」と似てるんだ。そうそう、これはFF奇数番の楽しさです。昔のFF奇数番が好きだった人には文句なくオススメできます。
ええと、FFといえばスクウェア(現スクウェア・エニックス)が制作した、言わずと知れたRPGの名作シリーズですが、初期のFFでは偶数番と奇数番での特徴が違いました。FF4やFF6などの偶数番は固定ジョブのキャラクターが多数登場するストーリー重視で、FF3やFF5などの奇数番は少数キャラクターとジョブチェンジを駆使するシステム重視と言われています。

BD2では四人の固定メンバーに20を越える多彩なジョブが用意されています。ジョブが成長すれば様々なアビリティを覚え、そのジョブとアビリティを組みあわせて様々な効果を得ることができます。いわゆるシナジー効果ですね。
比較的汎用性のある組みあわせもあれば、限定的ではありますが絶大な効果を生み出す組みあわせもあります。その掛け合わせを考えながら試してみるのが楽しいんです。
20種類以上のジョブのそれぞれに10個以上のアビリティがあり、そのどれもが個性的なのが驚きです。単体で強力なモノもありますが、他のアビリティと組みあわせるコトで効果的になるモノもありますので、新しいジョブやアビリティを手に入れるたびにワクワクします。だもんで、ついついプレイしてしまうというワケですよ。


私もようやく4章に突入し、ストーリーも急転直下に慌ただしくなってきました。ジョブもアビリティも随分と増えましたが、まだまだあるようです。
キャラクターも可愛らしく、また表情豊かで声優さんも達者なので、要所に入る会話部分も楽しめます。本当にキャラクターの表情が見事なんですよ。それほど可動パーツは多くないのに感情表現が細やかです。
個性豊かなボスたちが次々と襲ってくるので、ストーリーも楽しくなる上に撃破後のジョブ入手も嬉しい。つまり、ストーリーの面白さと戦闘の面白さが直結してくるのです。
ストーリーが進みましたらまた改めてご報告致しますが、昔ながらの王道RPGでありながら、新鮮な楽しさを感じられる今作。是非皆さまにもお楽しみ頂きたいと思います。Switchのストアには5時間までたっぷり楽しめる体験版もありますからね!