2021/03/14

地テシ:198 PS5で「MAQUETTE」! の巻

ねんがんの PS5を てにいれたぞ !


というワケで、前回はPS5を手に入れた経緯とその凄さを解説致しましたが、ハードウェアはマシンでしかありません。ソフトをプレイしなくては意味がありません。ですので「ASTRO's PLAYROOM」でPS5コントローラの凄さを体感し、「THE PATHLESS」でハイスピード移動に陶酔し、「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」で美麗さに驚き、「イモータルズ フィニクス ライジング」でポップな神話世界を楽しんだりしております。それぞれちょっとずつだけどね。


しかし、一番最初にハマってエンディングまでプレイしてしまったのは3/2に発売された一人称再帰的パズルゲームである「MAQUETTE」です。
一人称再帰的パズル? ええ、公式にそう書いてあるのです。再帰的とは大雑把に言って「あるモノを構成する要素の中に、あるモノそのものと同じものがある」コトでして、いわゆる入れ子構造ですね。フラクタル画像のように、あるモノを拡大していくとそこにまた同じモノがある構造です。ちょっと違いますが、マトリョーシカ人形をイメージして頂くと判りやすいかもしれません。



「MAQUETTE」(マケット)はいわゆる「脱出ゲーム」の一種です。部屋の中にある様々なモノを観察し、操作してカギを探し出し、出口から脱出する。ブラウザゲームによくある、あの脱出ゲームに似ています。
しかしこちらは一人称再帰的パズルですから、もちろんタダの脱出ゲームではありません。一人称ってコトは主人公目線でして、しかもフィールドを自由に動き回れます。
まずプレイヤーは素敵な音楽が流れる綺麗な庭園にいます。道なりに庭園を進むと、壁の所々に文字が浮かび上がります。どうやらある男が過去を思い出しているようです。広い庭園を歩いて、指示に従っていけば簡単にカギが手に入り、庭園を出る事ができます。ここまでがチュートリアルを兼ねた第一章。

第二章からが「再帰的」パズルの始まりです。目の前にはメリーゴーラウンドを思わせるような赤い屋根の大きなドーム。周りの四方にはお城があったり公園があったり。
よく見ると、赤屋根ドームの中には今自分がいるのと同じ風景のミニチュアがあります。真ん中に赤屋根、四方にお城や公園。さらによく見ると、ミニチュアの赤屋根の中にはもっと小さなミニチュアが見えます。そして、自分がいるフィールドの上を見上げれば巨大なドーム状の屋根。あ、これ多分赤い屋根だ。

そう、これが再帰的な部分。つまり入れ子構造です。自分のフィールドとミニチュアは繋がっているのです。ミニチュアの中にある小さな赤いキューブを移動させれば、自分のフィールドにある大きな赤いキューブも移動します。これで大きすぎて動かせなかった大きなキューブを移動させることができて道が開けました。
しかも、ミニチュアの中にあった小さな赤キューブをミニチュアから取り出し、自分のフィールドに置いてからミニチュアセットの中を見ると、更に小さくなった赤キューブがあります。
そう、このゲームは、再帰的な入れ子構造を利用して、オブジェクトのサイズを変えながら行動範囲を広げていくというシステムなのです。様々なオブジェクトのサイズを大きくしたり小さくしたり、フィールドとミニチュアの間を行ったり来たり。ああでもないこうでもないと何度も試行錯誤しながら解法を考えていきます。
最終的には自分までをも小さくしたり大きくしたり。小さくなった時のフィールドの広さったら! 家のデカさったら! 足の遅さったら! 夢の中でもがいているような気分になります。

パズルは章立てになっていて、だいたいフィールドの四方にある四つの謎を解いたら次の章に進みます。章ごとに謎解きのパターンが変わるので飽きません。
基本的にヒントはありませんが、壁に浮き上がる文章がちょっとヒントになってはいます。あと、文章が浮き上がる壁の場所は重要なヒントになっています。次の回答はこの壁のあたりにあるよってワケです。
判りやすい謎もあれば、全く見当も付かない謎もあります。私も二箇所ほどホトホト困り果てました。二時間くらいああだこうだしても解法が判りません。そんな時にはそれまでの考え方を捨てて「こんなコトしてみたりして〜」と大胆にやってみたら解けたりもしました。

クリアした後にプレイ時間を見てみたら約10時間でした。何度かロードし直してるから実際にはもうちょっと掛かっているとは思うのですが、まあ短めのゲームですね。
でも、プレイしている時は何時間も没頭してしまうほどの面白さです。ちょっと悩んで、こうかなとトライしてみてダメで、そうこうするうちに急にピカーンッとアイデアを思いついて成功した時の気持ちよさよ!
それとは別に、ダメ元で「こんなコトしてみたりして〜」が正解だった時には思わず「あッ!」と声が出ましたよ。「コレが正解なんかい〜!」とツッコみながらも、いや確かに理にかなっているなと思ったり。

美しいフィールドを歩きながら謎を解いていくところは「The Witness」を、大きさを変えながら解いていくところは「SUPERLIMINAL」を、絵本の中を冒険しているような気分になるところは「GOROGOA」を、こんなコトしてみたりしてが解法に繋がるところは「風ノ旅ビト」や「THE PATHLESS」を、切ない恋物語を描いているところは「florence」を、そして入れ子構造を利用して大きさを変えるところはVR専用ですが「a fisherman's tale」をそれぞれ彷彿とさせますが、それらとはまた違った面白さがあります。これらのゲームがお好きな方ならば、間違いなくオススメです。
このゲームの開発元はGRACEFUL DECAYさんですが、販売元は面白いインディーゲームを見つけてリリースすることで定評のあるANNAPURNA INTERACTIVEさん。私はこの会社のゲームが好きでして、上記のGOROGOAも風ノ旅ビトもflorenceも、あるいは「DONUT COUNTY」も「OUTER WILDS」もANNAPURNA INTERACTIVEさん。いやあ、ハズレがない。これからも注目の会社ですよ!



美しくノスタルジックな風景と素敵な音楽の中で解いていくバラエティに満ちた謎。そして紡がれる一組の男女の甘く切ない物語。これがもう、ホントに甘くて切ないのよ。そう、このゲームで描かれている風景は、この二人の恋物語の風景なんです。その恋物語がどんな結末になるのかはもちろん見てのお楽しみ。
ただ、注意して欲しいのは、できる限り自力で解いて欲しいというコトです。ネットで検索すれば攻略法を書いたサイトや動画が見つかりますが、やっぱり自力で解いた方が満足度が違います。私も迷いながらもなんとか自力で全て解きましたが、終わってから攻略動画を見たら若干違う方法で解いたりしていました。解法が一つではないのも面白いトコロ。
ちなみに、PlayStation Plusに入っていると、ゲーム中に公式のヒント動画を見ることができますが、これはヒントといいながらほぼ答えを言ってしまっているのでご注意下さい。

ようやくPS5を手に入れたのに、主にプレイしているのはPS4でもプレイできるゲームとか、Switchのゲームとかなのは不思議ですが、まあそれもまたよし。こうなったらもうXbox series X/Sもなんとかして手に入れたいところですが、こちらも品薄で手に入りません。
というワケで、次回はSwitchの「BRAVELY DEFAULT II」について書きたいと思っています。王道ながらも新しい要素も多い、快適で楽しいコマンド選択式のRPGらしいRPGですよ。


2021/03/07

地テシ:197 ついにPS5が来た! の巻

2/21にダイラブが終わってもう二週間。久しぶりにのんびりな日々を過ごしている私です。コロナ禍によって昨年4月に「偽義経冥界歌」博多公演が中止になってから五ヶ月間、全く舞台の仕事が無かった私です。当分舞台の仕事は出来ないと思っていた私です。しかし、そこから10月の「浦島さん」「照らす」、12月の「オリエント急行殺人事件」、今年2月の「今日もしんでるあいしてる」まで、意外なことにノンストップで舞台ができた私です。
舞台のなかった五ヶ月間から一転してこの半年は本番終了から次の稽古始めまで余り期間がなく、割とみっちりと続いておりました。このような社会情勢の中でも舞台ができるのは本当に嬉しいことです。舞台や音楽ライブなどのライブイベントの現場はまだまだ厳しい状況ですが、なんとか続けていけるようにそれぞれのカンパニーが最大限の努力を続けております。我が劇団☆新感線も「月影花之丞大逆転」を上演中です。皆さまもよろしければこれからも舞台をお楽しみ頂ければと思います。

 
さて、てなワケでね、久しぶりにみっちりゲームをプレイする時間ができました。本番を抱えているとなかなかみっちりとはプレイできませんからね。
そして! そんな時期に最適の! 中々手に入らないと噂の最新ゲームマシンであるPS5が! 超ハイスペックで超美麗な画面のPS5が! めくるめくゲーム体験ができるPS5が! ついにウチに来ましたよ!



PS4と比べてみました。デカいよ! 高さが1.5倍くらいあるよ! でもそれほど重くはないよ!
そして、コントローラの滑り止めのザラザラが、実はPSシリーズのアイコンでもある○×△□であることも確かめましたよ!



SIEが昨年11/12に発売したPlayStation 5は余りの人気に比して供給量が少なすぎて主に抽選販売となりまして、これが中々当たらないんです。私も発売日にゲットするべく本家のソニーストアやいくつかの家電量販店での抽選に応募しておりましたがことごとくハズれ、二次抽選とか三次抽選とか、まあとにかく応募しまくっていましたが全然当たりませんでした。
そんな「今日もしんでるあいしてる」の本番期間中。ある朝、メールをチェックしているとソニーストアからのメールがありまして「PlayStation5抽選販売」との件名ですから、また落選の通知かと何気なく開いてみました。そして何気なく読んでいましたら「当選されましたのでお知らせ致します」とか書いてあるんですよ。ん? んん? まさに二度見です。

当選? 当たったの? そういえば落選通知メールなんてモノはないのでして、当たった人にだけ通知が届くんでした。その通知が届いたってコトは? ええと、当選したって書いてあることは、当選したの? ええ、そうでしょうとも。当選したから当選したと書いてあるんでしょうよ。つまり当選したんでしょうよ。困惑して何度も同じ事を書いてしまっていますが、要するにPS5が買える権利を手に入れたってコトですよ。
困惑したままソニーストアに飛んで購入手続きをし、困惑したままヨドバシ.comに飛んで外付けSSDを購入し、困惑したままPS4からのデータ移行について詳しく書いてあるサイトをブックマークし、そして困惑したまま下北沢・本多劇場へと向かったのでした。
一週間ほどで届くとのことでしたので、来週にはPS5がウチに来るってコトですか? 来るってコトでしょうね。不思議なモノで、嬉しさよりも困惑が勝っています。半信半疑というか疑心暗鬼というか。なんか現物が来るまでは安心できない気分なのです。とりあえずこのことは忘れて本番に集中しましょう。そんな一週間。

実はね、ウチのPS4が今年に入ってから不調なんですよ。カタカタと異音がするんです。HDDを2TBに換装しているからそのせいかとも思って差し直してみたりしましたが、どうやら違う。ディスクドライブでもなさそうだ。おそらく冷却ファンかもしれません。まあ、初代PS4だしな。
プレイ自体は問題なくできるのですが、やはりカタカタうるさいのが気になります。ハードウェアの為にも良くないしって気もしてあまりプレイできていなかったのです。困ったな。よし、こうなったらPS5だ。実はPS5ならばPS4のソフトも走るんです。そしてもちろんPS5の最新ゲームも楽しめるんですよ。そいつぁ好都合だ。よし、なんとしても早いことPS5を手に入れよう。うん、そうしよう。とは思っていました。
いや、だからといってねえ、急に当選通知を送ってこられてもねえ。困惑しますよ。いや、全然困ってはいないんですが、実感が湧かないってコトですよ。

そんな二月下旬のある日。大きな荷物が届きました。ええ、そりゃPS5でしょうとも。丁度本番も終わりノンビリしていた日々でしたよ。早速開梱してセットアップしましょう。外付けSSDも繋ぎましょう。PS4を外して替わりにPS5を繋ぎましょう。
データ移行に関しては、これ以上PS4さんを酷使するのも可哀想なので、各ゲームのセーブデータに関してはクラウド経由で、ゲーム本編に関してはPS5に直接ダウンロードしました。今までのアカウントでログインすれば全てが簡単にセットアップできます。
そんなこんなでやっと実感が湧いてきました。ああ、PS5が手に入ったんだなって。


さて、PS5といえば最大8K対応でレイトレーシングにも対応した超美麗画面、高速SSD採用での爆速ロード、3Dオーディオ対応、さらにほとんどのPS4のゲームがそのまま動く後方互換性など、大人気機種であるPS4の正統進化と呼べる最新ゲームマシン。しかもディスク無しのデジタルエディションなら四万円以下という驚異のお値段なんです。

しかし、PS5の最大の特徴はDualSenseと呼ばれるコントローラだと思います。歴代PSのコントローラは機能的にもデザインもあまり変わってきませんでしたが、PS5ではちょっと大きくなって丸みを帯びた形になり、切り替えの入ったツートンカラーになっております。
このコントローラには様々な最新技術が納められているのです。まず、ハプティックフィードバックと呼ばれる振動機能。Nintendo SwitchではHD振動という精度の高い振動を採用していましたが、あれをもっと精密に、もっとプレイとの親和性を高めたモノです。
操作するキャラクターがコンクリートを歩いているのか、砂地を歩いているのか、草地を歩いているのか。そういった感覚を実に明確に振動で伝えてきます。コントローラに付いているスピーカーからの音と相まって、まるでそんな地面を歩いているかのような感覚を与えてきます。
また、L2/R2ボタンにはアダプティブトリガーと呼ばれる機能が付いています。L2/R2ボタンは車のアクセルや攻撃に割り当てられることの多いボタンですが、このボタンにプログラムできる抵抗力が付いたんです。つまり、弓を引き絞る時の抵抗力や、急ブレーキを掛ける時の抵抗力などを指先で感じることができるのです。トリガーが、重い。これは実に新鮮な感覚です。精密な振動と相まってプレイの臨場感が格段に増しました。

PS5にはあらかじめ「ASTRO's PLAYROOM」というゲームがインストールされています。多彩なステージで可愛いキャラクターを操作しながら、PS5とコントローラの様々な機能を体験できるゲームです。こういう丁寧な導入は任天堂がお得意なのですが、ここに来てやっとSIEも本腰を入れたようです。
このゲームをプレイすると、美麗な画面と臨場感のある音響だけでなく、コントローラの凄さが判るようになっています。技術デモ的なゲームなのですが、楽しく高性能を体験できるんですね。
あと、このゲームで楽しいのはフィールドのソコココでキャラクターたちが撮影を行っているのですが、それが過去の名作PSゲームをモチーフとしているのです。これは何のゲームかなとか考えるのも楽しいですよ。

あと、ホーム画面も新しくなっています。いわゆるダッシュボード画面ですね。PS4のダッシュボードも優秀でしたが、あれがもっと進化した感じ。使いやすさもそうですが、爆速ロードによってキビキビ動きます。これによってそれぞれのゲーム間やメディアプレイヤーへの移動が楽になりました。

そして今回の最大の変更点。それは、決定ボタンが○じゃなくて×になったことだー!
今までは右端の○ボタンが決定でした。任天堂で言うところのAボタンですよ。右端ボタンで決定という長年親しんできたルーティンを根底から覆され、今までキャンセルだった×ボタンで決定しなくてはならないという違和感! いや、まあすぐ慣れたんですけど、今度はSwitchでプレイする時にまた困惑するという体たらく。いやぁ混乱するわ。

ええと、こんな感じで楽しいPS5ライフを送っております。やりかけていたPS4ゲームや、もちろんPS5ならではの最新作もちょっとずつプレイしていますが、実はSwitchの「BRAVELY DEFAULT II」がやたらと楽しくて、ついついこちらをプレイしてしまっています。なんじゃそりゃ。

「BD2」については近日書きたいと思いますが、それよりも今書きたいのはPS5の「MAQUETTE」という3Dパズル。PS5で一番最初にハマったゲームです。ですので次回はこちらで。なお、PS4ユーザーの方は1,980円で買えますが、PS5ユーザーでPlayStation Plus会員の方は3月のフリープレイですから無料でプレイできますよ。お見逃しなく!


2021/02/28

地テシ:196 終わる舞台と始まる舞台と! の巻

先週本多劇場にて上演されました悪い芝居「今日もしんでるあいしてる」の配信用特別撮影版がいよいよリリースされました。予定よりちょっと遅れてしまいましたが、ようやく配信が始まりました。ご購入はこちらから。

遅れてしまったために、配信期間が三月末までに延びました。つまり、一度ご購入頂ければ三月末まで何度でもご覧頂けます。
公演を普通に収録したDVDとBDは今年中旬にリリースされますが、こちらの特別撮影版はディスクにはなりません。お見逃しなく!


 
関係者プレビューとして私も拝見致しましたが、出演者からしても新鮮に見るコトができました。とても綺麗な映像で、美しい照明が映えます。この撮影のためにみっちり一日掛けて上演されまして、様々なアングルから撮影するために何度もシーンを繰り返しました。
カメラの視点は客席からだけではありません。カメラも舞台上に上がって、横から上から、様々な角度の視点があります。ていうか、ほぼ舞台上からの視点しかありません。
つまり、カメラが凄く演者に近づいたり、演者に付いていったり、演者越しに演者を映したり。カメラ自身が登場人物のように舞台上を動き回ります。これがもう、新鮮! 今までの舞台記録映像では見たことが無い視点、感じたことのない感覚。

映画の手法として、ワンカメラでずっと長時間撮影する「長回し」という撮影方法がありますが、あれに近い感じ。いや、こちらはカット割りはしているのですが、芝居自体はノンストップで続いているために長回しっぽいことになっているのです。
なんかね、舞台を題材とした映画を観ているような感じなのです。劇団☆新感線のゲキ×シネなんかも映画っぽい作りになっていますが、こちらはもっと映画っぽい。ちょっとドキュメンタリータッチのね。

わずか一週間、7ステージしか上演されなかった作品ですので、ご覧になった方も、ご覧になれなかった方も、ご覧にならなかった方も、この新感覚の映像をぜひ体験してみて下さいませ。


こちらの配信開始と同時に始まったのが、我が劇団☆新感線の最新公演であるYellow新感線「月影花之丞大逆転」。こっちは大バカ芝居です。近年の新感線作品としては最少人数の11人、最短時間の二時間。
先日行われたゲネプロと呼ばれる最終舞台稽古を観ましたが、おじさんとおばさんと美女とイケメンが、力の限りバカなコトをやっています。様々なパロディ満載です。いつものように昭和なネタが多いのですが、意外と新しいネタもパロっていたのが新鮮でした。

私自身もお客さんとして客席から舞台を観るのは昨秋の「カチカチ山」ゲネプロ以来でした。いやあ、生の舞台を観るのってやっぱり面白いよね。ライブステージの面白さを再確認致しました。
やっぱり演劇人だからね。舞台を観てると舞台をやりたくなっちゃうよね。早くもっと普通に舞台ができるようになったらいいなと思います。

劇場では様々な感染防止策を講じておりますので、一年振りの新感線公演をお楽しみ頂くのはいかがでしょうか。東京公演は東京建物 Brillia HALLにて2/26〜4/4、大阪公演はオリックス劇場にて4/14〜5/10です。
あ、ちなみに、劇場でも売っている、こちらのYeah郎くんペンライト。



買わずに舞台を観てると多分「買っとけば良かった」と思うんじゃないかな。どうぞよろしく! まあ、この舞台以外では全く使い道はないけどね。


上演の終わった舞台と、上演の始まった舞台と。臨場感ありまくりな舞台映像と、生の舞台と。
皆さまに見て頂くことによって我々の舞台は完成いたします。厳しい日常のちょっとした息抜きにでもなればと願っております。よろしければ、ぜひ。


あ! それから、例の手に入りにくいアレが、空気清浄機みたいな形のアレが、白くてデカいアレが、ようやく当たったんですよ! って話を書こうと思っておりましたが、アレについては次回!


2021/02/22

地テシ:195 ダイラブ終わったよ! の巻

わずか一週間だけでしたが、たった7ステージだけでしたが、そのためにたくさんの人々が準備をし、たくさんの人々が色んなコトに心を配り、そしてたくさんの人々が観に来て下さった、悪い芝居「今日もしんでるあいしてる」が無事に終了致しました。
千秋楽のカーテンコールでも言いましたが、無事に始まって無事に終われることがこんなに嬉しい公演はありませんでした。みんなありがとう。中止にならなくてよかったね。

それと、もう一つ言いたいことがあります。確かに判りやすく全面に立ってストーリーを引っ張っていたのは客演陣でしたが、世界を構築する芝となっていたのは劇団員の皆さんです。出演していた劇団員さんたちはもちろん、今回は出演はしていませんがスタッフとして様々なバックアップをして下さった劇団員さんたちにもとてもお世話になりました。
自分自身が劇団に所属する身ですから、劇団力とでも言いたくなるような何かを知っています。それを今回、感じられたことがまた嬉しく思います。嬉しくてありがたいっていうかね。
あ、もちろん、劇団員である岡田太郎さんの音楽を始めとして、演出部・映像・照明・音響・衣裳・小道具などの、気心の知れたよく判ってるスタッフワークにも感謝を。ありがとうございます。

千秋楽直後に公開予定だった配信用特別撮影版の公開はちょっと遅れてしまいますが、その分カッコよくなると思います。数日中には配信が始まると思いますが、そのティーザートレーラのYouTube版を貼っておきましょう。



それと、山崎彬さん作詞、キムアスさん作曲による劇中歌が期間限定でYouTubeにて公開されています。ご覧頂いた方には確実に刺さる曲ですので、こちらも貼っておきましょう。


 
劇中では牧田哲也さんが歌っていたパートは井上メテオさんが歌っています。3/7までの期限付き公開ですからお早めに! それじゃ、おやすみ!

2021/02/21

地テシ:194 いよいよダイラブ終わるよ! の巻

現在公演をしている、下北沢で演劇をしている、このような世情でも舞台が上演できる喜びをかみしめている、悪い芝居「今日もしんでるあいしてる」も、いよいよ本日2/21が千秋楽です。

まさに今のそんなエンターテインメントの現場を描いてもいる今作ですが、まさに今の世情をも描いてもおります。今しかできない演劇。本当はこのような描き方はしたくないのは山々ですが、それでもこの胸の高まりは抑えられないのです。そんな演劇がいよいよ千秋楽を迎えます。
初日前には日によっては残席もたくさんあった公演ですが、皆さまのクチコミやSNSでのご宣伝の効果によりまして、結果的には全公演がほぼ満席(といっても50%使用ですが)となりました。ありがとうございます。

しかし! これで終わりではありません。本日の千秋楽公演が終了した後、「配信用特別撮影版」のデジタルリリースが始まります。始まる予定です。予定でした。ええと、ちょっと遅れることになりました、すみません。あまりにもイイ感じで撮れてしまったので、編集に時間を掛けているようです。
そのかわり、配信期間が三月いっぱいまで延びるようです。一度お買い求め頂ければ、三月末まで見放題です。そんな配信用特別撮影版のチケットはこちらです。

これはただの配信公演ではありません。この配信のために特別に上演・撮影され、特別に編集されたバージョンですよ。このバージョンのディスクでの販売予定はありませんので、約一ヶ月の配信期間を終えるともう見るコトができないかもしれない特別版です。
本編をご覧頂けなかった方にも作品をお楽しみ頂けるだけでなく、ご覧頂いた方には別の角度からの、別の視点からの作品をお楽しみ頂けるという、なんともお得なバージョンとなっております。

実は、休演日の一日を丸々使って、劇場に居られる時間を最大限みっちりと使って撮影されたんですよ。様々なアングルから撮影するために(いやもうホントに様々な角度から、客席からだけではなく、例えば舞台真下からとか、さらには舞台上で俳優目線からとか)それぞれのシーンを何度も繰り返しながらの撮影でしたので、通常の2、3ステージよりも疲れました。
いや、出番以外は息が抜ける我々俳優部よりも撮影スタッフの方が疲れたはずです。だってほとんど休憩無しで長時間の撮影をしたのですから。いやあ、お疲れ様でした。

配信が遅れてしまうお詫びと言ってはなんですが、ティーザートレーラーを載せておきますね。カッチョイイ! 多分来週の中頃には配信できることになりそうですので、舞台をご覧になった方も、ご覧になれなかった方も、ワクワクしながらお待ち頂ければと思います。



そうそうDVDといえば、一昨年末に上演された「明治座の乱 麒麟にの・る」のDVDも発売されたそうです。ていうか、ウチにも届きました。まだ観てないけど。
本編に加えてなにやら特典映像がてんこ盛りの、ディスク6枚組だそうです。多いな! 正気の沙汰じゃないな! 確かにちょっとお高いですが、山ほどの特典もついてカラーブックレットも付いてます。気になる方は是非。

詳しくはこちら

今日で終わる舞台も、これから配信される舞台も、一年以上前に終わった舞台も、様々な形でお楽しみ頂ければと思います。我々演劇人にとっては舞台も記録映像も、それぞれ愛おしいものなんです。このような世情では尚更です。

次に舞台上で皆さまのお目に掛かれるのはいつになるでしょうか。その時を楽しみにしつつ、しばし休息の日々を送りたいと思います。
しかも、そんな休息にうってつけのアレを手に入れられそうなんだよね! そう、アレだよ! それについては次回! まずは今日の千秋楽だな! 色んなコトに気をつけて頑張ります!