2020/10/30

地テシ:177 まもなく「照らす」! の巻

現在、ノックノックス「照らす」の稽古真っ最中です。いや、嘘です。既に稽古は終わりました。既に最終稽古を終えてしまいました。
オンラインでの稽古や俳優たちだけでの稽古、ピアノ・ビオラ・コントラバス・パーカッションの素敵な楽隊を交えての稽古、そして照明・音響スタッフだけで無く映像スタッフまでも交えた稽古など、様々な種類の稽古を進めながら、たった一回の公演に向けて準備してきました。
たった一回の公演のためのたった七回の稽古。演劇にしては少ない稽古。しかし、朗読劇にしては多い稽古。少ない? 多い?

そう、ただの朗読劇にしては多い稽古期間でした。何故でしょう。それは「照らす」が演劇作品だからです。無観客配信の朗読劇ですが、我々は、我々関係者は演劇作品として今作を稽古してきました。
通常、朗読劇を映像化しようとすれば、喋っている人をアップで狙えばいいワケです。喋っている人を順次アップで撮りながら、時々絵変わりを意識してワイドショットを混ぜたりして。それで事足ります。
しかし、今作は演劇公演ですので、喋っていない人の反応が重要になります。そこに関係性があるから。ですので、配信中にも結構広めのアングルでお届けすることになると思います。ご覧頂く際には、喋っていない人達にも注意してご覧頂ければより楽しめると思います。

今年の春からこちら、数多くの演劇公演が中止になったり延期になったり無観客配信になったり客席半減になったり、様々な制約を受けながら、しかしなんとか表現行為を続けていこうとしております。そう、止めないことが重要なのです。
そんなこともテーマに盛り込みながらお送りする「照らす」。視聴チケットのご購入はこちらから。10/31の19時からの一回きりですが、間に合わなくても大丈夫。11/7まで視聴することができます。なんなら、何度でも見られます。

ノックノックス公式さんのtwitterにて告知動画も撮りましたよ!



そうなんですよ。結構バタバタと振り回されているんですよ。朗読劇だからと気軽に引き受けた割にはバタバタと振り回されております。まあ、それもまた良し。どうぞお楽しみに!


2020/10/25

地テシ:176 来週は「照らす」! の巻

私は普段はカバンを持たないので、いや、普段は稽古着やら台本やらの入ったカバンを持っていますが、オフの日はカバンを持たないので、サイフやらスマホやら文庫本やらを入れるために、夏はヒップバッグ、冬は釣りベストを愛用しています。9月の稽古中はやたらと暑かったのに、10月に入って急に寒くなりまして、釣りベストに替えるタイミングを探っております。
いやあ、春や秋のこの時期って服装の入替に迷う時期ですよね。ちょっと肌寒いけど上着を着るとちょっと暑い。いや、実は上着を着ると丁度良いのですが、私は歩く速度が異様に速いので、ちょっと歩くだけで暑くなるのです。汗だくになるんです。汗をかかない程度にゆっくり歩けばいいだけのハナシなのですが、そうはできないせっかちな私です。


さて、そろそろ「浦カチ」グッズが皆様のお手元に届く頃ではないでしょうか。両A面のパンフレットや一筆箋、マスクや風呂敷など、可愛くてオシャレなグッズが買えるのはイーオシバイドットコムですよ!
そんな「浦島さん」が終わったところで休む間もなく次の舞台の稽古(とその次の舞台の諸々)が始まりました。いや、こんなご時世ですから忙しいのは何よりです。
次の舞台であるノックノックス「照らす」の上演は10/31の一日限り。しかも劇場公開はなくオンラインでの配信のみです。この配信のみというトコロがポイントでして、どうポイントなのかは見て頂けると判ると思います。
公開は10/31ですが一週間ほどはアーカイブでご覧頂けます。視聴チケットの販売についてはこちらからどうぞ。

「照らす」がどんな作品なのか、気になる方もおられるのではないでしょうか。そんな方のために、ノックノックス主催で今作の作・演出であるヤストミフルタさんと、出演者である藤田奈那さんと藤谷みきさんによる動画を埋め込んでおきましょう。




ええと、動画を見てもよく判らないかもしれません。いや、まあ判らないくらいが丁度良いのでしょう。オーガニックな生演奏に乗せてお送りする、五人の男女の関係あるような無いようなお話。フワッと始まるのに、後半は結構熱くなりますよ。

まだ不安な方のために、ヤストミさんのブログページへのリンクも貼っておきましょう。稽古風景の写真が掲載されておりますので、ちょっとは雰囲気が掴めるのではないでしょうか。
たった一日の、たった一回の、配信のみの作品ではありますが、日々稽古して日々精度を上げ、積み上げております。よろしければご覧下さいませ。

 

それからもう一つ。本日10/24からゲキ×シネ「偽義経冥界歌」の全国公開も始まりました。昨年と今年に上演されました、いや、上演されたり中断したり再開されたり中止になったりした、あの作品がゲキ×シネになって帰ってきました。
今回はドルビーシネマでも上映されるというコトで、これはゼヒ映画館でご覧頂きたい作品です。大迫力で、大音量で、ニセモノの義経の大活躍をご覧下さいませ。
 

このような社会情勢ですのでなかなか難しいのですが、我々はあの手この手で作品を皆様にお届けしていきたいと思います。
稽古場のスタジオにはいくつかの部屋があるのですが、それぞれの部屋で知り合いの団体が、それぞれに充分に対策をとりながら懸命に稽古をしております。距離をとりながら久しぶりの挨拶をしたり近況報告などをしたりしました。みんなみんな頑張っております。
まだまだ立ち止まるワケにはいきません。まだまだ走り続けたいと思います。


2020/10/18

地テシ:175 「浦カチ」からの「照らす」への旅! の巻

二週間に渡って上演して参りましたヴィレッヂプロデュース2020 Series Another Style「浦島さん」「カチカチ山」が無事に終わりました。
我々の「浦島さん」だけでなく、「カチカチ山」チームも昨日千秋楽を迎え、2チームとも無事に走り終えるコトができました。ご来場頂きましたお客様やライブ配信をご視聴頂きました皆様、そして気にはしていたけどもご覧頂けなかった皆様も、どちら様もありがとうございました。

様々な制約の中、本当に上演できるかどうかも判らないまま、少ないキャストと多くのスタッフとで走り抜けてきました。当分の間はもう立てないと思っていた舞台にも立てました。誠にありがとうございます。
今はもう、とにかく無事に最後まで上演できたことでホッとしております。全てのお客様と全てのご視聴者さまと全ての関係者に感謝を申し上げます。
あまりのセリフ量の多さに毎日セリフを間違い続け、結局千楽まで間違い続けました。こんなことは初めてですが、これを反省材料として今後も精進して参ります。ちなみに、千楽と縁起を担いだ方の表記にしたのは、文字の中にが入っているからですよ。

通常の演劇公演ですと千秋楽の後には打ち上げがあったりするのですが、もちろんそんなものはなく、夕方にはもう自宅にいてボーッとしたりしておりました。これも新しいスタイルなのかもしれません。
まあとにかく無事に終わったことにホッとして、ちょっと仮眠をとったりしました。気は張っていても身体は疲れていたんでしょうねえ。こんな千秋楽も初めてですが、まあいいでしょう。

「浦カチ」の幕は降りましたが、「浦カチ」のグッズ販売はこれからです。両A面の浦カチ共通パンフレットや可愛いイラストの一筆箋、マスク、風呂敷など、多数のグッズをご用意しております。販売は10/19よりイーオシバイドットコムにて。どうぞよろしくお願い致します。


さて、一つの舞台が終わったところで恐縮ですが、すかさず次の舞台の告知です。ノックノックス「照らす」は10/31。一日限りの上演で、しかも劇場公開はなくオンラインでの配信のみですが、一週間ほどはアーカイブでご覧頂けます。視聴チケットの販売についてはこちらからどうぞ。

五人の男女と四人のミュージシャンによる朗読劇ですが、ただの朗読劇ではありません。モヤモヤと、暖かさと、痛みと、安らぎと。様々な感情が立ち上っては消えていくような作品です。
先日、オンラインでの顔合わせと本読みがありました。これも新しいスタイルなのでしょう。なかなか新鮮な体験でした。オンライン配信のみとはいえ、我々としては通常の舞台を行うのと変わりはありません。キチンと稽古をして精度を上げていきたいと思います。
ちなみに、そのオンライン顔合わせの時の写真がこちら。



みんなが笑顔なのに私だけ真顔なのは、バーチャル背景のカエルさんたちの顔を上手く手のひらに載せようと試行錯誤していたからです。笑うタイミングを逸しました。


半年間も舞台に立っていなかったのに、この10月には二作も舞台に立つことができます。なんともありがたい話です。毎度の事なんですが、舞台って大変なんですけど、楽しいんですよね。10月下旬も大変を楽しんでいきたいと思います。



2020/10/15

地テシ:174 「浦カチ」グッズもあるよ! の巻

ヴィレッヂプロデュース2020 Series Another Style「浦島さん」「カチカチ山」もそれぞれ残りのステージが少なくなってきました。先週始まったのに、今週でもう終わり。いや、通常の演劇公演ではこれが普通なのですが、近年の新感線では旅公演も含めて2〜3ヶ月、70〜80ステージとかあったりするもので、さすがに短く感じますね。

とはいえ、出演者全員が全力で立ち向かっております。スタッフも全力です。今作では回り舞台、いわゆる盆による演出が行われておりますが、あれって人力で回しているのですよ。舞台後方にいる男性スタッフが二人がかりで回しているのです。もうそりゃ大変です。残りの数ステージも無事に怪我無くできますように。

それでね、前回も書きましたが今作では会場ロビーでのグッズ販売がありません。会場では販売しませんが、10/19よりイーオシバイドットコムにて販売されます。そしてもう予約を受け付けております。
どのようなグッズが売られているのかは上記のリンクでご確認頂きたいのですが、両A面の浦カチ共通パンフレットや可愛いイラストの一筆箋、マスク、風呂敷など、多数のグッズをご用意しております。

今日は、その中から一筆箋についてお話し致しましょう。まあ、小型の細長い、短冊みたいなタイプの便箋ですね。親しいご友人にお手紙を出すも良し、メモのような使い方をするも良し。短冊のように願い事を書いて壁に貼ってみるのもいいかもしれません。サイズが手頃なので、様々な使い方が考えられます。


パンフレットの上に置いた二種類の一筆箋。それぞれの下部には浦島さんと狸が、そして乙姫さまと亀と兎がプリントされています。

ちなみに、ここで描かれている亀の手には指と爪が書かれていて、本編をご覧頂いた方には感慨深いと思いますが、ここで書かれているのはおそらく玄武というか神亀じゃないかな。だから問題ありません。

なお、両A面パンフレットというものが気になる方もおられるかもしれません。両A面というのは両面とも表紙と言うことでして、クルッとひっくり返すとそれぞれの表紙が現れます。つまり、丁度真ん中の見開きでは上下逆さまの文が出逢うのです。
御伽話がモチーフですから全体的に和紙的な、和装本的なデザインとなっておりますが、タイトルの部分には厚めのニス塗り加工が成されていて、つやつやした光沢があって高級感を醸し出しております。


ね、タイトルの部分に照明が反射しているでしょ。つやっつやなんです。いつものパンフレットよりも小振りで読みやすく、個別インタビューもたっぷり、稽古場写真もふんだんに使われておりますので、今作の思い出として是非ともお買い求め下さいませ。

さて名残惜しくはありますが、残り数ステージ、大事に上演していきたいと思います。劇場で、あるいはオンラインで、どうぞお楽しみ下さいませ。



2020/10/11

地テシ:173 「浦カチ」始まったよ! の巻

ヴィレッヂプロデュース2020 Series Another Style「浦島さん」「カチカチ山」が始まって一週間。いつもの新感線東京公演ですと一ヶ月以上続くこともありますが、今作は二週間ですので、これで半分が終わったことになります。
上演時間は約80分ですし、しかも全日1ステージなのがありがたいのですが、その1ステージの消耗度が半端ないので、そりゃあもう大変です。いまだにセリフを間違えなかったことがありません。つまり毎回セリフを間違っているというコトです。いやあ、面目ない。

しかし、劇場で、例え半分とは言え、実際にお客様に見て頂けるというのは格別ですね。もちろんご来場頂いておりますお客様も様々な対策をして頂いた上でのご観劇ですから、色々とご面倒をお掛けして申し訳ないのですが、それでも生で見てみたいというお気持ちが大変嬉しいです。
そして、毎ステージごとに沢山のお客様にライブ配信でご視聴なさって頂いておりますのも嬉しい限りです。関東圏以外にお住まいの方や、あるいは劇場に行きたくても行けないような皆様にもお楽しみ頂けているのはライブ配信ならではです。毎回、終演後に「今日のひとこと」というミニコーナーを出演者で生配信もしておりまして、その日の裏話や失敗談などもお聞き頂けます。そちらもどうぞお楽しみ下さいませ。

なお、今作では会場ロビーでのグッズ販売がございません。パンフレットやグッズに関しましては、10/19よりイーオシバイドットコムにて販売されます。両A面の浦カチ共通パンフレットや可愛いイラストの一筆箋、マスク、風呂敷など、多数のグッズをご用意しております。すでに予約は受け付けておりますので、ご観劇、ご視聴の思い出が通り過ぎないうちにお求め頂ければ幸いです。


浦島と乙姫と亀と狸と兎が大暴れする池袋。本来ならば若き医者と口出し屋と大人数が大暴れするはずだった劇場で、五人と少数のスタッフで頑張っております。残り一週間。無事に千秋楽を迎えられるように関係者一同、更に気を引き締めて取り組みます。浦もカチも、どうぞ応援して下さいませ。