2020/02/27

地テシ:133 「偽義経冥界歌」一時休演のお知らせ

劇団☆新感線公演を楽しみにして下さっている皆様に残念なお知らせをせねばなりません。
2/15に上演が始まった令和版「偽義経冥界歌」ですが、新型コロナウイルスのさらなる感染拡大を防ぐため、2/28(金)〜3/10(火)の期間の公演を休演とすることとなりました。

この期間のチケットを前売でご購入頂いていた皆様、公演を楽しみにして下さっていた方々には誠に申し訳ありません。
振替公演などもご用意することができずに誠に心苦しい限りですが、チケットの払い戻しは行われます。

詳しい情報や払い戻しについては以下の公式HPをご覧頂きますようお願い致します。


『偽義経冥界歌』休演のお知らせ


長期間の準備や稽古を行い、そしてやっと東京公演ができるという全員の思いで2/15の初日からここまで邁進して参りました。立ち回りの多いヘビーな舞台にもかかわらず、ここまで大きな事故もなく上演されており勢いの付いてきたところだったのに、ここで二週間の休止を余儀なくされたことは実に残念です。
我々出演者も毎日楽屋で様々な心配をしながら、日々の公演を行っておりました。危惧が現実となってしまったことに誠に忸怩たる思いですが、社会的影響を鑑みますとやむを得ない事態かと思われます。

お客様には大変なご迷惑とご心配をお掛け致しますが、何卒皆様のご理解を頂きますようお願い致します。
そして皆様におかれましては、マスクや手洗い、うがいなどによる予防を行って頂きたく思います。まずは自己防衛。健康第一。

二週間後に皆様にお目に掛かれることを楽しみにしております。

2020/02/15

地テシ:132 令和の「偽義経」始まるよの巻

令和も二年になりまして、いよいよ「偽義経冥界歌」の東京公演が始まります。昨年の平成版では大阪・金沢・松本と回りましたが、今年の令和版は東京と福岡で行われます。

脚本や演出がちょっとだけ変わって、少しだけ短くなるとは思いますが、基本的には昨年と同じ作品です。ただ、キャストが二名替わっておりまして、弁慶役が橋本じゅんさんから三宅弘城さんに、くくり役が新谷真弓さんから山本カナコさんに替わりました。
不思議なモノで、演者が替わると同じセリフでも随分と違って聞こえます。すると稽古をしながら演出やセリフも俳優に合わせて変化していき、最終的にはかなり違ったシーンになったりします。「ツキドクロ」でも上弦・下弦というダブルチームで稽古をしていると、同じ脚本同じ演出でやっていたはずなのに、演者が違うのでどんどん変化していったことを思い出します。
平成版から一年近く経ちまして、様々に新たな試みに挑戦しています。カットされたシーンもあれば追加されたシーンもあります。より見やすく、より練り上げられておりますよ。

というワケで、昨年ご覧頂いた方にも、ご覧頂けなかった方にも、どちらにもお楽しみ頂ける作品です。源義経伝説や奥州黄金伝説を元に、史実通りに史実と全く違う物語が進行します。東京がTBS赤坂ACTシアターにて2/15-3/24、福岡が博多座にて4/4-28です。どうぞお楽しみに!

2020/02/02

地テシ:131 2019年ってこんな年だったの巻

昨年の12月が忙しすぎて、年が明けたらひたすらボーッとして、気がついたら「偽義経冥界歌」の稽古が始まっていて、そして今や稽古も終盤の私です。明けましておめでとうございますってのも遅すぎますが、今更に2019年のまとめをしておきましょう。もう2月だけど。

あ、その前に昨年12月単月のまとめを。余りに忙しかったのでちょっとピックアップしてご紹介します。
11月から稽古していた「BURAI2」の本番が12/4〜8で、終わった翌日から「麒麟にの・る」の稽古に途中参加(稽古はもう始まっていた)して、本番が12/28〜31。そのまま年越しカウントダウンイベントもやって、終わったのが午前1時過ぎ。楽屋片づけて軽く飲んだらもう3時っすよ。
なんか忙しすぎて、大好きなゲームすら殆どプレイしていないし、というコトは少しはプレイしたんだなというコトもバレてしまうけど、まあそれくらい忙しかったんだなと思って下さい。
なので、観に行きたかった舞台も殆ど見に行けていません。12月で観に行ったのは劇団朱雀復活公演だけでした。いやあ、実に面白かった。全力で楽しませるというのはこのことなんですね。

「BURAI2」も「麒麟にの・る」も同じ12月に上演されて、似ているところも多いのに全く違う印象もあります。どちらも初めての作家・演出家、どちらも初めて出演する劇場、どちらも初めて共演するイケメンが一杯出ている、どちらも短期集中で2ステージが多い(B2が5日9ステ、麒麟が4日8ステ)と共通点が有ります。が!
かたや気鋭の小劇場、かたや伝統の大劇場。かたや上演時間が2時間ちょい、かたや4時間15分超。かたや休憩無し、かたや30分の休憩2回。昼公演開始が2時と、11時。昼夜公演の間が3時間と、45分。出番も殺陣も多くて汗だくの2時間と、出番もセリフも少なくて全く汗をかかない4時間15分。違いの方が多すぎてクラクラします。高低差ありすぎて耳キーンなるわ!
どちらも評判も良く、私も楽しくやらせて頂いたのですが、同じ月に上演されたとは思えないほど違いました。でもまあ、どっちも楽しかったからいいか!

この二本も含めて昨年のまとめをしておきます。自分の備忘録がてら。
舞台は3〜4月に新感線「偽義経冥界歌」2019バージョン、5月が「+GOLDFISH」、7月〜10月が「けむりの軍団」、12月が「BURAI2」と「麒麟にの・る」の五本。
マスメディアはFm yokohama「深夜の音楽食堂」、バラエティ番組「VS嵐」、映画「恐怖人形」。
連載は例年通り、えんぶ誌上の「人物ウォッチング」(柳下大、村木よし子、中谷さとみ、竹井亮介、坂根真美子、須賀健太)と、えんぶ系のWeb連載「未確認ヒコー舞台:UFB」。
イベントではドナインシタイン博士こと川下大洋とのドナ禁「禁断のニッポン」とか、映画「恐怖人形」の舞台挨拶とか、劇団slatstick「La Fierté 」東京公演のアフタートークゲストとか。
チラシデザインではプロジェクトKUTO-10「ふるえて眠れ」と「なにわ ひさ石 本店」とか、ゼータクチク「贅沢地区平成短編集」とか。
あ、「けむりの軍団」では久しぶりに稽古場レポート「アワブロ」も展開していましたね。

そんなカンジの2019年さ。他にも何かあったような気もしますが、まあこんなカンジでしょう。年五本とはいえ、舞台と舞台の合間が殆ど無くてなんだかずっと芝居をしていたような気もする一年でした。大きな怪我も病気も無く、大変ながらも楽しく過ごした一年だったように思います。
特に、初めての劇場での公演が多かったコトが感慨深いですね。地方での金沢歌劇座や博多座はモチロンですが、都内でも紀伊國屋ホールにあうるすぽっとに明治座と、三劇場も初めましての劇場でやりました。これだけ演劇をやってきてもまだまだ出たことのない劇場がたくさんあるんです。まだまだあるんです。まだまだやめられませんね。
 
さあ、そして迎えた2020年の最初は劇団が40周年なんです。そして私は入団35周年なんです。そんな2020年劇団☆新感線 39興行・春公演「偽義経冥界歌」は東京公演がTBS赤坂ACTシアターにて2月15日(土)から3月24日(火)、福岡公演が博多座にて4月4日(土)から28日(火)まで。制作発表もありました。
昨年は大阪、金沢、松本で上演されましたが、今年は東京と福岡に参ります。ちょっとだけブラッシュアップして短く濃くなっております。昨年ご覧頂いた方も、まだの方も、どうぞお楽しみに!

2019/12/27

地テシ:130 「麒麟にの・る」始まるよの巻

「BURAI2」が無事に終わりました。とても楽しく大変な日々でした。ご来場頂いた方もそうでない方も、ありがとうございました。どなたさまにも等しく年の瀬は訪れます。本格的に寒くなってきておりますので、どうぞ風邪などひかれませんようご自愛下さい。

さて、そんなこんなでこの12月二つ目の舞台が幕を開けます。ひと月に二作品の舞台を務めるのはいつ以来でしょうか。ええと、思い出せません。つまりは中々無い状況を過ごしている年末ということですね。大変ではありますが、忙しいことは良いことです。

る・ひまわり×明治座年末“祭”シリーズは九年続く明治座年末の名物公演。今年の「明治座の変 麒麟にの・る」は、昨年共演した赤澤ムックさん作、ミュージカル俳優原田優一さん演出による、本能寺の変をテーマとした時代劇と歌謡ショーが一度に楽しめる約四時間の出し物です。大丈夫、二回の長い休憩が挟まります。
何度か共演したことのあるイケメンと、初めて共演するイケメンと、あと数人の小劇場俳優と芸人と宝塚女優と、とにかく異種格闘技感溢れるメンバーでお送りする一大スペクタクルです。確かに祭感の多いイベントですが、何度も参加しているメンバーによると今年は演劇感が強めらしいので、初めて参加される演劇ファンの方でも楽しめそうです。特に新感線ファンの方々には「第六天魔王」なんて単語も出てきますから馴染みやすいと思います。12/28〜31のド年末ですよ!

私にとって初めての明治座出演でもあります。ちょっとドキドキです。いや、ねえ、やっぱり明治座ですから。緊張もするでしょう。でも、若い人々と一緒に思い切り楽しみたいと思います。

あ、それと、今出ているアニメ専門誌「月刊ニュータイプ 1月号」の中島かずきさんの連載企画「中島かずきと役者人」にて、かずきさんと対談をしておりますよ。「キルラキル」や「プロメア」などのアニメや演劇について結構ディープな会話を繰り広げております。間もなく新刊が出ちゃうから、気になる方はお早めに!

そんなこんなの年末。ていうか、「麒麟にの・る」の大晦日公演では年越しイベントまでやっちゃうから年明けまで忙しいんですよ。わたしゃ頑張るよこの12月!

2019/12/03

地テシ:129 「BURAI2」始まるよの巻

2019年も12月。色々あった今年もボチボチと暮れようとしておりますが、いやいやそんなことを言っている場合ではありませんよ! 「BURAI2」が始まるんですってば!

今週12/4-8に東池袋駅のすぐ上にある、あうるすぽっとにて上演されます「BURAI2」は、劇団☆新感線のアクション監督でお馴染みである川原正嗣さんが主演のアクションサスペンスコメディ。劇団ホチキスの主宰でもある米山和仁さん作演出による軽快で面白くてグッとくる作品です。「2」ではありますが、前作を見ていなくても全然大丈夫。でも前作を見た方にはちょっと面白い小ネタも入っています。

若いイケメンやら二人の美女やら三人のおじさんやら、色んな出自の人々が入り乱れて暴れ回ります。上演時間は約二時間で、結構色んな要素を詰め込んでいますよ。私もなんだか汗だくです。とにかく川原さんがカッコイイので、川原ファンは必見です。

公式twitterでは本番までのカウントダウンを行っていましたが、12/2には私も登場しています。上に書いたようなことをベラベラと喋っていますが、「カウントダウン動画」を「カウント動画」と言ってしまっているのはご愛敬。なんだか楽しい現場の雰囲気が伝わりますので、全員分見て下さいませ。司会を務める井上拓哉くんの素晴らしい仕切りっぷりが堪能できます。コレ全部、ほとんど打ち合わせ無しなんですよ。実に素晴らしい。

最後の休みだった12/2も観に行きたかった舞台が軒並み休演日だったので、ゆっくりリフレッシュさせていただきました。見たいと思っても中々都合が合わずに見られないのが演劇です。「BURAI2」もたった一週間で始まって終わる作品ですから、迷っている方は是非! 劇場でお待ちしております!