2020/02/02

地テシ:131 2019年ってこんな年だったの巻

昨年の12月が忙しすぎて、年が明けたらひたすらボーッとして、気がついたら「偽義経冥界歌」の稽古が始まっていて、そして今や稽古も終盤の私です。明けましておめでとうございますってのも遅すぎますが、今更に2019年のまとめをしておきましょう。もう2月だけど。

あ、その前に昨年12月単月のまとめを。余りに忙しかったのでちょっとピックアップしてご紹介します。
11月から稽古していた「BURAI2」の本番が12/4〜8で、終わった翌日から「麒麟にの・る」の稽古に途中参加(稽古はもう始まっていた)して、本番が12/28〜31。そのまま年越しカウントダウンイベントもやって、終わったのが午前1時過ぎ。楽屋片づけて軽く飲んだらもう3時っすよ。
なんか忙しすぎて、大好きなゲームすら殆どプレイしていないし、というコトは少しはプレイしたんだなというコトもバレてしまうけど、まあそれくらい忙しかったんだなと思って下さい。
なので、観に行きたかった舞台も殆ど見に行けていません。12月で観に行ったのは劇団朱雀復活公演だけでした。いやあ、実に面白かった。全力で楽しませるというのはこのことなんですね。

「BURAI2」も「麒麟にの・る」も同じ12月に上演されて、似ているところも多いのに全く違う印象もあります。どちらも初めての作家・演出家、どちらも初めて出演する劇場、どちらも初めて共演するイケメンが一杯出ている、どちらも短期集中で2ステージが多い(B2が5日9ステ、麒麟が4日8ステ)と共通点が有ります。が!
かたや気鋭の小劇場、かたや伝統の大劇場。かたや上演時間が2時間ちょい、かたや4時間15分超。かたや休憩無し、かたや30分の休憩2回。昼公演開始が2時と、11時。昼夜公演の間が3時間と、45分。出番も殺陣も多くて汗だくの2時間と、出番もセリフも少なくて全く汗をかかない4時間15分。違いの方が多すぎてクラクラします。高低差ありすぎて耳キーンなるわ!
どちらも評判も良く、私も楽しくやらせて頂いたのですが、同じ月に上演されたとは思えないほど違いました。でもまあ、どっちも楽しかったからいいか!

この二本も含めて昨年のまとめをしておきます。自分の備忘録がてら。
舞台は3〜4月に新感線「偽義経冥界歌」2019バージョン、5月が「+GOLDFISH」、7月〜10月が「けむりの軍団」、12月が「BURAI2」と「麒麟にの・る」の五本。
マスメディアはFm yokohama「深夜の音楽食堂」、バラエティ番組「VS嵐」、映画「恐怖人形」。
連載は例年通り、えんぶ誌上の「人物ウォッチング」(柳下大、村木よし子、中谷さとみ、竹井亮介、坂根真美子、須賀健太)と、えんぶ系のWeb連載「未確認ヒコー舞台:UFB」。
イベントではドナインシタイン博士こと川下大洋とのドナ禁「禁断のニッポン」とか、映画「恐怖人形」の舞台挨拶とか、劇団slatstick「La Fierté 」東京公演のアフタートークゲストとか。
チラシデザインではプロジェクトKUTO-10「ふるえて眠れ」と「なにわ ひさ石 本店」とか、ゼータクチク「贅沢地区平成短編集」とか。
あ、「けむりの軍団」では久しぶりに稽古場レポート「アワブロ」も展開していましたね。

そんなカンジの2019年さ。他にも何かあったような気もしますが、まあこんなカンジでしょう。年五本とはいえ、舞台と舞台の合間が殆ど無くてなんだかずっと芝居をしていたような気もする一年でした。大きな怪我も病気も無く、大変ながらも楽しく過ごした一年だったように思います。
特に、初めての劇場での公演が多かったコトが感慨深いですね。地方での金沢歌劇座や博多座はモチロンですが、都内でも紀伊國屋ホールにあうるすぽっとに明治座と、三劇場も初めましての劇場でやりました。これだけ演劇をやってきてもまだまだ出たことのない劇場がたくさんあるんです。まだまだあるんです。まだまだやめられませんね。
 
さあ、そして迎えた2020年の最初は劇団が40周年なんです。そして私は入団35周年なんです。そんな2020年劇団☆新感線 39興行・春公演「偽義経冥界歌」は東京公演がTBS赤坂ACTシアターにて2月15日(土)から3月24日(火)、福岡公演が博多座にて4月4日(土)から28日(火)まで。制作発表もありました。
昨年は大阪、金沢、松本で上演されましたが、今年は東京と福岡に参ります。ちょっとだけブラッシュアップして短く濃くなっております。昨年ご覧頂いた方も、まだの方も、どうぞお楽しみに!

2019/12/27

地テシ:130 「麒麟にの・る」始まるよの巻

「BURAI2」が無事に終わりました。とても楽しく大変な日々でした。ご来場頂いた方もそうでない方も、ありがとうございました。どなたさまにも等しく年の瀬は訪れます。本格的に寒くなってきておりますので、どうぞ風邪などひかれませんようご自愛下さい。

さて、そんなこんなでこの12月二つ目の舞台が幕を開けます。ひと月に二作品の舞台を務めるのはいつ以来でしょうか。ええと、思い出せません。つまりは中々無い状況を過ごしている年末ということですね。大変ではありますが、忙しいことは良いことです。

る・ひまわり×明治座年末“祭”シリーズは九年続く明治座年末の名物公演。今年の「明治座の変 麒麟にの・る」は、昨年共演した赤澤ムックさん作、ミュージカル俳優原田優一さん演出による、本能寺の変をテーマとした時代劇と歌謡ショーが一度に楽しめる約四時間の出し物です。大丈夫、二回の長い休憩が挟まります。
何度か共演したことのあるイケメンと、初めて共演するイケメンと、あと数人の小劇場俳優と芸人と宝塚女優と、とにかく異種格闘技感溢れるメンバーでお送りする一大スペクタクルです。確かに祭感の多いイベントですが、何度も参加しているメンバーによると今年は演劇感が強めらしいので、初めて参加される演劇ファンの方でも楽しめそうです。特に新感線ファンの方々には「第六天魔王」なんて単語も出てきますから馴染みやすいと思います。12/28〜31のド年末ですよ!

私にとって初めての明治座出演でもあります。ちょっとドキドキです。いや、ねえ、やっぱり明治座ですから。緊張もするでしょう。でも、若い人々と一緒に思い切り楽しみたいと思います。

あ、それと、今出ているアニメ専門誌「月刊ニュータイプ 1月号」の中島かずきさんの連載企画「中島かずきと役者人」にて、かずきさんと対談をしておりますよ。「キルラキル」や「プロメア」などのアニメや演劇について結構ディープな会話を繰り広げております。間もなく新刊が出ちゃうから、気になる方はお早めに!

そんなこんなの年末。ていうか、「麒麟にの・る」の大晦日公演では年越しイベントまでやっちゃうから年明けまで忙しいんですよ。わたしゃ頑張るよこの12月!

2019/12/03

地テシ:129 「BURAI2」始まるよの巻

2019年も12月。色々あった今年もボチボチと暮れようとしておりますが、いやいやそんなことを言っている場合ではありませんよ! 「BURAI2」が始まるんですってば!

今週12/4-8に東池袋駅のすぐ上にある、あうるすぽっとにて上演されます「BURAI2」は、劇団☆新感線のアクション監督でお馴染みである川原正嗣さんが主演のアクションサスペンスコメディ。劇団ホチキスの主宰でもある米山和仁さん作演出による軽快で面白くてグッとくる作品です。「2」ではありますが、前作を見ていなくても全然大丈夫。でも前作を見た方にはちょっと面白い小ネタも入っています。

若いイケメンやら二人の美女やら三人のおじさんやら、色んな出自の人々が入り乱れて暴れ回ります。上演時間は約二時間で、結構色んな要素を詰め込んでいますよ。私もなんだか汗だくです。とにかく川原さんがカッコイイので、川原ファンは必見です。

公式twitterでは本番までのカウントダウンを行っていましたが、12/2には私も登場しています。上に書いたようなことをベラベラと喋っていますが、「カウントダウン動画」を「カウント動画」と言ってしまっているのはご愛敬。なんだか楽しい現場の雰囲気が伝わりますので、全員分見て下さいませ。司会を務める井上拓哉くんの素晴らしい仕切りっぷりが堪能できます。コレ全部、ほとんど打ち合わせ無しなんですよ。実に素晴らしい。

最後の休みだった12/2も観に行きたかった舞台が軒並み休演日だったので、ゆっくりリフレッシュさせていただきました。見たいと思っても中々都合が合わずに見られないのが演劇です。「BURAI2」もたった一週間で始まって終わる作品ですから、迷っている方は是非! 劇場でお待ちしております!

2019/11/29

地テシ:128 映画「恐怖人形」とか「BURAI2」とかの巻

もうすぐ12月。気がついたら「けむりの軍団」大阪公演も終わり、映画「恐怖人形」も公開され、「BURAI2」の初日が近づいて参りました。
ええと「けむりの軍団」は全公演を無事に終え、劇団☆新感線は来年の「偽義経冥界歌」までお休みです。映画「恐怖人形」は全国の映画館にて公開中です。

「恐怖人形」は宮岡太郎監督のB級ホラーへの愛が詰まったホラー映画。B級が故に怖がっていいのやら笑っていいのやら悩む作品ですが、とにかく愛が詰まっています。私も可愛らしい日本人形との二人芝居を楽しませていただきました。早く見ないと公開が終わっちゃうよ!

さて、そんなこんなで「BURAI2」ですよ。新感線のアクション監督でもある川原正嗣さんが主演を務めるアクションサスペンスコメディ。つまり、アクションがふんだんにあり、サスペンスフルに物語が展開するのに、笑いどころもいっぱいあるという贅沢なお芝居です。私にとって池袋あうるすぽっと初出演でもあります。
イケメンと美女とおじさんが一杯出てきますよ。稽古も終盤ですが、なかなか楽しい作品になっています。「2」ではありますが前作を見ていなくても全然大丈夫。劇団公演以外でこんなに汗をかくのも久しぶりです。平日はまだチケットもあるようですので、「あの川原さん」の「主演作品」を見逃す手はありませんぜ!
公式twitterでは本番までのカウントダウン動画を更新中。そろそろ私も出てくるのではないでしょうか。ていうか、その頃には初日ではないでしょうか。ていうか、現在追い込み中です。どんどん楽しくなっていっていますよ。どうぞお楽しみに!

2019/10/06

地テシ:127 福岡とか映画「恐怖人形」とか大阪公演とかの巻

10月に入りまして「けむりの軍団」大阪公演が近づいて参りました。長期間に渡りました三都市公演の最後を飾ります。残り少ないですが、気をつけて頑張りたいと思います。
っていうのもね、福岡公演では美味しいモノが多すぎて食べ過ぎまして(あらかたラーメンですが)、ああこれは太るなあとか思っていたのですよ。ところが中盤に体調を崩して食事に気を使うようになり、東京に戻ってきた時には出掛ける前と同じ体重になっていました。結果的に現状維持です。大阪では体調管理に気をつけたいって話ですよ。
束の間東京に戻って休んでいる内に体調も戻りました。年も年ですからね。羽目を外しちゃイカンってコトですね。色々と気をつけて行きたいと思います。

そんな福岡公演中に、以前から行きたいと思っていた福岡市博物館に行ってきました。国宝である金印「漢委奴国王」が展示してあることで有名ですが、福岡・博多の歴史と成り立ちがよく判る常設展が見事でした。石田三成が差配したことで有名な「太閤町割り」についても判りやすく展示されているのも興味深かったですね。平日の昼間でしたから空いていて見やすかったです。


同時期に特別展「侍〜もののふの美の系譜」も開催されており、「偽義経冥界歌」のビジュアル撮影でほぼ本物の鎧を着た私としては興味がそそられ、ついでに見ておくかくらいの気持ちで観覧したのですが、こちらは常設展と打って変わって大盛況! 平日の昼なのに!
いや、ぎゅうぎゅうに混雑しているワケではないのですが、丁度全てのショーケースの前に人が一列に隙間無く並んで、ゆっくりゆっくり進んでいくような感じの混雑振り。しかもそのほとんどが若い女性です。いわゆる刀剣女子です。
なので後ろから背伸びして見ていたのですが、やっぱり良く見えない。人の列が途切れた瞬間に近寄って見たりしていました。ちなみに鎧の方はあんまり人気が無かったのでじっくり見られましたけどね。


あと、福岡で驚いたのはコンビニの品揃えが部分的に東京と違うところ。いや、以前から気付いてはいたんですけれど、今回はそれに随分と助けられましたので。
セブン-イレブンさんの透明なカップに入ったちょっとしたお総菜が好きでして、「生姜でさっぱり!蒸し鶏とザーサイ」とか「6種具材のお豆腐とひじきの煮物」とかがお酒のアテとして味もサイズも丁度いいのですよ。なので東京ではお世話になっておりました。
でね、福岡のセブン-イレブンでは同じ透明のカップに入った「酢もつ(柚子ポン酢たれ)」と「冷製ピリ辛焼きいか(一味マヨネーズ)」って商品がありまして、これがまた美味しいのよ! お酒に合うのよ!
多分、九州限定の商品だと思います。他の地方は知らないから判らないけど。美味しいので、東京でも通年で出したらいいのに。


ええと、そんな福岡の思い出とか語っていたら間もなく大阪公演です。10/8から21まで。肥後橋のフェスティバルホールですよ! デカイよ!

さて。「けむりの軍団」が終わった後の舞台は以前にも書きました通り、12/4〜8が池袋あうるすぽっとにてブシプロ「BURAI2」、12/28〜31が明治座にて「明治座の変〜麒麟にの・る〜」と忙しい冬なのですが、ココに来て出演映画情報が公開されました。ネオ・サスペンスホラー「恐怖人形」は11/15から順次全国で上映されます。
日向坂46の小坂菜緒さんとか、萩原利久くんとか黒羽麻璃央くんとか、他にもたくさん最近注目の若い人達がいるなか、唯一知り合いの萩原聖人さんと初めてお仕事ができたりして楽しかったです。
ただし、ホラーなんです。かなり怖いんです。私ね、ホラーが苦手なんですよ。ホラー映画は見ないし、ホラーゲームもプレイしないんです。ていうか、できないんです。でも、ま、出るならいいかと思って。撮っている時は怖くないからさ。とはいえ、上映が始まったら見なきゃいけないんだろうなあ。怖いなあ。

もう一つ告知です。元新感線の女優である中村なる美さんが大阪で結成した劇団・slatstickさん初の東京公演「La Fierté」(10/24〜27にステージカフェ下北沢亭にて)の初日10/24にアフタートークで参加することになりました。
東学さんが作ったチラシがとても格好良くて、大阪公演の時から気になっていたんですよ。作・演出は大阪の劇団・THE ROB CARLTON主宰の村角太洋さん。以前、THE ROB CARLTONの作品を拝見したことがあるのですが、緻密に計算されたコメディなのに、なんとなく大阪っぽいユルい笑いも散りばめられていて面白かったんですよ。ですから今作も気になったんです。そんな見たくて見られなかった大阪の芝居が東京上陸を果たして、しかも見られるし語れるんですよ! これはラッキー。出演者達と感想とか語り合ったり昔話とかしたいと思います。
ちなみにslatstickの次回公演「Le Paradis」には新感線の村木よし子さんも出演しますよ。こちらは11/15〜18に中崎町コモンカフェにて。こっちも気になるけど大阪公演だけなんだよな〜。

そんなこんなの今年の秋と冬。舞台と映画とアフタートーク。やっぱり忙しくなりそうです。