2013/03/26

2013年の春夏の私

2013年ももうすぐ四月。この春から社会人になる方とか、進学する方とか、引っ越しする方とか色々いらっしゃると思います。特に変化のない方もいらっしゃるでしょう。大丈夫。それが普通です。

さて、そんな春、そして夏と、例によって私は舞台をしておりますよ。いや、舞台をする予定がありますよ。今日は今年の春夏の予定をまとめておきたいと思います。いや、まとめておかないと自分でもわかんなくなっちゃうからね。



まずは4月! 首藤健祐さん率いる「東京ハートブレイカーズ」に出演します!

東京ハートブレイカーズ
「サイレント・フェスタ」

http://www.tokyoheartbreakers.com/stage/sf/index.html

4月25日(木)〜29日(月・祝)
吉祥寺STAR PINE'S CAFE

作・演出=ほさかよう
出演=粟根まこと/みのすけ/岡田達也/曽世海司/萩野崇/上山竜司/西山宏幸/須貝英/石川よしひろ/首藤健祐

ライブハウスでの公演、しかも出演者に楽器が弾ける人が多いので、バンドっぽい舞台になりそうですよ! 私が何の楽器を弾くかは秘密! 会場はヨドバシカメラ マルチメディア吉祥寺の奥!



次が6月! 拙者ムニエル主宰の村上大樹さんが手がける、ネルケプランニングさんでの人気シリーズ<暴走男子>シリーズの第三弾!

ネルケプランニング
「ママと僕たち」
http://www.nelke.co.jp/stage/mamaboku/

6月21日(金)〜30日(日)
AiiA Theater Tokyo

脚本・演出=村上大樹
出演=鯨井康介/平野 良/廣瀬大介/味方良介/安川純平/原嶋元久/佐藤真弓/新谷真弓/大村彩子/千代田信一/柳浩太郎/今井ゆうぞう/粟根まこと

若いイケメンとかダブル真弓とか歌のお兄さんとか、なんだか謎がいっぱいのキャスティングでして、ほら気になるでしょ! ちなみに、会場は「アイア シアタートーキョー」と読みまして、渋谷の公園通りを上がった突き当たり真正面、NHKの右手にありますよ!



さて、8月から10月にかけては「赤坂ACTシアター5周年シリーズ」として、東京・名古屋・大阪の三都市を走り抜けますよ!

「真田十勇士」
http://www.sanadajuyushi.com

【東京公演】8月30日(金)〜9月16日(月・祝)
      赤坂ACTシアター
【名古屋公演】9月21日(土)〜23日(月・祝)
       中日劇場
【大阪公演】10月3日(木)〜6日(日)
      梅田芸術劇場メインホール

脚本=中島かずき
演出=宮田慶子
出演=なんかいっぱい!

私は十勇士の一人・根津甚八を演じます。いや、根津甚八さんが演じるワケではありません。ややこしいですね。根津甚八さんというベテラン俳優さんがいらっしゃいますが、それとは別に同姓同名の十勇士がいるんですよ。そっちの方です。


そんなこんなの春と夏。
今年もいっぱい舞台をやりますよ。合間には舞台を見に行ったり散歩したり美術館に行ったり駅を見に行ったり。あ、駅といえばこの春は色々と鉄道関係に変化がありましたね。なんか、そんなあたりをボチボチとご報告していきたいと思います。
じゃ、また。

2013/03/24

テシタル地上派042 伏見城に行こう! その弐

前回のあらすじ。伏見城に行きました。
あ、一言で終わった。終わっちゃったね。

そう、前回まではあくまで前哨戦。本当の目的はこの後にあったのです。

といいますのも、伏見城の地図を見ていて、こういう地名があることを知ったのです。


















どう、「京都府京都市伏見区桃山町治部少丸」! つまり、ここに石田治部少輔三成の屋敷があったってコトらしいのですよ。ちなみに治部少輔は三成の官職名です、念のため。
三成は豊臣政権での重鎮。五奉行の一人として実務的な部分ではほとんど三成が差配していたらしいのですね。なので一番忙しい。よって本丸に一番近い部分に上屋敷を持つことが許されていたようです。新創社から出ている「京都・観光文化時代MAP」によると、大手門を入ってスグの所に三成屋敷があり、その後三の丸・西の丸・本丸と続く構成になっていたようです。また、長束正家や前田玄以など、他の奉行衆の屋敷も三の丸近辺に配置されていたようですね。

京都・観光文化時代MAP (Time Trip Map-現代地図と歴史地図を重ねた新発想の地図-)
京都・観光文化時代MAP (Time Trip Map-現代地図と歴史地図を重ねた新発想の地図-)


てなワケで、現在でも行政地名として残っている「治部少丸」。てことは、今、この住所に住んでいる人がいるかもしれないってコトですよ。なんか素敵。
なので、この治部少丸に行ってみよう、というのが今回の旅の目的であったのであります。え? そうなのかよ! そうなんです! じゃ、行ってみましょう。














ええと、竹藪だらけ! 竹藪こけたらみなこけた。違うな。ともかく、治部少丸は全域が鬱蒼たる森であり、しかも宮内庁管轄で一切立入禁止でした。なぜ宮内庁なのかは後に書きますが、少なくともこの住所に住んでいる人は一人も居ませんでしたよ。残念。

ただ、三成の屋敷内には「治部池」と呼ばれる池があったと伝えられており、それは今でもありました。入れないけど。この池は伏見城の堀の一部でもあったようです。














さて、前回お見せしました伏見城の模擬天守ですが、現在建っているのは奉行たちの屋敷があったあたり。つまり本当の場所ではありません。それが故に模擬天守と呼ばれているのですが、では本当の天守が建っていた場所、つまり木幡山の山頂には現在何があるのでしょうか。実はなんと明治天皇陵があるのです。














ここが山頂で、振り返って見ますと南側の元・巨椋池方面が一望できます。















天守閣からならば四方を綺麗に見晴るかす眺望だったことでしょう。

明治天皇陵、皇后陵があるために宮内庁管轄であり、立入禁止だったのですね。ちなみに、大正天皇以降は東京の多摩丘陵に祀られているため、京都に陵墓がある最後の天皇陛下が明治天皇ということになります。
また、伏見城の裏手には桓武天皇陵もありますよ。

この明治天皇陵の南側にはそれはそれは長くて立派な階段がありまして、














なぜかこの日は大勢の幼稚園児たちがえっちらおっちら階段を登ったり降ったりしていました。下から見ると石段の大きさがよく判りますね。


















そのまま階段を降りて京阪宇治線桃山南口駅前から木幡山を見上げますとこんな感じ。














この山頂に伏見城は建っていたのですね。伏見城は江戸時代初期に廃城となり、元禄期になって桃の木が多く植えられたため「桃山」と呼ばれるようになりました。これが「安土桃山時代」と呼ばれる由縁ですが、ってことは秀吉の時代には特に「桃山」ではなかったワケで、ならば「安土伏見時代」でも良かったのではないか、とか色々思ってしまいますが、とにかく今ではこの辺りは「桃山町」なんです。

「桃山町治部少丸」の他にも武将の名の付いた地名が多く残されておりまして、「桃山町板倉周防」とか「桃山町松平武蔵」などがあります。また、西の城下町の方にも「両替町」とか「御駕籠町」などもあり、いかにも城下町といった風情なんですね。
同様に、丹波橋駅から真西にずいぶんと行った所に、今度は「伏見区治部町」という地名もあり、こちらには三成の下屋敷辺りが建っていたのではないでしょうか。














この丹波橋通も風情のある街並みが続くのですが、お堀に掛かる丹波橋のたもとには月桂冠の酒蔵などもあり、土蔵造りの家々が散見されます。さすがは伏見の酒どころ。

 













もちろん伏見に来たからには他にも色々と見たい場所はあったのですが、今日の目的はあくまでも伏見城と治部少丸。あまりうろちょろせずに大阪の宿に帰りましょう。また伏見に来る機会はあるさ。

といった伏見城探訪記。こちらは佐和山城のような過酷な山登りはありませんので、機会があればぜひ訪れて見て下さいませ。

2013/03/22

テシタル地上派041 伏見城に行こう! その壱

ご無沙汰しております。いや、割と暇なんですが、色々とあるのよ。芝居見に行ったりとか。そしたら飲んじゃうとか。帰ってきたら寝ちゃうとか。ほら、いろいろね。

さて、先日、佐和山城に行った話を書きましたよね。
http://awanemacoto.blogspot.jp/2013/02/blog-post_27.html
で、なんで佐和山城に行ったかを今一度書きますと、二月まで上演していた「ジパンク」での私の役が石田三成だったからですよ。三成は佐和山城主であったのです。

その「ジパンク」には麿赤兒さん演じる豊臣秀吉も出ており、頻繁にその当時の居城である伏見城も出てくるんですね。出てくるっていうか、伏見城内のシーンというのがあったのです。

伏見というのは京都市の南部に位置する伏見区にあり、全国の稲荷神社の総本社である「伏見稲荷大社」や五重塔で有名な「醍醐寺」、明治維新での「鳥羽伏見の戦い」、薩摩藩士や坂本龍馬が襲われた旅籠「寺田屋」、多くの日本酒蔵元などで有名です。そして、もちろん伏見城ですよ!

伏見城は太閤秀吉殿下の隠居後用に建てられたというのが通説ですが、わざわざ宇治川の流路を変えたり巨椋池を埋め立てたりしてまで作ったところを考えると、相当気合いの入ったちゃんとした城であっただろうと推察されます。伏見街道で京に繋がり、宇治川〜淀川の水運で大坂と繋がる、謂わば物流の結束点として京と大坂の両方を押さえようとしていたのではないかと思われます。

伏見城は三度建てられており、一代目は指月山に建てられましたが、伏見地震で倒壊。二代目は木幡山に築かれ、これが一般に謂うところの伏見城です。太閤殿下が亡くなったのもこの木幡城。で、太閤逝去後は徳川家康の城になっていましたが、関ヶ原の合戦の前哨戦として西軍によって落とされ、全て焼亡したそうです。その後、関ヶ原の合戦の勝者であった家康が三代目を再建。1603年の征夷大将軍の宣下はこの三代目伏見城で受けています。それどころか秀忠も家光も、三代目までの将軍宣下はこの伏見城で行われていたのです。意外ですね。

さあ、それでは「ジパンク」の舞台にもなった伏見城に行ってみましょう。最寄りにはJR、近鉄、京阪、京阪宇治線など各線の多くの駅がありますが、今回は京阪丹波橋駅から向かいます。なぜなら途中の京阪淀駅が淀城の横を通っているから。
淀屋橋駅から京阪の新しい3000系の青と白の特急に乗って、途中の淀駅辺りでは淀城の遺構を眺めたりして、あと「ひらパー」こと枚方パークもチラ見しながら丹波橋駅で下車します。
ここからは歩いてでも行けるのですが、山上にあるため当然登り道。本番中の休演日だったのですが、体力温存を考えてタクシー移動します。ちなみに、「伏見桃山城へ」と言えばワンメーター程度で着きます。

現在は「伏見桃山城運動公園」となっている一角に、こちらの伏見城がありました!


 









ドーン!


 















ドドーン!


 














これが! 伏見城!




ええと、ここまで煽っておいて恐縮ですが、実はこのお城は鉄筋コンクリート製の模擬天守です。つまりニセモノです。
この敷地にはかつて「伏見桃山城キャッスルランド」という近鉄グループの遊園地がありまして、そこのアトラクションとしてこの模擬天守は建てられたのです。洛中洛外図を元に想像で再現されたモノであり学術的価値はないそうで、城の入り口にもこのような断り書きが掲げてありました。

うはあ、そんなにはっきり言い切っちゃうんだ。不憫ですねぇ。しかし、昭和39年の建設ということは私と同い年です。建って48年。そりゃ老朽化もするでしょう。キャッスルランド時代には中が博物館になっていて入る事もできたそうですが、現在では入場禁止です。
あと、なんでか知りませんが、その横の掲示板には画鋲で「ハロー」と書いてありました。

何でしょう、せめてもの歓迎の気持ちでしょうか。


さて、そんなことは先刻承知です。いくら城好きの私でも、模擬天守には大して興味はありません。でも大阪城のように鉄筋コンクリート製の復興天守でも内部が博物館になっていれば興味がありますが、入る事もできないんじゃしょうがない。
では、なぜわざわざそんなところに行ったのか!

ええと、長くなったので、続きは次回!

あと、お気づきかと思いますが、この下の行にツイッターとかgoogle+とかのアイコンが並ぶようになりました。
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どうぞご自由につぶやいたりいいねしたりして下さいませ。

2013/03/09

テシタル地上派040 ジュンク堂書店池袋本店


改めまして「ジパンク」無事終了のご報告です。ご来場頂きました皆様、ありがとうございました。ご来場頂けなかった方は次回よろしくお願い致します。なんか年中舞台をやっていますが、なかなか舞台って見に行くの難しいよね。でも、私は見に行っていますよ。


さて、そんなワケで現在オフの私は観劇週間真っ盛りです。週間っていうか、毎週見に行かなければいけない舞台が続いているのですがね。
そんな観劇週間、池袋に行く機会も増えました。ほら、西側の東京芸術劇場とか、東側のサンシャイン劇場とかさ。で、そんな池袋の日々の中、必ず寄ってしまう店があります。それは「ジュンク堂書店 池袋本店」!

以前にも梅田にある「MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店」が凄い! という記事を書きましたが
http://awanemacoto.blogspot.jp/2012/05/026sphero.html
今、池袋店が熱いです。いやまあ、今現在東京に居るからってコトもありますけど、書店好きの私としては見過ごせません。もちろん紀伊國屋書店とかブックファーストとか、好きな書店は多くありますが、なんかいいんだよね、ジュンク堂池袋店。

ネット通販や電子書籍が一般化し始めた昨今、また、コンビニで雑誌が買えるようになって久しい昨今、各書店は生き残りをかけて色々な策を展開しているように思います。街の小さな書店も大変だと思いますが、大都市の大型店舗も苦労しているようです。ポイントカード導入や無料宅配、店頭検索機導入、試読用椅子の設置など、利便性に関わるサービス向上もそうです。しかし、書店実店舗の良さはなんといっても気になる本を手に取ってパラパラと眺められるところだと思います。丁寧に分類分けされた書棚で、次々と手に取って気になる本を探す、あの至福の時間。コレこそが書店の醍醐味だと思うのです。

そこで重要になるのが「○○本フェア」などの、関連書籍をまとめた特集棚。なにしろ気になる本がみっしりとまとめてあるのです。本好きの人なら罠に掛かったように次々とまとめて手に取り買ってしまうことでしょう。ただし興味のあるテーマの場合のみ。とはいえ、例え興味の無いジャンルでも、まとまっていればそれなりにそそられますし、新たな好奇心が開発される場合もありますし。

さて、ジュンク堂書店池袋本店7階で現在開催されているのは「SFブックミュージアム」。
http://www.junkudo.co.jp/sf_sakka2012.html
日本SF作家クラブ創立50周年を記念して、SFの名作を一堂に集めた記念フェア。文庫、ハードカバー、ソフトカバーの小説だけでなく、ジュブナイルや全集、画集や写真集、参考展示として懐かしのティントイなども展示されています。この手のSF特集にしては珍しく、日本人作家が多いのも特徴かと。
SFやファンタジーがお好きな方にはオススメのフェアです。4月末までですよ。

ちなみに、ジュンク堂書店池袋本店(の各フロア)は大きなL字型をしているのですが、「SFブックミュージアム」が開催されているのは7階「理工」フロアのL字の長辺の突き当たり右側、「作家書店」と示されている棚ですからね。
で、そのL字の長辺突き当たりの壁にはマニアックなグッズを展開している「マニアパレル」さんによるショップインショップ「マニ家」が店を開いています。
http://blog.livedoor.jp/r2koba/tag/マニ家
ちょっとマニアックすぎて、一体誰がこんなモノを欲しがるのだろうといった柄のTシャツとか手ぬぐいとかぬいぐるみとか、とにかくマニアックでポップでキッチュなTシャツや書籍が集まっている棚なので、特にドボク好きな方は覗いてみて下さい。まあ、私は買っちゃうんですけどね。

さらに! そんな面白げなコーナーの多い7階理工フロアのL字の先端ですが、この辺りには建築関係の専門書が多く並んでいます。とはいえ、建築の専門家でなくても楽しめる本も多いのですよ。特に「まちづくり」や「日本建築様式」のコーナーには江戸東京学や都市論、歴史的建築に関する書籍や写真集が多くて面白いですよ。

また、2階の地図コーナーには古地図も多いし、雑誌「東京人」のバックナンバーも多数揃えてあるし、3階には膨大な文庫新書コーナーもあるし、4階の歴史書コーナーには民俗学の書籍も多いし、そんなワケで、またしても本を大量に購入してしまった私です。

こんなに大量に買っても大丈夫? ええ、大丈夫! 5000円以上購入の場合には無料で宅配も請け負ってくれますから(5000円未満の場合、配送料250円)。翌日には自宅に届きますから便利ですね。

ああ、そうだ、7階理工フロアには「分子模型ストラップ」なんてモノも売っていますから、科学ファンにもオススメです。
http://kasetusha.cart.fc2.com/ca36/176/p-r36-s/
どうです、このキュートさ! 私は水分子キーフォルダーを買いました。

2013/03/01

ジパンク終了!

え〜、「ZIPANG PUNK〜五右衛門ロックIII」終了しました!
みんな、無事です!
以上!