2013/03/09

テシタル地上派040 ジュンク堂書店池袋本店


改めまして「ジパンク」無事終了のご報告です。ご来場頂きました皆様、ありがとうございました。ご来場頂けなかった方は次回よろしくお願い致します。なんか年中舞台をやっていますが、なかなか舞台って見に行くの難しいよね。でも、私は見に行っていますよ。


さて、そんなワケで現在オフの私は観劇週間真っ盛りです。週間っていうか、毎週見に行かなければいけない舞台が続いているのですがね。
そんな観劇週間、池袋に行く機会も増えました。ほら、西側の東京芸術劇場とか、東側のサンシャイン劇場とかさ。で、そんな池袋の日々の中、必ず寄ってしまう店があります。それは「ジュンク堂書店 池袋本店」!

以前にも梅田にある「MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店」が凄い! という記事を書きましたが
http://awanemacoto.blogspot.jp/2012/05/026sphero.html
今、池袋店が熱いです。いやまあ、今現在東京に居るからってコトもありますけど、書店好きの私としては見過ごせません。もちろん紀伊國屋書店とかブックファーストとか、好きな書店は多くありますが、なんかいいんだよね、ジュンク堂池袋店。

ネット通販や電子書籍が一般化し始めた昨今、また、コンビニで雑誌が買えるようになって久しい昨今、各書店は生き残りをかけて色々な策を展開しているように思います。街の小さな書店も大変だと思いますが、大都市の大型店舗も苦労しているようです。ポイントカード導入や無料宅配、店頭検索機導入、試読用椅子の設置など、利便性に関わるサービス向上もそうです。しかし、書店実店舗の良さはなんといっても気になる本を手に取ってパラパラと眺められるところだと思います。丁寧に分類分けされた書棚で、次々と手に取って気になる本を探す、あの至福の時間。コレこそが書店の醍醐味だと思うのです。

そこで重要になるのが「○○本フェア」などの、関連書籍をまとめた特集棚。なにしろ気になる本がみっしりとまとめてあるのです。本好きの人なら罠に掛かったように次々とまとめて手に取り買ってしまうことでしょう。ただし興味のあるテーマの場合のみ。とはいえ、例え興味の無いジャンルでも、まとまっていればそれなりにそそられますし、新たな好奇心が開発される場合もありますし。

さて、ジュンク堂書店池袋本店7階で現在開催されているのは「SFブックミュージアム」。
http://www.junkudo.co.jp/sf_sakka2012.html
日本SF作家クラブ創立50周年を記念して、SFの名作を一堂に集めた記念フェア。文庫、ハードカバー、ソフトカバーの小説だけでなく、ジュブナイルや全集、画集や写真集、参考展示として懐かしのティントイなども展示されています。この手のSF特集にしては珍しく、日本人作家が多いのも特徴かと。
SFやファンタジーがお好きな方にはオススメのフェアです。4月末までですよ。

ちなみに、ジュンク堂書店池袋本店(の各フロア)は大きなL字型をしているのですが、「SFブックミュージアム」が開催されているのは7階「理工」フロアのL字の長辺の突き当たり右側、「作家書店」と示されている棚ですからね。
で、そのL字の長辺突き当たりの壁にはマニアックなグッズを展開している「マニアパレル」さんによるショップインショップ「マニ家」が店を開いています。
http://blog.livedoor.jp/r2koba/tag/マニ家
ちょっとマニアックすぎて、一体誰がこんなモノを欲しがるのだろうといった柄のTシャツとか手ぬぐいとかぬいぐるみとか、とにかくマニアックでポップでキッチュなTシャツや書籍が集まっている棚なので、特にドボク好きな方は覗いてみて下さい。まあ、私は買っちゃうんですけどね。

さらに! そんな面白げなコーナーの多い7階理工フロアのL字の先端ですが、この辺りには建築関係の専門書が多く並んでいます。とはいえ、建築の専門家でなくても楽しめる本も多いのですよ。特に「まちづくり」や「日本建築様式」のコーナーには江戸東京学や都市論、歴史的建築に関する書籍や写真集が多くて面白いですよ。

また、2階の地図コーナーには古地図も多いし、雑誌「東京人」のバックナンバーも多数揃えてあるし、3階には膨大な文庫新書コーナーもあるし、4階の歴史書コーナーには民俗学の書籍も多いし、そんなワケで、またしても本を大量に購入してしまった私です。

こんなに大量に買っても大丈夫? ええ、大丈夫! 5000円以上購入の場合には無料で宅配も請け負ってくれますから(5000円未満の場合、配送料250円)。翌日には自宅に届きますから便利ですね。

ああ、そうだ、7階理工フロアには「分子模型ストラップ」なんてモノも売っていますから、科学ファンにもオススメです。
http://kasetusha.cart.fc2.com/ca36/176/p-r36-s/
どうです、このキュートさ! 私は水分子キーフォルダーを買いました。

2013/03/01

ジパンク終了!

え〜、「ZIPANG PUNK〜五右衛門ロックIII」終了しました!
みんな、無事です!
以上!

2013/02/27

テシタル地上派039 佐和山城

「ジパンク」大阪公演も間もなく終了。ここまで無事に、いや、色々あったんですが、とりあえず無事に続けてこられました。あと僅かな残りもこのまま無事に終えたいものですね。



さて、以前載せましたこの写真








はどこなのか? ずいぶんと前の話なので忘れているかもしれません。私も忘れていました。忘れていたので、今頃になって書いています。でも、「ジパンク」公演中には書いておきたかったのですよ。

なんか鬱蒼とした山からの景色ですが、その通り、鬱蒼とした山に行ってきました。
その山の名は佐和山。
昨年夏に上演されたリリパット・アーミーII「傀儡女〜時の男最終章」の大阪公演の後、翌日は東京に帰るだけだったので、大阪の実家にチラッと寄った後に新幹線を途中下車して行ってみましたよ。そう、あれは真夏でした。今は真冬ですけどもね。

佐和山というのは彦根駅の東にある山。新幹線を米原で降りてJR彦根駅に移動しましょう。彦根は二度目。以前、ひこにゃんに会うために来て以来です。あの時はひこにゃんにも会ったし、彦根城にも登城しましたが、今回はその辺りは全て無視して佐和山オンリーで行ってきました。

JR彦根駅(近江鉄道彦根駅も同じ場所にあります)の西側は拓けていて、彦根城はもちろん、官公庁も観光街もあり(ココ、かんこうで韻を踏んでいます)、とにかく綺麗で賑やかな雰囲気があるのですね。
しかし、東側は一転して何もありません。巨大なロータリーとケーズデンキがある以外は閑散としています。いかにも裏側って感じです。しかし、今日はこの裏側に用事があるのです。
まずは駅舎から見た佐和山をご覧頂きましょう。


















しかも、ココの窓にはこんな仕掛けがありました。


















そう、佐和山には佐和山城があったのです!
大一大万大吉は石田三成の陣幕紋です。

佐和山城と言えば中世から戦国期に存在した城で、「シレンとラギ」で古田くんが演じたキョウゴクのモデルとなった佐々木(京極)道誉の先祖である佐々木氏が築いたそうです。西に琵琶湖の水運を、東に中山道、北に北陸道の陸運を見下ろす、要するに西日本、東日本、北陸の結束点となる土地で、その重要さから戦国期には争奪戦が繰り広げられたのだとか。
なので豊臣の天下となってからも重臣が代々の城主となっており、そして最後の城主が石田三成なのです。

え? 最後の? そうなのです。廃城されたのです。
徳川時代になって重臣・井伊直政が城主となりましたが、三成の居城だったことを嫌い、少し琵琶湖側の低い彦根山に彦根城を築き、佐和山城は徹底的に破却されてしまったのです。
城の建物や門、石垣などは彦根城やふもとの寺院などに一部転用され、佐和山城は跡形もなくなってしまいました。佐和山藩も彦根藩と改名され、江戸時代は佐和山に立ち入ることすら禁じられたそうです。そうなると山は荒れ放題。今では天守閣どころか他の遺構も石垣も登城道も城下町すら判然としなくなっています。

彦根駅東口から佐和山城方面と思われる道を進むと、所々に案内板があります。


















20分ほど歩くと井伊家の菩提寺・龍譚寺(りょうたんじ)に辿り着きます。














龍譚寺のあたりには佐和山城についての解説板などもあります。




龍譚寺の入り口横には石田三成像などもあります。


















佐和山城の登城道、また城下町等は東側の近江電鉄鳥居本駅だったようですが、現在は搦め手に当たるこの龍譚寺側からの方が登りやすいようです。境内の一番奥から佐和山登山道が延びているのですが、これがまたタダの山道!



















ええとね、歴女のお姉様とかが三成詣でのつもりで登ろうと思うと後悔しますよ! ハイヒールはおろか、パンプスとかでも駄目です。スニーカーが精一杯。もしくは登山靴。本気の登山のつもりでないと無理ですからお気を付けて!

山頂には佐和山城跡の碑があり、


















大変見晴らしも良く、ここに天守閣があったらさぞや大事な城になっていただろうと思われます。

でも、現在では跡形もありません。ただの野っ原です。江戸時代の三成への恨みが感じられます。














そんなこんなの佐和山登山記。もし登りたい方がいましたら、くれぐれも覚悟してお登り下さいね。