2020/06/07

地テシ:152 私は断捨離ができない の巻

SSP動画まつりも第三週に入って、いよいよ大人の新感線「ラストフラワーズ」です。作・松尾スズキ、演出・いのうえひでのりによる、大人計画と新感線のキャストが同数ずつ+小池栄子さんという豪華な顔ぶれですが、これももちろんディスクになっていないレア映像。とにかく星野源さんの歌声が凄かったなあ。一週間限定ですよ!
私もとりあえず一幕まで見ましたが、話を全く忘れているので普通に楽しんで見てしまいました。とにかくみんなキャラが濃い! 濃すぎる!

さて、以前にも書いた通り、最新のVRギアであるOculus Questで様々なゲームを楽しんでいる私ですが、このマシンはVRゴーグルで視界を覆い、両手に持ったコントローラを動かして操作するので、そこそこ危険を伴います。何しろ周りが見えない中で手を振り回すんですからね。
もちろん、椅子に座ってプレイできる比較的おとなしいゲームもありますが、基本的には2m四方の安全なプレイエリアが推奨されています。いやいや、日本の住宅で2m四方に何も無い空間なんてなかなかありませんよ。
ここで、広大な空間でVRゲームを楽しんでいる、なんとも羨ましい海外の動画も挟んでおきましょう。




しかし、巣ごもり期間が長かった昨今、自宅アクティビティの必要に迫られて、いよいよ私も部屋を片付けて2m四方を確保しましたよ。いや、正確にはちょっと足りないんですけど、まあまあそれっぽい空間はできました。それがどれだけ大変なコトだったか! もうね、モノに溢れた部屋を整理したり捨てたりしてなんとかそこそこ綺麗にしました。まあ、概ね別の部屋に移動させただけなんですけどね。
ただ、確実に捨てているものがあります。それはCDケース!

皆様は「CDを剥く」という行為をご存じでしょうか。いや、私が作った言葉なのでご存じないのも無理はありません。剥くというのは、CDのプラケースをバラして、ディスクとジャケット、裏ジャケット、帯を取り出し、ファイルケースに収めることです。
ジャケットは表面の、いわゆる歌詞カードです。裏ジャケットはCDの乗っているトレイの下にある、バックインレイとも言われる紙。帯はサイドキャップとも言われる背表紙の部分ですね。これらをディスクと共に専用のファイルに収めるのです。

ちょっと判りにくいので写真でご説明足しましょう。


サンプルにしたのはイタリア出身のアシッド・ジャズバンドであるCAMERA SOULの日本デビューアルバム「Dress Code」です。オシャレでグルーヴィーなサウンドが心地よいですよ。
この段階で、私の場合は帯が表ジャケットの部分に挟んでありますね。
その右側にあるのが、タワーレコードで買ったCD用クリアファイル。この後の作業をするのにカッターがあると便利です。

まず、ディスクをファイルに入れます。


そして、ディスクが乗っていたトレーの部分をガバッと手で剥がします。それほど力は要りませんが、慣れるまでは難しいかもしれません。


そして、その下にある裏ジャケットを剥がします。挟んであるだけなので簡単に取り出せますが、その時にカッターで引っかけると楽です。そして裏ジャケットの両端(直角に折れ曲がっている部分)を内側に折り畳みます。
表ジャケットと帯はフタ部分から抜き取ります。


これで、ジャケット、裏ジャケット、帯が取り出せました。


この三枚をまとめて、先ほどのファイルの裏側のポケットに収納します。


はい、これで完成です。
こうすることで、厚さも重さも以前の1/3から1/4になります。

こちらが剥かれたあとのCDケース。


この抜け殻をまとめて捨てるのですが、これがまた重いのなんの! 殻だけでこれほど重いのですから、これでこそ剥いた甲斐があるというのが実感できます。

この作業をしていて、ふと気がつきました。昔のCDって、トレーの部分が不透明(大抵はグレーのプラスチック)で、裏ジャケットの裏面は見えなかったんですが、2000年くらいからはトレーが透明になり、CDを取り外した時に裏ジャケットの裏側が見えるようになっていくんですね。その分、オシャレなデザインになりました。
それと、紙ジャケットって意外と多いんだってコトも。体感的には20枚に1枚が紙ジャケットってカンジです。やたら凝ったデザインの紙ジャケとかもあったりしましてね。紙ジャケは剥けませんので、諦めて別にまとめておきます。

ステイホームの間にコツコツと剥き続け、やっと1000枚が終わりました。正確には判りませんが、多分あと3000枚くらいあります。まあ、今年もまだ半分ありますので、ゆっくりと剥いていきたいと思います。


でね、この作業をしながら思ったのが「私は断捨離ができないんだなあ」ってコトなんです!

近頃は音楽のサブスクリプションサービス(定額制の聞き放題)も充実してきました。聴きたい音楽は大抵Spotifyなどで聴けるんですよ。サブスクにないようなレアなCDは大抵パソコンに取り込んであるんですよ。
なので、今コツコツと剥いているこのCDは、正直な所、もう要らないんです!
もちろん、ジャケットがカッコイイとか、友達に貸せるからとか、所有欲とか、持っておきたい理由は色々と考えられます。それはそうなんですが、ちゃんと断捨離ができる人ならば、CDをわざわざ剥いて保管したりせずに、そのまま丸ごと捨てていると思うんですよね。
だってそれこそが断捨離だから。それができるのが断捨ラーだから。

でもねー、できないんですよね。正直、ジャケットを見てもどんな音楽が入っていたのか全く思い出せないCDとかもたくさんあるんです。ジャケットに見覚えもないしアーティスト名も知らない。なぜこのCDを持っているのか全然思い出せないCDが、それはそれは一杯あるんですよ。
かといって、それを一枚一枚聴いて、要るか要らないかを判定し始めたら4000枚に及ぶCDがいつまでたっても片づきません!

なので断捨離のできない私は、それをせっせと剥いて次々と片付けていきます。もちろん想い出深いCDが出てきたら聴き直したりもするんですが、その聴き直す手段だってSpotifyです。だってCD自体はもう剥かれてファイルに収まって片付けられていますからね。懐かしのアーティストが一枚だけ出したアルバムなんてのも、意外とSpotifyなら見つかったりもするんですよ。

断捨離のできない私の、CD剥きの日々。まずはCDがぎっしり詰まったダンボール箱を部屋の奥から引っ張り出してくるコトから始めましょう。先は長いぜ!



余談ですが、CDを剥かなければ気がつかなかった事実。「ラストフラワーズ」での活躍が思い出される星野源さんのCDですが、彼の大体のCDには剥かなければ気付かない仕掛けが隠されていました。

剥く前


剥いた後!


なにこの不思議な表情!


なんでバナナ?

そんなこんなの断捨離できない日々。皆様には思う存分「ラストフラワーズ」をお楽しみ頂きたいと思います。そして最後に、生田斗真くん、清野菜名さん、末永くお幸せに! もはや戦友同士が結婚してくれたようなもんで嬉しいんですよ!



2020/05/31

地テシ:151 おウチでゲームでフィットネスで の巻 BoxVR篇

ニコニコでの新感線チャンネル、SSP動画まつりが始まっていますよ! すでに第一弾の「MMF!」の配信が終わり(見始めてから一週間は何度でも見られます)、5/30からは「鋼鉄番長」です。東京公演収録日の直前に橋本じゅんさんと池田成志さんが故障で降板したので、急遽代役を立ててツアーの最後である福岡・嘉穂劇場での収録となった今作。記録用なので、時々お客様の頭がカメラの前を横切ったりもします。もちろんディスクにはなっていない超レア映像! 私も上映会で一度見たきりですから楽しみです。バカしか出てこないネタものだぜ!
そして見た! 一幕まで! 時事ネタと昭和ギャグばかりで時代遅れ感満載だぜ! 伝わっている気がしねえぜ!

ええと、さて、四回に渡ってお送りして参りましたゲームでフィットネスで! もいよいよ最終回。前回ご紹介した最新のVRギアであるOculus Questでもフィットネスを楽しんでおりますよってハナシです。ちなみに、自宅内でフィットネスをする際でも、シューズを履いた方が動作が安定しますよ。私も仕事柄、室内用シューズはたくさん持っているんです。

さて、前回ご説明した通り、真のVR体験のできるこのゲーム機では、リアルに構築されたVR空間で身体を使った様々なアクティビティが楽しめます。ゼルダっぽい冒険ができたりリズムゲームができたり剣戟ができたり卓球ができたりスターウォーズの世界に入り込んだり立体パズルができたり風景を楽しんだり謎解きができたりする上に、YouTubeやNETFLIXで動画を楽しんだりもできるのです。もちろん全て3D空間でですよ。没入度に関しては他のゲーム機の追随を許しません。

で、エクササイズですよ。そもそもVR世界に没入して両手を使って操作するのが基本のゲーム機ですから、どれも大体身体を動かします。それが手だけの場合もあれば全身の場合もありますが。
なにしろ真のVRですから、顔や両手の動きだけでなく全身もシミュレートします。胴体や足にはセンサーがありませんが、頭(ゴーグル)の動きや位置、そして両手の動きをトレースすれば、足は地面に付いているワケですから、全身の動きもほぼ判るのです。しゃがんだりとかのけぞったりとか。エグザイルの例のグルグルだって判別できると思います。

例えば、日本のバラエティ番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」の「脳カベ」のコーナーにインスパイアされた「OhShape!」は、下半身も含めた全身の動きを使ってカベ抜けをするゲームです。



カベを抜けながら障害物も避け、点数アイテムも集めなくてはならないので全身運動にもなります。これもなかなか楽しく運動ができます。ただ、無茶苦茶難しいけどね。

そしてもはやVRゲームの代名詞とすらいえる「Beat Saber」ですよ! 向こうから飛んでくる赤と青のターゲットを両手に持ったライトセーバーでリズムに乗って斬るという大人気のゲームです。



これはホントに楽しい! 単純に楽しい! YouTubeなどに上がっている達人のプレイ動画を見るのも楽しいですよ。

このように、リズムゲームが充実しているVRですが、私がエクササイズに使っているのがVRボクササイズの「BoxVR」です。



こんなカンジで、飛んでくるターゲットを両手でガンガン殴り障害物を避けるという、直感的に操作できて、しかもカロリー消費の大きいゲームです。

ただ、アクションのバリエーションは少なく、ジャブ、ストレート、フック、アッパー、ボディフックに加えてスクワット、ダッジ、ブロック程度です。ステップやスウェーはありません。
それでも、音楽に完全にシンクロした動きで盛り上がれるのが嬉しい。表ノリや裏ノリ、シンコペーションやシャッフルなど、かなり複雑な譜面構成だったりもしますが、意外と直感的に音楽に乗って動けます。ギターリフに合わせて殴ったり、サビ前にブレイクがあったり連打があったりするのもカッコイイ。殴った時のミット音が完全に音楽とシンクロするので、かなり音ゲーの感覚で遊べます。グラブという楽器で演奏に参加しているような気分。障害物が頭上を通り抜けていく時に「ズォオオン」と音を立てるのも気持ち良い。
一曲が3〜4分ほどで、ひたすら殴ります。曲の間は10秒ほどしかなく、トレーナーが話しかけたりストーリーを展開させたりすることなく、次々とノリノリの音楽で容赦なく攻め立ててくるのが潔い。

このゲームを無心で30分程プレイすると、楽しい上に汗だくになります。ただ、動きが単調なので、Switchの「Fit Boxing」でトレーナーさんによく言われる「打ったらすぐに基本の姿勢に」とか「手だけで打たない」というアドバイスを思い出しながらプレイしておりますが、これは両方ともプレイしている効果ですね。

音楽もダブステップ、フューチャーベース、トラップなどのEDMを中心に、ヒップホップ、ロック、ディスコソウルなど、多彩な音楽で楽しませてくれます。正直、聞いたことのあるヒット曲とかはありません。多分ゲームオリジナルの音楽だと思います。でもSpotifyにはBoxVRのプレイリストがあるので、ひょっとしたらEDM界ではメジャーなアーティストだったりするのかもしれませんが。
とにかく、クールな音楽に乗って楽しくボクササイズができ、カロリーも消費できるので、自宅エクササイズとしては満点だと思います。
ただ、VRの弱点として、汗をかくとゴーグルの中でメガネが曇ったりするのね。かといって目の周りやおでこの汗を拭けないのね。だってゴーグルを付けているから。
一応、途中でも一時停止してゴーグルを外したりもできるのですが、なんだかめんどくさいのでそのままプレイしています。だから30分とかのクラスを選んじゃったら、クラスが終わるまでは汗だくのまま続けるんですよ。なので近頃では額にタオルを挟んでプレイしています。

色んなゲームが楽しくて選べない私は、これまでご紹介してきたゲームでフィットネスなアクティビティを組みあわせてエクササイズしております。まずは「リングフィット アドベンチャー」で30分程(ただし運動時間は10分ちょい)体を温めたあと、「BoxVR」で30分程楽しくプレイし、最後に「Fit Boxing」で30分程しっかりボクササイズをします。前後の筋トレも含めて二時間ほど体を動かしています。もう汗だくですよ。
この三者を比較すると、「リングフィット アドベンチャー」は体の様々な筋肉を効果的に鍛える正統派の筋トレ、「BoxVR」は音楽に乗ってとにかく楽しく体を動かすカロリー消費型、「Fit Boxing」はキチンとしたメソッドでボクササイズをするストイックなアクティビティといった感じでしょうか。

あまりにも汗だくになるので、最近では午前中にBoxVRだけプレイして、夕方にSwitchでFit Boxingとリングフィットをプレイしたりして、汗の量を分散したりもしています。これから暑くなるから大変だろうなあ。ついでに「あつ森」もプレイしているけどね。

そんなこんなで、おうちでエクササイズの日々です。最初に始めたFit Boxingはもう30日以上続いていますよ。皆様もどうぞお健やかに!



2020/05/24

地テシ:150 おウチでゲームでフィットネスで の巻 Oculus Quest篇

みなさ〜ん! SSP動画まつり! ニコニコチャンネルで始まってるよ! 第一弾は「MMF!」だよ! 劇団員と豪華ゲストと最強ミュージシャン達による、単なる生オケ大会だよ! 期間限定だよ! 詳しくはこちらだよ!

さあ、まだまだ続くよゲームでフィットネスで! 毎日エクササイズを続けていて、毎日汗だくなんですが、五月も半ばから急に涼しくなりまして、フィットネスでかく汗の量もちょっと少なくなりました粟根です。
とはいえ、演劇の現場では、稽古の順番によってはほとんど出番がなかったりする日もあるので、コトによったら稽古場よりも汗をかいているかもしれません。

さて、ココまでは、Nintendo Switchでエクササイズができる「Fit Boxing」「リングフィット アドベンチャー」をご紹介してきました。
しかし、よく考えれば、私はSwitchよりももっと効果的にエクササイズを体験できるデバイスを持っているじゃないかってコトを思い出したんですね。それが今回ご紹介するOculus Questです。

これはオキュラス クエストと読みまして、今話題のVRデバイスです。ちょっと大きなゴーグル型のデバイスを顔に装着すると、眼前に仮想空間が広がるってヤツです。
VRというのは仮想現実(Virtual Reality)を表す言葉で、簡単に説明しますと、ゴーグルで視界を覆い、左右の目に視差のある画像を見せることで、立体的な空間を見せるコトができる技術です。

VRにも違いというか段階というか、色々あります。例えばYouTubeの動画で「360°動画」というのがありますよね。スマホを簡易版のゴーグル(ダンボール製のもあるよ)に取り付けて、この動画を見れば、自分の周りに360°広がる景色を眺めることができます。スマホが傾きなどを感知して、自分がどの方角を見ているのかを検知して、その方角の画像を映し出します。グルッと画像に囲まれて、まるでその場にいるような感じ。ただ、画像としては2D(平面)です。全天周のスクリーンに平たい動画を映している状態ですね。これも一種のVRですが、VRの度合いが低いとお考え下さい。
なお、この2D動画も、動画の右下に博多にわか煎餅のようなアイコン(ゴーグルっぽいアイコン)が表示されている場合、そのアイコンを押すと「立体視」風の動画に代わります。画面が左右に二分割されて表示され、それぞれを左右の目で見ると、割と立体的に表示されて没入度が上がりますが、これは大抵疑似3Dです。



そんな360°動画の中でも3D(立体)表示ができる動画もあります。動画を作る時から3D立体視を考えて作られているので、さらにVRの度合いが上がります。先ほどの動画も、次の動画も日本の風景を撮影していますが、先ほどのは2Dで、次のは3Dです。


360°動画の2Dと3Dの見分け方についてはこちらのページが判りやすいと思います。

いずれの場合にしても動画を再生しているだけなので、視点は一箇所です。あくまで、カメラの置いてある地点から360°を見回している状態です。この場合、視聴中に自分が場所を移動しても、画像は自分に付いてきて一緒に移動します。「3D空間」ではありません。

ここで更にVRの度合いを上げてみましょう。動画ではなくインタラクティブなCG画面を想像して下さい。自分の周りの全天周(360°)に、立体(3D)の画像が表示(3D空間)され、しかもその空間の中を自由に移動できる(画像が一緒に移動せずに視点だけが移動する)。これが真のVRです。
つまり自分の周りに立体的な空間が存在して、しかもその中を自由に動き回ることができる。これが真のVRなんです。
ちょっと判りにくいでしょうか。体感して頂くために、3Dペイントソフトの動画を見て頂きましょう。



この動画自体は3Dではありませんが、中盤以降の、作品の中を移動していく部分をご覧頂ければ、3D空間を自由に動き回れるというコトを実感して頂けると思います。これが真のVRと言えましょう。

で、この真のVR空間を楽しめるデバイスが、ここ数年でいくつも出てきているんですよ。例えばPlayStation VR、例えばOculus Rift S、例えばVIVE Pro。これらは真のVRを体験できるゴーグル型のデバイスです。ただ、いずれのデバイスもPCなどの母艦とケーブルで繋がっていて、移動に制限があるのです。つまりゴーグルからケーブルが延びているので、移動距離に制限があるのはもちろん、グルッと回ったりするとケーブルが身体に絡まってきてしまうのです。

そこに登場したのがOculus Quest。このデバイスはスタンドアローンで、つまり本体だけで稼働します。ですのでPCなどに有線で接続しなくとも真のVRを体験できるのです。ケーブルを全く接続しなくてもVRを楽しめるデバイスってコトですよ。
この「ケーブルが無い」ってコトがとても重要。CGで描かれたVR立体空間を、自由に移動しながら楽しめるのです。グルグル回ってもケーブルが絡まったり、操作している手に当たったりしないんですよ。

さらにコントローラも素晴らしい。手で握り込むような形で、親指で操作するボタン二つとジョイスティック、人差し指と中指にボタン一つずつ。しかもこれらのボタンにはセンサーが付いていて、ボタンに触れているだけで、ボタンを押さなくても指がそこにあるコトを認識します。つまり、指を曲げたり伸ばしたりすることでバーチャル空間の物体を掴むとか、人差し指だけ伸ばしてボタンを押すなどの動作を直感的に反映させることができるのです。ここでOculus公式のイメージ動画を載せておきましょう。



そして実際のプレイ画面がこんな感じ。



このような画面が自分の上下左右前後360°に広がっており、その中を移動することができるのです。そのため、プレイをするためには2m四方の空間が推奨されます(一箇所で動かずにプレイできるものもありますが)。
なので! 私が! 部屋がとっちらかっている私が! ものを捨てられない私が! 大量の本とDVDとCDに囲まれている私が! ついに部屋を片付けて2m四方を確保したんですよ! 読んでいない本と観ていないDVDと聴いていないCDが大量に出てきましたよ! 出てきたっていうか、改めて認識しただけなんですが、凄い量だったよ。

このOculus Questは昨年の秋、「けむりの軍団」本番中に入手しまして、劇場での空き時間に色んな人に体験して頂きました。一番人気があったのが、高層ビル上での鉄骨渡りが体験できる「Richie's Plank Experience」ですかね。コレ、本当に怖いんですよ!



鉄骨渡りだけでなく、空を飛んで街を守ったり、空中にお絵描きしたりもできますよ。


長々とOculus Questについて説明してしまいました。では、このOculus Questでどんなゲームをしているのか、どうやってフィットネスに活用しているのかは、次回!



2020/05/18

地テシ:149 SSP始動! の巻

おウチでゲームでフィットネスで! の途中ですが、ここで新たな動きをご報告。
我らが劇団☆新感線が! 今年の春公演後半に加えて夏秋公演も公演中止となってしまった劇団☆新感線が! 今年いっぱいは公演を打たない劇団☆新感線が! 劇団員が暇になってしまった劇団☆新感線が! 新たな取り組みとしてお送りする「Shinkansen Sympathy Project」略して《SSP》の始動が発表されました!

新感線・シンパシー・プロジェクト

第1弾は「動画まつり」ですよ。ニコニコチャンネルに「新感線チャンネル」を開設し、全四作品の緊急蔵出し映像を連続配信しちゃうんですって! 有料だけどね!

新感線チャンネル

これはもうレアよりのレア! ほとんどが私も見たことのないレア映像です。私も観たい! もちろんDiscになっていません。ていうか、MMFなんて収録してたコトすら知りませんでした。
5/23からですよ! もうすぐじゃん!

しかも、「新感線MMF!」(35周年記念ライブ)の中から、「薔薇とサムライ」(メインボーカルは冠徹弥&教祖イコマノリユキ)の一曲を抜粋して先行配信もスタートします。いや、しました!
本日5/18の13時から5/22いっぱいまで! もう始まってます! 
カッコイイ! 今観た! 劇団員全員と豪華ゲストもいるよ! 私も普通の顔で映っていましたが、これはライブ慣れしていないから戸惑っているだけですからね。

それと、売り切れていた新感線作品のDVD&BDが、一部販売を再開致します。

再販開始

この動画まつりはあくまで第1弾です。これ以外にも様々な企画が現在進行中です。全劇団員が関わる企画も進行中でして、もちろん私も関わっておりまして、つまり私も忙しくなってきました。ゲームでフィットネスしている場合ではありません。いや、フィットネスは続けるけれども!

さて、それが一体どのようなものなのか、徐々に明かされていくと思います。何か楽しいものをお贈りできればいいなあ。意外なものも含めて、どうぞお楽しみに!

2020/05/17

地テシ:148 おウチでゲームでフィットネスで の巻 リングフィット アドベンチャー篇

ゲームでフィットネスで! 前回は手軽に自宅でボクササイズが楽しめるNintendo Switchの「Fit Boxing」について書きました。二回目の今回は同じくSwitchの「リングフィット アドベンチャー」について書きましょう。大人気につき品薄で、各量販店でも抽選販売になっているゲームですよ。え? ゲームだったらダウンロード版とかあるから品薄とか関係ないんじゃないの?
いえ、このゲームでは同梱の特殊な器具が必要でして、この器具が運動のキモなんですよ!

取りあえず、任天堂公式の紹介動画をご覧下さい。8分ほどありまして結構長いですが。


もう、この動画を見て頂ければ余すところなくこのゲームの内容がご理解頂けると思います。ただ、それでは今日こうやって解説記事を書く意味が無くなってしまうので、ちょっとまとめたり補足してみたりしてみましょう。


同梱で付いてくるリングコンという輪っか状の器具とレッグバンドという太ももに固定する器具。これが重要です。それぞれにJoy-Conを取り付ければ、身体の動きをかなり正確にトレースできます。
リングコンは、船舶や航空機にも使われている「繊維強化プラスチック」という材質で出来ていて、強く押し込んだり引っ張ったりしても壊れません。反発も強いので、フィットネスジムにある器具のように身体を鍛えることが出来ます。
しかも、どれくらいの力で押しているのかを感知してくれるんですよ。リングコンの内部に「高精度力(ちから)センサー」が搭載されていて、そのデータをJoy-Conに伝えているようです。初めて使う時にJoy-Conをアップデートさせられたので、その連携が出来るようになるのでしょう。
しかも、右Joy-Conの下部に付いているモーションIRカメラを使って脈拍を簡易的に調べることもできるのです。親指の血管に赤外線を当てて、血中ヘモグロビンに反射させて計っているんですって。凄いね。
詳しくは任天堂のQ&Aのページで御確認下さい。

メインとなるアドベンチャーモードでは、いわゆるファンタジーRPGのようなストーリー仕立てになっていて、ひょんな事でリングコンの妖精(リング)を助けた主人公が、悪のドラゴンっぽい敵のボス(ドラゴ)を倒すための旅に出ます。
フィールドでの移動はランニングです。そう、左の太ももにレッグバンドを着けて足踏みすると、主人公が走ります。階段や沼ではもも上げをしないと進みません。途中でお金や素材を吸い込んだりしながら走っているとザコ敵に出逢います。

敵との戦闘も運動です。頭上や身体の前や体側や膝の間でリングコンを押し込んだり引っ張ったり、身体を捻ったり傾けたり、スクワットやもも上げやヨガをすることで敵に攻撃が出来ます。コレが意外と回数が多い。いや、ある程度の数をこなさないとトレーニングにはなりませんからね。
戦闘中もリングが運動の指示を出し、励ましてくれます。「最高だよっ!」とか「自分を追い込んでいこうっ!」とか「キレッキレだねっ!」とか、ほぼボディビル大会のかけ声です。
また、運動が足りないと「もっと深く腰を下ろして!」とか言われて、修整すると「良くなったよ!」とか言ってくれるのでなかなか手は抜けません。動作をキチンとやらないと、敵へのダメージも小さくなってしまいます。
攻撃の種類も豊富に用意されており、物語を進めることで徐々に開放されていきます。リングコンとレッグバンドの二つだけなのに、実に多彩な運動をこなすことが出来ます。私もまだまだ序盤なので、これからどんどん新要素が出てくるのでしょう。

全体的にかなりRPG風にしてあるのが面白い。戦闘はコマンドバトル風に敵の弱点を狙って攻撃できます。運動の種類によって単体攻撃だったり範囲攻撃だったりするのもそれっぽい。マップでの移動はスゴロク風で、所々に宝箱やミニゲームがあるのも楽しい。町ではアイテムを買ったり、人々からヒントやクエストがもらえたりもします。
敵を倒すとEXPがもらえて、レベルアップすると攻撃力と防御力が上がっていくのもRPG風。ただし、このEXPは通常のRPGのように「経験値(エクスペリエンス ポイント)」ではなく「エクササイズ ポイント」あるところがカワイイですね。冒険が進むと敵も強くなりますが、プレイヤーの体力を表すハートも増えていきます。ハートのメモリが1/4ずつなところとか、かなり「ゼルダの伝説」っぽく仕上げてあります。
また、RPGらしく収集やクラフトの要素も入っています。お金を集めてウェアやアイテムを買ったり、素材を集めて回復ドリンクを作ったり。飽きさせない工夫が随所に見られます。

もちろん、アドベンチャーモードだけではなく、気軽に遊べる「お手軽モード」もあり、鍛えたい部位だけを連続でトレーニングできたり、自分の好みでメニューをカスタムしたり、ミニゲームだけをプレイしたり、運動能力を測ったりできます。さらに、ゲームを起動せずにリングコンだけで鍛える「ながらモード」もあるんですよ。

全ての運動時に、画面の端に「ミブリさん」というお手本のキャラクターが出てきて、正しいフォームを教えてくれるのがとても大事。ゲームの始めと終わりに準備運動を促したり、コミカルに健康豆知識を教えてくれたり、任天堂らしい細かな配慮が光ります。任天堂のゲームは導入とか継続とか、実に細やかな心配りがあるのが嬉しいですね。

全般的に、身体を動かす楽しさを前面に押し出しているのが印象的でした。初期のプロモーションビデオでも、みんなとても楽しそうに動いていますよね。



ただ、アドベンチャーモードはゲームとしてとても楽しいのですが、ストーリー部分やら準備部分やらがありまして、純粋な運動時間は掛かった時間の半分足らずになります。30分くらいプレイするとシステム側から「そろそろ休憩しますか?」と終了を促されるのですが、運動をした時間をまとめると15分足らずです。まあその時点でも結構疲れてはいるんですが、なんとなく動き足りない感じ。本気でトレーニングしたいならば、カスタムモードで自分好みのメニューを作った方が良いのかもしれません。
また、ゲームの道中、ランニングしながら収集とかルート分岐とかがあるので、ついつい速度を緩めて収集の方に集中してしまうのも残念です。ていうか、ランニングに集中しろよ俺!

Fit Boxingとリングフィット アドベンチャーを比較するとすると、とにかく無心に身体を動かしてカロリーを消費しようとするのがFit Boxing、楽しく身体を動かしてまんべんなく身体を鍛えていこうとするのがリングフィット アドベンチャー、って感じでしょうか。どちらも楽しくプレイできますし、どちらもカロリーを消費しますし、どちらも身体が鍛えられます。お好きな方を選んで、もしくは私のようにどちらもプレイしてしてもいいんです。大事なのは継続してプレイするコトだと思いますので、時々は休みながら、楽しくプレイしてみて下さい。
ま、ワークアウトが終わった後、床に飛び散った汗を掃除するのも大変なんですけどね。

そんなこんなで順調にゲームでフィットネスを続けている私ですが、次回は別のゲーム機でのフィットネスをご紹介したいと思います。ええと、PS4ですか? いえいえ、違いますよ。