2020/03/11

地テシ:135 「偽義経冥界歌」の更なる休演延長のお知らせ(3/10)

先日、新型コロナウイルスの更なる感染拡大を防ぐため、政府の要請に添う形で2/28〜3/10の期間の休演をお知らせ致しましたが、更に3/17(火)までの期間を引き続き休演とすることになってしまいました。
公演を楽しみにして頂いていた皆様には誠に申し訳ありません。また、発表が遅くなりましたことも合わせてお詫びいたします。ギリギリまで最適の解を求めての結果です。なにとぞご容赦下さいませ。

チケットの払い戻しに関しては、公式ホームページのこちらをご覧頂きますようお願い致します。
購入元によって方法が異なりますので、ご注意頂きますようお願い致します。

我々も3/12からの再開に向けて準備を進めていたのですが、このようなことになってしまって誠に残念です。楽しみにして頂いていた皆様には大変なご迷惑をお掛け致しますが、なにとぞご理解賜りますよう伏してお願い申し上げます。


日々報道される新型コロナウイルスに関するニュースに、皆様も心を痛めておられることと思われます。影響は日常生活にも及び、不安で不便な毎日をお過ごしのことと思います。確かにこんな日々では娯楽は不要不急でしょうが、だからこそ、そんな娯楽を普通に楽しめる通常が戻ってくることを願ってやみません。
皆様に再会できる日を楽しみにしております! それまで皆様もどうぞお健やかに。健康第一!

2020/03/05

地テシ:134 プロジェクトKUTO-10「なにわ ひさ石 本店」の巻

前回にもお伝えした通り、新型コロナウイルスの更なる拡大を防ぐため、「偽義経冥界歌」は2/28〜3/10の期間を休演とさせて頂いております。ご来場予定だった皆様には重ねてお詫びを申し上げます。
該当公演の払い戻しに関しては、3/10(火)の夕方に、劇団☆新感線公式ホームページなどで発表されます。遅くなってしまい申し訳ありませんが、なにとぞご容赦頂きますようお願い致します。


そういうワケで、私は連日自宅にて休養中です。映像作品を見たり、積まれたゲームをこなしたり、近所を散歩をしたりする日々です。この機会に気になっていた舞台を観に行こうと思ったりもしたのですが、多くの公演が我々と同様に休演となっておりました。
先日発表された政府の方針に沿う形で、2月末から3月上旬に行われる多くの様々な行事、イベント、ライブ、そして演劇公演が中止を余儀なくされたのは皆様もご存じの通りです。もちろん要請ですから強制ではありません。
それによって色々な混乱が生じています。公演を続行すべきか、中止にすべきか、演劇界でも様々な意見が発信され交換されています。そして各カンパニーの状況や劇場の事情を考慮し、それぞれの対応が順次発表されております。
しかし、続行にしろ中止にしろ、各主催者が熟慮の上で決定したことです。それぞれには、それぞれの、事情がある。それを忘れてはなりません。


そんな中、私がチラシデザインを担当した大阪の劇団・プロジェクトKUTO-10「なにわ ひさ石 本店」の公演が行われます。
大阪公演は本日3/5(木)〜8(日)に心斎橋ウイングフィールドにて、東京公演は3/12(木)〜15(日)に下北沢シアター711にて。どちらもちょっと見つけにくい場所にある劇場ですので、詳しくは公式HPにて御確認下さい。


上演に当たっては最大限の注意を払い、劇場の換気・こまめな消毒・入場制限・スタッフのマスク着用などを徹底し、空気清浄機の設置なども行うようです。

作・演出はシチュエーションコメディを得意とする京都の劇団・THE ROB CARLTONの村角太洋さん。私も村角さん作・演出の作品をこれまでに二本拝見しましたが、どちらも緻密でオシャレな構造なのに、関西らしいユルくてベタな笑いもふんだんに組み込まれており、とても楽しい作品でした。今回は大阪の料亭を舞台とした「懐石喜劇」に挑戦するそうで、また違った魅力が出そうです。

ついでにチラシ作成時の裏話でもしましょうか。実は最初は、表側にはベテラン男優三人(工藤俊作・久保田浩・保)の写真を大きく使っていました。裏面の下の方にある写真です。
で、表側がほぼ出来上がったところで裏側の作成に掛かってみると、カメラマン・山田徳春さんの撮影した女優さん達の写真が素晴らしくて、できるだけ大きく使いたくなって、その内にこっちが表の方がいいんじゃないかとか思いだして、だもんでそちらをB案として2パターンを提出したのです。


その結果、工藤さんが選んだのがB案でして、しかも「女優さんの写真を上側にして下さい」という注文付きでした。そして完成したのが上にあるチラシです。
どう! この三人それぞれの素晴らしい表情! 真ん中の勢いのあるのが久野麻子さん、右側のキリッとしたのが松浦絵里さん、左のオトボケなのが古谷ちささん。いやあ皆様素晴らしい。この写真のためのチラシです。私の中では、この三人が主役なんです。
もう男優陣はどうでもいいですよ。おじさんばっかりだし。私は断然女優さん達を楽しみに観に行きますよ。

なお、皆様も舞台などを観に行かれます場合には是非とも体調を整えた上で、マスクの着用や手洗い・うがいの励行などの自衛策を取って頂きますようにお願い致します。クラスターを発生させないことが拡大防止に繋がると考えられます。

そんなワケで、大阪と東京の皆様、もしもよろしければ、観に行ってあげて下さい。やるも勇気、やらないも勇気。こんなご時世だからこそ娯楽も大事。そんなコトを考えている、自宅で悶々としている粟根でした。


2020/02/27

地テシ:133 「偽義経冥界歌」一時休演のお知らせ

劇団☆新感線公演を楽しみにして下さっている皆様に残念なお知らせをせねばなりません。
2/15に上演が始まった令和版「偽義経冥界歌」ですが、新型コロナウイルスのさらなる感染拡大を防ぐため、2/28(金)〜3/10(火)の期間の公演を休演とすることとなりました。

この期間のチケットを前売でご購入頂いていた皆様、公演を楽しみにして下さっていた方々には誠に申し訳ありません。
振替公演などもご用意することができずに誠に心苦しい限りですが、チケットの払い戻しは行われます。

詳しい情報や払い戻しについては以下の公式HPをご覧頂きますようお願い致します。


『偽義経冥界歌』休演のお知らせ


長期間の準備や稽古を行い、そしてやっと東京公演ができるという全員の思いで2/15の初日からここまで邁進して参りました。立ち回りの多いヘビーな舞台にもかかわらず、ここまで大きな事故もなく上演されており勢いの付いてきたところだったのに、ここで二週間の休止を余儀なくされたことは実に残念です。
我々出演者も毎日楽屋で様々な心配をしながら、日々の公演を行っておりました。危惧が現実となってしまったことに誠に忸怩たる思いですが、社会的影響を鑑みますとやむを得ない事態かと思われます。

お客様には大変なご迷惑とご心配をお掛け致しますが、何卒皆様のご理解を頂きますようお願い致します。
そして皆様におかれましては、マスクや手洗い、うがいなどによる予防を行って頂きたく思います。まずは自己防衛。健康第一。

二週間後に皆様にお目に掛かれることを楽しみにしております。

2020/02/15

地テシ:132 令和の「偽義経」始まるよの巻

令和も二年になりまして、いよいよ「偽義経冥界歌」の東京公演が始まります。昨年の平成版では大阪・金沢・松本と回りましたが、今年の令和版は東京と福岡で行われます。

脚本や演出がちょっとだけ変わって、少しだけ短くなるとは思いますが、基本的には昨年と同じ作品です。ただ、キャストが二名替わっておりまして、弁慶役が橋本じゅんさんから三宅弘城さんに、くくり役が新谷真弓さんから山本カナコさんに替わりました。
不思議なモノで、演者が替わると同じセリフでも随分と違って聞こえます。すると稽古をしながら演出やセリフも俳優に合わせて変化していき、最終的にはかなり違ったシーンになったりします。「ツキドクロ」でも上弦・下弦というダブルチームで稽古をしていると、同じ脚本同じ演出でやっていたはずなのに、演者が違うのでどんどん変化していったことを思い出します。
平成版から一年近く経ちまして、様々に新たな試みに挑戦しています。カットされたシーンもあれば追加されたシーンもあります。より見やすく、より練り上げられておりますよ。

というワケで、昨年ご覧頂いた方にも、ご覧頂けなかった方にも、どちらにもお楽しみ頂ける作品です。源義経伝説や奥州黄金伝説を元に、史実通りに史実と全く違う物語が進行します。東京がTBS赤坂ACTシアターにて2/15-3/24、福岡が博多座にて4/4-28です。どうぞお楽しみに!

2020/02/02

地テシ:131 2019年ってこんな年だったの巻

昨年の12月が忙しすぎて、年が明けたらひたすらボーッとして、気がついたら「偽義経冥界歌」の稽古が始まっていて、そして今や稽古も終盤の私です。明けましておめでとうございますってのも遅すぎますが、今更に2019年のまとめをしておきましょう。もう2月だけど。

あ、その前に昨年12月単月のまとめを。余りに忙しかったのでちょっとピックアップしてご紹介します。
11月から稽古していた「BURAI2」の本番が12/4〜8で、終わった翌日から「麒麟にの・る」の稽古に途中参加(稽古はもう始まっていた)して、本番が12/28〜31。そのまま年越しカウントダウンイベントもやって、終わったのが午前1時過ぎ。楽屋片づけて軽く飲んだらもう3時っすよ。
なんか忙しすぎて、大好きなゲームすら殆どプレイしていないし、というコトは少しはプレイしたんだなというコトもバレてしまうけど、まあそれくらい忙しかったんだなと思って下さい。
なので、観に行きたかった舞台も殆ど見に行けていません。12月で観に行ったのは劇団朱雀復活公演だけでした。いやあ、実に面白かった。全力で楽しませるというのはこのことなんですね。

「BURAI2」も「麒麟にの・る」も同じ12月に上演されて、似ているところも多いのに全く違う印象もあります。どちらも初めての作家・演出家、どちらも初めて出演する劇場、どちらも初めて共演するイケメンが一杯出ている、どちらも短期集中で2ステージが多い(B2が5日9ステ、麒麟が4日8ステ)と共通点が有ります。が!
かたや気鋭の小劇場、かたや伝統の大劇場。かたや上演時間が2時間ちょい、かたや4時間15分超。かたや休憩無し、かたや30分の休憩2回。昼公演開始が2時と、11時。昼夜公演の間が3時間と、45分。出番も殺陣も多くて汗だくの2時間と、出番もセリフも少なくて全く汗をかかない4時間15分。違いの方が多すぎてクラクラします。高低差ありすぎて耳キーンなるわ!
どちらも評判も良く、私も楽しくやらせて頂いたのですが、同じ月に上演されたとは思えないほど違いました。でもまあ、どっちも楽しかったからいいか!

この二本も含めて昨年のまとめをしておきます。自分の備忘録がてら。
舞台は3〜4月に新感線「偽義経冥界歌」2019バージョン、5月が「+GOLDFISH」、7月〜10月が「けむりの軍団」、12月が「BURAI2」と「麒麟にの・る」の五本。
マスメディアはFm yokohama「深夜の音楽食堂」、バラエティ番組「VS嵐」、映画「恐怖人形」。
連載は例年通り、えんぶ誌上の「人物ウォッチング」(柳下大、村木よし子、中谷さとみ、竹井亮介、坂根真美子、須賀健太)と、えんぶ系のWeb連載「未確認ヒコー舞台:UFB」。
イベントではドナインシタイン博士こと川下大洋とのドナ禁「禁断のニッポン」とか、映画「恐怖人形」の舞台挨拶とか、劇団slatstick「La Fierté 」東京公演のアフタートークゲストとか。
チラシデザインではプロジェクトKUTO-10「ふるえて眠れ」と「なにわ ひさ石 本店」とか、ゼータクチク「贅沢地区平成短編集」とか。
あ、「けむりの軍団」では久しぶりに稽古場レポート「アワブロ」も展開していましたね。

そんなカンジの2019年さ。他にも何かあったような気もしますが、まあこんなカンジでしょう。年五本とはいえ、舞台と舞台の合間が殆ど無くてなんだかずっと芝居をしていたような気もする一年でした。大きな怪我も病気も無く、大変ながらも楽しく過ごした一年だったように思います。
特に、初めての劇場での公演が多かったコトが感慨深いですね。地方での金沢歌劇座や博多座はモチロンですが、都内でも紀伊國屋ホールにあうるすぽっとに明治座と、三劇場も初めましての劇場でやりました。これだけ演劇をやってきてもまだまだ出たことのない劇場がたくさんあるんです。まだまだあるんです。まだまだやめられませんね。
 
さあ、そして迎えた2020年の最初は劇団が40周年なんです。そして私は入団35周年なんです。そんな2020年劇団☆新感線 39興行・春公演「偽義経冥界歌」は東京公演がTBS赤坂ACTシアターにて2月15日(土)から3月24日(火)、福岡公演が博多座にて4月4日(土)から28日(火)まで。制作発表もありました。
昨年は大阪、金沢、松本で上演されましたが、今年は東京と福岡に参ります。ちょっとだけブラッシュアップして短く濃くなっております。昨年ご覧頂いた方も、まだの方も、どうぞお楽しみに!