2018/12/26

地テシ:116 メタルマクベスdisc3終わるってよ。

気がついたらクリスマスも過ぎて今年もそろそろ終わり。ということは「メタルマクベスdisc3」も終わるというコトじゃないですか! つまり始まっていたんですよ! とっくの昔に始まっていたんですよ! あまりのバタバタにブログの更新も怠っておりました。みなさんこんばんは。劇団☆新感線の粟根まことです。

昨年の三月から始まった豊洲六丁目はIHIステージアラウンド東京での劇団☆新感線連続公演は「髑髏城の七人」と「メタルマクベス」、約二年間で合わせて8作品9バージョンをお送りしてきましたが、この大晦日でやっと大千穐楽を迎えます。いやあ、長かったですねえ。なんとかこのまま無事に最後までお届けできるように、disc3のスタッフキャスト全員で頑張りたいと思います。

千穐楽公演が終わって6時間ほどすればもう来年。その来年のスケジュールもいくつか発表されています。
まずは劇団☆新感線の39(サンキュー)興行春公演である「偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)」は生田斗真くんを主演に迎えたいのうえ歌舞伎の新作です。2019年の春に大阪・金沢・松本公演がありまして、2020年の早春に東京・福岡公演の予定です。つまり、来年の春には東京公演がありません。この二年間、東京・豊洲六丁目でしか公演をしておりませんでしたので、今度は地方公演から始まるのです。東京の皆さん、早く見たければ大阪・金沢・松本までぜひお越し下さいませ。

そして39興行は2019年の夏・秋公演もアナウンスされています。つまり「偽義経〜」の2019年と2020年公演の間に挟まる形になりますが、倉持裕さんの新作で東京・福岡・大阪と廻ります。こちらの詳細はまた後日に発表されるでしょう。

新感線としては再来年の春までのスケジュールが発表されておりますので鬼も大爆笑だと思いますが、皆さんにサンキューをお届けするために久しぶりに全国各地に参りますのでどうぞお楽しみに!

更に、新感線ではありませんが、2019年5月には今話題の演出家である西田大輔さんの作・演出によるMMJ「+GOLD FISH」に出演します。今年の11月に公開された西田監督による映画「ONLY SILVER FISH」との連動企画でもあり、少人数によるワンシチュエーションのミステリー会話劇です。今までに共演したこともある清水葉月さんや竹井亮介さん、伊藤裕一さんとご一緒できるのも楽しみですが、私にとって初めての紀伊國屋ホール出演でもありますので、その点でもワクワクしております。

そんなこんなの来年と再来年。ほとんど豊洲ばかりに通っていた今年とは打って変わって、様々な地方の様々な劇場で様々な皆様とお会いできることを楽しみにしております。

そして、ブログの更新が滞っていたコトのお詫びに、ちょっとしたメタルマクベスdisc3情報をお教えいたしましょう。私は今までと同様にナンプラーとパール王、そして序盤にガヤ役で出演しておりますが、この三役とも、同じ手袋を付けております。役が変わっても衣裳が替わっても、なぜだか手袋だけは同じなんです。早替えをする時には、衣装は全部脱ぐのに手袋は付けたままで早替えします。なんだそりゃ。

2018/09/16

地テシ:115 メタルマクベスdisc1終わってdisc2始まりました!

8月末でメタルマクベスdisc1が無事に終わりまして、そして9/15からdisc2が始まりましたよ! 終わりがあれば始まりがある。始まりがあれば終わりがある。輪廻が巡るように因果も巡る。そして豊洲ではまた客席が巡り始めたのですね。さあ、みなさんもdisc2でグルグル巡って下さい!

髑髏城シリーズと違ってメタルマクベスシリーズは基本的に同一脚本、同一演出、同一セットで行われます。しかし、キャストが変わるんです! キャストが変わると自然と作品も変わる! ていうか、宮藤さんといのうえさんが変えちゃう! 同じにするって言ったのに! ま、ウチは基本的にはアテ書きですからね。そりゃ変わるよ。
というワケで、disc2はまた違った面白さが楽しめると思います。あのシーンがああ変わって、このシーンがこう変わって。ええと、実際に随分変わっていますぜ。だってキャストが変わっているんだから!

どうやら無事に初日が開いたようなので、このままdisc2も無事に終わって頂いて、disc3へとバトンが渡されるよう祈っております。今日は何度も無事にって書きましたけど、いや、結構大変なんですよ、この舞台は。くれぐれも皆さんお怪我の無きように頑張ってくれい!

そしてdisc3チームも間もなく稽古が始まります。こちらも気をつけて頑張るぜい!

2018/07/28

地テシ:114 メタルマクベスdisc1始まったよ!

ええと、遅くなりましたが新感線☆RS「メタルマクベスdisc1」始まってます! なんとか無事に初日が開きました! 約四時間! 長い!と思うか、たっぷり楽しめる!と思うかは貴方次第。まあ、どっちにしろ長いんだけどね。遠方からお越しの皆様はお帰りの交通機関にはご注意を。
更に7/28(土)と29(日)は台風の影響も大きそうですので、充分にお気を付けてお越し下さいませ。














舞台の内容はおおむね好評です。なんといっても21年ぶりに新感線に帰ってきた橋本さとしさんと、ミュージカルの女王・濱田めぐみさんが主演なんですから、何て言うか迫力が凄いですよ。ロック魂が熱い! まあ私にはロック魂はありませんけどね。シティポップ男だから。

これから八月末までの熱い闘いが始まりました。熱いよ! 暑いよ! 熱中症対策を万全にしてお楽しみ下さい。ちなみに私は公式発表通り「パール王/ナンプラー」役ですが、もう一つ、似合いもしないロックっぽい役で後ろの方にいます。どうぞよろしく!
あ、もう一つ! 人気芸人のコスプレでも一瞬出ていた。忘れていた。どうぞよろしく!

2018/07/17

地テシ:113 小説原作の映画

現在稽古中の「メタルマクベスdisc1」もそろそろ劇場入りです。あれ? 初日は7/23では? ちょっと早くない? いえいえ。「髑髏城の七人Season花」の時と同様に、シリーズ最初の公演では特殊な劇場に慣れるため、特殊な劇場でみっちりと舞台稽古です。

さて、「えんぶ」誌の情報サイト「日刊☆えんぶ」にて連載中の「未確認ヒコー舞台」で「小説原作の舞台」について書きました。
小説原作の舞台は結構難しいんだよって話です。あと、時々作者の方がご観劇になられる場合もあったりして緊張しちゃったりもしますね。

同様に「小説原作の映画」ってのも大変だと思うんですよ。いやもう、舞台よりも大変だと思う。舞台の場合は観客の想像力に委ねられるので、色々と簡略化したり省略したりできるんですよ。セットとか世界観とか。
ところが、映画の場合は全てを本物に見せなくてはなりません。セットもキャストも時代設定も、具体的にキチンと用意しなくてはなりません。ココが小説原作映画の難しいところ。
しかもCG全盛のご時世です。なんだって視覚化できる現代です。となれば、限りなく正解を出さなくてはなりません。宇宙空間だろうが衛星エウロパだろうがゴブリンだろうがぬらりひょんだろうが餃子の皮星人だろうが、なんでも細部に渡って映像にしなくてはなりません。映画だからね。

有名小説が原作の映画の場合、既に読者の頭の中にはある程度のビジュアルが出来上がっています。私の思う主人公はこんなカンジ、背景はこんなカンジ。読んだ人それぞれの思い描くビジュアルや声質があるワケですから、全員を満足させるのは難しいんですよね。さらに、時間内に抑えるためにストーリーも省略せざるを得ません。結果的に、小説よりも面白い映画を作るのが難しいのです。


と、ここまで書いておいて、いまさらの話ではありますが、映画「レディ・プレイヤー1」を見ました。しかも結構前の公開直後に。しかも4DX吹き替え版と2D字幕版の二回も。
ちょっと前、演劇界ではマーティン・マクドナー監督の「スリー・ビルボード」やギレルモ・デル・トロ監督の「シェイプ・オブ・ウォーター」、あるいは同じスティーブン・スピルバーグ監督なら「ペンタゴン・ペーパーズ」を見るべき! という風潮がある中、それらを一度も見ずに二度も見ちゃいました。原作小説が大好きだから。パンフも、アートブックも買っちゃった!

映画「レディ・プレイヤー1」はアーネスト・クラインの小説「ゲーム・ウォーズ」の映画版です。原作小説が大好きなのは以前にも書きました。好きな小説が映画に! しかもスピルバーグ監督で! しかもタイトルが原題に戻ってる! となれば見ないワケにはいきますまい!

思い切り面白く楽しんだ上で、色々書こうと思いました。ココが原作と違うとか、ソコを変えちゃうのはどうだろうとか、ココは思った通り!とか、そうそうまさにこの画を想像してました!とか、色々思ったんだけど、なるほどね、観客としては色々思いますよね。こういう思いがそのまま我々にも、舞台化する我々にも返ってきてしまうのです。ますます真面目に取り組まざるを得ないじゃないですか。
ことほど左様に原作のある作品を舞台や映画にするのは大変なんだなあ、とか思いました。いやあ、難しいよ。なんだかんだ言って、やっぱり原作至上主義になっちゃうもん。

いや、「レディ・プレイヤー1」は面白かったんですよ。存分に楽しみましたよ。その上で、原作ありは難しいんだなあと思ったワケです。これからも、原作のある作品には最大のリスペクトをしながら取り組んでいこうと思います。


とかいう記事を随分前に書きかけたまま忙しさにかまけて放っておいたら、メタルマクベス初日が目前に近づいているではないですか! あと一週間だよ! そして「レディ・プレイヤー1」のBDリリース日(8/22ですよ!)も発表されちゃうし。
創元SF文庫からは「ゲームウォーズ」原作者アーネスト・クラインが序文を書くゲームをネタにしたSF短編集「スタートボタンを押して下さい ゲームSF傑作選」(原題がPress Start to Playであるトコロも嬉しい)も発売されていますし、早川書房「SFマガジン」の6月号が「ゲームSF大特集」だったし、レディプレのお陰でゲームSFが注目されています。
そんな中、アーネスト・クラインの新作「アルマダ」(ハヤカワ文庫)も読み終え、フィリップ・リーヴの「移動都市」(創元SF文庫)も読み終え、今はシルヴァン・ヌーヴェルの「巨神計画」(創元SF文庫)を読んでいるところで、しかもこれら三作とも映画化する予定となれば更に楽しみが増します。いや、別に映画化する作品を選んで読んでいたワケではないんだけどね。

これからも好きな小説が映画化されたら見に行っちゃうと思います。色んなコト考えちゃうと思うけど、結局は楽しんだ者勝ちってコトですよ。読むのも見るのも楽しみだね!
それはそれとして、メタルマクベスdisc1もよろしくお願いします。あと一週間で開幕だよ!

2018/05/27

地テシ:112 ドナ禁カフェ 

昨年の三月から一年ちょっと。割と隙間なしに続いておりました舞台公演もようやく一段落。ちょっと一息つきながら舞台を見に行ったり「ドナ禁」のネタ探しに行ったりする日々です。

そう、ドナ禁。ドナインシタイン博士の禁断カフェ。これまでにも何度か参加して色々な研究発表をして参りました。次回のお題は「禁断のルールズ」。5/27(日)が大阪の扇町・Bodaiju Cafe、5/28(月)が東京の下北沢・風知空知といういつもの会場で開催されます。詳しくはこちら→http://donalab.jp/donaken/cafe.htm

例によって博士は割と真面目なルールに関する研究を、私は割とユルいローカルなルールに関する研究を発表するコトになりそうです。またしてもマニアックな置いてきぼりトークが炸裂しますよ!