2015/09/29

地テシ:072 「芸祭」の本稽古が始まりました

前回もお話ししました、10/7〜12に中野ザ・ポケットにて上演されますワタルームプロデュースvol.5「芸祭」。ついに本稽古が始まりました。これまで、ダンスや殺陣の創作、そして部分稽古などをしていたのですが、本稽古はここから。短期間でギュッと濃密な舞台を作り上げていきますよ。
そもそも、私がこの仕事を受けたのは、作・演出・主催である柏進さんの人柄に惚れたから。一言で言っちゃったら「熱い」ってなっちゃうんだけど、なんかその一言でまとめちゃうのは違うように思う。要するに、なんだか面白いんですよね。柏さん自身が。
集まっているメンバーもどうにも独特で妙な人々ばかりです。素の面白い味のある人達ばかり。さあ、そんな人々が集まってどんな作品が出来上がるのか、私も楽しみです。

そんな私はTHEイナズマ戦隊のCDを聞きまくっている日々ですよ。

https://itunes.apple.com/jp/album/ying-yuan-ge/id302243752?i=302244565
https://itunes.apple.com/jp/album/aijanaika/id462107897?i=462107910

チケットもまだまだあるみたいなので、この曲聞いてなんかグッときた方は是非ともお越し下さい。詳しくはこちらです。
http://www.wataroomoffice.com

柏進さんとも久々の共演です。


2015/09/14

地テシ:071 「五右衛門vs轟天」が終わったよ! そして2015年の秋!

例によって、気がついたら長かった「GVG」も80ステージ全てが無事終了していました。いっぱいのお運び、ありがとうございました。大きなトラブルも無く、全員無事に終えることが出来まして、改めて日々のケアの大事さに気付く公演でした。
特に、五年前のネタもの「鋼鉄番長」で途中離脱した成志さんとじゅんさんは、それはそれはもう入念な気の遣いようでした。前回の轍を踏まぬよう、最大限の注意を払って臨んだ本番ですから、気合いが入っていましたね。まあ、無理をしないようにと思うと同時に、無理をしてしまうのが舞台なんですけど。


さて、2015年も終盤に入り、私のスケジュールもハッキリしてきました。ココでこの秋の予定をまとめておきたいと思います。

まずは現在開催中の新感線35周年企画の二つ。渋谷パルコPART-1・3Fのパルコミュージアムで9/11から23に開催されております「大☆新感線博」(大阪では11/7〜15に梅田HEP HALLにて)と、渋谷パルコPART-3・8Fのシネクイント渋谷で9/12から18に開催されております「新感線動画まつり」ですね。
「大☆新感線博」は35年分のチラシとか小道具とか衣裳とかが展示されている博覧会でして、こんな期会でもなければ表に出てこないレアなモノも含めて、なにやらドカッと展示されています。いずれもすぐ目の前で見られますので、新感線ファンを自認して下さる皆様には是非にもお越し頂きたい展覧会です。入場者にはもれなく、私がかつて作っていた新感線ファンクラブの会報「めぐり」の35周年記念版が貰えますので、気になる方は是非ゲットして下さい。「GVG」本番中にバタバタと作りましたので、出来上がった「めぐり」を見るとちょっとアラが目立つのが残念ですが、まあこれも何かの記念だと思ってお納め下さいませ。
http://www.parco-art.com/web/museum/exhibition.php?id=823

「新感線動画まつり」もレアさでは負けていません。新感線では「ゲキ×シネ」という映画館での上映を続けていますが、ネタものはなかなか上映されません。なかでも「鋼鉄番長」は収録予定日の直前に故障者が続出したため、ちゃんとした収録は行われていなかったのです。しかし、最後の福岡・嘉穂劇場にてなんとか収録が出来たらしく、一応映像として記録に残っていたんだそうです。私も見たことはありませんが。そんなレアな映像が今回上映されるってんですから気になるでしょう。私も気になります。なにしろ私も見たことがないんですから。それも含めて、従来のゲキ×シネとはちょっと趣の違う上映会になりそうですよ。
http://www.cinequinto.com/lineup/index.html#shinkansen


ここまで35周年のお祭り気分の企画が続いておりますが、10月にはまたお祭っぽいお芝居に出演します。タイトルが「芸祭」ってんですから、そりゃあお祭っぽいでしょう。いや、中身は真面目な青春物語なのですが。
http://www.wataroomoffice.com/geisai/index.html
ワタルームプロデュースvol.5「芸祭」は10/7〜12、中野ザ・ポケットにて。タイトルからは判りにくいかもしれませんが、「芸祭」は芸術系大学の学園祭を描いた、ドタバタだけど熱くて笑えてグッとくるドラマ。脚本・演出は「abc3回表」で共演した熱い男・柏進さん。そしてセンターには熱い男心を歌わせればピカイチのバンド「THEイナズマ戦隊」ヴォーカルの上中丈弥さんがいて、周りにも熱い男子や若い女子が集っておりますから、なにやら面白い舞台になりそうですよ。
私自身も初めての中野ザ・ポケットへの出演になりますし、上演時間も割と短くなりそうですから、小劇場らしい濃密で熱い舞台をお楽しみ下さい。


そして、つい最近発表された、もう一つのお祭、それが「新感線MMF」(Toyosu PITにて10/29、30)。
http://www.vi-shinkansen.co.jp/UserArticle/Detail/163
「新感線を音楽(Music)&映像(Movie)&祭り(Festival)で振り返る音楽イベント」とのことですから、なにやら音楽イベントなんでしょう。詳しくはまだ私も知りませんが、例えて言えば最近ハヤリのガラコンサートみたいな感じなのかもしれません。違うか。
色々やってきた35周年イベントもこれで打ち止め。多分。やっぱ秋は祭だよね、ってことで、今暫くお祭り気分にお付き合い下さい。


秋というか、冬にはまだ言えないちょっとした企画と、ネルケプランニングの「夜の姉妹」がありますが、これらについてはまた今度お知らせしますね。今はとにかく暇さえあれば「METAL GEAR SOLID V : THE PHANTOM PAIN」をプレイする日々です。敵兵に後ろからそーっと寄って掴んで尋問して締めて担いで走ってフルトン回収する日々。コレはコレで楽しいんだから不思議ですね。ではまた。

2015/08/02

地テシ:070 「五右衛門vs轟天」東京公演が始まってるよ!

夏だ! 真夏だ! 八月だ! というワケで、気がつきましたら「五右衛門vs轟天」の大阪公演も福岡公演も無事に終わりました。終わっていました。五月の末から始まりましてここまで約二ヶ月上演して参りましたが、全員無事です。
無事なんですが、二ヶ月やってきても、ステージ数で言えばまだ半分ちょい。先は長いね。
そしてこの猛暑の中、その残り半分の東京公演が始まりました! 始まってしまいましたよ! ええと、とりあえず九月頭までなんとか無事に突っ走りたいと思います。


まあそんな大阪福岡旅公演の間もチョコチョコと出歩いておりまして、そんな写真も追々にご紹介したいと思いますが、まずは次の舞台の告知をしたいと思います。

ワタルームプロデュースvol.5「芸祭」
http://www.wataroomoffice.com/index.html
2015.10/7-12

「abc★赤坂ボーイズキャバレー 3回表!」で共演させて頂いた柏進さんがリーダーシップを取る公演。柏進さんと言えば「abc」シリーズで演じたアングラ俳優・利根川渡の熱さが印象的ですが、御本人も同じく熱い熱い俳優さんなのです。
私自身も初の中野ザ・ポケットへの出演になりますから、期待と不安が入り交じっております。久しぶりに加藤良輔くんとも共演できます。どんなものになるかはまだまだ判りませんが、色々な要素がごちゃ混ぜになった、なにやら熱い舞台になりそうですので、気になる方は是非チェックしてみて下さい!

ということで、今年の夏は「GVG」で、秋は「芸祭」というコトで! どうぞヨロシク!

2015/06/30

地テシ:069 「五右衛門vs轟天」大阪公演が始まってそして終わるよ!

ええと、また間が開いてしまいましたね。すみません。2015年劇団☆新感線35周年 オールスターチャンピオンまつり 「五右衛門vs轟天」の公演、始まっています。ていうか、大阪公演ももう終わります。一ヶ月以上やって終わります。されど、この後福岡、東京と廻って全公演の最後まではまだ二ヶ月以上あります。目眩がするほど悩ましい。いや、狂おしい。いや、単に目眩がするだけですね。先は長いや。

今作は35周年だけあって、今までのキャラクターが色々と出てきます。私も役名のあるだけで三役やっておりますが(その内二人は同一人物ですが)、それ以外にもワンシーンだけ盗賊の一人をやっております。みんな着替えで忙しい公演ですよ。
それと、序盤と終盤に出てくる私が持っている武器は巨大計算尺ですからね。判りにくいかもしれませんが、まあ、そういうコトです。計算尺が武器になるとは思いもしませんでした。どう使ったらいいかもまだ判りませんけど。そして、若い方々に計算尺なるモノがなんなのかを説明するのも面倒なのでほったらかしていきますよ。

ええと、そんなワケで間もなく福岡に参りますよ。博多山笠で盛り上がる中洲界隈に参りますよ。我々も盛り上がりたいと思います。劇団としては五年ぶりの福岡ですが、私は今年の頭に行ったトコロですけどね。でも、行けるのなら何度でも行きたいですよ福岡は。存分に楽しみたいと思います。

2015/04/18

ウィンズロウ・ボーイ

えー、「五右衛門VS 轟天」の稽古、始まっていますよ。久しぶりのバカ芝居。やっている方も楽しく稽古しております。さて、どうなりますやら。お楽しみに。

そして、そんな稽古中にも色んな劇場で色んな舞台が行われているワケでして、合間を縫っては観劇に行く日々です。なかなかままなりませんけど。
で、その中から先日拝見したオススメの舞台をご紹介したいのです。いや、まあ騙されたと思って聞いて下さいな。

それは現在、新国立劇場で上演中の「ウィンズロウ・ボーイ」。
http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/150401_003732.html
新国立劇場小劇場で上演される翻訳劇、と聞けば、やはり小難しい重たい作品なんじゃないかと思うでしょ? いや、それは私だけかもしれないし、しかも小難しくて重たい作品でも凄く面白い作品もあるのも事実なんですが、まあ印象としてそんな傾向があるかもしれません。
なんかほら「国立」って付くだけで何となく高尚な感じがするじゃない。確かに、新国立劇場で上演されている作品は質が高いのは本当ですよ。凄くちゃんとしてます。ハズレはありません。何本も見た私が保証します。ただ、やっぱり明るく楽しい作品が好きな私としては、ちょっと敷居が高いのも事実なんです。

この「ウィンズロウ・ボーイ」も、正直ちょっと敷居が高かったのです。もう一度書きますけど「新国立劇場小劇場で上演される翻訳劇」。しかも60年くらい前の作品。良い作品なのは確かですが、楽しめるのかなあ。ちょっと及び腰で観劇したのですが、これがまあ面白かった!

見事な脚本に、的確な演出に、面白い役者。 確かにテーマは重くはあるのですが、軽やかに鮮やかに演じられます。その点では昨年の「THE BIG FELLAH ビッグ・フェラー」に似ているかもしれません。
無実の罪で海軍兵学校を放校させられた少年の家族が、汚名を晴らすために軍と国に対して裁判を起こす物語。裁判劇ではありますが、しかし、舞台はその20世紀初頭のイギリス中流家庭のリビングに固定されています。裁判劇であり、家庭劇でもあり、会話劇であり、喜劇でもあり。おそらく、やりようによってはひたすら真面目に堅苦しく、あるいは謎解きのサスペンスとしても上演できるのでしょうが、今回は鈴木裕美さんの軽やかな演出によって楽しく見られるのです。楽しそうに演じる演者も魅力的です。

東京公演だけで、しかも来週4/26までの上演ですのでなかなか見られないかもしれませんが、もしお時間がありましたら是非。ていうか、こういう作品こそがちゃんと宣伝されてちゃんと話題になって欲しいなあというのが演劇人としての正直な感想ではあります。