2011/07/26

テシタル地上派 004 2011夏のAppleの巻

「髑髏城の七人」の稽古も追い込みです。衣裳パレード(本番の衣裳をシーンごとに着てみて修整を加える稽古終盤の恒例行事)もやりました。しかし、まだまだ調整していかなければならないトコロがありますから、まだまだ変化していきますよ。ていうか、ココに来てみんな暴れ始めました。どうなることやら。

さて、Macファンならご存じでしょうが、先日新OSであるMac OSX Lionがリリースされましたね。さらに新MacBook Airを始め、いくつかの新製品も発売されました。「ドクロ」のスタッフの中にもさっそく新MBAを買っちゃった人もいますよ。とはいえ、Apple StoreでのBTO(Build To Order:通販で色々カスタマイズするコト)で最強マシンにしたらしいので、届くのはもうちょっと先のようですが。
そんな話を書きながらも、私には特に焦った気分はありません。それは何故か。それは、私にはMBAを買う気持ちがないからです。MacBook Pro 17"とiPhone4とiPad2があれば自分の必要は満たされますから。私にとって過般最大パワーと過般最小サイズと過般大画面の三つがあれば必要充分なんです。
人によって必要なモノはそれぞれです。何が最高なのか、何が決定なのか。ホントにバラバラです。パワーを求めるのかサイズが重要なのか? スピードが大事なのか軽さが必要なのか? その人が必要としている一番重要な要素が何なのかによって、適したモノが変わります。「コレを買えば全部安心!」みたいなコトはないんですね。「アメトーーク!!」で宮迫さんが言うトコロの「いっちゃんエエヤツ」では無いんです。まあ、アレはアレで大事な見解だとは思いますけど。

てなワケで、今回の発表で私が注目したのは「Lion」です。だってライオンなんですよ! 百獣の王ですよ! これまでネコ科の動物名で統一されていたMac OSXですが、ココに来てライオンが来たってコトはコレがOSXの完成形であるハズです。ハズなんですが、世間での評判を聞いてみるとどうやらそうでは無さそうです。どうやらOSXIへの橋渡しのようなんですよ。
かつて私が初めてMacを使い始めた頃のOSは「漢字Talk System7.1」と呼ばれた物でした。まあ、OS7時代ってコトですよ。今にして思えばなんとも貧弱なOSでしたが、日本版Macを制御できるOSはそれしかなかったし、それでもできることは山ほどありました。その創造性、その先進性、そのポテンシャルは高くて、狂喜乱舞して触っていました。その後、7.5.3や8.6、9.2といった名作OSがリリースされ(間にはどうしようもないバージョンもありましたが)、ついに10が出ることになります。ここで、かつての創業者であるスティーブ・ジョブズが復帰し、全く新しい技術に基づいたOSが完成しました。その名もOSX。この「X」は「エックス」ではなく「テン」です。ローマ数字の10です。ココからまた新しいApple社の歴史が刻まれていったワケですよ。
もちろん、ご想像通り、初めてのOSXである10.0 Cheetahは不安定でした。何事も、走り始めは未熟なもんです。Macユーザーの間でも、「Xはまだ未熟だから」とか「ソフトや周辺機器が対応してないから」という理由で導入を躊躇われていたもんです。私もそうでした。なにしろ根本から変わっているので、今まで買ったソフトや周辺機器が動かない上にしょっちゅうフリーズするんですから。しかしその後、10.1 Puma、10.2 Jaguarと進化し、ずいぶんと安定して使いやすくなりました。私が導入したのもJaguarからかな。その後は順調に10.3 Panther、10.4 Tiger、10.5 Leopard、10.6 Snow Leopardとリリースを重ね、どんどん完成していき、ユーザーの不満は消え、みな満足して使っていたのですよ。ね、ネコ科ばかりでしょ。

ココに来て10.7 Lionのリリース! もちろんユーザー達は興奮し、更に快適なユーザビリティを得るために早速インストールしちゃったワケですよ。ところがどっこい! Lionが目指したのはiOS的な使用感。そう、iPhoneやiPadで人気を得たiOSの操作を採り入れるコトでした。つまり、今までの使用感を更に洗練させるコトが目的ではなく、次の進化への布石となる変化。要するに、OSXIへの橋渡し的な役割が与えられていたのです。
もちろんOSXの今までの機能を更に進化させた機能も多かったのですが、それもまたiOS的な発想も多く、今までのユーザーは戸惑うことしきりだったようです。また、かつて動いていたPowerPCチップ用のソフトが動かなくなっていたりしたので、長く使っているほど困ることが多いようです。
そう、これはかつてOS9からOSXに変化した時に似ている変化です。64bitカーネルに完全対応し、古いアーキテクチャを排除する。どうやら、次のOSは本当にOSXIとなり、完全に新しいモノになるぞ、という布石のようです。次のOSに変わる時に発生するであろう混乱を少しでも緩和しようとする、まさに橋渡し的OS。それが悪い訳では全然無くて、いずれ起こるであろう問題を事前に知らせるという変革期にありがちな進化ですから、必要な混乱だと思います。

なんか他人事みたいな書き方ですね。そりゃそうですよ。それは、私がまだLionにバージョンアップしていないから! だって確かにややこしそうなんだもの。ここは様子見に徹した方が安全です。実際、知り合いにもいち早くLionにバージョンアップして困っちゃって、苦労してなんとかダウングレードした人もいるんですから。OSを新しくする時には慎重に。それが判っていてもやってしまうのが真のAppleファンなのかもしれません。けど、私はもう一寸待ちますよ。でも、バージョンアップしたいなら止めません。それこそが真のApple愛なのですから!

2011/07/21

OSX Lion!

かねてより噂されていたMac OSX Lionがいよいよリリースされましたね!
App StoreからDLできます。
ていうか、App Storeからしか買えません。
しかもSnow Leopardからしかアップグレードできません。
本家が混んでいるので、詳しくはこちらから。
http://japanese.engadget.com/2011/07/20/mac-os-x-lion-mac-app-store/

そして同時に新MacBook Airが発表されたり
http://japanese.engadget.com/2011/07/20/macbook-air-sandy-bridge-thunderbolt-8-4800/
新Mac Miniも発表されたり
http://japanese.engadget.com/2011/07/20/mac-mini/
新Apple Displayも発表されたり
http://japanese.engadget.com/2011/07/20/apple-thunderbolt-display/

なんか例年にない時期にApple新情報が公開されました。

そして同日、中国に偽アップルストアが発見されたり
http://japanese.engadget.com/2011/07/20/fake-apple-store/
していますが、
もうひとつ重大ニュースを。

STARWARSのBDセットに付随して
特典映像を先取りできるiOSアプリも発表されましたよ!
http://japanese.engadget.com/2011/07/20/bd-ios/
もちろんBDセットは予約しているんだけど
事前に手に入るならそれに越したことはありません。

ていうか、今忙しいからそれどころではありませんけどね。

なお、記事は全部Engadget Japanさんから勝手にリンクしました。
ココは毎日チェックした方がいい良サイトですよ!

2011/07/19

テシタル地上派 003 Mr.インクレディブルの巻

「髑髏城の七人」の稽古も佳境。全てのシーンを当たり、どんどん殺陣も作られていっていますよ。いやあ、例によってドクロは殺陣が多い!いずれもカッコよく仕上がっていますよ。なお、私はあまり闘いませんのであしからず。

さて先日、ピクサーのアニメ「Mr.インクレディブル」がiTunesで配信されたりBlu-rayDiscが発売されたりしました。オリジナル公開は2004年。もう7年も経つんですね。それまでピクサーのアニメと言えば「トイ・ストーリー」のオモチャや「バグズ・ライフ」の昆虫など、人間ではない世界がモチーフでした。その方がアニメにしやすかったし異世界感もありますからね。そんなピクサーアニメで初めて人間社会を描いた作品がこの「Mr.インクレディブル」なんです。

人間を描く3DCGアニメは難しいんですよ。髪の毛や服装の質感も、顔の表情も、オモチャや昆虫や車のようにカリカチュアライズしにくいですからね。戯画化した上でのリアリティ。そんな高いハードルがあったのですよ、人間CGアニメには。しかし、それに挑戦し、見事成功を収めたのが「アイアン・ジャイアント」のブラッド・バード監督。2Dアニメの天才が3Dでもその手腕を発揮しました。
人間と言っても主人公達はスーパーヒーロー。人間離れした誇張した表現は3DCGの得意とするところ。そんないくつかの要因がピクサー初の人間アニメを成功に導きました。メイキングを見ると相当大変だったようですが。
かつてスーパーヒーローが活躍し、現在では疎まれているという世界設定は「WATCHMEN」にも似ています。主人公であるMr.インクレディブルもかつては崇められていたヒーローでしたが、今ではその影もなく保険会社で働く会社員。でも時々コッソリヒーロー活動をしていたりします。同じくヒーローパワーを持つ奥様、イラスティガールも心配しています。そしてその三人の子供たちもヒーローパワーを持っており、それぞれがパワーを隠して日常生活に溶け込んでいます。そんな一家がひょんな事から悪の組織を闘うことになり、というのがあらすじ。

私がピクサーアニメが好きであるというコトは以前にも書きましたし、その中でも「WALL・E」が好きだとも書きました。それまでオモチャや車などの無機物を有機化して表情豊かに表現してきたピクサーが、機械を機械として描いてなおかつ表情豊かである「WALL・E」が好きなのですが、「Mr.インクレディブル」では人間を人間として描いて、その生き生きとした表現が素晴らしいと思うのです。
かつてのヒーローとしての栄光を取り戻したい夫、今ではパワーを隠して平穏な生活を送りたい妻、生まれてからずっとパワーを隠すコトを強いられてきた子供たち。そんな一家がパワー全開で悪に立ち向かうってだけでテンション上がるじゃないですか!荒唐無稽なヒーローモノであり、しっとりとした家族愛モノであり、成長モノであり冒険モノであり、とにかく色んな要素をブチ込んでなおかつエンターテインメントとして成立しているトコロが素晴らしい。

劇場公開時には見損ねたので、DVDで見て驚いて好きになったこの作品がiTunesでダウンロード販売されると聞けば当然買うじゃないですか。しかし、ダウンロード版は吹き替えのみのバージョン。そして同日にBDが発売され、そちらには英語版や特典映像も収録されているとなればそちらも買うじゃないですか。これはカブリじゃないよ。便利なんだよ。BDならディスクを入れ換える必要がありますが、ダウンロード版ならそんな面倒がないから便利なんだよ。まあ、言い訳、ですかね。でも欲しかったんだからいいんです。いい作品は何度見てもいいんです。
そんなワケで、iTunes版とBD版、二回続けて見ちゃいましたよ。そして気付いたのですが、この作品に関しては日本語吹き替え版が合ってる!ピクサーに限らずジブリアニメでもそうですが、俳優さんが吹き替えを当てているアニメで成功した例は多いのですが、この作品の吹き替えは素晴らしいと思います。主人公の声が三浦友和さんってのがまず凄い!何度聞いても三浦さんの顔が浮かびません。ええと、これは褒め言葉です。映画「転々」での名演も印象深い三浦さんですが、今作では完全にMr.インクレディブルとして存在しています。さらに奥さんが黒木瞳さん、娘が綾瀬はるかさん、息子が海鋒拓也さん(子役)でして、ピッタリ合っています。悪ボスが雨上がり決死隊の宮迫さんってのも意外ですがハマってます。
BDで英語版も聞いたんですが、なんかこの作品に関しては日本語吹き替え版が合っている様な気がするんですよね。個人的感想ではありますが。

サブキャラクターも個性的。みんな興味深いのですが、私が好きなのはエドナ・モード。スーパーヒーロー達の衣裳を担当してきたデザイナーですが、今作では重要な役割を演じます。英語版では監督自身が声を当てたキャラクターですが、実に個性的で勝手で才能があるキャラクターです。それと敵の秘書・ミラージュ。グラフィックも素敵ですが、声がまた色っぽい。やっぱり有能な秘書ってキャラは大事ですよね。

折しも「カーズ2」が間もなく公開される今日この頃。3DCGアニメの技術はどんどん向上していますが、やはり作品としてのクオリティを決めるのは監督やスタッフの才能と努力だと思うんですよね。その点に於いてピクサー作品にはいつも驚かされます。まあ、実写映画でも同じコトなんですけどね。
老若男女にウケる、というこコトが実はとても難しいコトだというコトは判っているので、ピクサーの作品群には単純に敬意を表したいと思います。「ドクロ」も色んな人々に楽しんで頂けるように作りたいと思います。もちろん、狭い範囲に向けて作られた作品もそれはそれで魅力的なんですけどね。まあ、結局は「キチンと丁寧に作る」ってことなんでしょう。頑張りましょう。

2011/07/16

告知11/07/16

前回ご報告いたしました劇団☆新感線「薔薇とサムライ」ゲキ×シネのアフタートーク、
無事に終了いたしました。
一応司会の位置におりましたが、何度も噛んだり間違ったりしてごめんなさい。
ご来場頂きました皆様、そしてUSTREAMをご覧頂きました皆様、ありがとうございました!
もちろん、新調した眼鏡で登壇いたしましたよ。

噛んだり間違ったりと言えばもう一つ!
この春から続いております音声ダウンロードコンテンツである
「劇団☆新感線 粟根まことの感隙トーク!」の第四回が配信されました!
詳しくはこちら→http://www.radiodays.jp/item/show/200760
前回と同じく、池田鉄洋さんをお迎えして、ダラッとしたトークを繰り広げております。
でも、噛んだり間違ったりしています。
まあいいや。そういうもんだ。

しかし、つくづく思いますが、フリートークって難しいですねえ。
今日のアフタートークもそうでしたが、
フリートークって事前に予想したのとは全く別の方向に進んでいくもんですね。
いろんな展開を予想したりはしていますが、そうはならないところが面白い。
でも、楽しいんだなあ。だからいいや。

今回のradiodaysを聞いて思ったのは、イケテツと私は声が似てるなってこと。
自分で聞いていても時々どっちが喋っているのか判らなくなるんだもの。
録音した自分の声ってかなり違うように聞こえるじゃないですか。
さすがに慣れてきましたが、それとは別に、
二人が似た声だと言うことはよく判りました。

気になる方は是非!500円でダウンロードできますよ。

2011/07/15

告知0715

本日夜に行われる「薔薇とサムライ」ゲキシネトークショーの模様が
USTREAM配信されるそうです。
詳しくはこちら→http://gxcblog.exblog.jp/16272373/
そしてそのチャンネルアドレスはこちら→http://www.ustream.tv/channel/gekicine-talkshow
ええと、USTREAMがなんだか判らない人は
検索してその意味をお調べ下さい。
中々に便利で刺激的な動画配信サービスですよ。

それから、「髑髏城の七人」公式ページ内のドクロブログ内のアワブロが
(内が多いな)
始まりましたよ!
稽古場をドンドンレポートしていきますのでお楽しみに!
そちらのアドレスはこちら→http://dokuro2011.exblog.jp/
PCブログでのアドレス直貼りはリンクしやすくて便利ですね。
そのあたりがケータイメルマガとの違いです。
どんどんリンクしていきましょう。

そしてもう一つ告知。
来年頭に上演される私の出演作がどうやら正式発表されたようです。
と聞いて調べたのですが、主催団体のサイトにはまだ載っていませんでした。
まあ、早晩掲載されるでしょう。
確認され次第お知らせいたします。

それと、今日何を思ったか、眼鏡を二個、新調しました。また作っちゃいました。
いや、先日観ていた深夜バラエティ「シルシルミシル」で紹介されていた
「眼鏡市場」さんのズレない眼鏡「FREE FIT」が欲しくなってさ。
稽古で汗をかくと眼鏡がずり落ちてくるのよ。
いや、沢山持ってるんだけど、ずり落ちてくる眼鏡が多いのよ。
なのでズレないのが欲しいなあ、と思ったのね。
そしたら新宿の眼鏡市場さんって、同じ経営者の「alook」さんと
同じビルに入っているのね。
だもんで、alookさんの方も見ていたら、こちらにもズレにくい眼鏡があったのよ。
なので、そちらのも買っちゃった。安いし。

なのでこの夏の眼鏡はズレ知らずですよ。
なんだ、ズレ知らずって。